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糸りとり 第13回|狩野 岳朗

_shi_ri_to_ri_ by なるじあき

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しりとりと読みます。日頃、糸を使ったり使わなかったりするアーティストの方々に、「糸」を使った作品を制作してもらい、作品タイトルを 「しりとり」でリレーしていくという、ゆるカッコEコーナーです。

 

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第13回目のゲスト作家は、狩野 岳朗さん。
狩野さんの存在を知ってまだ日が浅い。今年2月の個展の様子を、共通の知人が紹介していたのが始まり。 彼の描く抽象的な絵の色合いと、視点配置に一目で気になる人に。いつかご縁があれば。。。と思っていた ら、それは思いの外、すぐにやってきたのでした。

 

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「く」➡『空中分解』

 

 

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くしゃくしゃしたり、ちぎったり

手からはじけ飛んだみたい

 

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影が輪郭を描く

盛り上がった立体部分の影がお気に入りだそう

1

2

糸・布・紙で描く表情

束ねたり、くしゅっとしたり、結んでみたり、2色にしたり
左上のビョンビョン楽しい糸は、釣り糸なんです。

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狩野さんにインタヴュー!

なるじ:
タイトルの「空中分解」は、とても狩野さんっぽいと思ったんですが、どう決めたんですか?

狩野:
作ってる時に、材料をくしゃくしゃしたりちぎったり、はじけるような感じだったのでこれにしました。

なるじ:
ということは、タイトル決める前に作り始めたんですか?完成形が頭にあったとか。

狩野:
完成形は特に無くて、使いたい布があったので、手を動かしながら考えました。
描いてる時と同じで、次々とやってみたいことが出てくる感じ。展示タイトルも同時進行が多いですね。

なるじ:
今回作ってみた感想はいかがでしたか?釣り糸を使った部分とか面白いですね。

狩野:
普段の油絵具で描いてる点や線を、糸や布で描いてるようで面白かった。釣り糸もそうだけど、色ではなく盛り上がった立体部分の影が、輪郭を描いている所が気に入ってます。

なるじ:
今後も糸を使ってみたいと思いますか?

狩野:
お店の商品として、布や紙を縫ったりしていましたが、絵にはあまり使ってなかったので、すごく新鮮でした。もっと立体的な物も作ってみたいですね。

なるじ:
抽象的な作品を多く描かれていますが、その理由と魅力、そのきっかけは何でしょうか?

狩野:
もともと木を描いていて、その気持ちは変わらないんですが、だんだん木の形が無くなってきました。
自分の内面に、形を探って行くような発掘作業。

なるじ:
そもそも木を描いていたのは、どうしてですか?

狩野:
好きな画家の熊谷守一さんが晩年、命の話をしていた映像が気になっていて、ある時、木の枝を見ていたら、これも命の形だなと思って描き始めました。

なるじ:
狩野さんの色使いって、グレイッシュな印象なんですが、こだわりはありますか?
古道具の色と通ずるものがありますね。

狩野:

突き詰めると幼少期にある気がします。
昔かぶってたアディダスの帽子の色とか、小さい頃に遊んでいた石の色とか。

育った風土も関係していると思います。以前、友人と互いの田舎を描く展示をした時に、島育ちの友人は明るい色味で、自分は全体的に渋い色でびっくりしました。山に囲まれた上州の渋さが出てるんだと思います。笑

なるじ:
狩野さんの絵は、展示の言葉選びもしかり、元素化学式にも見えたり、”科学者が見ると、自然も(有機的)こう(幾何学)見える”みたいなフィルターを通した印象を受けます。そういう感覚ありますか?


狩野:

理系だったというのもありますが、お店に来たあるお客様に、”先端科学者が、ある画家の線画を見て「自分の求めていた線だ」と言った”という話を聞いて、突き詰めようとすると図形やグラフ、気持ちの良い線など、科学も絵画も似てくるのかなと。

なるじ:
この話聞いて、私の好きなものの感覚って、育った自然豊かな田舎の風景の色や音がルーツになってて、それを突き詰めて記号化されたものなんだと、ふと思ったことがあったのを思い出しました。

狩野:
自然界には自分の知りたい、たくさんの答えがある気がします。

 

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画家の顔ともう一つ、古道具屋「IONIO & ETNA」店主の顔を持つ、多忙な狩野さんですが、今年はアパレルブランド『sneeuw』との企画”berg van sneeuw”で、絵を洋服に起こすという初めての試みで、ますます注目度が高くなっています。また洋服をやってみたいそうです。個人的にはベッドカバーとか欲しいです。

名古屋の狩野さんファンの方、朗報です!
来年5月ON READINGで個展開催決定しました~!!!
狩野さんの展示を観られると思うと、今からワクワクしてます。

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次回は「い」 
村橋 貴博さん(guse ars)へ、バトンタ〜ッチ!!!

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これまでの糸りとり
第1回「あ」➡『赤い輪っか』成地 亜紀(2013.11.05 UP)
第2回「か」➡『風立ちぬ』遠山 敦(2013.12.01 UP)
第3回「ぬ」➡『ヌクアロファ』TMTM/Tomoe Miyazaki(2013.12.28 UP)

第4回「あ」➡『あたらしい家』松尾ミユキ(2014.2.2 UP)
第5回「え」➡『えびでたいをつる』田口美早紀(2014.3.4 UP)
第6回「る」➡『ルウェンゾリの山男』wassa(2014.4.7 UP)
第7回「こ」➡『コイル』都筑晶絵(2014.4.29 UP)
第8回「る」➡『留守の部屋』Nobue Miyazaki(2014.6.5 UP)
第9回「や」➡『やみよやまねこやすみの国』鈴木 いづみ(2014.7.5 UP)
第10回「に」➡『二期作』塩川 いづみ(2014.8.3 UP)
第11回「く」➡『鯨のランプ』nakaban(2014.9.6 UP)
第12回「ぷ」➡『プレイバック』山口 洋佑(2014.10.3 UP)

 

 

<PROFILE>

狩野岳朗/画家

 

油絵を中心に活動。本の装画やCD ジャケット、デザインを手がける。
最近では木田 元 著「哲学散歩」装画、アパレルブランド「sneeuw」とのコラボや
他ジャンルアーティストとのライブセッションなども展開。
東京高円寺で古道具屋「IONIO&ETNA」を運営。

<お知らせ>
http://www.sktec.org
http://www.ionioetna.com を要チェック!

 

kano

 

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企画/
ディレクション:成地 亜紀
題字:遠山 敦

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