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やまがた:風土(FOOD)TRIP 第3回

「やまがた旅図鑑」できました!

Text : MISA SATO(オイシイワークス)
Photo : MASASHI KUROMOTO

 

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岐阜県山県市を旅するフリーマガジン「やまがた旅図鑑」。
昨年夏に発行した「やまがた旅手帖」の続編として、
ボリュームも内容も大幅にアップしてこの春リリースされました。
前回は夏の北山集落を中心に、田舎の小さなディープスポットや地元のお母さんたちの食卓風景をお伝えしましたが、今回は「人」と「つなぐ」をキーワードに、山県市西北部をめぐる人物図鑑がテーマ。
秋~冬の間に何度も取材を重ねて、人に出会い、風景に出会い、想いに出会う旅でした。
過疎高齢化が深刻な里山エリアでの、リアルな暮らしや歴史風土、未来への想いをまとめた一冊。
ぜひ手に取って、何度も何度も読んでいただけたらと思います。

LIVERARYでは、冊子には掲載しきれなかった「とっさの家」の取材コラムを紹介します。
立夏も過ぎ、季節はすっかり夏に向かっていますが、
雪深い、冬の山県北部をごらんください(ちょっと涼しくなるかも!)

 

 

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季節は冬。2月の山県北部へ。
今年一番の大雪が降る中、岐阜駅を出発すること約1時間。
道路はどんどん白くなり、ついこの間まで緑色だった山の風景もすっかり真っ白に。
除雪車が来ないくらいの狭いくねくね道を山奥へ進んでいった先に、今回の取材先である「とっさの家」が待っていました。

 

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日本昔話に出てきそうな古民家は、なんだかホッとする外観。
普段雪に慣れていない取材陣の不安が吹き飛ぶ、ワクワクが詰まった場所でした!
まず、出迎えて下さったのはこの家の持ち主「とっさ」こと吉田利雄さん。
ちょびひげがトレードマークの、今年で76歳とは思えない元気な方です。

この家は、吉田さんのご実家。現在は住んでいる人はいませんが、古いものを残していこうという想いで吉田さんが大切に手入れされている生きた古民家です。
玄関を入ると、土間の真ん中に竃(かまど)。
昔はいろりがあったという場所には薪ストーブがあり、やかんがシューシュー湯気を立てていました。
「あがりんせぇ」と招かれておじゃますると、薪ストーブのあたたかさに心が溶けていく感じ。
夏にはカメムシでびっしり!という硝子窓をのぞくと、煙突から昇る白い湯気が風情を引き立てます。

 

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竃で炊いたごはんはもっちりおいしくて、ずらりと並んだ手作りのおかずにごはんが進みます。
普段はお茶碗に一杯しか食べない私も、どんぶりごはんをおかわり。
集落の昔の様子や、田舎暮らしのことを伺いながら、大勢で囲む食卓はとってもにぎやかで大家族のようでした。

 

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味噌も、お米も自給自足。薪は山からとってきて、湧き水を湧かしてお茶を飲む。
一昔前はあたりまえだった生活も、都会に暮らす取材陣にはどれも新鮮なものばかり。
今の便利な生活に比べれば、とっても不便なことばかりだけれど、
自らの手をかけて「暮らす」を体感できる場所でした。

 

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ちなみに、とっさの家には五右衛門風呂もあります。
家の裏にある小川のせせらぎを聴きながら入るなんて贅沢!
この日は薪でお湯をわかして、雪見風呂が楽しめました。

普段は一般公開していない「とっさの家」ですが、夏には子供たちのサマーキャンプで宿泊体験なども開催されるそう。
興味のある方は、山県市山里再生委員会(お問合せ 美山支所内 0581-55-3111)へお問合せください。

夏には新緑と、木漏れ日の美しい風景が楽しめる山県北部。
冷たい川に足を浸しながら、のんびり過ごすのもおすすめです!
清流で育つ川魚もおいしいですよ〜。

イベント情報
名古屋・岐阜を中心にワークショップやトークイベントなどの関連イベントを開催します!

2014.5.17(sat) - 19(mon)《写真展》

アトリエオイシイワークスにて、やまがた旅図鑑の発行を記念して、冊子の取材撮影を担当した写真家・黒元雅史による「やまがた旅図鑑 写真展」を開催します。期間中は冊子の無料配布を行います。ご予約不要ですのでお気軽にお越しください!



2014.5.24(sat)《ワークショップ》

山県市北部・北山集落に移住した中村大祐さんによる、おやつづくりワークショップ。里山での暮らしや、自然の話を聞きながら、山で採れる食材を使ったおやつを作ります。湧き水でいれるおいしいお茶などもご用意します。



2014.6.7(sat)《トークイベント》

「EAT LOCAL-地方におけるフードデザイン-」をテーマに、地域のおかぁさんたちが作った農家レストラン「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の立ち上げから、今現在に至るまでのお話を伺います。ゲストにまつわるフードを楽しみながらの交流会も!



イベントの詳細・お申し込みはhttp://oisiiworks.com/atelierをご確認ください。
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