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『泳ぎすぎた夜』 : 日仏の若手新鋭監督による、青森を舞台にある少年の冒険を描いた詩的な注目作。

2018.05.19.Sat - 06.01.Fri | 名古屋シネマテーク(愛知|今池)

 

「若き詩人」のダミアン・マニベル監督と「息を殺して」の五十嵐耕平監督というフランス、日本の若き映画監督がタッグを組んだ作品『泳ぎすぎた夜』が、5月19日から名古屋シネマテークにて上映される。

雪で覆われた青森の山あいにある小さな町。夜明け前、しんしんと雪が降り積もり、寝静まった家々はひっそりと暗い。漁業市場で働いている父親は、そんな時刻にひとり目覚め家族を起こさないように、静かに仕事に行く準備を始める。出掛ける前には、それが毎日の日課というように台所でゆっくりと煙草をふかす。しかし、なぜだかこの日に限って、その物音で目を覚ました6歳の息子。父親が出て行ったあと、彼はクレヨンで魚の絵を描く。そして翌日。結局寝ることができず、うつらうつらしたままの少年は眠い目を擦りながら歯磨きをして、家族と朝食をとり、学校に出かける。だが、登校途中に彼は、学校には向かわず、雪に埋もれた道なき道をさまよい始める。父親に、このぼくの書いた絵を届けに行こう、そう思ったのか、父親が働く市場を目指す。この日、少年にとっての新しい冒険が始まる。朧気な記憶を頼りに、手袋を落っことし、眠い目を擦りながら。

本作は、大人になるにつれて失っていく、子どもだけが持っている、ある種、動物的ともいえる豊かな感覚、そこに流れる無限に近い時間を取り戻させてくれる。子どもを描いた名作は映画史に数多くあれど、今までのどの“子ども映画” とも違う、新しい世代による瑞々しい野心作が誕生した。

 

イベント情報

2018年5月19日(土)~6月1日(金)
『泳ぎすぎた夜』
公式HP:http://oyogisugitayoru.com/
監督:五十嵐耕平&ダミアン・マニヴェル
出演:古川鳳羅、古川蛍姫、古川知里、古川孝、工藤雄志
配給:コピアポア・フィルム+NOBO
2017年 / フランス・日本 / DCP / 4:3 / カラー / 5.1ch / 79分

第74回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門 正式出品
第65回サン・セバスチャン国際映画祭 正式出品
第18回東京フィルメックス 学生審査員賞・Filmarks賞受賞

 

上映劇場:名古屋シネマテーク 愛知県名古屋市千種区今池1−6−13 今池スタービル2F
http://cineaste.jp/

posted by Y.KURODA

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