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FEATURE / 特集記事 Apr 15. 2017 UP
【SPECIAL INTERVIEW|ホンマタカシ】
写真家・ホンマタカシによるドキュメンタリー映画4作品が名古屋で一挙上映。
山城大督との対談トークショーも開催。

センチュリーシネマ(愛知|矢場町)

現代の写真表現において第一線で活躍し、国際的に注目されている写真家・ホンマタカシによるドキュメンタリー映画4作品を一挙に上映する『ニュードキュメンタリー』が、センチュリーシネマにて4月15日(土)から4月28日(金)の2週間の期間限定で開催される。

『ニュードキュメンタリー』は、2002年より写真活動として平行し制作されてきた、「After 10 Years」、「最初にカケスがやってくる」、「あなたは、あたしといて幸せですか?」+「女優」、「きわめてよいふうけい」+「暗室」の4作品からなる。なお、映画館でホンマによる映像作品が公開されるのは12年ぶりとなる。

 

<ニュードキュメンタリーによせて>

Text by ホンマタカシ

ここで僕がニュードキュメンタリーと言っている、いくつかの映像は、いわゆるメッセージのはっきりしたドキュメンタリーではありません。ましてや物語のある映画とは全く異なります。

「映像の自生性」というものについてダイ・ヴォーンという人がエッセイを書いています。彼が言うには、映画創成期リュミエールの短い映像の中には、物語性と、もうひとつ、撮り手の思いを超えてカメラが写し撮ってしまった映像の自生性があり、それはまたもうひとつの映像の可能性だと書かれています。(そしてその実現不可能性にも)僕はその映像の自生性を信じています。例えば固定カメラが偶然写してしまったもの、作者の思い通りにいかず、自然現象に人間が不可抗力的に飲み込まれてしまうといった状況に惹かれるのです。それは今までやってきた写真でも同じことだと思います。僕はその可能性を写真と映画の間の何処かに見い出したいと思っています。

 

<以下、各上映作品の解説>

『After 10 Years』

2004年12月スマトラ島沖地震の津波によって、甚大な被害を被ったホテルの10周年追悼式典までの1週間を追う。10年の時を経たひとつの出来事が、人々の記憶の中でどのように変容し、立ち現れるか、静謐な映像で写しとられていく。舞台となる海に面した美しいリゾートホテルは、スリランカの建築家ジェフリー・バワの傑作「Heritance Ahungalla Hotel」だ。

 


『最初にカケスがやってくる』

狩猟の痕跡を捉えた「trails」シリーズの続編として制作された映像作品。8年の歳月をかけ、知床のエゾジカ猟を取材・撮影した本作では、真冬の雪山で繰り広げられる猟師と大自然のリアルな姿が映し出される。

 

 

『あなたは、あたしといて幸せですか?』

演出家の飴屋法水とその妻コロスケ、そして6歳の娘くるみ、実の家族3人が出演する舞台『教室』を、上演された清澄白河にある小劇場「SNAC」を歩道から定点カメラで捉えた作品。青柳いづみを追ったドキュメンタリー『女優』も併映される。

 

『きわめてよいふうけい』

写真家・中平卓馬の日常を穏やかに切り取った意欲作。森山大道が語る中平像も必見だ。関連作品として『暗室』も併映する。

 

 

また、4月22日(土)の18:30の回の上映終了後には、ホンマタカシと、美術家/映像ディレクターとして活躍する、山城大督をゲストに迎えたトークショーも予定されている。

 

 

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イベント情報

2017年4月15日(土)~4月28日(金)
ホンマタカシ ニュードキュメンタリー特集上映
監督:ホンマタカシ 出演:飴屋法水/中平卓馬/森山大道 他
プログラム:
A:「After 10 Years」(101分)
B:「最初にカケスがやってくる」(68分版)
C:「あなたは、あたしといて幸せですか?」(70分)+「女優」(15分)
D:「きわめてよいふうけい」(40分)+「暗室」(20分)
制作:between the books
配給協力・宣伝:mejiro films
画像:(C)Takashi Homma New Documentary
上映劇場:センチュリーシネマ (名古屋市中区栄3-29-1名古屋パルコ東館8F)
上映プログラムスケジュール:http://ameblo.jp/starca-t/entry-12263437315.html
公式HPhttp://betweenthebooks.com/
公式Facebook: https://www.facebook.com/Newdocumentary2016/

2017年4月22日(土)
トークショー付き上映

時間:18:30~の回(19:30~トークショー)
※当日の上映作品は、プログラムDの「きわめてよいふうけい」(40分)+「暗室」(20分) 
会場:センチュリーシネマ センチュリー1 (154席)
登壇者:ホンマタカシ監督、山城大督 
料金:通常料金(※前売鑑賞券・各種割引使用可/招待券使用不可)
販売方法:当日劇場オープン時10:00〜劇場窓口にて入場券を販売。
※前売券等をお持ちの方も入場券との引換えが必要となります。
※入場は受付先着順、全席自由席となります。
詳細:http://www.eigaya.com/event/2017/03/31/honmatakashi/


ホンマタカシ
1999年『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内3ヵ所の美術館で開催。著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』(平凡社)がある。2016年イギリスの出版社「MACK」より、カメラオブスキュラシリーズの作品集『THE NARCISSISTIC CITY』を刊行した。

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