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FEATURE / 特集記事 May 28. 2014 UP
トクマルシューゴが編み込んできた10年間。
見つめてきた音楽と世界。そして見据える、音楽と未来。

Special Interview : SHUGO TOKUMARU

<想像できる未来は実現される>

—以前に、何かのインタビューで、かなり先まで計画を立てて、物事を実行しているっていう話をされてたと思うんですけど、10年前に、すでに今のトクマルシューゴ像ってのはあったんですか?

ありました。でも、ほんとはゲラーズが先にリリースをして、っていうイメージがあったんですけどね。自分のソロの方が先に出てしまって。まあ、ゲラーズに関しては、予想が立てられない(笑)ってのもありますけど。

 

 

—どれくらい細かく、未来予想図は立てるんですか?例えば、10年間で5枚の作品を出して…とか?

まあ、それもひとつだったんですけど、例えば、さっきの、子供がiPhoneで音楽を聴くようになった子供がその後はどう音楽を聞くようになるのか、とか妄想に近いですが、自分を取り巻く環境についての予想はたてますね。15年後くらいにはこういう世界になってるだろうな、とか。

—では、これから先のプランというか未来予想図は?

30年後くらい先を考えてみると、コンピューターの方が、人間より上回っちゃうんじゃないか?とか。もしかしたら、また音楽の聞き方って変わってきて、もう自分がこんな感じの音楽が聞きたいな~って思ったら、それが脳内で自動的に作曲されてしまって、音楽になって流れる、みたいな風になるんじゃないか?とか。そうなると、アーティストが0になってしまう可能性もあるわけで。まあ、無いかもしれないけど、そういうシステムをつくるひとたちだって出てくる可能性はあるわけで。

—もうアーティスト、ミュージシャンがいらないような世界になったことを想定して、そういう時代に対して、じゃあトクマルシューゴは何ができるか?どう立ち向かうか?みたいなことをずっと考えているってことですか?

そうそうそう!まさに。

—すごい発想…。もはやSFの世界ですね。

でも、iPhoneだって、何十年か前にしたら、かなりSFだし。SFの世界だって、人間が考えたものでしょ。人間が空想できるくらいのことは、いつか実現されるんだと思います。だから、そういうSFの世界になったときに、自分がどこでどういうスタイルで活動してたら楽しいかな~って考えるのが楽しい。逆に、ゲラーズやってるときは、そういうことを一切考えずにやれるから、楽しい。

 

GELLERS / GUATEMALLAのPV制作日記を読むと、GELLERSの仲の良さ、不思議さ、伝わってくる。

 

 

<編み込まれてきた10年間>

—なるほどなるほど。では、公式サイトのメッセージのところで、「10年間を”編み込んできた”」と書いてありましたよね…。この「編み込んできた」っていう表現が気になったんですけど?

けっこう、自分は表には出してないですけど、細かい苦労や喜びの積み重ねで今のトクマルシューゴっていうのはできている、ていう。これまで構築してきたもの、何かひとつの要素が欠けても、今の自分にはなれていなかっただろうな…という。それが「編み込んできた」っていう言葉に繋がったと思います。何事もけっこう考え込んじゃう性格で、例えば10周年のこの企画もどうなんだろうな~ってかなり考えたし、10年経って、ようやく5枚アルバム出して、ようやく自分がやりたいことが形になってきたな~って。

 

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10周年を記念し、過去5タイトルすべてのアルバムがアナログ化され再リリースされた。

 

—10年前からずっと、マネージメントとかもひとりでやっていたんですよね?

そうですね。でも、もちろん、リリースを手伝ってくれてる人(レーベル)とかはありますけどね。てか、俺の話より、武部君の話が聞きたいです(笑)。LIVERARYの評判はよく耳にするよ。

—ありがとうございます。まあ、なんとかやっています。ボランティアワークですが…。

「ナタリー」とかも最初は個人の趣味炸裂みたいなブログサイトみたいなところから始まったものだしね。近いものを感じるし、おもしろいなーと思うし。続けてほしいです。

—おお、頑張ります。ちなみに、トクマルさんは、もともと音楽を仕事にしたかったんですか?他にやりかった仕事とかってあったりしました?

音楽で食っていこう、とかっていう考えはなくて。でも、特に別の仕事でやりたいことはなかったから…。うーん、音楽のことばっかり考えてれば、自然に仕事になっていくんじゃないかな~って思ってた。お金にするっていう考え方じゃなくて。さっきのLIVERARYの話じゃないけど、おもしろいことやってれば大丈夫でしょ!ってのは思って続けてきた。逆に、おもしろいことやってなかったら、何の意味もないな~って思います。

 

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<最後におまけのQ&A>

“トクマルシューゴ活動・祝10周年!”ということで、今回取材させてもらった「森道市場2014」のバックステージ。そこに居た自称(?)トクマルシューゴファンクラブのアーティストの方々に「おもしろい質問ください!」と10の質問を集めてきました。なお、質問者の名前は伏せさせていただきます。ということで、トクマルさん、お答えください!

 

Q.1 服は何着くらい持っているんですか?トクマルさん、いつも同じ服を着てる気がして…(笑)

いつも同じです。ちょっと違うように見えてもそれは同じです。

 

Q.2 話題の「トクマルシューゴ・1/10サイズフィギュア」は裸なんですか?(詳細はコチラ

なんでそう思ったのか知らないけど、違います。

 

Q.3 ギターの六弦の中で、どの弦が好きですか?

良い質問です。1~3弦はチョーキングするためには最高の弦です。4~6弦は重さを出すためには最高の弦です。重さがありチョーキング出来る弦、という点で、3弦かもしれません。

 

Q.4 好きなアイドルはいますか?教えて下さい。

嵐の櫻井さんと二宮さんですか?選べません。

 

Q.5 思い出し笑いしちゃうようなエピソードがったら教えて下さい。

なんですかその質問は。昨日見た夢は、「料理の鉄人と料理対決することになった」ことです。

 

Q.6 身体はどこから洗いますか?

もはや私に興味のない人からの質問ですね。キューティクルからです。

 

Q.7 中学、高校時代は、部活はやってましたか?何部だったのか、教えて下さい。

GUITAR。


Q.8
 好きな食べ物を教えて下さい。

梨。


Q.9
 いままでライブをした場所で一番楽しかったのはどこですか?

Tonofon Festival。


Q.10
 私とデートするならどこへつれてってくれますか?

まず南の方角へ。

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イベント情報

2014年6月6日(金)
10周年記念プレミア公演”Night Piece”完全再現+α ワンマンライブ
開場18:00/開演19:00
会場:愛知・名古屋 千種文化小劇場
出演:トクマルシューゴ(フルバンド編成)
チケット:前売4,000円【SOLD OUT !!】

トクマルシューゴ
様々な楽器や非楽器を用いて作曲・演奏・録音まで、ひとりで作り上げる音楽家。2004年NYのインディレーベルより1stアルバムをリリース。 無名の日本人、日本語歌詞であったにもかかわらず、各国のメディアで絶賛を浴び世界中から注文が殺到。 国内外のフェスに多数出演。2012年末には最新作アルバム「In Focus?」をワールドリリース。自らが主催するフェス『TONOFON FESTIVAL』など開催。なお、 「トクマルシューゴバンド」には、 トクマルシューゴ(vocal , guitar)の他、岸田佳也(drums) 、 イトケン(drums, toy pianos) 、ユミコ(accordion, glocken, toys) 、シャンソンシゲル(andes, toy percussion) 、田中馨(bass, cavaquinho) といった錚々たるメンバーが参加。

http://www.shugotokumaru.com/

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