FEATURE : Assembridge NAGOYA 2016 |アートから見える港まち
こちらが、ワニラダさんの「言葉の地図」。
英語と、日本語が入り混じり、なんとも不思議な「言葉の地図」に!
14:30
言葉の地図、完成。そして、交換タイム〜街歩きへ。
さて、他の参加者の言葉の地図もできあがってきたところで、
お互いの「言葉の地図」交換会がスタート。
そして、他者によって描かれた「言葉の地図」、
つまりは、他者の視点を持って、銘々に街へ繰り出していく。
え、「右手に筋トレできる玄関」…?
発見!
こんな指示も…。
コロッケを買って帰る。
これは、かなり予想外の展開(笑)。
何かをさせてもOK!という「言葉の地図」発展形が生まれた。
コロッケをGET!
ゴールしたら、スタート地点の公園に一旦、みんな帰還。
自然と参加者から誰かが帰ってくる度、
「おかえり〜!」という声が飛び交っていた。
コチラの男性の地図は、かなり難解だったようで、
汗だくで戻ってきた。
その後、地図の交換者との意見交流もありつつ…。
「言葉の地図」を通じて、だいぶ仲良くなってきたような感じに見受けられる参加者たち。
答え合わせ?的な意見交換も自然発生的に行われていく。
15:00
再び「言葉の地図」を交換し、出発。
先ほどとは違う参加者と
「言葉の地図」を再度交換し、
2度目の冒険へ。
視点が変わってきたことを実感する参加者。
ランドマーク的に目立つオレンジの集団も発見しつつ……。
単なる公園だった場所は、いつしか安心できるホームグラウンドに。不思議とみんな笑顔で帰還。
15:30
最後に、参加者からの感想と、今回のまとめ。
参加者からの感想を伺う、下道さん。
さまざまな感想が、参加者から順々に飛び出した。
・人によって同じ道、同じ景色に見えるところでも、違う視点がある。
・逆に、同じ視点で物を見ているなんてこともあって驚いた。
・普段から港まちに住んでいるが、街が違って見えた。
下道さんは、最後にこう言葉を添えた。
写真を撮る、俳句を作る、
それはそういうスイッチを入れることで、
はじめて世界が違って見えてきて、
そこから生まれるものなんです。
参加者たちは、きっと帰り道まで、<発見>のスイッチが入りっぱなしの状態のはず。
いつもの景色を違った視点で楽しみながら、帰路についたのではないでしょうか。
下道 基行
1978年岡山生まれ。2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。日本国内の戦争の遺構の現状を調査する「戦争のかたち」、祖父の遺した絵画と記憶を追う「日曜画家」、日本の国境の外側に残された日本の植民/侵略の遺構をさがす「torii」など、展覧会や書籍で発表を続けている。フィールドワークをベースに、生活のなかに埋没して忘却されかけている物語や日常的な物事を、写真やイベント、インタビューなどの手法によって編集することで視覚化する。現在、豊田市美術館にて展示も開催中。http://m-shitamichi.com/
アッセンブリッジ・ナゴヤ
「アッセンブリッジ/Assembridge」とは、「集める」「組み立てる」
2016年9月22日(木・祝)〜10月23日(日)[予定]
2016年秋「アッセンブリッジ・ナゴヤ 2016」開催
【ART】 9月22日(木・祝)〜10月23日(日)
【MUSIC】 9月22日(木・祝)〜9月25日(日)
会場:名古屋港~築地口エリア一帯
2016年秋に開催する『Assembridge NAGOYA 2016』。世界的に活躍する国内外のクラシック音楽家たちを招き、港まちはこれまでにない規模の音楽に包まれるでしょう。海の見えるガーデンふ頭には、港まちと世界をつなぐキーワード「水」の名を冠した特設ステージ《水の劇場〈ヴァッサービューネ Wasser Bühne〉》を設置し、名古屋フィルハーモニー交響楽団によるオーケストラ特別コンサートなど、祝祭的な野外公演を実施します。現代美術展では『パノラマ庭園』をテーマに、港まち全体を会場に、さらにその規模を拡大しながら、このエリアのリサーチをもとにしたアーティストの新作やプロジェクトなど、さまざまな作品がまちへと入り込んでいきます。この秋、音楽とアートによって世界につながる港まちにご期待ください。