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ICHIの「古今東西カタコト日記」VOL.02 | イギリス編

Text & Photo by ICHI

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満を持して連載二回目。ICHIの非日常な毎日をつづる「古今東西カタコト日記」。

今回も遠いイギリスから波乱万丈ダイアリーを届けてくれるのは、独特なセンスとユーモアをもったミュージシャンICHI。水の音や本をめくる音でさえもアップテンポな音楽に変えてしまう彼は、現在名古屋から飛び出て世界中でパフォーマンスを行っています。

連載二回目である今回は、現在活動の拠点となっているイギリスでのライブ活動(とちょっぴりほっこりする家族生活)のお話。前回に引き続き、ICHIのワールドワイドな日常をのぞいてみましょう。

2015.04.10

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イギリス北西部にあるブラックプールという街中で行われるOTHER WOLDS FESTIVAL に出演しました。

映像作家のリチャードとリハを終えると、ケータリングがあるらしく誰かの家らしき建物の中に案内されました。部屋の扉をあけるとスキンヘッドのデカい男の人がひとり汗だくになりながらエアーベッドに息を吹き込んで膨らましていました。会話が無い中15分ぐらい待っているとスタッフの方がやってきて「カモン!レッツゴー!」と言われ、ココで食べれるんじゃなかったんか…と思いながらまた彼等に10分ぐらいついていくと廃墟みたいな建物の中に案内されました。階段の狭い踊場みたいなところに料理がテーブル上に並べられ、男の人がひとりラジオでトーク番組を聴きながらぼんやり番をしていました。

すごく薄味の野菜煮込み料理とカチカチでスカスカのパンだったのですが、かなり歩かされ腹ペコだったのでおかわりしました。

そして自分のライブを無事に終えてリチャードと2人でスタッフが用意してくれたホテルに行くと、フロントの人にニヤニヤしながら「素敵な夜を。」と鍵を1つ渡されました。部屋に行くと案の定、小さなダブルベッドがひとつだけしかなかったので、急いでフロントに戻りツインベッドの部屋に替えてもらいました。

因みに、そのときのライブや街の様子は、ココから少し観れます↓

2015.05.02

息子を自転車に乗せて、昨晩一緒に見たトトロの主題歌を口ずさみながらアジアン食材スーパーへ買い出し。その途中、トトロのグラフィティを見つけてなんだか嬉しくなったので「あそこにトトロがおるよー」と息子に言ったのですが、反応が薄かったです。

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2015.06.21

2015年秋にヨーロッパツアーが決まりました。ということで、そのための資料を探していたら、以前にフランス西部のナントという港町で行われた子供向けのイベントに出演したときのフライヤーを発見。
よく見てみると、自分のアーティスト名が「Nagoya ichi」になっとるでなも…たぁぎゃぁにしとかなかんわ。

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2015.07.13

近所の公園で息子を遊ばせたあと、帰りがけに犬を3匹引っ張りながら赤ちゃんを背負って、さらに子供二人を乗せた牽引車付き自転車を引いて歩いている勇ましい人を見かけました。弟子入りしたいかも…と思い声をかけようとしたのですが、目が血走っていらっしゃったのでやめました。

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2015.07.19

イギリス東部のサフォークで3日間に渡って行われるLatitude Festivalの中で、BBC Radio 3のLate Junctionという番組が主催するステージに毎晩出演することになりました。
そのステージにはNoura Mint SeymaliPolar Bear Marcus HamblettMonoswezi など素晴らしいミュージシャン達が出演していて、中でも2日目に出演していたFumaça Preta というチーチ&チョンの映画に出てきそうなバンドがすごくカッコ良い。
パーカッションの人がヘッドバンキングしながら太鼓を乱れ打ちするたびに、かけているメガネが何度もステージ外とかまで吹き飛んで、毎曲後に「メガネ…メガネ…」って探してるのとかも素敵でした。

最終日控え室に戻ったら、まさかのドン・レッツが。

CDを渡したら日本語で「アリガトゴザマス!」って言われ、数日後に彼がやっているBBC Radio 6の番組で、渡したCDの中から1曲と私の事を少し紹介してくれました。ドン・レッツは自分が中学生の頃から影響を受けているので、めちゃめちゃ嬉しかったです。
因みに、そのときの自分のライブの様子は、ココから少し観れます


2015.07.25

以前に何度か対バンしたスイスのバンド、Orchestra Tout Puissant Marcel Duchanp がブリストル近郊で行われるWOMAD Festival に主演することが決まり、彼らが招待してくれたので息子と2人で観に行きました。

特に素晴らしかったのが南アフリカから来た Acholi Machon 。遠目から観たら漫才師みたいな出で立ちの2人組がカリンバを弾きながら、設置されたマイクも気にせずステージ上をノリノリで動きまわるので観客席まで音がまったく聴こえないという事態に。スタッフの人が慌ててマイクを持って彼らを追いかける等とってもチャーミングなステージで、隣で観ていた息子もノリノリでした。

司会の方が話していたのですが、彼らはこのフェスに主演するために何週間もかけて彼らの住んでいる村からやって来ていて、途中ホテルで所持金を盗まれたり、ビザの関係でイギリスに入国できなくて一旦アフリカに戻ってから再び渡英したり、他にもいろいろと苦労をして来ていてるそうです。でも彼らは演奏を心底楽しんでいて、会場全体を喜びに溢れた幸福感で包み込んだ貴重なライブ体験でした。

彼らの演奏は、ココから少し観れます↓

Text & Photo by ICHI

 

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ICHI(イチ)
名古屋を拠点に活動していたアーティスト。レゲエダブバンド・のうしんとうのメンバーとしても活躍。現在は、奥様でありSSWとしても活躍するアーティスト・レイチェルダッドともにイギリスで暮らしている。スティール・パンやトランペット、竹馬ベース、水の音、本のページをめくる音などなど、音楽の発明家ICHIの手にかかれば、どんな音でもあっという間に、誰も聴いたことがない素敵な音楽に―。会場全体にさっと魔法をかけてしまう、圧倒的にチャーミングでユーモラスなライブ・パフォーマンスは必見。

ICHI from Japan takes the notion of one-man-band to new limits combining handmade instrument inventions with steel-drum, ping-pong balls, tape-loops & more

http://www.ichicreator.com/

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