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『バスキア、10代最後のとき』: ストリート暮らしから“アートシーンのスター”へ。20世紀で最も重要な芸術家は、どうやって生まれたのか?

2018.12.22.Sat - | センチュリーシネマ(愛知|矢場町)

 

27歳の若さでこの世を去ってから30年、世界で新たな熱狂を巻き起こしているジャン=ミシェル・バスキアのドキュメンタリー『バスキア、10代最後のとき』が、12月22日からセンチュリーシネマにて上映される。

 

 バスキアが実家を飛び出し、夢と野望だけを抱えてイースト・ヴィレッジへやって来た1970年代末、財政が崩壊したニューヨークは無法地帯と化し、暴力と犯罪が溢れ始めていた。だがそれは、まだ何者でもない若者たちにとって、既成概念を破壊し、新しい時代を自らの手で創り出すチャンスでもあった。

 音楽を根本から変えたヒップホップやパンクロック、日々目まぐるしく変わるファッションや文学、アート、揺れ動く政治に人種問題──そんな嵐のようなムーブメントのリアルな実態を、アーティストのファブ・5・フレディ、『ワイルド・スタイル』の主演を務めたリー・キュノネス、映画監督のジム・ジャームッシュ、『プラダを着た悪魔』の衣装を担当したファッション・デザイナーのパトリシア・フィールドらバスキアの友人たちが、カメラの前で語りつくす。

同時に彼らが証言するのは、ありとあらゆるカルチャーを貪欲に吸収し、前例なきアーティストへと育っていくバスキアの姿。ニューヨークとバスキアの危険でエキサイティングな相思相愛のエピソードに合わせて映像を紡ぐのは、独自の世界観が詰まった『豚が飛ぶとき』で脚光を浴びたサラ・ドライバー。彼女自身もバスキアの信奉者で、共に時代が変わる瞬間を生きた監督だ。

 映画として世界初公開となるのは、有名になる前のバスキアと一緒に暮らしていた元ガールフレンドの生物学者、アレクシス・アドラーの秘蔵コレクション。絵画だけでなく、部屋の冷蔵庫、壁、ドア、そして外のゴミまでがアート作品に変わる様子や、創作中のバスキアの写真も登場する。

さらに、グラフィティ・ユニット“SAMO”として街のあちこちに残した謎めいた詩、“マンメイド”と命名した洋服へのペインティング、映画監督のヴィンセント・ギャロらと組んだバンド‟グレイ”など、文学やファッション、音楽など他ジャンルと縦横無尽につながる活動も紹介、コラージュからドローイングへと次々と手法を変え、遂にキャンバスへと至る変化が楽しめる貴重な映像も満載だ。

 

イベント情報

2018年12月22日(土)~
タイトル:『バスキア、10代最後のとき』
公式HP:http://www.cetera.co.jp/basquiat/
監督:サラ・ドライバー
出演:・アレクシス・アドラー、アル・ディアス、ファブ・5・フレディ、リー・キュノネス、ジム・ジャームッシュ、ジェームズ・ネアーズ、ケニー・シャーフ、パトリシア・フィールド
2017年/アメリカ/79分
配給:セテラ・インターナショナル
©2017 HELLS KITTEN PRODUCTIONS, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.LICENSED BY THE MATCH FACTORY 2018 ALL RIGHTS RESERVED.LICENSED TO TAMT CO.,LTD. FOR JAPAN.
PHOTO BY BOBBY GROSSMAN

上映劇場:名古屋パルコ東館8階 センチュリーシネマ (地下鉄矢場町駅 東館B1階直結地下通路)
http://www.eigaya.com/schedule/2week/
問:052-264-8580

posted by Y.KURODA

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