instagram
twitter
facebook
FEATURE / 特集記事 Aug 01. 2017 UP
【ULTRA SEOUL DAYS #1 】
名古屋発クレイジーバッグブランド「DIAMOND WHIPESS」、韓国へ行く。
夫婦で生活と仕事と遊びを共にする、最も正しくて楽しい共働き。

連載:DIAMOND WHIPESS韓国ツアー密着取材

 

名古屋発PUNK経由のファッションブランド「DIAMOND WHIPESS」。

DIAMOND WHIPESSは、名古屋在住の村門ちあき、平石祐太の二人による奇抜な柄物を多用した、キュート且つクレイジーなハンドメイド・バッグブランド。2014年スタート当初は、ちあきがひとりでつくっていたが、二人が結婚し生活をともにし始める頃から同ブランドの注文が増え始め、布の仕入れとデザインをちあきが行い、制作作業(手作業)を職人気質の祐太が担当する今のスタイルに。

「バッグ」と一言で言っても彼女らのつくるのは「がま口」「巾着」など、どこか和を感じさせるフォーマット。だが、小さなサイズのがま口は「コインパース」、大きめサイズのがま口は「クラッチバッグ」と言いかえられ、古臭さや妙なMade in Japan推し要素は全くない。むしろ現行のファッションやスタイリングにやや攻撃的な個性として取り入れることができるだろう。

 

 

新作が発表される度に起こる「一体どこでこんな柄の布を見つけてくるんだ!?」という衝撃は、DIAMOND WHIPESSの大きな魅力

 

常にDIYを地で行くパンク直系のユーモアと、ハードコアな信念。

筆者とちあき&祐太とは、もともと音楽の現場で知り合った。ちあきは、名古屋を拠点に活動していたパンクバンド(活動休止中のHELLOWORKS、現在も続けているSIKASIKA、竹取物語など)のギタリストでもある。祐太は長崎出身で、ちあきとの結婚を機に愛知へ移住。長崎時代、どこまでもオルタナティブなバンド・VELOCITYUTのドラマーとして活躍。現在は、豊田の奇祭「橋の下世界音楽祭」でもお馴染み、各地のアートフェスなどにも引っ張りだこの切腹ピストルズの太鼓役を担当している。

 

SIKASIKA
2011年、名古屋市内某ビルの屋上で行われた「THISIS(NOT)MAGAZINE」主催イベント

 

音楽でのアウトプットを経由した二人が共通して持つ、パンク/ハードコアな思想はDIAMOND WHIPESSのブランディングに直結している。持つ者を選ぶ独創性の高いバッグは、メーカーとしては珍しく販売店への卸しは極力しないスタンス。基本的にはネットでの販売を中心に、期間限定のPOPUP SHOPでのみ直接販売を行っている。


切腹ピストルズ

橋の下世界音楽祭2017出演時

 

もちろん、ふたりともファッションブランドを手掛けたことなんかない。だから、基本的に手探りで、二人で話し合いながら進んでいく。「がま口の作り方なんて知らなかったし誰かに習ったわけでもないから、自分で工具もつくった」という祐太。2年ほど前に話していた時、こんなことを言っていたことを思い出した。

「どんなことであってもうまくいく方法があって。それは、飛び込んでみたら最後、決してあきらめないこと。で、もっと大事なのはとにかく工夫し続けることなんよね。」(祐太)

 

 

DIAMOND WHIPESSは彼の言っていたとおり日々研究を重ね、他のメーカーが真似したくてもつくれないような巾着バッグや、新たに刺繍シリーズを制作するなど商品ラインナップを拡大。現在では毎日のように注文が入るようになってきた。「某有名人からもオーダーの話がきたんだよね!あれはビビった!」と彼女らは笑う。いつもこの二人は楽しそうだ。

 

 

そんな彼女らの魅力は、国内だけでなく海外にも飛び火。

韓国のアーティスト/デザイナー・DA-INは、たまたま日本に訪れた際に大阪でDIAMOND WHIPESSのバッグを見かけ、その後、WEB SHOPで注文をしたことを機にちあきとネット上で交流が始まったという今回、このDA-INに招聘され、DIAMOND WHIPESS初となる海外でのPOP UP SHOP企画が韓国ソウル市内で行われることとなった。

 

こちらがDA-IN。韓国を拠点に活躍中のアーティスト/デザイナー。韓国POPUP SHOPの企画をし、滞在中の宿として自宅を貸してくれた人物。

 

「絶対おもしろいから、韓国ついてきてレポしなよ!」(ちあき)

その言葉をそのまま真に受け、LIVERARY編集部は彼女らの海外遠征同行取材を敢行することに。今回の韓国ツアーは2017年5月19日から5月22日の4日間で、内2日の5月20日、21日にそれぞれ違う場所でPOP UP SHOPをやるという内容だった。筆者はもちろん、ふたりとも訪れたことのない場所、ソウル。果たしてどんな滞在となるのだろうか。

 

出発の日。二人の愛犬・ハッチくんはお留守番。

 


 

ULTRA SEOUL DAYS #01

2017年5月19日

Text, Edit & Photo : Takatoshi Takebe [ THISIS(NOT)MAGZINE, LIVERARY ]

 

韓国ソウル駅に到着!

 

駅まで出迎えてくれたDA-INと合流し、タクシーを捕まえてまずは彼女の家へ向かう。

 

タクシーを降り、急な坂道をぐんぐん上がったところに、DA-INの住むアパートが見えてきた。

 

DA-INの住む街はソウル市内でも古い町並みが残っているエリア。急で細い坂道が多く、赤系のレンガやタイルが外壁に使用された昔ながらの家々とそれらをリノベーションしている感じのアパートなどがひしめき合っている。

なんかこの街の雰囲気、見たことあるな〜と思っていたら、沖縄の街を歩いたようなあの雰囲気に似ていることに気づいた。近くに米軍基地もあることも影響して、欧米人が割りと多く住んでいるようだった。ちなみにこの街に滞在中、日本人に会うことは最後までなかった。

 

 

DA-IN宅に到着。

 

ここで、改めてDA-INのことを紹介すると、彼女は学生時代はイギリス・ロンドンのアートスクールで過ごした経歴もあり、英語はもちろん堪能。現在は、ソウルを拠点にイラストレーター/デザイナーとして活躍中(ちなみに、ちあき、祐太と偶然にも同い年!)。

 

 

彼女は、アメリカ人でDJ/ミュージシャンのライランと結婚し、生活をともにしている。ちなみにライランは、後ほど登場するが日中は小学校教師として働きつつも、夜はクラブに繰り出すバイタリティ溢れる超陽気なイケメン。

 

 

二人の住まいには、ところどころ日本人アーティストの作品が存在していて、もともと日本のカルチャーに対して好意的であることが伺えた。どこを切り取っても絵になる、アジアとアメリカの互いの文化が入り交じるミックスカルチャー感はいい具合の生活感とも相まってとても居心地が良かった。

「多分、ほかの韓国人の家って、こんなイイ感じじゃないでしょ!(笑)」(ちあき)

もちろん、今回の滞在中に他のお宅にお邪魔する機会はなかったので定かではないが、この発言は当たっているように感じた。

 


DA-INの作品やライランのコレクトしているレコードなど。レイアウトが自然体で本当に好きなものを散りばめたらこうなった、という感覚。


リビング奥に見えるのが普段はDA-INが使っている作業スペース。今回の滞在中はちあき&祐太の寝室に。

ライランの作業部屋。


水木しげる、田名網敬一といった日本人アーティストの画集も並ぶ本棚。

 

今回のPOPUP SHOPに向けて、DA-INとDIAMOND WHIPESSはコラボ作品を制作。

「ネットでやり取りしてつくっていったんだけど、DA-INが私たちのイメージして描いてくれた絵を送ってきてくれて、もう一発OK!その時点で、感覚が合うって思ってたんだよね!」(ちあき)

 

 

届いたコラボアイテムの実物に感動するDA-IN。

 

明日、明後日はこのコラボアイテムを持って、POP UP SHOPを行う。「ちなみに私の友人や知り合いから予約が入っていていくつかは売約済みだよ!」とDA-INは嬉しそうに報告してくれた。

 

 

韓国1日目は、DA-INと後ほど合流するライランの二人に連れられ、ふらふらと観光や食事を楽しんだ。

 

 

 

市内観光をほどほどに終え一時帰宅。

ソウルはほぼ日本と同じくらいの気温とのことだったが、太陽光がきつく、体感温度的にはかなり暑かった(そこも含めての沖縄感だったのかもしれない)。

 




暑さに疲れを見せ始める一行。

 

……ということで、一旦帰宅。その後、仕事を終えたライラン(写真右から2番目がライラン)とも合流し、夜の街へ。

 

 

1日目からすでに遊び疲れ……深夜にみんなで帰宅。明日からはいよいよPOP UP SHOP!【ULTRA SEOUL DAY #2】へとレポートは続く。

 

 


 

DIAMOND WHIPESS(ダイアモンド・ホイップス)

愛知出身の村門ちあきと長崎出身の平石祐太によるクレイジーブランド。一貫した〈パンク〉なスタンスでエクストリームな柄物アイテム(がま口、巾着、ピアスなど)を制作販売。WEBSHOPでは自由に生地やパーツをセレクトできるセミオーダー品も。森、道、市場などの人気フェス〜国内外さまざまなお気に入りの場所へ赴き、期間限定の店頭販売(POP UP SHOP)も行ってきた。http://diamondwhipess.ocnk.net/

RELATED
あなたにオススメする関連記事


PICK UP
特集・ピックアップ記事