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【SPECIAL INTERVIEW】台湾のインディーバンド、森林と落日飛車がW来日!両バンドに所属する、國國(guoguo)に直撃インタビュー。

2016.02.23.Tue | K.D JAPON(愛知|鶴舞)

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台湾のインディーバンド・森林(FORESTS)落日飛車(Sunset Rollercoaster)が「FORESTS×落日飛車 Japan Tour 2016」と題し、待望のジャパン・ツアーを敢行。東京を皮切りに全国4都市を巡り、名古屋公演は2月23日(火)、K.D JAPONにて開催される。共演は、地元名古屋を拠点に活動するバンド・the pyramid。加納と角田による小編成バージョンでの登場となる。

現在、台湾インディーミュージックシーンにおいて“最も実験的で先鋭的なバンド”と称される森林(FORESTS)は、わずかアルバム1枚で解散した伝説のバンド、BOYZ&GIRLのメンバーで結成された。音楽的実験を繰り返しながら、ガレージ、ポストパンク、NO WAVEなど様々なジャンルを取り入れ、変化していくその音楽性は、クラウトロック的であるとも評されている。

落日飛車(Sunset Rollercoaster)は、2011年にアルバムを発表して以来、台湾のインディーシーンにおいて突出した存在のライブバンドであり続け、同年SUMMER SONICへの出演も果たすが、その後活動休止状態となっていた。2015年に復活を遂げた彼らは、ガレージ、サイケ、JAMなどの要素を融合させ、さらに磨きのかかったサウンドで変幻自在なライブパフォーマンスを行う。今もなお台湾音楽シーンに影響を与え続けているバンドだ。

現地では多くの音楽ファンから支持されており、2016年1月にOGRE YOU ASSHOLEとともに台湾2公演を共演した彼らが揃って来日するこの機会、台湾で独自に発達した現在進行形のインディーロックの新風を体感してみてはいかがだろう。

今回、LIVERARYでは、その両バンドに所属する、國國(guoguo)に来日直前インタビューを行いました。ライブに行こうと思っていた人も、行くつもりが無かった人もぜひご一読下さい。

 

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―各バンド、簡単な自己紹介をお願いします。

落日飛車はオールドスクールなロック、ダンスミュージックをやるバンドで、Forestsはサイケ感のあるエレクトロバンドで、今回初めての日本ツアーだよ。

―今回、日本のツアーが実現したのはどういう経緯で決まったのでしょうか?

元をたどると、台北月見ル君想フの寺尾さんとOgre You Assholeが主なきっかけで、今年の1月に台湾でオウガ落日飛車透明雑誌Forestsが出演する「City Jive」という一つのツアーをやって、実はこのツアーの続きを日本でもやろうという計画を立てて、寺尾さんの尽力で実現したんだ。

―日本の好きなところは?

日本の、落ち着いて細やかなところが好きかな。この日本人の性質は音楽にも反映されていて、例えて言うなら、すごく激しい曲でも内面に爽やかな感じを併せ持っているような感じ。

―では、日本の嫌いなところは?

みんなと一緒に裸でお風呂に入るというのは無理。日本人は大浴場に入るのか本当に好きみたいだけど、今の所自分は到底受け入れられない。

―日本の好きなバンドは?もし影響を受けたバンドがいたら、その愛について語って下さい。

日本のYMOは本当に好き。彼等は、新しい技術を使ったり、西洋のポップスを再構築したりと、各分野で人類の音楽文明を発展させたと思ってる。

―名古屋についてのイメージや知っていることなどあれば教えて下さい。

たぶん9歳か10歳の頃行った事があるんだけど、工業都市だけど、静かな街、という印象かな。もし時間があれば名古屋城を見てみたい。

―台湾の現状はどんな感じですか?徴兵制などもある国とそうでない日本では大きく違うのではないか?と思います。社会情勢と音楽文化について教えて下さい。

台湾は、選挙で新しい総統が選ばれた矢先に地震があって、台南の方は被害も大きいんだけど、報道で日本が多くの援助をしてくれているのを見た。本当にありがとう。 台湾の社会はその歴史的にもかなり多様な社会で、音楽文化も同様で、様々なスタイルの音楽に触れ、発展があった。そして時代の移り変わりとともに、バンドに関心を持つということが、次第に若者の娯楽の一部分になっていったんだ。

―「台湾のインディーロック」は日本でも少しずつ、認知されてきていますが、自分たちの考えるところの「台湾のインディーロック」とはどんな事象だと思いますか?

インディーロックという言葉は何年か前から台湾で流行しはじめて、単純にマーケットの区別で使うなら、何らかの会社のバックアップが無いものかインディーバンドという事になるね。ただここ何年かのバンドカルチャーからすると、会社のバックアップがあっても、または自分で会社をやってたとしても、自分の音楽に美学を持っていて、マーケットの需要に合わせるような活動をしていないバンドをインディーロックバンドと呼ぶ事が出来るだろうね。 台湾のインディーバンドが表現する事の中で特別な事といえば、自らのアイデンティティーを求め、自分が何者であるか問う、という事で、答えを探す過程とも言えるね。方法は様々だけど、幾つかのバンドは音楽の創作と民俗や土地への関心を融合する事を始めている。例えば落差草原というバンド、彼等の曲の多くは、部落のリズムや詩の朗読に似ていて、とても面白いよ。

―最後に、今回のツアーで楽しみにしていることは何ですか?

落日飛車とForestsは初めての日本ツアーとなるわけだけど、日本というのは僕らにとってずっと魅力的で神秘的な国なんだ。今回の日本ツアーでもっと日本のことを知って、僕らのことも日本のみんなに知ってもらえたら嬉しい。

 

 

森林(FORESTS)

落日飛車(Sunset Rollercoaster)

イベント情報

2016年2月23日(火)
FORESTS×落日飛車 Japan Tour 2016 in NAGOYA
会場:K.D JAPON(名古屋市中区千代田5丁目12-7)
時間:開場18:30 / 開演19:00
料金:前売2,500円 / 当日3,000円(ドリンク代別)
出演:FORESTS、落日飛車、the pyramid(角田 / 加納)

森林(FORESTS)
わずか1枚のアルバムを発表し解散した伝説のバンド「BOYZ& GIRL」。 唯一の女性ボーカルはskipskipbenbenとなり、 他の3人のメンバーはjonを中心としてFORESTSを結成す る。音楽的実験を繰り返し、ガレージ、ポストパンク、NO WAVEなどを吸収し、 次々に変化していくその音楽性はクラウトロック的でもあり、 現在の台湾で最も実験的で先鋭的なバンドであると言えるだろう。

落日飛車(Sunset Rollercoaster)
2011年にアルバム「巴莎諾娃 Bossa Nova」発表し、その年のSUMMER SONICに出演。 台湾のシーンにおいて大きな話題と期待を強烈に残したがその後数 年間の沈黙を続けた。そして2015年台湾ツアー、 FORESTSとの中国大陸ツアーを敢行し、 突如としてシーンの最前線に躍り出た。 メンバーが3人から5人に増え、サイケロック、 JAM的な要素もさらに磨きがかかり、 シーンに影響を与え続けている。

the pyramid
2004年結成。変拍子を多用したインスト曲を得意としつつも、曲によってリードボーカルが変わる変幻自在なスタイルで、先の読めない多彩なライブパフォーマンスを繰り広げる。

posted by LIVERARY

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