鷲尾友公による公開壁画制作イベント「The Wall That Nobodyknows」が2月23日(日)〜3月1日(土)の7日間に渡り開催される。会場は、鷲尾が自身のアトリエも構える、北区・尼ヶ坂のスペース・UTOPIA。企画サポートはLIVERARYが務める。
鷲尾友公は、地元名古屋を拠点に、シーンもエリアも越境した活動を展開し続けているアーティスト。今回の新作壁画は、横4m×縦2mほどの巨大なキャンバスに描かれるもの。テーマはイベントタイトルにもある通り、「誰も知らない壁」。
7日間の制作期間内、UTOPIAに常設されている喫茶マスカラスのほか日替わりで様々なゲスト飲食店やDJらが登場する。
初日のpkpkTACOS、ボヘミ庵に始まり、二日目祝日は大大大、続いて蒲郡からの出店となるSUNDAY SPICE!晴レトキ、KINOSHITA、カロリー軒、幸福館、ラストはtestpaternとiegoricoというバラエティに富んだ7日間を予定。また各曜日それぞれDJもあり!そちらの詳細については、追ってアナウンスとなる。
果たして今回のテーマ「誰も知らない壁」とは何なのか?その意味については、会場で確認してみてほしい。
]]>
5月23日(金)~25日(日)愛知県蒲郡市のラグーナビーチ&ラグナシアで開催される人気フェス「森、
今回明らかとなったのは、以下の11組。
ASOUND
UA
OKAMOTO’S
折坂悠太(band)
Kohjiya
CENT
Chilli Beans.
鎮座DOPENESS
NOT WONK
Buffalo Daughter
YOUR SONG IS GOOD
また本日より入場券販売開始となった。毎年、チケット争奪戦となるので気になっている方はお早めに!
]]>
仕事を辞めずにバックパッカー。
名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記
ヨーロッパ編④ジョージア滞在最終日。建築巡りラストスパート、レコードショップで人生初のアナログレコードを購入
2024年9月9日〜10日
ジョージア旅も終わりに近づいていた。
あらかじめ予定していたメインのスポットには大体行くことができたが、まだいくつか見たい建築物や散策の途中で気になった場所があったので、ひとまず朝外に出た。
まずはトビリシ中央駅。
ここから夜行列車でアルメニアの首都・エレバンに行くことができるらしい。またコーカサス地方に来ることがあったら次はアルメニアとアゼルバイジャンも行ってみたい。
駅の近くには市場があり、野菜や肉などの生鮮食品から服や日用品までなんでも雑多に売っていた。
地下鉄で次の目的地に行く前に、ダンキンドーナツで糖分を補給する。
キオスクサイズの店構えが可愛い。星の形のドーナツを買ってみたところ、中身に大量のイチゴジャムが入っており途中から見た目が大変なことになってしまった。
地下鉄に乗って移動、散策を進める。
トビリシでよく見かける可愛いスーパー・Smart
西洋を感じる光景。ゴンドラで上に行くことができる
シオニ大聖堂
公共サービスホール。近代的なデザイン
次に考古学博物館というソビエト建築に向かった。博物館自体は閉業していて、もう廃墟になってしまっているようだ。
ここはトビリシ観光初日に大学講堂跡地に向かう際、たまたまタクシーから見えたのだが、丘の頂上のかなり行きにくい場所にある。私はタクシーを使って頂上まで一気に登った。頂上で降ろしてもらうと、大きく迫力のある建造物が目の前にあった。
誰もいないので、なんだか急に別世界に来てしまったような不思議な気持ちだった。昔のSF映画のワンシーンに入り込んだみたいだ。
この外壁の彫刻は何を表しているんだろう。よく見ると髪の長い女性がうなだれているようにも見える。昔小学校や中学校の壁にあった謎の彫刻作品を彷彿とさせた。
階段を登って街を見下ろす。
考古学博物館と同じ敷地に、背の高い大きなモニュメントが。
その後、帰りのタクシーを呼ぼうと配車アプリを開いたが、なかなか捕まらない。
しょうがないので下りは歩こうと思い進んでいくと墓地があった。行きのタクシーでは気づかなかったけれど、この丘は霊園になっているようだった。家族や親戚で固まって歩いている人たちとすれ違っていく。
最後の建築巡りとして、市民プール跡地の廃墟へ。
再度タクシーを呼んで目的地へ向かうと、モザイク画を外壁に構える建物に到着。外の階段を登っていくと内部の様子が見えた。
廃墟になっているプールを初めて見たかもしれない。
ウォータースライダーは植物で覆われて、観客席も荒廃しきっている。
さっきの考古学博物館もそうだが、ジョージアは何かと古い建物が放置されていることが多かった。
夕食は最後の晩餐ということで、ついに本場のシュクメルリを食べることにした。
シュクメルリはジョージアの郷土料理で、鶏肉をニンニクで炒め、牛乳を加えた煮込み料理だ。日本でも松屋からシュクメルリ鍋という名前で発売されたことがあり、SNSでバズったおかげで認知度が上がっている。ちなみにこのコラムがアップされた2025年2月10日現在、丁度松屋のシュクメルリ鍋定食が期間限定で発売されているので気になる人は食べてみてほしい。
カリカリに焼かれた鶏肉がクリームの中で煮込まれていた。松屋のシュクメルリ鍋にはチーズが入っているが、本場のシュクメルリにはない。
量が多いと聞いていたので空腹の状態で行き、お腹いっぱい食べたのだった。
夜はロープウェイに乗ってトビリシの夜景を見る。
ここにも巨大な女性のモニュメントが。
最後にトビリシの街を一望し、この日は就寝した。
翌日。ついに今日、トビリシ空港から飛行機に乗って出国する。
私は数日前に訪れたファブリカのレコードショップのことがまだ気になっていた。もう一度行ってみて視聴して、いい感じのレコードがあったら買おうかな。そう思い、ファブリカを再訪することにした。
ファブリカへ向かう途中、教会を見つけて入る。不思議の国のアリスのような世界観。
ファブリカ到着。
レコードショップは午後から開店だったので、敷地内のレストランで軽い食事をした。ジョージアはワイン発祥の地と言われているので、ジョージアワインを飲むことに。
ジョージアワインとサラダ
13時になり、レコードショップが開店したので入店。
VODKAST RECORDSという名前のお店
私はジョージアのレーベルのレコードを視聴することにした。せっかくならここでしか買えないものが欲しい。
私が気になったのはNikakoi というアーティストの、2003年にリリースされた「Shentimental」という2枚組のタイトルだった。水色のジャケットにロボットと女の子のイラストが入っていて、なんとなく相対性理論のアルバムのような、空想科学チックな印象を受けた。ジャンルはIDMと書いてある。
実家以外でレコードをかけるのはこの時が初めてだった。ヘッドシェルに人差し指を添え、盤面の縁に針を置く。ヘッドホンを着けて緊張気味にSTARTボタンを押した。
ヴァイオリンのゆったりした音楽が始まり、エコーのかかった男性の声が入ったその直後、高速のドラム演奏で曲が始まった。なんだか聴いたことがあるこのドラムフレーズ。私はパワーパフガールズのOPを思い出していた。後から知ったがこういう曲のジャンルをドラムンベースというらしい。ドラムンベースの代表的アーティスト、エイフェックス・ツインの存在もその後知ったのだった。
良い。
しかも2枚組4面。このタイトルのみでアナログDJができるかもしれない。
飲食店やマーケットイベントなどでよく見る、DJをやる人たち。自分にとってDJは身近でありながらも遠い存在だった。いつかやってみたいと思っていたけれど、きっかけがない。でも、ここで買ったレコードが足掛かりとなって、DJを聴く側からプレイする側になれるかも。
私はこのレコードを買うことにした。レジへ持って行き、お店のステッカーと一緒に黄色のビニール袋に入れてもらった。残りの2ヶ月間、日本に帰るまで大事に持ち歩こう。
宿に戻る前に少しだけ寄り道をした。まずはアイスクリームのお店へ。
次にUzu Houseで教えてもらった、日本人の方が営むベーカリーでパンを買った。
お店の方と少しだけ会話をした。いつ帰るんですか、という問いに今夜トビリシを出ますと返事をする。
現金で払うと、お釣りに2ラリ硬貨をくれた。
「今日発たれるならこちらを記念にどうぞ。2ラリはあまり出回ってなくて珍しいんです。さっき別のお客さんのお釣りでもらったので、あげます。」
2ユーロ硬貨のような金と銀の2色コイン。これまでの滞在中見なかったデザインのコインだ。
お店の方の心遣いが嬉しい。ジョージアで最後に訪れたのがこのベーカリーで良かったと思った。
ソビエト建築、クラブなどのアンダーグラウンドカルチャー、コーカサス山脈の大自然…。
多面的な魅力を持つ国、ジョージア。毎日楽しくて、おかげで記念すべきヨーロッパ1カ国目の旅はあっという間に終わってしまった。これからの2ヶ月も、長いようですぐに帰国の日が来るんだろうな。
名残惜しさの中、私はトビリシ国際空港へ向かった。初めて買ったレコードを片手に下げて。
その後、私は名古屋のイベントでたまにレコードをかけるようになったのだった。
次回、初めてのイスラム圏、トルコ・イスタンブールへ。
]]>
写真集『生きている』で鮮烈なデビューを果たし、普遍的な日常の風景に、得も言われぬ共感性を漂わせた作品が、多くのフォロワーを生み出し多大な影響を与え続けている写真家、佐内正史。彼が手掛ける写真集レーベル『対照』のPOPUPが 2月28日まで.LAB RAINROOTSにて開催中。
『対照』からリリースされた、佐内正史の写真集がずらりと並ぶ貴重な機会となっている。
惜しまれつつ、一昨年夏、60余年の歴史に幕を下ろした、ちくさ正文館書店本店。その店長を長年務め名古屋の文化に大きく貢献し、自身も映像作家として活躍してきた、故・古田一晴氏の所蔵メディアの販売会が、2月15日から岐阜市の徒然舎にて開催される。
今回は、徒然舎が古田氏のご遺族から譲り受けたコレクションのなかから映画、音楽のDVD、Blu-ray、CD等メディアを並べて販売するほか、大量の映画、音楽雑誌なども均一価格で販売される。古田氏を“つくった” 映画や音楽が、また次の世代に引き継がれる貴重な機会となっている。(今回、近年発行の音楽、映画等雑誌以外の蔵書販売はなし)
また、会場では、古田氏と親交の深かった編集者・上原敏氏が作成したフリーペーパーを購入者に配布する。「グッド・バイちくさ正文館 本の市」と同時開催された企画展「ちくさ正文館 古田一晴と名古屋アートシーン展」のために古田氏がセレクトされた選曲リストと、上原氏によるコラムが掲載されている。
]]>
『のんきな姉さん』、『眠り姫』、『DUBHOUSE』など、 常に先鋭的な作品を生み出してきた異才、七里圭監督による最新作『ピアニストを待ちながら』が、キネマノイで2月8日から2月14日まで上映中。
目覚めるとそこは真夜中の図書館だった。瞬介(井之脇海)が倒れていた階段の両側には、吹き抜けの天井まで高く伸びた本棚がそびえ、あちこちの段に小さなヒトガタが潜んでいる。扉という扉を開けて外に出てみるが、なぜか館内に戻ってしまう。途方に暮れた瞬介は、導かれるようにして一台のグランドピアノを見つけ、そっと鍵盤を鳴らす。
やがて瞬介は、旧友の行人(大友一生)とその彼女だった貴織(木竜麻生)に再会する。三人は大学時代の演劇仲間だった。行人と貴織はもう随分前からここにいるらしい。他にも、見知らぬ中年男の出目(斉藤陽一郎)や謎の女絵美(澁谷麻美)もいる。行人は、この状況を逆手にとって、かつて上演できなかった芝居の稽古を始める。それは、行人が作・演するはずだった「ピアニストを待ちながら」。しかし、瞬介には気になることがあった。確か、行人は死んだはずでは……?
このおかしな物語は、私たちが経験したコロナ禍や、今や当たり前になったオンライン、SNSでの非対面コミュニケーションの奇妙さを暗示している。20世紀の不条理は、すでにリアル。私たちは、いつも不在の相手につながれて、待たされて、くたびれている。サミュエル・ベケットの有名戯曲を思わせる題名に、その意図が込められている。
主演は、若手実力派の井之脇海。『東京ソナタ』(08)の天才ピアノ少年、『ミュジコフィリア』(21)の現代音楽に目覚める学生を更新するように、本作でも吹替なしのピアノ演奏を披露している。共演には、『福田村事件』(23)『熱のあとに』(24)など話題作の出演が続く木竜麻生とともに、『カゾクデッサン』(20)『劇場版 美しい彼〜eternal』(23)の大友一生を抜擢。そして、『王国(あるいはその家について)』等で鮮烈な印象を残す澁谷麻美、故青山真治監督作品で常連のベテラン俳優、斉藤陽一郎がわきを固める。映画の舞台となるのは、世界的な建築家の隈研吾が手掛けた、村上春樹ライブラリー。村上文学をイメージした迷宮的空間で全編撮影されたことも、見どころの一つだ。 本作は、この村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)の開館記念映画として製作された短編をもとに、約1時間の劇場公開(ディレクターズカット)版として完成された作品となる。
]]>
音楽イベント「未知との遭遇」が、2月10日(月・祝)K.D.ハポンにて開催される。
「未知との遭遇」は、まだ見ぬ素敵な表現との出会いを推奨する、K.Dハポン恒例のイベント。
第107回となる今回は、4組のアーティストが出演。東海地方を拠点に活動するナカムラトモヤ、チグリスユーフラテス、kotolis、そして東京を拠点とするおととい来やがれズが名古屋のライブシーンに初登場する。
個性豊かな4組による、この日限りの特別なライブをお見逃しなく。
おととい来やがれズ
kotolis
]]>
“障がい”という枠組みを超えた音楽イベント「ジャパン・ミュージックブリュット・フェスvol.5 全人類青春継続支援事業 Do It!! 〜こんな明るい人たち見たことない〜」が2月22日(土)・23日(日)の二日間、新栄・Live&Lounge Vioにて開催される。
ポパイ銀河団(愛知)、DAKKI AKSON(三重)、Fucker+しずたん(東京)ら障がいにルーツのあるアーティストに加え、サニーデイ・サービスの曽我部恵一や、ラッパー・シンガーソングライターのMASHといった豪華なゲストを迎え計14組が出演。
今回で5回目を迎える同イベント、初出場のアーティストが7組が加わり、全国の多様な仲間と表現がつながり、名古屋が盛り上がること間違いなし。様々なバックグラウンドを持つアーティストたちが集う、今までにない新しい空間となりそうだ。
東区のインテリアセレクトショップ・opereにて2月8日(土)〜9(日)の2日間、古物のPOPUPイベント「No Foundation」 vol.1が開催される。
POPUPには名古屋の古物店・kuretal百貨センターと、全国の古物愛好家が注目する福岡の鋤田収集事務所が出店。両者は膨大なコレクションの中から、選りすぐりのアイテムを揃えて売り出す。
会場であるopereでは、デザイナーズやアンティークにこだわらず、エッジの効いた家具・雑貨を幅広くセレクト。新進気鋭のアーティスト作品やグッズ展開を行い、あらゆる手法でストリートに新たなスタイルを発信する。
今回のPOPUPを機に、ぜひopereまで足を運んでみては。
]]>名古屋出身SSW・ヒラウチマイの自主企画イベント「Caeroom」が2月11日(火・祝)に鶴舞・KDハポンにて開催される。
ヒラウチマイは名古屋出身のシンガーソングライター。学生時代にJAZZ、R&Bなどのブラックミュージックに影響を受け、素直な歌詞とキャッチーなメロディで“ うた ”をつむぐ。2024年4月にはZIP-FM「FIND OUT」でマンスリークローザーとして1ヶ月間レギュラー出演、東海地区の大型クラブサーキットイベント「SAKAE SP-RING」に出演するなど、東海地方を中心に勢力的に活動している。
今回のイベント「Caeroom」は昨年9月からヒラウチマイが定期開催してきた、自主企画イベントの名前を新たに開催されるもの。
出演者には、今年の春に拠点を東京へ移すことを発表している、グルーヴ感のあるサウンドが魅力のThe Shiawaseと、昨年リリースされたEP『顔をあげては俯く日々に』の評価も高い、名古屋出身のシンガーソングライターぞうつかいになった。今回ヒラウチマイとぞうつかいになった。はバンドセットでの出演となっており、ヒラウチマイはバイオリンを加えた6人編成で出演する。
名古屋出身の若手アーティストたちによる熱いライブを、ぜひお見逃しなく。
]]>
世界的な活躍を見せる、電子音楽家・池田亮司が久々となる国内ツアー「ultratronics Japan Tour」を敢行。名古屋公演は、2月10日(月)Zepp Nagoyaにて。
池田亮司は1966年岐阜県生まれ、フランスと日本を拠点に電子音楽作曲家・アーティスト。超音波、周波数、音そのものの本質と細部に焦点を当てた作品を発表。コンピュータとテクノロジーを最大限に駆使し、音、イメージ、数学的概念などを素材に、ライブとインスタレーションを行ってきた。
Ryoji Ikeda
今回のツアーは、EYヨ、goat、VMOら各地で様々なゲストを迎え2マン形式で行われる。名古屋公演では、長谷川白紙の共演が決定。
長谷川白紙
なかなか貴重な2マンとなる今回、お見逃しなく!
]]>
2月22日(土)、23日(日)の二日間に渡り、名古屋・覚王山エリアのニューフェイスとしてすでに知名度を上げている、人気おにぎり店・角角然然が1周年を記念したイベント「かくかくしかじかありまして、一周年」を開催する。会場は、角角然然に隣接するスペース。
当日は、KFP COFFEE KIOSK、ICE CREAM PERSPECTIVE、BUTTER NOTE 、na (2/23のみ)、that, (2/22のみ)といったバラエティ豊かな飲食店、sillagooout、shun hiramitsuといった服飾作家たちの出店もあり。賑やかな二日間となりそうだ。この機会に初めての方も、馴染みの方も訪れてみてはいかがだろう。
<以下、店主よりコメント>
1月22日で店鋪をオープンして1周年を迎えることができました
地元のお客様や、お子様を連れてご家族でのご来店が多い角角然然
幅広い世代から愛されているなと日々実感しています。
また、覚王山には素敵なお店も多く、
ご来店くださったお客様、周りの店舗の方々、仕入れ先の皆様、
一周年を記念して、
普段から交流のある7つの人気店をお招きしたコラボイベントです
通常メニューに加え、イベントだけの限定メニューや、
角角然然の一周年を一緒にお祝いしていただけると嬉しいです。
皆様のお越しをお待ちしております!
Text by Sawako Kato
︎
]]>
ドキュメンタリー性のある作風を生かしたポートレイト撮影を得意とし、雑誌・webなど様々なメディアで活動する写真家、熊谷直子の写真展が、2月1日より、C7C gallery and shopにて開催中。
本展は、熊谷の第二作品集『レテに浮かんで』(TISSUE PAPERS)の刊行記念展。
東日本大震災のあとに出会った宮城県気仙沼の人々と、認知症を患い施設に暮らす母親を被写体とした第一作品集『赤い河』(TISSUE PAPERS)を2017年に発表した熊谷。それから7年、コロナ禍、母の死、生家の喪失、友との別れを経験し、「変容」の先に見える何かへの希望を託したのが本作『レテに浮かんで』となる。
「そこに何が写っているか」を超えた「固有の目」の置きどころにこそ写真という表現の本質が存在するのだということを存分に伝えてくれる傑作から、どのような展示が生まれるのか。
映画監督・今泉力哉を迎えての特別講座「映画以外の今泉力哉」が2月15日(土)に開催される。場所は、愛知芸術文化センターにて。主催は、名古屋造形大学。
今泉力哉は、多くの自主映画制作を経て、2010年『たまの映画』で商業監督デビュー。『愛がなんだ』『街の上で』『窓辺にて』などのヒット作を監督するなど、精力的に活躍している。
本特別講座では、今泉が名古屋で過ごした大学時代のエピソードをはじめ、MV・CMなどの映像作品から今泉流ディレクション術の真髄に迫る。
なお、本特別講座は、11日(火)~16日(日)に開催される名古屋造形大学卒展の記念イベントとして催されるもの。卒展は、愛知県美術館、名古屋造形大学の2会場にて同時開催される。こちらも合わせて足を運んでみてほしい。
]]>
名古屋市西区亀島エリアにある古民家でリノベーションを実施している「能動倉庫亀島」のプレオープンイベントが2月2日(日)に開催される。
「能動倉庫亀島」は個人個人が能動的にやりたいことを実践できる場として、その場づくりの過程も含めて創り上げていくプロジェクト。建築関係の異なる分野の職に就くメンバーらが主体となりライフワークとして実施している。
今回、アーティスト・KANAMORINが企画した亀島エリアの古民家を回遊する音楽イベント『- Dot -』に場を提供し、プレオープンイベントに位置付け協働で実施する。
今イベントの主体は舞台作家の紺野ぶどうの創造拠点「アトリエ混沌堂」。こちらも古民家をリノベーションした物件で、演劇作品の常設上演のほか、不定期で公演や展示を行っている。アトリエ混沌堂を主体に、能動倉庫亀島のほかAHAアトリエ・ギャラリーが場所を提供する。
この3会場を舞台に音楽ライブ、ダンス、展示などが行われ、それらを来場者が自由に選択し回遊する形式となっている。能動倉庫亀島1階の一部は交流スペースとして開放し、誰でも自由に出入りできる。
いずれも古民家やビルを改装した施設で、建物がもつ特徴を各アーティストやクリエイターが解釈し、空間を構成する。各施設との融合を感じるとともに、移動や交流を通して亀島エリアの新たな一面を発見し、これから起こる動きを期待させる機会となりそうだ。
]]>
2月2日(日)東別院・spaziorita/ductにて、切腹ピストルズがトーク&WSイベント「大大大學」に出演。
当日は、切腹ピストルズの活動を追った新作ドキュメンタリー映画「切腹ピストルズ参上 熾火の章」の粗編集verの試写会、切腹ピストルズ隊長・飯田団紅、梅﨑陽監督を迎えてのトーク、ライブ、豆まき、恵方巻き、大津勘吉による写真展もあり。
前売(升付き)チケットは即完してしまったものの、当日(立ち見)券が少量発売予定。当日は熱量マックスのライブと共にトーク、映像、写真から彼らの活動をより深く知ることができるはずだ。
<以下、主催者告知文より>
令和七年は、江戸時代前期の寛永から約四百年。幕末慶応百六十年。昭和にすると百年。SEX PISTOLS結成五十年。バックトゥザフューチャー1公開からは四十年。さらに、旧spaziorita「切腹ピストルズ参上!」上映より三年!
その節目についに待望の続編・特別粗編試写!?あの疫病禍時代を乗り越えるタイムトラベル再生!なんと当日はシドヴィシャス四十六回忌でもある!
前作「切腹ピストルズ参上!」どこよりも早く封切上映してもらった、この春、東別院南に移転した「DUCT/SPAZIO RITA」新装開店を記念して企画開催!
今池オルタネイティヴ居酒屋「大大大」の人気企画「大大大學」最終授業の一環として、「隊長 飯田団紅 氏」「梅﨑陽 監督」をお迎えして、質疑応答と、何と!「切腹ピストルズ参上!」の続編「切腹ピストルズ参上 熾火の章」粗編試写!
令和二年から疫病禍、ウクライナ侵攻と激動する世界に、切腹ピストルズはどう向き合い意志を貫いたのか!?シカゴ道中、あのタイムズスクエア再訪を経た五年に渡る密着を綴ります。
かの、物理学者アインシュタイン先生の「過去には行けないが未来には誰でもいける」という難しい仮説があります。映画の様に、運命に翻弄されず過去は変えられないが未来は自ら作ることが出来る。
そんな想いを節分「豆まき」しながら感じたいと思います。
前売予約参加者には「焼印入謹製三勺枡」贈呈!限定につき売切御免!打止有り!
ご縁ある佐久島から「オレガレ」特製オレ恵方捲きも出店あり〼恵方は西南西である🏝️
なお、本日2月1日(土)19:00〜の「大大大學」は水野雅文(地想/「土から生える2024」実行委員長)がゲストとして登壇する。こちらもぜひ!
仕事を辞めずにバックパッカー。
名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記
ヨーロッパ編③ジョージア軍用道路を北上、カズベキでコーカサス山脈の大自然を感じる旅。天国に一番近い教会とモザイク画のモニュメント
2024年9月8日
早朝地下鉄に乗り、アブラヴァリという駅に向かった。
今日は現地ツアーを予約していたので、ロシアの国境付近に位置するジョージア北部のカズベキという山岳地帯に行く。
バックパッカーとしてはツアーを使わずになるべく自力で旅したいところだが、ジョージア北部は行きたいスポットが広範囲で点在しており1人で行くにはハードルが高く、ツアーでは行きたい場所がおおよそ網羅されていたので事前にネットで現地ツアーを申し込んだのだった。
地下鉄のホーム。天井の黒い円が綺麗に整列している
アブラヴァリ駅に到着。
駅周辺の集合住宅
ツアー参加者はアブラヴァリ駅の前で集合ということになっていた。だんだんとツアー客っぽい、動きやすい服装にリュックという出立ちの人が集まって来たので私もその集団の中に混ざった。日本人のカップルが1組いたので自然を装い近くに寄って安心感を得る。しばらくするとオレンジの旗を持ったツアースタッフが来て、オフィスまでみんなを案内した。
オフィスの中で待っていると、行き先の札を持ったスタッフが来て呼び声がかかった。ゴリ、カヘティと地名が上がっていくたびにオフィスから人が出ていく。ここにいる全員がカズベキに行くわけではないらしい。なかなか呼ばれないなと思いながら、部屋のテレビで丁度流れていたGlass BeamsのMahalのMVをぼんやり見ていたら最後にカズベキ、と声がして残った人全員がオフィスから出た。私も外に出て、マイクロバスに乗ってトビリシを出発した。
ジョージアにはジョージア軍用道路という、トビリシからロシアのウラジカフカスにかけて敷かれた約200kmの幹線道路がある。
この道路に沿って北上しながら、途中観光名所に立ち寄りつつ、最後にロシアとの国境沿いのカズベキへ着地するというのが今日のスケジュールだ。
15人ほどのツアー客を乗せたマイクロバスはトビリシの街中を抜け、あっという間にジョージア軍用道路に乗って山間部に入っていった。トビリシをちょっと出るとこんなに雰囲気が変わるのか。ジョージアが山の国であることを実感した。
まずはアナヌリ要塞という要塞跡地へ。こちらは教会もあり、向こうにはジンバリ湖という湖が広がる。
教会の装飾を見るのが楽しい。壁に描かれた宗教画、十字架、金色の繊細なレリーフ等々じっくり時間をかけて見てしまう。ゴシックなモチーフに中二心をくすぐられる。この後の2ヶ月間も、訪れたヨーロッパ各国で教会を見かけては中に入って見物することになる。
女性は頭にスカーフを巻いてから中に入るというのがルールだったので、入り口に置いてあったスカーフを借りた。
人々の祈り方が印象的だった。丸い小さなキャンドルに火を灯してスタンドに置き、右手で十字を切る動作を何度か繰り返して、手にキスをしてその手を壁や絵画に添える、というのが一連の流れのようで、老若男女皆その仕草をしていた。ジョージアの主な宗教はキリスト教の一派であるジョージア正教らしく、このような祈り方がポピュラーなのかもしれない。
バスはその後パサナウリというヒンカリ発祥の地と言われる村に向かった。ここで他のツアー参加者と一緒に昼食をとる。
パサナウリのヒンカリ。トビリシで食べたものより大きい
ハチャブリという、中にチーズと卵が入ったパン
ヒンカリにハチャブリ。ジョージアの料理名は語感が可愛い。
ツアーには様々な国から参加者が集まっていた。中国、インドネシア、ドイツ、ニュージーランド。私のように1人で参加している人も何人かいた。料理はかなりボリュームがあったので、みんなで分けて食べた。
昼食後、バスはさらに北上しグダウリという地域についた。グダウリにはロシア・グルジア友好記念碑というモニュメントがある(グルジアというのはジョージアのかつての呼び方)。このモニュメントを実際に見てみたくて、私が今回のツアーで最も来たかった場所だ。記念碑は小高い丘の上に位置していた。
半円形の巨大なモザイク壁画。
友好記念碑という名前が付けられているが、ロシアとジョージアは現在あまり関係性が良くない。このモニュメントはジョージアがソ連統治下にあった1983年に建てられたものらしい。正面から左側がジョージア、右側にロシアの歴史と文化が描かれている。
ロシア側には宇宙飛行士のモザイク画が
壁画の後ろには広大な山の風景が広がっていて、パラグライダーが飛んでいるのが見えた。
どうしてここに記念碑を建てようと思ったのだろうか。周りに何もないので、山の中に突然現れる壁画はなんだか超常現象的だった。
グダウリを出てマイクロバスはさらに北に向かい、いよいよロシアとの国境沿い、最北端のカズベキを目指す。
バスから見えた倉庫。ジョージア語と中国語が並んで書かれているのがなんとも不思議
今までは曇り空だったが、嬉しいことにカズベキに来ると晴れ間が出ていた。コーカサス山脈の景色がかなりクリアに見える。
稜線が美しい。
人生で初めて海外の山の風景を見た。標高は5000mほどと富士山より高いので、この時人生で見た山の中で一番高い山となった。
カズベキにはゲルゲティ三位一体教会という、天国に一番近い教会と言われる場所がある。
教会は標高2170mの山の頂上に位置し、ジョージアの名所について調べると必ずと言っていいほどこの教会が出てくる。
ゲルゲティ三位一体教会
ぽつんと頂上に佇む小さな教会、そのバックに雄大なコーカサス山脈が広がる光景を見ていると地上と空が近くなったような感覚になり、天国に一番近いという謳い文句にも頷ける。
本当はネットによくある写真のように、遠くから教会を見下ろすようなアングルで写真を撮りたかったが、ツアーではそのようなフォトスポットには行かず、一気に頂上まで向かったので近くから写真を撮った。
最後にカズベキのホテルのカフェで一休み。ホテルのバルコニーから見える山の風景も素晴らしかった。
ツアーはこれで終了。軍用道路を南下しカズベキからトビリシまで戻った。所要時間は3時間ほどで、アブラヴァリ駅に着くと21時を超えていた。
夜のトビリシ。遠くにテレビタワーが赤く光る
カズベキ日帰り旅行はジョージア・ロシアの歴史に触れ、コーカサス山脈の大自然を感じる旅となった。
次回、ジョージア最終日。私がこの地で最後にやりたかったこと。
]]>
トロント出身のショウハン・リームによるプロジェクト、I Am Robot And Proudが6年半ぶりとなるニュー・アルバム『Bird at Sunrise』を、2月14日にリリースする。CDバージョンは日本独自発売となり、アルバム内から1stシングル”Kid Wave”が先行配信されている。
それに伴い、バンドセットでの日本ツアーを3月6日(木)からの5日間で行う。初日の東京公演は既に完売しており、新たに追加された公演では、かねてからファンであることを公言しているテニスコーツと初めて共演する。
I Am Robot And Proudは、エレクトロニカや洋楽などジャンルを超えた楽曲を生み出し、近年ではヴィジュアル+サウンド・アーティストとしても活躍。日本ツアーは2019年に開催された”Lucky Static” 以来約6年ぶりとなる。
名古屋公演はツアーDAY2として今池・TOKUZOにて3月7日(金)に開催。ゲストには名古屋を拠点に活動する2人組、Lullatoneが登場。特別な一夜をお見逃しなく!
I Am Robot And Proud(ショウハン・リーム)
<Release info>
I Am Robot And Proud
New album
“Bird at Sunrise”
Release: 2025.2.14[Fri]
Format: CD/Digital+CD/Digital
Label: 7e.p.
]]>
愛知県蒲郡市で開催される森、道、市場会場内にてMORIMICHI ZINE’S FAIR 2025の開催が決定。期間は森、道、市場開催期間中の5月23日(金)〜25日(日)の3日間。
MORIMICHI ZINE’S FAIR 2025は遊園地エリア・ラグナシア Celosia Hall内にて行われるZINEイベント。音楽やフード、アート、写真など、少部数のさまざまなジャンルの冊子が一堂に会し、それぞれの作り手のエネルギーを体感できる場となっている。
ここでしか出会えないZINEを探しに、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
現在出展者を募集中。エントリー締め切りは2月28日(金)まで。気になる方はイベント情報下部のリンクを要チェック。
<以下、公式サイトよりステイトメント>
本来、ZINEといえば、スケーターやグラフィティ・アーティストによって育まれたもの、または、古くからSFファンの手によって作られてきた2次創作などを含むファンブックでありました。
そこから徐々に年月を経て、個人や小さな集団によって細分化され少部数のさまざまなジャンルの冊子がZINEと呼ばれるようになりました。このMORIMICHI ZINE’S FAIRでも、創作を楽しむという本質的なところに着目し、出発点にも敬意を払いつつ、広義の意味でZINEを捉え一般的な流通に乗らない冊子をジャンルレスに集めたいと考えています。
それにより作り手のエネルギーを体感してもらえる場、かつ、自らも制作してみたいと感じられるような会にしていきたいと思います。
ぜひ、この機会にここでしか出会えない冊子はもちろん、作り手たちのエネルギーやさまざまな価値観、また、ストリートや個人から湧き上がるメディアとして20世紀から楽しまれ、制作され続けてきたZINEを音楽やフード、さまざまな作り手たちとともにお楽しみください。
Text by MORIMICHI ZINE’S FAIRプロジェクト
]]>やきもの製品のテクノロジー拠点・愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアム内にて、日本のトイレ文化を発信する展示館「トイレの文化館」を4月17日(木)からオープン。
INAXライブミュージアムは株式会社LIXIL(以下LIXIL)が運営する「窯のある広場・
「トイレの文化館」はLIXILの水まわり・タイル事業100周年を記念し、施設内の7館目として開館される。
2階の常設展示室では、非水洗の木製、陶磁器製便器の時代から、水洗化を経て、西洋の進んだ技術を取り入れながら独自に発展した日本のトイレの歩みを、各時代を代表するトイレの実物や、図版、統計資料などでたどることができる。また、国産初の温水洗浄機能付き便器、世界に先駆けて開発された19世紀イギリスの水洗トイレなど、トイレ史を飾るエポックメーキングなトイレが並ぶ。
土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えている同ミュージアム。体験教室や企画展、ワークショップも開催している。土と陶を通して、その文化の魅力を体感しに行ってみては。
]]>仕事を辞めずにバックパッカー。名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記
ヨーロッパ編②テクノを聴きに朝からクラブへ。ジョージアの蚤の市を物色、日本人コミュニティスペースUZU Houseで自家製ラーメンを食べる
2024年9月7日
日本で旅の計画を立てていた際にジョージアの首都・トビリシには良質なクラブが多いというのを知った。中でもBassianiというクラブが世界的に有名で、トビリシ最大のテクノクラブらしい。Googleマップの口コミを見ると空間、サウンドシステム、ブッキングされるアーティストについて等々あらゆる面で賞賛の声が多い。せっかくトビリシに滞在するならぜひ行ってみたいと思い、Bassianiの近くにホテルを取った。Bassianiはボリス・パイチャゼ・スタジアムというスポーツスタジアムの地下に位置している。
Bassianiは撮影禁止なので、内部やその周辺の写真を撮っていない。
前日の夕方に下見に行ってみたところ、スタジアムのグッズを売っているショップの間にいくつかの柵のようなもので塞がれている空間があった。その奥は暗く、どうなっているのかよくわからない。
女性1人旅で海外のクラブに行く、というのははっきり言って怖いし、人におすすめはできない。営業時間を見ると夜中から朝の10時頃までやっていたので、自己責任のもと朝の時間帯に行ってみることにした。
朝7時頃起床。太陽が出てきた頃にホテルを出て、徒歩5分でスタジアムに着いた。
昨日あった柵が取り除かれて人が出入りしている。入り口にバウンサーらしき人が立っていた。
意を決して入り口に向かうと、バウンサーに声を掛けられた。内部の撮影や飲み物の持ち込み禁止など一通りの説明を受けて、料金を支払う。
次に手荷物検査。これがかなり厳重で、カバンの中は勿論、ポーチの中身も開けてチェックされた。怪しいものを絶対に持ち込ませないという強い意思を感じる。
手荷物検査をパスして腕にスタンプを押され、いよいよ内部へ。地下へ続く階段があり、行った先にフロアがあるようだ。地下から音漏れが聞こえてくる。まさにアンダーグラウンド、物理的な意味でも。
地下へ下り暗い廊下を進んでいくと、地上の爽やかな朝とは正反対の光景が広がる。
うっすらスモークが焚かれていて、淡い紫や青の照明が空間を満たしていた。近くに行かないと人の顔を認識できないくらいのぼんやりとした視界の暗さ。BPM高めのハードテクノに合わせてみんな思い思いに踊っている。
私は後ろの方でひっそり様子を眺めたり、DJブースに近づいてDJの手元を見たりしていた。てっきりデータでやっているものかと思っていたけれど、途中背中を向けて箱の中からレコードを漁りターンテーブルにセットしていたので、デジタル・ヴァイナルを組み合わせているようだった。
1時間くらい滞在して、満足したのでフロアを出た。
その後、KHIDIというクラブも朝までやっていたのでタクシーで向かい、少しだけ滞在。こちらもテクノ系で、Bassianiよりも小さなクラブだった。なぜか車じゃないと来れないような場所に建っているので、みんな帰らずに朝までフロアで過ごすか車中泊しているのだろうか。
帰りのタクシーを呼び、ジョージアでの朝のクラブ活動を終えた。
Bassiani、KHIDIのスタンプ
20代前半くらいまでクラブというものに全く縁がなく、怖くて危ない場所だという偏見を持っていた。その後いくつか名古屋のクラブに足を運んでみて、クラブって音楽が好きな人が集まる場所で(勿論それぞれのクラブのカラーによるが)、ライブハウスのような感覚で行っていいんだという認識に変わっていった。それが今では海外で、1人で早朝テクノを聴きに行くようになるとは…。人生は何があるかわからない。
ホテルに戻って少し休み、次はDry Bridge Marketという蚤の市に向かった。
途中、トビリシのテレビ塔が見えた
到着すると、露店がたくさん出ていて、旧ソ連を感じるアンティークグッズがたくさん売られていた。
ソビエト宇宙開発時代に作られたであろうロケットや衛星がモチーフになったピンバッジ、昔の紙幣やコイン、切手、ロシアのレコード、チェス盤、カメラ、レンズ、食器等々、観光客向けのお土産っぽいものあれば地元民が買いそうな日用品まで色んな品物が並んでいた。
私は特にこの宇宙開発がモチーフになったグッズが好みで、延々に眺めていられそうだったが1カ国目なのでお土産の購入をセーブしていた。ピンバッジはロシア語の表記のものが多かった。いつかロシアに行けるようになったら、雑貨巡りの旅がしたい。
蚤の市を見て、休憩がてらダンキンドーナツへ。私は韓国・ソウルのダンキンドーナツに行ってから、このドーナツ店が好きになっていた。可愛い見た目の商品も多いし、いつか日本で復活することを願っている。
カラフルなドーナツが並ぶ
ジョージア文字のロゴが可愛い
ジョージアの国旗がモチーフになっているドーナツ
バスで移動して、至聖三者大聖堂という大きな大聖堂を見物。
その後トビリシの中心部から少し離れ、気になっていたスポットへ。
トビリシにUZU Houseという日本人の方が運営しているコミュニティスペースがある。定期的にラーメンやカレー、天丼などの日本食を提供している日があり、現地人、日本人ほか、各地からの旅人が立ち寄る社交場となっているようだ。ワークショップ、音楽イベントをを行う日もあるらしい。
名古屋でも何かと飲食店のイベントに行くのが好きな私は、UZU Houseに行ってその場にいる人と会話しトビリシの情報を収集しようと思った。SNSが発達しいくらでも情報を得られる昨今でも、有識者から直接聞くおすすめ情報に敵うものはないと思っている。
Googleマップに従って向かうと、経年劣化した建物が並ぶエリアに入っていった。すると、絵が描かれた外壁が現れ、入り口に「open」の看板が。
そこには建物に囲まれたこじんまりとしたスペースがあった。なんだか秘密基地みたいだ。
内部の壁にも絵が描いてあったり、ラーメン屋風の暖簾がかかっている。
中に入ると日本人のスタッフの方が案内してくれた。この時、ジョージアに来て初めて日本人の方に会った。ジョージアは日本のパスポートで1年滞在が可能なので、日本人ノマドワーカーが多いと聞いていたがそもそもアジア人っぽい人を街中で見ることがなかった。
今日はラーメンの日ということで、他にUZU Houseに来ていた人たちと会話しつつ、一緒に醤油ラーメンを食べることに。まだ日本を出たばかりだけれど、数日ぶりのラーメンにテンションが上がった。
ラーメンを茹でる窯
醤油ラーメン
優しい口当たりのラーメン。日本の味がジョージアで味わえるなんて。しかも驚くことに麺、スープ、チャーシューを全て手作りしているということで、完全な自家製ラーメンだった。ものすごく手間暇がかかっている…。私はスープまで全て飲み干して器を空にした。
食後は自分で食器を洗い返却し、お代はドネーションシステム。ジョージアの通貨、ラリ紙幣を窯に置いてあった瓶に入れた。
UZU Houseではトビリシ在住の日本人の方が営むベーカリーや居酒屋を教えてもらった。その居酒屋ではDJイベントなども開催されているようで興味が沸いたが、今回はスケジュール的に訪れることができなかったのが悔やまれる。
スタッフの方と森道市場や橋の下音楽祭、Rainbow Disco Clubなどのフェスの話をして、私はUZU Houseを後にした。久しぶりの日本語での会話、誰かと一緒に食事をするという体験により、お腹も心も満たされたのだった。
トビリシ中心部の方向に戻りつつ、周辺の建築物などを見に散策した。
ジョージア国立大学のタワー
Palace of Rituals この建物をネットで見つけた際にどうしても行きたくて、googleマップで苦労して探し出したスポット
ザ ビルトモア ホテル トビリシ トビリシの街並みに突然現れる特徴的な形のビル。目の前で見ても合成かと思うような現実感のなさ
今回は行けなかったが、Mutant Radioというサウンドバーのフライヤー
謎の顔
この謎の顔をトビリシでいくつも見かけた。何を表しているのだろうか
トビリシは見どころが多く、ついつい疲れを忘れて、気になる場所に足が向いてしまうような魅力があった。
次回、トビリシを出て北上、ロシアの国境付近へ。
]]>Tracklist:
01. Intro
02. Koko
03. Versace
04. Weekend
05. ZEIZEI
06. Memory Replay
07. Moonlight
08. Kudamono
09. Hourglass feat. HUNGER
10. Shade
11. Sign
12. Danpen
All Words by 田中光
All Sound Produced & Mixed by FKD
Vocal Recording by Taiichi Masuyama at Andy’s studio (TRK 2/3/4/5/6/7/8/9″田中光”/10/11/12),
M.HIRATSUKA at Northeye Studio(TRK 9 “HUNGER”)
Masterd by Shiota Hiroshi
Photo by Keita Suzuki
Support by Ryoji Yamaguchi
Styling by Daisuke Deguchi
Stylist Assistant by Anji Fujimoto
*CD:2月19日(水)リリース
1月17日(金)〜26日(日)「おもちいず&りあるわーるじゅ(with MOND And PLANTS)Exhibition『MANATEN』」が覚王山・OFF THE RECORDにて開催中。先日、オープニングイベントも開催された。
今回の展示は、世界中で活躍したガールズバンドである元CHAIのフロントマン・MANAによる作家としては、初めての個展となる。
MANAが描くおもち動物の世界“おもちいず”とリアルな世界“りあるわーるじゅ”。CHAI解散後、新たな表現方法の一つとして作家としての活動をスタートさせたMANAの新たなフェーズへと到達した世界観を是非感じてみてはいかが?
さらに、今回の展示では湘南エリアを拠点に植栽装飾で空間コーディネートを行なっているMOND And PLANTSも合同で展示となる。
なお、MANA本人は週末の1月25(土)、26(日)の在廊予定。在廊中はワンコイン似顔絵も開催されるとのことなので、そちらもお楽しみに!
]]>
1月26日(日)、栄のカフェスペースFLOW loungeでは和モノレコード好きが集う一大イベントが行われる。
ゲストには東京を拠点に和モノレコードの魅力を伝えるべく、全国各地を飛び回るKazzmatazzが登場。
HIP HOPをルーツに持つKazzmatazzが運営するKレコードからリリースされた和モノMIXXXシリーズはファンの間でカルト的な人気を誇っている。
ローカルには音楽への探究心が功をなし、和モノレコードへと辿り着いたOhtakeらが出演。個性溢れる「エモいTシャツ屋さん」の出店も。
週末はあの名曲の知られざる一面を探しに、是非とも出かけてみては。
]]>
仕事を辞めずにバックパッカー。名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記
ヨーロッパ編①2ヶ月の旅の始まり。旧ソ連の面影が残るジョージアの首都・トビリシでソビエト建築探訪
遡る事2023年6月、私は職場に退職を申し出た。
コロナが終息し、海外渡航できるようになったら仕事を辞めて海外を放浪してみたいと思っていたからだ。
しかし色々あって会社との交渉の末、退職ではなく長期休暇を2ヶ月取得するということで話がまとまり、2024年の9月から10月にかけての2ヶ月間、ヨーロッパを周遊することにした。
私は留学もワーキングホリデーも行ったことがないので、長期間日本を離れるという経験はこれが初めてだった。前回の9日間の東南アジア周遊がかなりハードだったので、2ヶ月も体力と気力を維持し続けられるか心配だったが、最悪、途中で旅を中断して帰国することになってもいいからやってみたかった。私は良くも悪くもやりたいと思ったことをやらずにいられない性格で、何を始めるにしても、どうなるかわからないけどとりあえず一回やっておきたいという気持ちが強い。
そうして恐る恐る始めた2ヶ月間の旅だったが、日本へ帰国した今、本当に行ってよかったと心から思っている。
途中で中断することもなく、11月の復職直前、10月末のギリギリまで旅をした。
そうして訪れた国は最終的に合計14カ国となった。この2ヶ月間での出来事と感じたことについて、思い出を振り返りながら書き連ねていく。
2024年9月4日〜9月6日
1カ国目に行こうと決めていた国はジョージア。ジョージアを最初の国にした理由は、今回の旅で最も行きたかった国だったからだ。
どういうきっかけでジョージアのことが気になり出したのか、初めのとっかかりを全く覚えていない。馴染みがなさすぎて、ジョージアのことをアメリカのジョージア州だと思っていたら、かつてはグルジアという呼び方だったというのを知って、グルジアはなんとなく聞いたことがあるな、くらいの認識だった。あとは松屋でジョージア料理のシュクメルリが発売されたときにバズったことと、ジョージア語の文字が丸くてかわいいということは知っていた。
2ヶ月の旅行計画を立てようとしていた頃、トラベルカルチャー誌・TRANSITからコーカサス地方特集が発行された。黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈を有するアゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアの3国のことを主にコーカサス地方と言うらしい。
ロシア、トルコ、イランに囲まれ様々な文化が交差する地域。その中で私はジョージアに興味を持った。無機質でドライな雰囲気の建築物、インディペンデントなギャラリー、カルチャーに根差した複合商業施設、有名なテクノ系のクラブ、日本人コミュニティスペース…。韓国や台湾にカルチャースポットがあることは知っていたが、ジョージアというあまり日本人にとって聞き馴染みのない国で、若者的文化が成熟しつつあるとは。
その後ネットで情報収集をして気になる場所にGoogleマップでピンを立てていたら、最終的にピンの数が50を超えていた。ジョージアに行きたい気持ちが強すぎて、行く前からジョージアに対する解像度だけやたら高い状態になり、他の国について詳しく調べる前にいよいよ出発の日がが近づいてきてしまった。行きたい国だけ決めてあとは現地で計画を練ることにし、私は9月4日の夜、成田空港を発った。
ドーハの電光掲示板。アラビア語を見て中東にいることを実感する
前回ヨーロッパに行ったのは2016年の秋で、その時は人生初の一人旅でオーストリア・チェコを周遊した。あれから8年が経ち、久しぶりの長期フライトだった。
カタール・ドーハ空港で乗り継いで、ジョージア・トビリシ国際空港にお昼頃到着。トビリシはジョージアの首都である。ここからバスで中心地へ向かう。
ホテル最寄りのバス停で降り、外に出た。
暑い。同時期の名古屋も残暑でかなり暑かったがトビリシも同じくらいの気温で、空には日本の夏のような入道雲が見えた。
ホテルに無事到着し、長旅の移動からようやく解放。
ホテルの室内
バルコニーからの風景。遠くに山が見える
踊り場は洋風なつくり
しばらく休憩して、付近を歩いてみることにした。
ボリス・パイチャゼ・スタジアム
集合住宅・路面に連なる両替所
売店で買ったアイス。ジョージア語の表記が可愛い
その後17時頃、早めの夕食で、近くの食堂にてヒンカリというジョージアの郷土料理を食べた。
ジョージアに来たら最初に食べたかった料理だ。大きめの小籠包のような見た目だが、皮が分厚く、上部の結びの部分は残して食べるのが一般的らしい。中にひき肉が入っている。肉汁が多くてボリュームがあり、5個食べたらかなり満腹になった。店内では、店主と思われる男性が無愛想な様子でじっと座っていて、テーブルには音響機器のようなものが置かれていた。すると突然音楽が流れ出し、彼は立ち上がっておもむろにマイクを手に取り無表情のまま歌い始めた。しかし、店内の客たちは誰も何も反応せずにフル無視して食事を続けている。
彼は歌い終わるとまた元のように椅子に座って空中を睨んでいた。そのギャップが可笑しくて、店員は無愛想だが料理は手頃で美味しかったので明日も来ることにした。
トビリシでの旅の初日を終え、就寝した。
翌日、起きて外に出ると地面が水浸しだった。夜にゲリラ豪雨があったようでバス停には水が溜まっていた。
バスの電光掲示板。行き先と、バスが来るまであと何分かかるか表示されている
ジョージアは旧ソ連の国だ。旧ソ連時代に建てられた「ソビエト建築」という様式の建築が今も点在しているようで、建築物巡りもジョージアでやりたいことのひとつだった。コンクリートでできた巨大で直線的なビル建築から、英雄・勝利を象徴するようなモニュメントまで様々。重厚感があり、それでいてどこか哀愁を帯びる建物の様子にノスタルジーを感じ、実際にこの目で見てみたいと思った。
まずこの日に目指したのは「Auditorium of the Industrial Technical College」とGoogleマップに示される、大学の講堂跡地だった。写真を見ると青銅色のブロンズのレリーフ中央に金色の輪が埋め込まれていて、建物自体の規模もそれなりに大きそうだ。
Googleマップによると、途中までバスで行ってその先から徒歩で行くように示されていた。案内に従いバスに乗ったが、途中で曲がると思っていた場所で曲がらずにバスは郊外に向かってまっすぐ進んでしまった。この前のベトナム・ホーチミンでバスから降りずに終点の車庫まで行ってしまったのでこれはまずいと思いすぐに下車した。
歩行者はあまりおらず車がビュンビュン走っている。
私はホーチミンでの学びから、すぐに配車アプリでタクシーを呼び、タクシーで目的地まで向かった。
運転手の名前はジョージア人のジョージ。写真を見せてここに行きたいと伝えると、怪訝な顔をしていた。知らない場所らしい。Googleマップの通りに坂を登るように丘の上へ向かった。だんだん草むらの中に入っていく。丘の頂上まで来ると、それらしい大きいコンクリートの建物が見えてきた。
が、しかし。
見たかったレリーフはすでに解体されており、骨組みのようなものだけしか残っていなかった。いつからこの状態なんだろう。ジョージがこの場所にピンときていなかったのはそういうことか…。残念だったが、そのままタクシーで次の建築を目指し向かった。次に向かった先は「Bank of Georgia」。TRANSITで藤原ヒロシ氏が紹介していて気になっていた建物だ。
巨大なジェンガのパーツを違い違いに積み上げたようなデザイン。元々は別の目的で建てられ、その後Bank of Georgiaが買取りここを本店としているらしい。
下にはガラス張りの建造物があり、内部には地下に向かうエレベーターがあった。反対側に回ると、外壁がツタに覆われている。
かなり迫力のある建物だ。建物自体も見応えがあるが、美術館や建築関連会社ではなく、銀行が買い取ったというストーリーが面白いと思った。こんな銀行だったら用がなくても行きたくなってしまう。
その後は街歩きをしながら、地元のパン屋のような店を見つけて揚げパンのようなものを買ってお昼に食べた。
年季の入った建物が多い印象
パン屋。人が並んでいなかったら店があると気づかないような外観
チェブレキというひき肉の入った揚げパン
地下鉄に乗って次の建築物へ向かう。
最寄り駅から歩いてしばらくすると、「Skybridge」と呼ばれる鉄筋コンクリートの集合住宅に来た。3棟のビルを繋ぐ橋があることからそう呼ばれているらしい。
雨が降る中、傘を差して坂道を登って近くまで行ってみた。
3つのビルはそれぞれ大きさも形も建っている位置も微妙に違う。橋は後から取り付けられたのだろうか。ビンゴカードの穴のような窓の形が可愛かった。
また地下鉄に乗って次の場所へ。
地下へ通じるエスカレーターはかなり長い
地下鉄のホーム
科学技術図書館という建物に来た。こちらもソビエト時代の建築らしい。
今も図書館として機能しているのかどうかよくわからなかったが、内部の壁のレリーフが厳かな雰囲気を醸し出していた。
その後、気になるギャラリーに立ち寄る。
「The Why Not Gallery」というギャラリー
内部の様子
次に「ファブリカ トビリシ」というカルチャー複合施設へ向かった。近くまで来ると、壁一面にグラフィティが描かれた建物を発見した。トビリシの建物は総じて落書きが多い。治安の悪さは感じないが、落書きされていない建物はないんじゃないというくらい、通りかかるほぼ全ての建物にスプレーで何かしら描いてある。それにしても、この建物だけ異様な密度でグラフィティが描かれている。そして、その壁一面グラフィティで埋め尽くされた建物こそがファブリカだった。
入り口にはレリーフが。トビリシにはこういった彫刻作品が至るところにあると思った。
内部にはホテル、コワーキングスペース、カフェ、ワインバー、レコード店、アパレル等が入っている。さっきのソビエト建築探訪を経て、急に令和に戻ってきた感覚だった。日本で例えるなら、京都の新風館のようなスポットだろうか。ストリートカルチャー寄りのコンセプトなので新風館とはまた雰囲気が異なるが、POPEYEで海外旅特集があったら掲載されそうなスポットだと思った。
コワーキングスペース
ファブリカ内部の様子。色んなショップが入っている
一通りショップを見る中で、私はレコード店が気になった。最近実家からアナログレコードプレーヤーが発掘されたことをきっかけに、レコードに興味を持ち始めていた。トビリシはクラブ文化が盛んだという情報を事前にネットで得ており、確かにこのレコード店はハウス、テクノ、トランスなどのダンスミュージックが充実しているように見える。私はこの頃まだ自分でレコードを買ったことがなく、親から貰った大瀧詠一とユーミンの和モノLPだけを持っていた。初めて自分で選んで買うレコードを、ジョージアで見つけられたら素敵だな、と思ったが、まだ旅は始まったばかりで、1カ国目で嵩張るお土産を買うと後が大変かもと思いこの日は一旦買わずに引き上げたのだった。
後ろ髪引かれる思いでファブリカを出て、ホテルに戻り、昨日行った食堂で夕飯にした。
この日はハルチョーという、牛肉と米が入った煮込み料理を食べた。塩気とコクがあって美味しい。量があるが、スープカレーを食べる感覚でサラサラと食べられる。
この日も店主は周りを気にせずに仏頂面でカラオケをやっていた。どういうメンタルなのだろうか。顔に一切出ないだけで、普通にカラオケを楽しんでいるのかもしれない。
ジョージアの旅はまだまだ続く。
次回、テクノを聴きに朝からクラブへ。蚤の市やソビエト建築巡りの続きも。
]]>
1月25日(土)、シカゴのレジェンド・Sadar Baharが新栄のclubMAGOに登場。
Sadar Baharは誰よりも音楽を愛し、100%バイナルでDJすることにより、音楽の本質をダンスフロアに伝え続けている。
Theo ParrishやFloating Points、Degoなど彼からの影響を公言するアーティストも多く、2017年には名門RUSH HOURよりBen& Sadar’s名義でリリースしたオリジナルなディスコサウンドが世界中で話題となった。
名古屋公演は長年に渡り、“リアル・ディスコ・パーティー”として音楽ファン達にリスペクトされ続けてきた「Qromatie」のK.E.S、LEOTARDが共演、企画サポート。
グルーヴィーなディスコ・ソウル・ファンクを堪能できる特別な一夜となるだろう。
]]>
2024年11月17日(日)〜 11月24日(日)、展示、ライブ、マーケットなどの要素を持ったプロジェクト/イベント「!⇄!」( 読み:インターチェンジ )が金城市場にて開催された。
同イベントは、“真ジャンルレス/新インクルーシブ”な社会を目指し、障害のある人も、そうでない人も、大人も、子どもも全ての人が隔てなく、フラットに交わる場を創り出すための実験的プロジェクト。
LIVERARYは、企画・制作者として携わるとともに、記録映像も制作。イベント当日の様子と、xiangyu、さや(テニスコーツ)、DEATHRO、FUCKER+しずたん、Campanella、NEIら出演者、チェルプ、QQ実験所、Sunday Wine Clabといった出店者たち、SFRN/さふらん生活園やポパイといった障がい福祉施設の方々など、さまざまな形・立場からこのイベントに参加してくれた方々の生の声を集めたインタビュー集となっている。
当日来られた方も、来られなかった方もぜひこちらの動画で少しでも体感し、「障がい」という壁について考えるきっかけにしてみてほしい。
<Interviews>
01:30 共同主催者:加藤海凪①
02:26 静岡から遊びに来てくれたお客さん
03:27 出演者:TOMMY(BOY)
04:47 共同主催者:加藤海凪②
05:21 加藤海凪の弟さんとお母さん
06:08 出演者:xiangyu
07:01 会場協力:金城市場・小田井夫妻
08:13 出展・出店者:大橋裕之
09:09 出演者:NEI(D.R.C.)
11:05 出演者:Ryo Kobayakawa(D.R.C.)
11:51 出展者:vug
13:21 出演者:Campanella
16:17 出演者:さや(テニスコーツ)&テライショウタ(GOFISH)
17:02 出展者:伊藤潤
18:13 企画・展示協力・出店:水上明彦&高橋考治(SFRN/さふらん生活園)
20:18 企画・展示協力・出店:山口未樹(認定NPO法人ポパイ)
21:18 出店者:SundayWineClab
21:55 出店者:TA-YO-Uな⭐︎
22:06 出店者:QQ実験所
22:36 出店者:チェルプ
23:26 出演者:DEATHRO、FUCKER
24:59 出演者:FUCKER+しずたん
25:29 エンドロール、参加者・支援者クレジット
▼動画全編はこちらから▼
記録映像制作
撮影: 潮谷領二(Napup)、 Aoi(asherads)
撮影&編集:小川遼
挿入曲協力:xiangyu
インタビュー・デザイン・ディレクション:武部敬俊(LIVERARY)
運営協力: !⇆!ボランティアスタッフの皆さん
企画協力: 認定NPO法人ポパイ、金城市場&会場周辺にお住まいの皆さん
企画・制作・主催: 加藤海凪(SAFEID)、武部敬俊(LIVERARY)
]]>
愛知県稲沢市を拠点に造園業を営む溝口達也による個展「ANONYMOUS OBJECTS」が、千種・RIMにて開催される。会期は1月24日(金)~2月2日(日)。
本展では、溝口達也が蒐集してきた漂流物や時間をかけて変化した自然物を、独自の視点で配置し新たな空間を作り上げる。
溝口達也は庭の設計や施工をする会社、株式会社ランドスキップ(Landscipe)の代表であり、「循環」「人が風景になる暮らし」をコンセプトに、その土地や風土に寄り添った庭造りをしている。大学では彫刻を学び、そこで得た経験が現在の空間づくりにも活かされているようだ。
展示・奥スペースが素材屋となり、蒐集物の販売も行われる。この貴重な機会をお見逃しなく。
]]>鎌倉在住のアメリカ人作家、クレイグ・モドが、東京から京都を結ぶ全長1,000キロの旧中山道を徒歩で歩きながら各地の喫茶店を訪ね歩いて綴った『KISSA BY KISSA 路上と喫茶ー僕が日本を歩いて旅する理由』(BOOKNERD)の刊行記念トークイベントが1月22日(水)にON READINGにて開催される。
本書は、郊外の寂れた町々、農村、パチンコ・ロード、そして喫茶店と人びととの会話。失われゆく日本の姿を写真とテキスト、そしてたくさんのコーヒーとピザ・トーストとともに文化考現学的視点で捉えた、まったくあたらしいロード・エッセイ。「モーニング発祥の地」である一宮や名古屋、岐阜の喫茶店にも多く足を運んでいる。
ーーーー
すべての長距離ウォークとは、結局のところ、世の中のおかしなことや馬鹿げた政治世界への抗議運動である。道を歩いているとき人は、目の前に広がるありのままの世界と対峙することになる。そこには抽象的なものなどひとつもない。注意を怠らずにいれば、一マイル、一マイルを身体で感じられるし、自分の目の前に「社会の姿」が立ち上がってくる。
喫茶店から喫茶店へと足を運び、アメリカンを飲み、ピザトーストを食べ、自分の中にこの喫茶店巡りの歌が、こだまのように響いているような気がする。それがなんの歌かはわからない。どれくらい歌が続くのかも不明だ。でも、この歌の響きと、喫茶店の存在そのものが、僕の気持ちをつなぎとめていた。
(本書より)
ーーーー
今回のトークイベントでは、著者のクレイグ・モド氏を迎え、翻訳者であるエディターの今井栄一を聞き手に、さまざまな視点から同書を紐解いていく。
]]>仕事を辞めずにバックパッカー。
名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記
番外編 平成のコンデジ片手に友人と行く韓国旅。インディペンデントストア巡り、レコードバーで過ごすソウルの夜
私は韓国が好きで度々ソウルに行っている。
2017年、フォトジェニックという言葉が流行り出した頃、いわゆるインスタ映えするようなカフェに友人と行って写真を撮り(アパレルブランド・STYLE NANDAが手がけるPINK POOL CAFEなど。書いていて若さと懐かしさで胸が締め付けられる)、2019年はトンミョ市場で古着を漁り乙支路(ウルチロ)や漢南洞(ハンナムドン)エリアのカフェに行き、コロナ禍直前の2020年2月にはHYUKOHのソウル公演を見るため1泊2日の弾丸旅行を敢行し、梨泰院(イテウォン)のBLUE SQUAREでライブを見て、帰りに韓国式チャイニーズレストラン・BYCDOL HAPPY FOOD 漢南店で食事しオリジナルグッズのロンTを購入、Cakeshopというクラブでお酒を飲みつつHIPHOPを聴いて夜を過ごした。
PINK POOL CAFEのネオンサイン
乙支路の夜道
トンミョ市場の古着屋
トンミョ市場のガラクタなのか売り物なのかわからない一角
HYUKOHソウル公演の様子
HAPPY FOOD漢南店の外観
食事
白いロンTを購入
Cakeshopのフロア
これ以降はコロナのためしばらく渡韓できていなかったけれど、ステイホーム中は流行りに乗ってNetflixで梨泰院クラスと愛の不時着を見て笑いそして泣き、K-R&Bを流しつつ間接照明を灯すことで1Kの安アパートを無理矢理cozyな雰囲気にして悦に浸り、NewJeansにどハマりして東京ドーム公演でペンライトを振り、村上隆コラボのグッズのために激戦の整理券を勝ち取り無事へリンとミンジのぬいぐるみを購入、ここ数年の年末恒例Spotifyまとめは彼女らの楽曲が上位を独占、大天才敏腕プロデューサー・ミンヒジン、あなたのセンスが大好きですありがとう…と、途中から話が脱線したが、このような形で日常的に何かしら韓国のポップカルチャーに触れていた。
そうこうしているうちにコロナが明け、2023年の夏、POPEYEソウル特集号が発行された。
そろそろ行きたいなと思っていたところに愛読している雑誌から特集が出たので発売日に購入して読み込んだ。目まぐるしいスピードで流行が変わっていくアジア屈指の都市、ソウル。紙面には私の知らない新しいお洒落な個人経営のカフェや雑貨店などが数多く紹介されている一方で、地元民が集う焼肉店や大衆食堂といった老舗ローカル店も掲載されていた。
私はソウルの街がこの数年でどのようにアップデートを遂げたのか見たくなった。丁度友人とソウルに行きたいと話していたので、2024年3月、2人で2泊3日のソウル旅に出た。
オールドデジカメの質感にハマっていたので、今回の旅ではいつも海外に持って行っているコンデジは使わず、実家で発掘された2003年のOLYMPUSで撮影を行った。
2024年3月15日(金)〜17(日)
朝セントレアを出発し、お昼頃仁川空港に到着。
そこから電車でホテルのある明洞まで移動し、荷物を置いてまずは地下鉄で汝矣島漢江(ヨイドハンガン)公園へ向かう。
地下鉄のホームではポカリスエットの自販機をいくつも見かけた。日本と同じデザインでもロゴがハングルになっただけで洗練されたデザインに見える。
汝矣島漢江公園へ到着。
この公園で韓国のインスタントラーメンを食べるというアクティビティが流行っているらしい。
公園の中のセブンイレブンで大量に売っているインスタント麺の中から一つ選びレジへ持っていくと、割り箸と紙でできた容器を渡された。
店の外の機械にセットしてラーメンができるのを待つ。下がIHコンロのようになっており、ボタンを押すと水が出て、しばらくすると沸騰し始めた。
ソウルを流れる川、漢江を見ながら公園で食べるラーメンは美味しかった。日本のコンビニもこの機械を導入してほしい。
その後、買い物をするためにthe hyundai seoul という百貨店へ向かった。
百貨店の近くに来ると、横のホテルに人だかりができているのが見えた。芸能人が来ているのかなと思い近くまで行ってみると、ドジャースのユニフォームを着た人がちらほらいる。この日は丁度大谷翔平が開幕シリーズのためソウルに来ているというのはなんとなく知っていたけど、まさかね、と思い、改めてthe hyundai seoul に向かおうと歩き出したその時、ものすごい歓声が聞こえたのち、停車していた青いバスが動き出した。バスの後ろには「SEOUL SERIES」と書いてある…。
もしかして本当に大谷翔平だったのか…!?
近くにいた若い日本人の女の子たちに誰が来ていたんですか、と聞くと、なんと本当に大谷翔平だったらしく、彼女はホテルからご本人が出てくるところを動画に収めていた。なんということだろう。出国前に母から冗談で大谷翔平に会えるといいね、とLINEが来ていたのだけれど、まさかこんな偶然があるだろうか。
私たちはその女の子からAirdropで動画を貰い、さらにその様子を見ていた韓国人女性の方が女の子に話しかけ、しかも女の子は韓国語が堪能だったのでスムーズに受け答えをしてエアドロで韓国人女性に動画を送り、全員テンションが上がって興奮状態、初対面同士なのにあまりの出来事に一体感が生まれていた。大谷翔平を直接目撃できたわけではないけれどほぼ見たも同然と言っていいだろう。この瞬間が2024年のハイライトと言っても過言ではない。
ミラクルの余韻を感じながら今度こそthe hyundai seoulへ向かった。
ここは新しい百貨店なのだが、地下2階が若い世代向けのフロアになっていて、thisisneverthatやTHE NORTH FACE WHITE LABELなど、センスのいいのアパレルや雑貨店が沢山入っている。
ライフスタイルストア・NICE WEATHER。こちらでロゴトートを購入
the hyundai seoulを出て、地下鉄で合井(ハプチョン)というエリアへ向かった。
まずはTHANKS BOOKSという書店へ。目を引くデザインの書籍が多く、個人が制作したZINEも扱っている。
夜ご飯に向かったのはBYCDOL HAPPY FOOD合井店。以前HYUKOHのライブ帰りに行った韓国式チャイニーズレストランの別店舗だ。
夜でも目を引くような真緑の外観で迷わず辿りつけた。
豚肉を揚げたちょっと辛味のある料理と、卵とトマトの中華炒めをご飯にかけたものを食べた。
ペーパーナプキンのイラストが可愛い。
豚肉の量がかなり多かったので、ここぞとばかりに知っている韓国語を使おうと「ポジャンヘチュセヨ(持ち帰りにしてください)」とスタッフに伝え、残りはホテルへ持り、就寝した。
翌日、起床してまずはトゥクソム漢江公園という公園へ。スケートパークがあり、少年スケーターたちが練習している風景を散歩しつつ眺める。
次に聖水(ソンス)というエリアへ移動した。
ここはもともと町工場の多い土地だったらしいが、可愛い雰囲気のカフェやショップが多い印象で、若い女の子たちが行き交っていた。
この壁のうさぎは…!
BLACKPINKのジェニがコラボしたこともあるデザートブランド・NUDAKEのカフェ
斬新な形のケーキが斬新な方法で並んでいる様子
ギフトショップGASSTATION
ギフトショップGASSTATIONの壁に貼ってあるステッカーたち
印刷工場。新しいお洒落なお店と昔ながらの町工場が混在している
コンビニで買ったパワーパフガールズのいちごアイスモナカ
聖水を散策した後は漢江鎮(ハンガンジン)というエリアへ。こちらは落ち着いた大人の街という印象で、D&DEPARTMENTのソウル店もここに店舗を構えていた。
D&DEPARTMENTソウル店
コスメブランドpesadeにて香水を購入
一度ホテルに戻って休憩し、夜は三角地(サムガクチ)という地下鉄の駅で降りて焼肉を食べに向かう。
ここはポンサンチッという店名で、地元民に人気のある焼肉店らしい。ローカル感満載の外観が堪らない。
たまたま同じ会社の同僚もソウルに来ていたので、集合して4人で焼肉を食べた。薄切りにスライスされた牛のアバラ肉を焼いて食べる。薄くていくらでも食べられてしまいそうな美味しさ。1人旅で海外に来ることが多いけれど、焼肉店のような複数人で行くタイプのお店は1人では入りづらいので、こうして旅先で友達とご飯をシェアして食べられるのがありがたかった。
同僚とはここで別れて、近くにあるバー・acidへ向かった。フルーツが沢山入ったカクテルが名物で、オリジナルのTシャツなども売っているようだったので気になっていたのだ。
acidの外観
しかし、acidは混んでいて満席だったので、acidの2階にあるレコードバーechoに行くことに。扉を開けると、そこにはなんとも素敵な空間が広がっていた。
明るさを絞った、薄暗いけれど暖かみのある空間。暖かさを感じる理由は照明が淡い橙色だからという理由だけではなく、DJブースやレコードラックが木でできているからという要素が大きいような気がした。大きな窓から外の夜景が見えて綺麗だ。窓があるレコードバーやクラブというのは珍しいように思う。
20代くらいの若いスタッフが3人いて、私たちが日本人だとわかると、1人の男性スタッフがびっくりするほど流暢な日本語で案内してくれた。日本語が分かる韓国人の方は多いが、ほぼネイティブレベルのスピーキングに感動した。
お酒を飲みながら、スタッフのDJを楽しむ。DJブースにはアナログターンテーブルのみが設置されており、周りを囲むラックからレコードを取り出して曲を繋いでいく。日本のレコードもいくつかあるようで、民謡クルセイダーズや山下達郎を選曲してくれた。
素晴らしいレコードバーだ。居心地が良すぎる。
取り扱っているレコードは購入も可能で、趣味でDJをやっている友人はレコードを1枚買っていた。
予定外に来ることになったechoだったけれど、今回の旅で最も印象に残ったスポットとなった。またソウルに来ることになったら絶対再訪したい。そう思いながらお店を出たが、残念なことにechoは2024年11月に閉店してしまった。インスタのアカウントは残っており、スタッフのDJイベント参加の告知の情報が流れてくるが、もうあのお店には行けないのかと思うと寂しい。またいつかなんらかの形で復活することを願っている。
その後は梨泰院に行って夜の散策へ。
梨泰院クラスのロケ地。タンバムのあった場所
前回行ったクラブ・Cakeshopも健在
こちらも前回通りかかった記憶のあるクラブ・DIRTY ROSE CLUB
壁の落書き
梨泰院の路地
散策を終えてホテルに戻り就寝した。
最終日。
朝ごはんにBYCDOL HAPPY FOODの豚肉の唐揚げと、韓国に来たら毎回食べているビヨットというヨーグルトを食べ、荷物をまとめてホテルをチェックアウトした。ソウル駅のロッテマートでお土産用のお菓子を爆買いし、ダンキンドーナツで休憩して仁川空港に向かい、日本へ向けて出国した。
朝ごはん
韓国のダンキンドーナツ
コロナ後初の渡韓はPOPEYEを参考にしたということもあり、カルチャーを深掘りしていく旅となった。国内旅行で他県に行った際も基本カルチャースポット巡りをしているので、ソウル旅は海外旅行をしたというよりは、いつもより少しだけ遠くへ足を伸ばして、カルチャー探訪に行ったという感覚だった。
身近な国の一つである韓国。2025年もソウル行きが決まったので、こちらもそのうち記事にできたらと思う。
次回より、2ヶ月間のヨーロッパ旅についての連載がスタート。1カ国目はあの国から。お楽しみに。
]]>