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FEATURE / 特集記事 Nov 05. 2016 UP
【SPECIAL REPORT】
歴史文化と現代社会がスクランブル。
「やっとかめ文化祭」が眠れる名古屋を揺り起こす…
迫力の舞台、まち歩き、対談企画まで徹底レポート!

10.29 Sat - 11.20 Sun |やっとかめ文化祭2016

「芸どころ名古屋」の歴史・文化を、名古屋の街中で体感することができる「やっとかめ文化祭」。10月29日(土)に開幕し、11月20日(日)まで市内各地でさまざまな催しが行われる。

4年目を迎える今年は〈都市の詩(うた)をさがして〉がテーマに。歴史あるまちの風景や、初めて出会う伝統芸能から聞こえてくる、詩(うた)に出会うためのコンテンツが満載だという。

LIVERARYでは、会期初日10月29日(土)、30日(日)に開催された「オープニングステージ」「まち歩きなごや」そして今回の目玉イベントのひとつである「ナゴヤ面影座」までを徹底レポート!

そこから聞こえてきたのは、都市の詩。つまり、ここに住む人々の声。そして、改めて名古屋という街にはまだまだ知られざる魅力がいっぱいなんだということを五感で感じる旅の始まり始まり。

 

華々しく幕開け!大盛況のオープニングステージ。

 

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Report Text : Yoshimi Ishiguro [ LIVERARY ]
Edit : Takatoshi Takebe [ THISIS(NOT)MAGAZINE, LIVERARY ]

Photo : Sara Hashimoto [ LIVERARY ]

 

ナディアパーク2階アトリウムを使って開催された「やっとかめ文化祭2016」オープニングステージ。休日を楽しむ人が行き交うナディアパークの真ん中に舞台が出現。買い物途中の人々も思わず足を止めて華やかなステージに見入る姿は印象的だった。

 

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迫力満点のエンターテイメント
ストリート歌舞伎。

今年のスタートを飾ったのは、ストリート歌舞伎。この日の演目は、作家の井沢元彦氏が企画・原案を担当した「悪七兵衛景清」。きらびやかな衣装や、おなじみの大見得を切る演技が間近で見られるのは、舞台と客席の距離が近いストリート歌舞伎ならでは。歌舞伎というと堅いイメージを持たれがちだが、ユーモラスなセリフや、ダンス、人形劇まで取り入れたストリート歌舞伎はまさに誰でも楽しめるエンターテイメントと言えよう。

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ナディアパーク3階からステージに向かって弓矢を放つ演出も。観客を大いに沸かせていた。

 

ボケ・ツッコミのルーツは尾張にあり!
陽気で雅びな笑いの芸。

続いてのステージは、国の重要無形文化財にも指定されている、尾張万歳。キリン一番搾りのCMで、松本潤さんとも共演したことでも知られている。尾張万歳は現在の名古屋市東区で始まったおめでたい場で披露される祝福芸だが、現在の「漫才」のルーツと言われている。この日も軽やかな鼓の音と独特の節回しで、祭の初日を晴れやかに彩った。

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お次は、旭堂鱗林による講談。高座の上でカン!カン!と拍子木を打ち鳴らし、江戸の風情から風刺の効いた現代のニュースまで、名古屋弁で小気味よく語り上げる。巧みな話芸に会場は笑いの渦に包まれた。

 

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芸妓さんの
艶やかな舞にうっとり。

名妓連組合の芸妓さん3名によるお座敷芸も披露された。雅やかな三味線の音にあわせて、しなやかに舞う所作のひとつひとつは、思わず見とれてしまう美しさだ。

「やっとかめ文化祭」期間中は市内の料亭でお座敷遊びが気軽に楽しめる「お座敷ライブ」や、名妓連の芸妓さんが必ず覚える「金のしゃちほこ踊り」の稽古にチャレンジできる企画も開催される。

 

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楽しく笑って、歴史にふれる。
辻狂言の奥深い世界。

「やっとかめ文化祭」のポスターでモデルをつとめているのが「辻狂言」を演じる井上松次郎さん、井上蒼大さん親子だ。なんと蒼大さんは、まだ小学6年生! あどけない表情ながら、堂々とした山伏の演技で観客を唸らせる。公演の前後には、狂言に関する簡単な解説があり、初めての方でも内容がよく分かるのも「やっとかめ文化祭」ならでは。井上松次郎さんは「伝統芸能は見るだけでも楽しいけれど、少しの知識があるだけで面白さがぐっと深まるもの。やっとかめ文化祭でたくさんの芸を見て、知って学んでほしい。」と語ってくれた。

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普段は劇場や料亭でしか体験できない「芸どころ」の魅力を、まちの各所で体験できる23日間。気軽に出かけて、知らなかった名古屋の豊かな文化に出会ってほしい。

 

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イベント情報

2016年10月29日(土)~11月20日(日)
やっとかめ文化祭2016
会場:名古屋市内一円
料金:イベントによる ※無料のものもあり
主催:やっとかめ文化祭実行委員会(名古屋市(文化振興室・観光推進室・歴史まちづくり推進室)、(公財)名古屋市文化振興事業団、(公財)名古屋観光コンベンションビューロー、中日新聞社、名古屋観光ブランド協会、NPO法人大ナゴヤ・ユニバーシティ・ネットワーク
問:
やっとかめ文化祭実行委員会事務局(担当)藤井、吉田
〒460-0008 名古屋市中区三の丸三丁目1番1号
名古屋市観光文化交流局文化歴史まちづくり部文化振興室内
TEL 052-972-3172 FAX 052-972-4128
y.yoshida.10@city.nagoya.lg.jp
NPO法人大ナゴヤ・ユニバーシティ・ネットワーク(担当)大野、小林
〒460-0011 名古屋市中区大須3-42-30 ALA大須ビル201
TEL 052-262-2580 FAX 052-262-6658
info@yattokame.jp
詳細:http://yattokame.jp/

やっとかめ文化祭

なじみのまちの、いつもの景色。
耳を澄ませば、時の彼方から微かな詩が聴こえてきます。
江戸時代、尾張徳川家に育まれてきた狂言をはじめ、
名古屋のまちを賑わしてきた伝統芸能、歴史文化が、現代のストリートへ。
ひそやかに息づく記憶のかけらたちが、
このまちの過去と未来を鮮やかにつなぎます。

さぁ、今年もやってきました、やっとかめ文化祭。
耳を澄ませて、見ておくりゃれ。
路地裏に輝くささやかな物語を。あなたのまちの知られざる素顔を。
いざ、いざ、一期一会の出会いを訪ねて、
まちじゅうが舞台の、「芸どころ・旅どころ・なごや」の祭典へ。
小さな路傍の詩(うた)をさがして、今年も旅が始まります。

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