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FEATURE / 特集記事 Oct 31. 2013 UP
本で街をつなぐ


Special Interview:BOOKMARK NAGOYA
Interview by
LIVERARY編集部
黒田義隆(以下:黒)・杏子(以下:杏)
  • 今までで印象的だったイベントはありましたか?

杏:自分が企画したものだと、2011年に開催した「ナゴヤの 喫茶店×たからもの」ですね。地元の出版社リベラル社さんから2冊の名古屋案内の本、『なごやのたからもの』(甲斐みのり/著)、『名古屋の喫茶店』(大竹敏之/著)が出版され、そのどちらにも掲載された名古屋が誇る老舗喫茶店、喫茶ボンボンを会場をしてお借りしました。ボンボンのケーキを楽しみながらのトークで、地元の方はもちろん遠方からもお客さんが来て下さいました。本のタイトルそのものですが、名古屋の「たからもの」はなんだろうと、それまで意識せずにいたことに気づかされるイベントでした。
町に関わるイベントですが、決して「町おこし」だとは思っていないんですよ。興すも何も名古屋には既に、面白いお店やスポットがあるのに、私自身も含め、知らないことや気付いていないことが多いんじゃないかなと。もしくはそれを堂々と誇ることをしていないだけかもしれません。ブックマークナゴヤのテーマでもありますが、生活のなかに「お気に入り」がひとつでもあったら嬉しいじゃないですか。いつも通る道、立ち寄る喫茶店、休みの日に行く店…。本屋と本も、それに加えてもらえたらなと思っています。
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(毎年恒例となった円頓寺商店街での一箱古本市)

黒:初めて一箱古本市を開催した時のことはよく覚えています。正直、名古屋で本当に人が集まるのかな~と心配だったんですが(注:一箱古本市は、東京・不忍ブックストリートが発祥。今では全国で開催されている)、たくさんの人が見に来てくれた。「本」で人が集まって、賑わっているという状態を目の当りにして、感動しました。まだまだ「本」を面白がってくれる人がこんなにもいるんだって。円頓寺商店街という、昔ながらの商店街というロケーションのよさもあって、毎年開催している人気企画になりました。今年も11月9日(土)に開催しますので、是非ご来場ください。(詳細:http://bookmark-ngy.com/?cat=9
円頓寺商店街もそうだし、文化のみちの撞木館とか、今年のイベントでも使わせてもらった名古屋テレビ塔などいろんな場所でイベントをやりました。名古屋の面白い場所やスポットに行くきっかけにもなれればと思っています。
hitohako

(毎年恒例となった円頓寺商店街での一箱古本市)
  • 6年前と今とでは状況は変わりましたか?

杏:う~ん、もちろん変わってますが、よくも悪くも変わってます・・・
出版業界はご存じのとおり、とてもいい状況とは言えないですし、それは名古屋においても同じです。ブックマークナゴヤでやりたかったこと、全てがやれてしかも世の中が変わったとはとてもおもえない。でもやらなかったよりはましかもしれません。一方で、あいちトリエンナーレも始まったし、大ナゴヤ大学や、SOCIAL TOWER MARKETとか、森道市場や、この土地で何かをやろうという人は増えて、東海地方に住む人々にとって楽しいこと、ここに住んでてよかったなと思えるイベントは多くなりましたよね。

黒:少しずつですが認知度も増えてきるみたいで、こないだ偶然、喫茶店で隣に座ったお客さんがブックマークナゴヤの話してて、びっくりしましたが嬉しいですよねそういうの。今年は何やるんだろうとか期待してもらったり、参加店さんもその時期にあわせて特別な企画を用意してくれたりしてて。何度も、もう無理!とか思いながらも、続けてるのはそういう声が聞こえてくるからなんですよね。もうボロボロですが(笑)
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(これまでに開催したトークイベント一例:
左上:堀江敏幸×大竹昭子 / 右上:坂口恭平 / 下:いとうせいこう×奥泉光 )
  • 今後やりたいことや、こうしていきたいというプランはありますか?

杏:正直こういうイベントが無くても、お店が発信して、それを拾えるメディアがあって、お客さんも動くようになれば、一番いいとは思っています。
トークイベントや一箱古本市は、お客さんの顔を直接見ることができる少ない機会で、やっぱり楽しいです。でも、入口はイベントでも、そこから是非、参加店を回ってみてほしい。ブックマークナゴヤの本来の目的は、お店を巡って、名古屋という街を楽しんでもらうことです。お店が目的でも、歩いている道すがら、ぶらぶら寄り道したり路地に入って見たり。街を歩くってそういうことですよね。なんとなく、同じ名古屋でも雰囲気が違ったりとか。この辺に住んだらどんな感じかなあとか、想像するのも楽しいじゃないですか。自分の知らないお店や企画でも、面白そうだな、と気軽に参加してみてほしいなと思ってます。
毎回、参加店を巡るスタンプラリー企画をやっていますが、アンケートの感想であがってくるのは、「知らないお店に行けてよかった」「気になっていたお店に行くきっかけができてよかった」というのが一番多いんです。ブックマークナゴヤ自体、まだまだ全然知られていないイベントですが、地元の面白いお店やスポットを紹介するきっかけに少しでもなれているのなら嬉しいと思ってます。そして何より本というものが面白いものだということがうまく伝わればなと思ってます。

黒:地元のお店をもっと応援してほしいという想いが強いですね。これは別段、本に限らずですが、自分たちが住む街にとって、必要なものは何かを考えながら、どこで何を買うかってことを意識することは、街を面白くするのにとっても大切なことだと思うんです。そうじゃないと資本持ってて宣伝が上手なところばっかが残っちゃって、他の地域と似たようなお店ばかりが並ぶ街になっちゃいますよね。国道沿いなんてまさにそれで。個人的にはそれが面白いことだとは思わないですね。誰がどこで何を仕掛けているのか。それが面白いと思うのなら是非応援してほしい。僕はいつも言ってるんだけど、消費って言葉が嫌いで。次から次へと与えられたものを何にも考えずに浪費させられてる感じしないですか?それよりも、こんなお店は残ってほしいな~とか、こんなイベントはこの先も続いてほしいな~、とか、大げさな言い方になるかもしれないけど、投資するって発想でモノゴトを見てもらえたら、もう少し豊かな方向に進むんじゃないかと思っています。そういうところで「ローカル」の魅力って育まれていくのではないでしょうか。「いつまでもあると思うなあのお店」ですよ本当に(苦笑)。ブックマークナゴヤも、少しでもそういうことを考えるきっかけになったら嬉しいですね。

●ブックマークナゴヤ2013は11月4日(月)まで開催。この3連休に是非、お店を巡ってスタンプを集めてはいかがでしょう。きっと、新しい発見が何かあるはず。

●11月9日(土)はブックマークナゴヤpresents「一箱古本市in円頓寺商店街」。レトロな商店街に一日本屋さんがずらりと並びます。店主たちとの本についておしゃべりするのも楽しみのひとつ。是非のぞいてみてください。

●11月9日(土)から「名古屋文庫大賞フェア」が始まります。ブックマークナゴヤ期間中に4回の「ビブリオバトル」を重ね、選出された4冊の中から、“今年の一冊”が決まります。新刊書店店頭にて、お客さんの清き1票を大募集しています。詳しくはHPまで。



ブックマークナゴヤ2013

開催期間:2013年10月12日(土)~11月4日(月祝)
会場:名古屋市内各所
URL:http://www.bookmark-ngy.com

イベント:ブックマークナゴヤpresents 一箱古本市 in 円頓寺商店街
日時:2013年11月9日(土) 11:00~16:00(雨天決行)
会場:円頓寺商店街(名古屋市西区)
URL:http://bookmark-ngy.com/?cat=9
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