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『ヴィクトリア』 : 全編ワンカットという驚異的な手法で描出したクライム・サスペンス。

2016.07.02.Sat - 07.15.Fri | 名古屋シネマテーク(愛知|今池)

vic

ベルリン国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞するなど、2015年のドイツ映画界において最大のセンセーションを巻き起こした映画『ヴィクトリア』が、7月2日から名古屋シネマテークで上映される。

ドイツのベルリンを舞台に、夜明け前のストリートでめぐり合ったスペイン人の女の子ヴィクトリアと地元の若者4人組が、予測不可能な極限状況へと突き進んでいく2時間余りの出来事を、全編ワンカットという驚異的な手法で描出した新感覚クライムサスペンス。

クラブ帰りの夜明け前の路上で地元の若者4人組に声をかけられたヴィクトリア。ぎこちなく英語で会話を交わして意気投合した彼女たちは、コンビニでビールを調達してビルの屋上へ。そこでの他愛なくも愉快なひとときは、異国の都会で孤独を感じていたヴィクトリアにとって、久しぶりの温もりに満ちた時間だった。やがてヴィクトリアはアルバイト先のカフェで仮眠をとるため、リーダー格のゾンネに店まで送ってもらうことにする。カフェにやってきた仲間たちと合流したゾンネは、ヴィクトリアと再会を約束して車で立ち去る。しかし重大なトラブルが発生したために彼らは、まもなくカフェへ戻ってきた。実は彼らは裏社会の人物への借りを返すため、ある仕事を命じられており、その行く手にはヴィクトリアらの人生を一変させる悪夢のような事態が待ち受けていた……。

この無謀とも思える企画に挑戦し、画期的な成功を収めた作り手は、長らく俳優としても活躍しているゼバスチャン・シッパー監督。シーンとロケーション、登場人物たちの大まかな動きを記したわずか12ページの覚え書きをベースに、140分ぶっ通しのベルリン・ロケを実施。撮影中に起こった想定外のハプニングもカメラに収めていったという。登場人物の愚かさも愛おしさも分け隔てなく見すえたワンカット演出の成果は、クライマックスにあふれ出す並外れたエモーションに結実している。

イベント情報

2016年6月25日(土)~7月22日(金)
『ヴィクトリア』
公式HP:http://www.victoria-movie.jp/
監督:セバスチャン・シッパー
出演:ライア・コスタ、フレデリック・ラウ ほか
配給:ブロードメディア・スタジオ
2015年/ドイツ/140分/カラー/ PG12
画像:(C)MONKEYBOY GMBH 2015

上映劇場:名古屋シネマテーク 千種区今池1-6-13今池スタービル2F
http://cineaste.jp/

posted by Y.KURODA

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