愛知県立芸術大学芸術講座 アーティストトーク「LIVING ROOM A LIVE TALK」の第1回目が、10月16日(水)愛知県立芸術大学 音楽学部棟1Fロビーにて開催される。
愛知県立芸術大学では、これまで「愛知芸大芸術講座」を幾度か開催してきた。今回は、芸術講座「LIVING ROOM A LIVE TALK①」と題し、愛知の鬼才ビートメイカー・RAMZA、名古屋を拠点にカルチャートピックを発信している「LIVERARY」の編集人・武部敬俊が登壇。今企画は、聞き手であり企画者:安野太郎の各々の活動について話を訊き、卒業後の学生が東海圏で活動を行っていく際のアイデア等を得るきっかけを目指す。学生でなくとも誰でも参加可能なので、気になる方はぜひ足を運んでみてほしい。
2人への質問がある方はコチラのフォームへ!
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ARによって新感覚のアート体験ができるダンス作品『0AR(ゼロエーアール)』が、11月2日(土)より愛知芸術文化センターにて開催される。
『0AR(ゼロエーアール)』は、イギリスのフィジカルシアターカンパニー「AΦE(エーイー)」が創作するデジタルエンターテイメント。タブレットとAR(拡張現実)の技術を用いて、現実世界に重ね合わせたダンス・アニメーション(CG)を鑑賞を行う、新感覚のダンス作品だ。2018年に世界初演、これまで5カ国以上で26公演を行ってきた。
また、本作品は、ロンドンにある世界的に著名なダンス専門劇場「サドラーズウェルズ劇場」から委託されて制作。同劇場のアソシエイト・アーティストであるシディ・ラルビ・シェルカウイ、アクラム・カーン、ニティン・ソーニーと、イギリスの世界的彫刻家・アントニー・ゴームリーとのコラボレーションによる2005年の画期的な作品『zero degrees(ゼロ・ディグリース)』をベースに制作されている。
タブレットから飛び出すダンサーと遊ぶ、不思議な没入感を堪能できるこの機会。是非足を運んでみてほしい。
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イラストレーターとして活躍する白根ゆたんぽが、個展「PACK”N”」を10月20日(日)まで覚王山・OFF THE RECORDにて開催中。
白根ゆたんぽはダイソー、東急歌舞伎町タワーなどさまざまな企業とのコラボレーション、媒体に作品を提供するイラストレーター。シンプルな線かつ独特なタッチで女性をポップに描き上げるタッチが特徴。
2019年に東京、大阪で開催した「PACK」、「WEST PACK」の展示に引き続き、5年の時を経て名古屋で「PACK”N”」の開催が決定した。今展示は、新作をはじめ過去作も含めたキャンバス作品、額装作品、グッズが多数並ぶ豪華内容となっている。
<以下、作者コメント>
個展のたびにテーマやその時の気分、ムードに合わせて画材や描き方を変えたりしているので、女性を描くというのは同じでも絵のスタイルは展示をやるごとに増えていきます。そんな色々なスタイルをショーケース的にまとめて見せる展示シリーズのタイトルを“PACK” としました。ひとつの展示を一曲と考えるなら、アルバムのシングルコレクションのようなイメージでしょうか。2019年に「PACK(東京)」「WEST PACK(大阪)」と都市を変えて2回の展示をしました。今回初めて名古屋で個展を開催するということになり、はじめましてのご挨拶というかお披露目というか、そんな気分で5年ぶりに“PACK” をやってみようと思いました。今年に入って開催したいくつかの展示のために制作した作品や近年のキャンバス作品も並ぶ予定です(もちろん新作も)。ぜひ会場でいろいろな作品を詰め込んだ“PACK” を見て楽しんでいただけたら幸いです。
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瀬戸市のまちなかで10月12日(土)〜11月4日(月・振替休日)にかけて開催される、国際芸術祭「あいち」地域展開事業「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」。
メインコンテンツとなる現代美術展には、井村一登、植村宏木、木曽浩太、後藤あこ、田口薫、津野青嵐、波多腰彩花、藤田クレア、ユダ・クスマ・プテラ、光岡幸一の10作家が参加。また、会期中に芸術書を扱うブックショップの出店やZINEの展示即売会、一般応募出店者による本のフリーマーケットからなる「瀬戸まちなか本の市」、飲食や音楽を楽しむ一夜限りの「坂道まぼろし夜市」、100台以上にもおよぶキーボードによる演奏をするASUNAによるサウンドパフォーマンスといった企画が多数開催される。
単なる現代美術展に留まらない展開を見せる、「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」。今回、LIVERARYでは各作家にメールインタビューを敢行。7つの会場と10名の作家を紹介しつつ、瀬戸に行った際には寄ってほしいオススメスポット3選+αもピックアップ。
これを機に是非とも瀬戸に足を運び、アート展示とともに街歩きも楽しんでみてほしい。
SPECIAL REPORT :
底に触れる 現代美術 in 瀬戸
Text & Edit:Takatoshi Takebe(LIVERARY)
Photo:Tomoya Miura
名鉄・瀬戸市駅に着いたら、まずは展示会場A「古民家レンタルスペース梅村商店」へ。
コチラは全会場の中で最も駅に近いということから、入り口に全体MAPを掲示。インフォメーション的な要素も兼ねている。
古民家を改装したギャラリー&カフェである「梅村商店」。こちらの会場では、特殊な装置で物質から音に変換する作品で知られる作家、藤田クレアが出展。実際にフィールドワークをし、瀬戸市内にあるマンホールやタイルなどからトレースした模様の陶盤などが展示されている。それらはまるで土地の記憶を記録したレコード盤のように、それぞれに不思議な音楽を奏でる。
展示会場A:古民家レンタルスペース梅村商店
藤田クレア
藤田クレア《聴こえる風景 ~Tones of the City~》(部分)2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
瀬戸は街全体にやきものの文化が根付いているという強い印象を受けました。たとえば、道路に陶片が埋め込まれていたり、石垣に陶器が使われていたりして、街の至る所にやきものへの誇りが感じられました。
型を取っていた時のことですが、地元のおばあちゃんの家の石垣がとても魅力的で、思わず「この石垣の型を取らせていただけますか?」と尋ねたところ、「型を取るだけでしょ?いいよ、全然!」と快諾していただき、驚きました。東京だと「型を取る」と言っても何のことか分からない人が多いと思うのですが、瀬戸ではすぐに通じました。それだけやきもの作りが生活に深く浸透しているのだと実感しました。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
まずは、瀬戸市という外からの視点を活かし、この街の面白さを発見できないかと模索し、「街を型取る」というアイデアにたどり着きました。
型を取るという行為は、街にある物や、その周りで起こる動きを映し出す手法です。また、それはその街を作る物や、その場所の上で起こる変化や時間の痕跡をも捉えることができます。型を取ることで、その場所で無意識に感じているものと向き合い、新しい視点を見つけるため、フロッタージュの技法を取り入れました。
さらに、やきものは焼成時に物質が変わり、時間の流れも異なる次元へと移行するような性質があります。これは、一瞬を切り取って永遠に保存する陶器そのもののような要素を持っています。型取った模様の陶板の一つ一つは、私がその模様を発見した時の、時間も環境も、その時の心情も、一緒に居た人も、その時の全てを保存しています。
今回はそれ等を音に変化させました。使用した楽器は大正琴です。名古屋発祥のこの和楽器は、街の雰囲気に合うと思い、洋楽器ではなく選びました。瀬戸で見つけた面白い形を、視覚だけでなく音に変換し、別の感覚でも楽しめるようにしています。
また、陶器や磁器は、高温で焼くことで、ただの土が化学変化を起こし、全く別の物質に変わります。この「時間とともに変化する」という特性に非常に魅力を感じ、これを活かして何か表現できないかとも考えました。そこで、様々な会社から集めた陶片を組み合わせたり、形をなぞったりしながら実験を繰り返していました。その中で特に印象的だったのは、「変化の瞬間」でした。陶器は焼成の瞬間に土が化学変化を起こし、時間の流れが変わります。また、割れた瞬間に生まれる独特の形も、変化の一例です。私は、こうして焼かれたり割れたりした陶器にさらに新たな変化を加えることができないかと考えました。手で作った形ではなく、土をかけて自然に積もらせることで、新たな変化の可能性を加えました。すでに変化を遂げた陶器に「新たな時間」を重ねることで、再び変わる可能性を引き出すという発想に基づき、この作品を作りました。
藤田クレア《街の型取り》2024年
瀬戸でのフィールドワークの様子も会場内に投影されている
ー制作上、苦労した点は?
瀬戸市はやきものが特産で、どこに行っても素敵なやきものに出会えます。その歴史の深さや、市民の生活に根付いた文化の成熟度に圧倒され、最初は自分にできることがないと感じていました。しかし、それでも挑戦したくなり、未熟ながら自分なりの視点でやきものを捉えることにしました。
初めて扱う陶器という素材は、土の特性を感じ、触り、実験しながら理解していく必要がありました。また、土が乾燥するまでの時間も、普段使っている素材とは異なり、制作スケジュールの調整が難しかったです。
普段の素材にも発見はありますが、新しい素材ほど多くの発見があり、ワクワク感とソワソワ感が止まりませんでした。それが難しくもあり、楽しい部分でもありました。
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
作品を通して、瀬戸の街を新しい視点で見て、聴いていただければと思っています!
駅から北上し、小高い山道を10分ほど登っていくと、瀬戸の陶芸文化の確立に大きな足跡を残したとされる工芸家・藤井達吉(1881~1964)が使用していた工房を移築・改修した茶室「無風庵」がある。この会場では瀬戸在住のガラス作家、植村宏木の作品が屋内外に展示されている。
展示会場B:無風庵
植村宏木
植村宏木《有無のはかり》2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
何気ない街の風景の中の、いたるところに陶があることが何よりも印象的でした。自然とそこにあるといった陶がとても多く、何気なく足元の地面を見たときにも小さな陶のかけらが見つけられるのは、やきものの街ならではだなと思います。また陶磁器産業にまつわる人物を神様としてお祀りしている場所が街の中にあるような環境も面白いなと感じ、瀬戸の中心部にある深川神社は、街を散策する際によく訪れていました。愛知に拠点を移して4年目に、深川神社にある陶祖をお祀りしている陶彦社にて、「言束ね」という作品を制作する機会をいただきました。この作品は様々な形式で展開されるプロジェクトなのですが、境内にてインスタレーションを展開したのち、近くの商店街でのワークショップを通して街の人々の言葉を集め、最終的にひとつの立体作品としたものを陶彦社へと奉納することとなりました。瀬戸の街で何を得て、何を考え、何をするのかを深く考える出来事でした。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
今回展示する作品は、ふだん瀬戸で生活をしている時に想像している、豊富な珪砂(ガラスの原料)が地面の下に広がっているようなイメージと、会場となる無風庵や隣接する場所の背景とを重ねて生まれました。無風庵は近代美術工芸家の藤井達吉にゆかりのある建物なのですが、藤井達吉が各地を訪れていた中で瀬戸との縁ができ、達吉が指導をした瀬戸の陶芸家の尽力があって現在の場所に建っています。恥ずかしい話ですが、瀬戸に住みながらも無風庵のことはそこまで深く知らず、藤井達吉についても詳しくは知らないような状態でした。藤井達吉その人のことや、無風庵が現在の場所に移築された背景などを調べていくうちに、見慣れた街の中に新しい視点が生まれたことが今回の作品にとっての大きな要素としてあります。もともと瀬戸で生まれた訳ではなく、他所から瀬戸へ訪れた自分と藤井達吉の生き方にどこか重なるものを感じたこともあります。瀬戸に暮らす人をはじめ、外から瀬戸へ訪れた人にとって、知らなかったことや意識できていなかったことを、異なる視点から考えるような展示になればと思っています。
植村宏木《うぶすなのこえ》2024年
植村の希望もあり、藤井達吉の掛け軸作品や道具箱などともに展示されている。
ー制作上、苦労した点は?
瀬戸に住んでいることもあり、会場との距離が近いことが大きなメリットだったと感じています。藤井達吉や無風庵について、そして瀬戸の街についてを考え調べることにできる限りの時間を充てることができました。今回の作品では瀬戸で集めた素材が多く使われているのですが、作品のイメージが出来上がっていくにしたがって、作品に規模も大きなものになり、素材集めに多くの時間を費やしました。多くの方のご協力もあり、どちらも十分な準備ができたことで、地元の作家としての利点を活かせたのではないかなと思います。僕個人の苦労よりも、ご協力いただいた方々のご苦労が大きかったのではと思いますので、改めてお礼申し上げます。
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
10人の作家の異なる視点や新たな見方が、瀬戸に集まることがとても楽しみです。それぞれの作品を楽しんでいただきたいのはもちろんですが、会場をまわる途中で出会う瀬戸の街そのものも、いろいろな視点で見ていただけたら嬉しいです。
宮前地下街と呼ばれるこの並びには、著名人たちも全国から駆けつける有名な鰻屋もある。
山を南下し、深川神社の鳥居の脇から「せと銀座通り商店街」へ。程なくして「ポップアップショップ」というガラス張りの貸しスペースが見えてくる。こちらの会場では、今展示会唯一の海外作家である写真家のユダ・クスマ・プテラの作品が並ぶ。被写体に布を被せ、その家族(コミュニティ)を代表する人だけを顔出しする、という独特なルールのもと撮影された写真は代表作。また今回の滞在中に、日本における鳥と人間の関係性に興味を持ったところから着想を得た新作コラージュも展示されている。
展示会場C:ポップアップショップ
ユダ・クスマ・プテラ
ユダ・クスマ・プテラ《鳥とネット》(部分)2024
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
Last year, I visited Seto City for the first time. Masa san and Namiki san as the curatorial team invited me to visit Ceramic Master Kato san in his studio,
Walking through the traditional market corridor, visiting the Gura Museum and the Glass and Ceramic Museum. From that short visit, it is true that this city has a close relationship with the history of ceramics. I was very impressed when the fences of the houses were filled with works of art, the bridges that became exhibition spaces, the decorations of the residents’ houses were filled with ceramic ornaments and elements. I think this reflects that Seto City was not made for tourist purposes, but history has truly become one with the people who live in this environment.
去年、初めて瀬戸を訪れました。陶芸家の加藤さんの工房を訪問させていただき、歴史ある商店街を歩き、瀬戸蔵ミュージアムや瀬戸市新世紀工芸館にも足を運びました。短い滞在でしたが、家々の窓にはアート作品が飾られ、橋はやきものの展示スペースとなっていたことがとても印象的で、この街とやきものの密な関係を感じました。こういったことは観光客向けではなく、歴史が人々の生活環境の中に入り込んでその一部になっているのだと思います。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
In simple terms, the thing that always inspires me in creating works is the relationship between humans and each other, the relationship between humans and nature, and how these relationships influence each other.
簡単に言うと、私の制作活動のインスピレーションとなっているのは、常に人間同士の関係や人間と自然の関係であり、それらがどう影響を与え合っているか、ということです。
ユダ・クスマ・プテラ《過去、現在、未来がひとつに》(部分)2017年、2019年、2023年、2024年
ー制作上、苦労した点は?
The two series of works that I will exhibit, use participatory methods or require other people to participate or collaborate. The first thing that is quite difficult or an obstacle is the problem of language differences. Luckily I was helped by good people around me, who were happy to translate from English to Japanese, then it was easier for me to express the intent and purpose of my work to others.
今回展示する作品のうち2つのシリーズは、人々に参加、協力いただいて成立する作品でした。そのためまず言語の難しさがありました。幸いにも、周囲に通訳してくれる人がいたので、今回の作品の意図や目的について伝えることができました。
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
I will exhibit my work in a shophouse that was previously used as a vegetable shop, located in the middle of a market bustling with the activities of local residents.
It is a challenge to present the work to a wider audience, and the old statement resurfaces, art for art’s? or art for whom?
瀬戸の人々が集う賑やかな商店街の一角で展示する予定です。より多くの方に作品を見ていただくことはチャレンジングであり、「芸術のための芸術か、誰のための芸術か」という古い言葉が蘇ります。
ユダ・クスマ・プテラ《瀬戸の詩的断片》(部分)2024年
続いては、街を南北に分ける瀬戸川を渡り、「せと末広町商店街」へ。新旧さまざまな店や時間が入り混じった独特な雰囲気を持った商店街だ。
廃墟となった大型施設、レトロな看板、謎の顔ハメパネルなど……歩いているとついつい気になってしまう場所が多々。
商店街をしばらく進むと、古い旅館を改装し、1Fがギャラリー、2Fが学生寮となっている「松千代館」の看板が見えてくる。こちらの会場では、蚊帳で囲われた、波多腰彩花の白い陶芸作品が息を潜めるように静かに並んでいた。
展示会場D:松千代館
波多腰彩花
波多腰彩花《Skin of a Calm Day》2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
瀬戸の町は、今回の展示の下見の際に初めて訪れました。
春の晴れた日で、歴史のある文化的な建物と現代の生活が共存する街並みは、あかるく静かな空気が流れ心地よさを感じました。古いものと今の生活とが近い関係にあり、互いに調和している雰囲気が印象的でした。
また、やきものの街ということもありいつかは訪れたいなと思っていたので、このような形でご縁がありうれしかったです。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
スポンジの上に置かれた石鹸や等間隔に置かれたプランター、向かい合う椅子といった日常のふとした時にあらわれる心地よい空気感やそこから連想される穏やかな心象、それらにかたちや触感を与えることをテーマに制作しています。手びねりという陶芸の一般的な技法を用いて土の膜を立ち上げ、作品に空洞を内包させることで記憶が持つ空気の可視化を試みています。
今回は新たなアプローチとして空間自体も取り込むやきものの在り方を模索し、展示空間を薄布で覆いその中に作品を置いています。そして作品には小さな穴が穿たれており、それはまるで植物の気孔のようにゆるやかに外界と自身をつなぎ、すべてのものが膜という曖昧な境界を保ちつつも、常に関係し合いながらそこにあることを表しています。それは空間を仕切りながらも閉ざしきらない薄布と呼応し、鑑賞者の意識を内と外との関係性へと導くことを目指しています。
波多腰彩花《Skin of a Calm Day》(部分)2024年
蚊帳の中に入り、間近で見ることができる作品も。
ー制作上、苦労した点は?
陶芸は完成までのプロセスが多く、大型の作品になるほど技術的な難易度が上がります。私が使用している土はキメが細かく、本来大型の作品の制作には向きません。しかし、求める質感のためには必要な素材だったため代替できずに苦労しました。
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
「底に触れる」というタイトルにもあるように、新たな視点の発見にあると思います。まちなかという日常的な空間に作品が入り込むことで、美術館での鑑賞体験よりも馴染みやすく、普段は見えていなかったものに気付くきっかけとなるのではないかと思います。わたし自身も他のアーティストの視点を楽しみにしています。
「せと末広町商店街」から5分ほど歩いたところに見えてくる立派な建築物が、瀬戸市新世紀工芸館だ。大正3年6月30日建造された旧瀬戸陶磁器陳列館を再現し建てられたという、この会場では、1Fと2Fの展示室を使用。後藤あこ、井村一登、津野青嵐の三者三様の作品群が展示されている。
展示会場E:瀬戸市新世紀工芸館
後藤あこ
後藤あこ《細い目》(部分)2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?
瀬戸市は大学卒業後一番長くアトリエを構えた、第二の故郷とも言える街です。私自身、彫刻を軸にして主にセラミック素材を使っていますが、伝統的な瀬戸のやきものとは作風が異なります。瀬戸のやきもの文化の深さに近寄りすぎても離れすぎてもダメだろうなと感覚的に思っていて、今となっては付かず離れずのふわふわとした街との付き合い方をしていたように思います。この展覧会や国際芸術祭を通して近くて見えていなかった瀬戸を再発見できたら嬉しいです。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
普段は虚構や現実、並行世界についてよく考えています。今回の作品では今住んでいる上海で自分の体験した感覚や不思議に思ったことを作品化しています、現地で出会った中国、台湾、香港、韓国と日本のアーティストをモデルに制作しました。政治やいろいろな問題がありますが、それらをすり抜けて、個人レベルまで落とし込めたらいいなと思っています。
ー制作上、苦労した点は?
上海のレジデンス施設みたいな場所で制作している都合上、制作過程における現地の人とのコミュニケーションです。ですが言葉の壁や文化の違いはあれど、アートや文化を好きな人たちとの交流は、苦労以上に楽しさと希望もたくさん感じることができました。
また国をまたぐため、輸送における作品の強度、サイズや重量などにも今までで一番気を使いましたが、その中でどうやって自由に表現できるかを大事に制作を進めました。
ー「底に触れる」 についてズバリ見どころは?
現代美術展だけではなく、飲食や音楽、ワークショップなど複合的なところが素敵だと思います。現代アートより少し前の、街の風土を育てるこうした活動にとても共感します。特に地方都市では重要で根気のいることだと思いますし、少しでも貢献できたら嬉しいです。
展示会場E:瀬戸市新世紀工芸館
井村一登
井村一登《Magic mirror》(部分)2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
街の中にやきものが溢れており、街全体が作品のように思えました。飲食店に行った際も、それぞれの店の器にこだわりを感じました。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
瀬戸市のガラスの原料(珪砂)が採掘される鉱山をはじめ、三角縁神獣鏡が出土した犬山市の東之宮古墳、新城市の鳳来寺山の鏡岩など愛知は鏡にまつわる場所が多いのです。それらをリサーチしながら人と鏡の関係性を歴史、信仰、産業など多角的にアプローチしていきました。
鏡岩の由来が、それを構成する松脂岩の持つ光沢なのですが、資料館でお話を聞く中で、銅鏡に自身を映し、それを鏡岩の上から捨てることで、自身の邪気を祓うという歴史がありました。
そこで今までの魔鏡が反射によって像を浮かべるのに対して、透過するガラスで構造を作ることで、「反射」「透過」を繰り返すことで鏡岩で人々が行った祓う行為に代わるのではと考え、制作しました。
井村一登《Magic mirror》(部分)2024年
ー制作上、苦労した点は?
珪砂からガラスという素材自体を作る行為はもちろん、リサーチした場所を鏡に反映するための設計、さらに鏡にするための研磨、塗装など数多の工程で大変多くの方にご協力いただきました。また鏡を活かすための照明、空間設計も瀬戸市新世紀工芸館という会場を活かしながら行いました。鏡を作る行為はほとんどが企業、工場の製作によるものという中で、鏡を「制作」することができ、
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
この機会、この場所でしか作れない作品になりました。ガラス鏡は表面がガラスその裏に金属がコーティングされ鏡になっています。「底に触れる」というタイトルから、今回はガラスの表面に塗装したものも制作しており、作品によって「底」が金属、ガラスで分けているので、構造を見比べながら鑑賞していただきたいです。その中でピントを変えながら交差させて、映っている自身、鏡という物自体の関係性を感じてもらいたいです。
展示会場E:瀬戸市新世紀工芸館
津野青嵐
津野青嵐《Trace the pottery》(部分)2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
日本中の食卓を支えてきた器たちが、ここから生まれたんだ···!という感動がありました。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
祖母を在宅介護する生活の中で生まれた、私自身の願いから着想を得ました。
津野青嵐《The Wishing Table》(部分)2024年
ー制作上、苦労した点は?
今まで3Dペンを使用した作品作りをしてきたのですが、今回のメインとなる作品はそれらを使用していません。ファッションデザインを仕事にしているのに布を使った基本の服を作る経験が乏しく、デザイナーの友人から指導を受けながら制作しました。それは私にとって新たな挑戦でした。
また、今までは作品は写真で残すことが多く、映像作品を制作するのも初めてでした。大切な存在の姿を作品にしたいという私の個人的な強い欲望は暴力性を孕んでいます。今回の制作を通して、私はその難しさ、そして面白さを痛感しました。今後も、この問いを持ち続けながら、新たな表現に挑戦し続けたいと考えています。
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
まだ瀬戸市新世紀工芸館の中しか見られていないのですが、同じ会場で展示する井村さん、後藤さんの作品、それぞれ全く表現方法もコンセプトも違っていて、とても面白いバランスの空間であると感じています。
続いて、瀬戸信用金庫アートギャラリーへ。こちらのギャラリーは普段から市内の陶芸作家の展示を行っている場所なのだそう。2部屋に分かれた構造になっており、両者ともに瀬戸に所縁を持つ木曽浩太と田口薫の作品がそれぞれの部屋に展示されていた。
展示会場F:瀬戸信用金庫アートギャラリー
木曽浩太
木曽浩太《多様性の時代》2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
生まれ育った街なのでいろんな感情があります。小さい頃はそんなに好きな街ではなかったような気がします。土埃が多いし、歩道が狭いのに大きなダンプカーがよく通って怖いと思っていました。両親ともに瀬戸が地元ではないのであまりアイデンティティを感じる場所でもありませんでした。大学を出てからはタネリスタジオとArt Space & Cafe Barrackがオープンし、気がつけば知り合いの美術家がたくさんいる街になりました。キャンプに興味を持つようになった今は、よく見ているキャンプ系YouTuberの方が活動している場所という印象が強いです。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
瀬戸で活動していた画家・北川民次が制作した瀬戸市立図書館の陶壁画から着想を得ています。そこにはユーモラスなキャラクターが描かれており、普段自分が制作している作品にも通じる所があると感じました。今回展示するのは、それらのキャラクターが登場する物語を考え、絵画で表現した作品になります。また、自分自身が壁画のキャラクターに扮して初めてのキャンプに挑戦する様子を撮影した映像作品も併せて展示します。
木曽浩太《むちキャン~ネットで調べまくって準備万端なのでちょっと初キャンプ行ってくる~》2024年
ー制作上、苦労した点は?
普段は日本画の画材である岩絵具を用いて絵を描いていますが、今回は陶器の原料となる瀬戸の土を使用しました。絵の具として使える状態にするまでに、塊の状態から粉末状に砕き、ふるいにかけて粒子の大きさを揃え、フライパンで焼いて殺菌処理をするという工程が必要でなかなか手間がかかりました。けれど予想以上にきれいな色が出たのでやった甲斐がありました。
展示会場F:瀬戸信用金庫アートギャラリー
田口薫
田口薫《光の跡、遡行する影》(部分)2024年
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
瀬戸は地元で、6年前まで住んでいました。帰省するたびに尾張瀬戸駅周辺の商店街を散歩するのですが、昔よりもお店が増えて活気が高まっているような気がします。
また小学校高学年の時には全クラス参加の粘土コンクールがあったのですが、そういった小さな素材遊びの積み重ねから、ものづくりが好きになる人が現れる印象があります。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
瀬戸は生まれ育った場所ですが、試しに瀬戸の風景を描いてみたらなんだか他人事のように思えてきました。自分の故郷と思えるような、なにか郷愁のようなものをそこに抱くことができませんでした。
かつて自分がありのままに受け入れていた瀬戸の風景を、現在の自分が見つめ直したらどんな絵になるのか興味がありました。
田口薫《光の跡、遡行する影》(部分)2024年
ー制作上、苦労した点は?
現在関東に住んでいるため、瀬戸に何度も滞在することが難しく、取材をする時間が限られていたことです。そのため欲しい情報は親族に頼んで送ってもらいました。瀬戸川や橋の写真を撮影してもらったり、瀬戸の歴史に関する書籍にも助けてもらいました。
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
瀬戸市で現代美術の展覧会が大々的に開かれるのは珍しいことだと思います。この場所の新たな面が掘り出されていくかもしれません。その発見を学びとして持ち帰ってもらえたらいいなと思っています。
最後に訪れた会場は、その昔、陶器店として営業していたが現在は閉業した、旧小川陶器店。通りがかった際におそらく誰もの目を引くであろう光岡幸一の作品は、アプローチやプロセスも含め最も印象的だった。
展示会場G:旧小川陶器店
光岡幸一
光岡幸一《あとはどうぞご自由に。》(部分)2024年
タイトルの通り、これらの作品は自由に持ち帰ることができる。
ー瀬戸という街についてどのような感想を持ちましたか?印象的なエピソードもあれば教えてください。
駅近くにある「みそかつレスト サカエ」の駐車場にひしめく店主の作品群がすごすぎました。全員に見てほしいです。
ー今回の作品はどのような着想(またはコンセプト)から生まれた作品なのでしょうか?
予期せぬラッキーとアンラッキーが重なって絡まって弾けた後に、ゴロっとこぼれ落ちる様にできた作品です。
光岡幸一《あとはどうぞご自由に。》(部分)2024年
作品を包んで持って帰る際に使用する包み紙には今作の制作過程などが書かれている。捨てられてしまう存在の包み紙に、重要なテキストを残す行為もおもしろい。
ー制作上、苦労した点は?
結局苦労はしていなかったのかもしれません。
ー「底に触れる」について、ずばり見どころは?
(展覧会前の質問のため)まだ誰の作品も見ていないので瀬戸の見どころについて喋ります。
ずばり街の気配です。創られすぎた観光地には出すことのできない何かが充満する街で、それがとても魅力です。
自由にほったらかしにされた窯垣がそれをよく現しているような気がします。良い出会いでした。
「創られすぎた観光地には出すことのできない何かが充満する街で、それがとても魅力」という光岡さんの言葉にもある通り、瀬戸のまちなかには気になるポイントがそこら中に点在しており、街歩きしているだけでも楽しめそうだ。
今特集の最後に、瀬戸に訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてほしい展示会場周辺オススメスポット3選!+αをご紹介。
#1
Art Space & Cafe Barrack
「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」関連プログラムとして、10月19日(土)瀬戸市立図書館にて開催される音楽×マーケットイベント「坂道まぼろし夜市」の企画担当も務め、自身らも作家活動を続けている古畑大気さんと近藤佳那子さんによるギャラリー&カフェ。
「自分たちにとっての美術というものがカフェギャラリーという拠点
料理メニュー一例(写真提供:Barrack)※会期中のメニューとは異なります。
近藤佳那子さん
「カフェスペースではお食事をしたりコーヒーを飲んだりして過ごし
店舗営業だけに留まらず、3年に1度のペースで「瀬戸現代美術展」と題した瀬戸ゆかりの作家らと
「瀬戸現代美術展2022」バンド・シラオカによるLIVEの様子。会場は1967年に起工された大型団地「菱野団地」(写真:カワイコージ)
Art Space & Cafe Barrack
愛知県瀬戸市末広町1丁目31−6 タネリスタジオビルヂング 1F
営業時間:木・金11:00-18:00/土・日11:00-19:00
月火水曜日定休 (臨時休業あり) ※ただし11月4日(月・祝)は営業
https://www.instagram.com/cafe
Barrackのおすすめスポット:
anopan https://www.instagram.com/
庭禾 https://www.instagram.com/
いたまど https://www.instagram.com/
喫茶NISSIN https://www.instagram.com/
AND MORE!!
#2
古民家宿 ますきち
明治時代の陶工・川本桝吉の築140年の邸宅を改装した宿泊施設。オーナー・南慎太郎さんが、「観光地ではない、伝統工芸のある地域で、
オーナー・南慎太郎さんと、店主・加藤みなみさん
約30年放置され朽ちた状態であったため、オープン後も少しずつDIYな作業も施しながら改修し、1、2F合わせて8部屋(個室6部屋、ドミトリー2部屋)に増床。立ち上げ時の思いを貫き、瀬戸のまちなかガイドマップや「まちをあるく、瀬戸でつながる」
ゆったりとくつろげるレストスペースには瀬戸のまちなかの作家たちの作品も常設展示している。
慎太郎さんのパートナーでありライター業も営む南未来さんがガイドブックを担当。
ルームNo.のプレートは瀬戸在住の陶作家によるものを起用していたり、共用リビングスペースの床板は使われなくなった「モロ板」(=陶器製品を乾燥させたり運搬したり保管の際に使われる木材の板)を再利用していたり、と瀬戸への愛情とこだわりが細かな所にまで詰まっている。
今回の展示会場のひとつ「松千代館」と同じ、末広町商店街で「ヒトツチ」という名の土産屋店も展開。「手作りの陶製人形」(瀬戸陶芸社)は人気商品。
現在、無印良品 名古屋名鉄百貨店にて、「土の声を聴く from 瀬戸」と題した企画展も開催中(〜10月20日まで)。こちらは、瀬戸の地が「良質な土」が豊富に採れる地質を持つため、他地域の陶芸品の材料としても広く貢献してきた、というあまり知られていないトピックにフィーチャーした内容に。さらに、11月、12月には実際に鉱山や窯元を巡るツアー「土をめぐる旅」という新たな試みもスタートするという。「ますきち」による新たな仕掛けも気になるところだ。
古民家宿 ますきち
愛知県瀬戸市仲切町22
営業時間:チェックイン16:00~21:00/カフェ17:00〜21:00
火・水曜定休
https://seto-masukichi.com/
「ますきち」のおすすめスポット:
サマチャン https://www.instagram.com/summertimechamploo
KUMA BURGER https://www.instagram.com/kumaburger_jpn/?hl=ja
りえの焼そばチントンシャン~ぱんだ家~ https://rieusa.jp/
AND MORE!!
ひとしずく
10月13日(土)14日(日)に、「瀬戸まちなか本の市」内のプログラムとして「せとまちブックマルシェ ~ZINE special!~」を先ほど紹介した)ますきちと共同開催する、書店「ひとしずく」。
店主・田中綾さん
「自身の在り方について悩んでいた時に、読まずにそのままにしていた本を読み、改めて本の魅力に気付かされた」ことから一念発起し、主婦から出版取次営業の会社へ入社。そこで得たノウハウを糧に、瀬戸市内の古民家との運命的な出会いを果たし、書店をオープンさせた、という店主・田中綾さん。自分を奮い立たせてくれた「本」という存在が、さまざまな人に「潤い」を与えてくれる存在なのでは?という思いのもと、店名は「ひとしずく」と名付けた。
店内には、児童書や絵本、雑誌、小説……と店内には所狭しと本が並ぶ。(ちなみに、健康とビジネスに関する本はサイクルが早いため入れてないのだとか)
老朽化していたトイレを復活させるため、トイレにまつわる書籍を発行したり、2Fには「ふたしずく」という名のイベントスペース「ひとはこ本屋さん」コーナーを作ったり、とアイデア豊富な田中さん。さらに一箱単位で本棚を貸し出し、そこにお客さんごとの中古本コーナーも生まれた。「このコーナーを通じて元々は知り合いではなかったお客さん同士で交流も生まれたりして。書店を始めてみて大変なことも多いけど、お客さんを通じていろんなことを教えてもらえる楽しみは大きなやりがい」と語る田中さん。お薦めしてもらって入荷した書籍から新しい知識を得たり、ヨガや映画上映会などさまざまなジャンルの持ち込み企画を2Fで開催したり……。単なる書店に留まらない、本を媒介としたこの街の新たなプラットフォームと言えるだろう。
「ひとはこ本屋さん」コーナー
2Fのイベントスペース「ふたしずく」
現在、こちらのトイレをギャラリー化するという新アイデアも実行中!こちらもお客さんからのアドバイスを得て生まれたものなのだそう。
ひとしずく
愛知県瀬戸市陶生町24
営業時間:10:00〜16:30
月火水定休
https://www.instagram.com/hitoshizuku_books/
「ひとしずく」のおすすめスポット:
meguru diverse dining
ボクノトリノス
エラマーセト
宮前歩道橋
窯垣の小径
AND MORE
今回紹介した3スポット+αの他にも、きっとお気に入りの瀬戸が見つかるはず。この機会に、現代美術に触れ、街や人に触れ、あなた自身の奥底にある何かを見つめてみてはいかがだろう。
光岡幸一《あとはどうぞご自由に。》(部分)2024年
「森、道、市場」「クラブ東別院」などの大型イベントのアーティストブッキングを始め、名古屋を中心に音楽イベントを手掛けるjellyfishが2025年に誕生20周年を迎える。それを記念したライブイベントが、2025年1月18日今池TOKUZOにて開催される。フライヤーは初期より主催イベントで数多くのビジュアルを担当しているアーティスト・吉川英理子が担当。
出演は、jellyfishと最も縁の深いアーティストのひとり、七尾旅人。今回は、弾き語りでの単独公演となる。
席数に限りがあるのでチケットの申し込みはお早めに。
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11月10日(日)に、岐阜県・中部学院大学内の各施設にて、「せき桐ヶ丘芸術祭・せき桐ヶ丘芸術祭のマルシェ」が行われる。
教育と福祉の拠点作りに取り組んできた「せき桐ヶ丘エリア」。岐阜県関市にあるこのエリアには、多くの教育機関や福祉施設が集まっており、日々教育や福祉に向き合う人たちが生活している。『教育や福祉を考え、学び、実践する場』が作られている、全国でも珍しい地域だ。
そんなせき桐ヶ丘エリアだからこそ、『アート≒表現』を切り口に、いろんなバックグラウンドをもった人たちが交わり続け、新しい価値観を生み出したり、共有したりするお祭りとして「せき桐ヶ丘芸術祭・せき桐ヶ丘芸術祭のマルシェ」が企画された。
「せき桐ヶ丘マルシェ」には、特別支援学校や福祉施設で制作されたプロダクトや栽培された野菜などの販売、自分たちで作った道具でのお茶会などを開催する。そのほかにも、COWCOWGRIL、mabiche、SHINE BAGLEなど、地元の手作り作家や飲食店が出店する予定だ。
音楽会では、「グレースホール」にて、蓮沼執太とU-ZHAANによる、ピアノ×タブラの演奏が行われる。
アートや音楽、地元の飲食店など、隔たりのないアートや表現を切り口に、普段関わることのない人たちと楽しむことで、新しい価値観を得ることができそうだ。年齢、性別、障がい、職業、立場に関係なく、「そこにいる」一人ひとりが粒立って、「じわじわとにじみ合い」「ぐるぐるとめぐり逢う」そんな同イベントのコンセプトに期待したい。
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ドイツのヴィンテージアイテムの販売を行う、fuigoのPOP UPが開催される。10月11日(金)〜14日(月)は、今池・CAN BUY RECORDS、10月22日(火)は、大須・DAILY LUNCH STUDIOにて。
fuigoは、ドイツ・ベルリンでセレクトしたクラフトマンシップ溢れる、ドイツらしい暮らしの道具などを展示販売しているセレクトブランド。
今回、アーティストやDJとしての肩書きを持つ店主が営む、CAN BUY RECORDS、DAILY LUNCH STUDIOの2箇所を巡回する形でPOP UPを開催。ヴィンテージセラミックの花器、東ドイツの素朴なデザインの日用品などが展示販売される。
会期中には、POP UPに合わせて、名古屋を拠点に活動するDJらによるアナログ限定のオープニングパーティーも。イベントも合わせて、足を運んでみてほしい。
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10月10日(木)、愛知県出身で、現在はスウェーデンのストックホルムにあるレストラン「Ekstedt」にてスーシェフを務める料理人・新海竜也をゲストとしたイベントが、星ヶ丘・TT” a Little Knowledge Storeにて開催される。
新海竜也の料理は、オークランドの「Pasture」、現在所属するストックホルム「Ekstedt」にて学んだ、ガスや電気を一切使わず、火力は薪火のみを駆使した「薪火料理」と呼ばれる調理法から成る。
イベント当日も、実際に焚き火台をテラスに設置し、多国籍な土地での料理体験からジャンルやスタイルを自由にミックスしたフュージョン料理を提供する予定だ。
さらに、会場名では新海竜也自らDJもプレイ!心地よい音楽に包まれた空間とともに、薪火料理を囲んで楽しんで。
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国際芸術祭「あいち」地域展開事業「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」では、瀬戸市のまちなかを会場とし、10月12日(土)〜11月4日(月・振替休日)にかけて、現代美術展やワークショップ等さまざまな関連プログラムを実施する。
その関連プログラムの一つとして、10月19日(土)瀬戸市立図書館を会場とした音楽&マーケットイベント「坂道まぼろし夜市」が開催。企画は、瀬戸市内にショップ&ギャラリーを運営する、Barrack。
当日は、井出健介、Etranger、小池喬の3組による音楽ライブが行われるほか、deli、タロケイ、手相こべや、スペシャルティコーヒー蒼、MAEJAYA golden SAMOSA !、はらぺこ菓子店天秤堂、ほんだびれっじ、ゥさん食堂、タネリスタジオ、これでいいんだ村、Pastificio Sugino、Art Space & Cafe Barrack、庭禾、いたまど、anopan、インド料理 EMPO、オノモト商店、ユメテンゴクといったバラエティ豊かな出店者たちが集結する。
また、10月19日(土)15:00-16:00には、瀬戸市立図書館1階集会室にて「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」参加アーティスト・植村宏木によるトークも。
この機会に「底に触れる 現代美術 in 瀬戸」開催中の瀬戸に遊びに行ってみてはいかが。
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イラストレーター・オカタオカによる最新作品集『WALL OF SOUND』(ELVIS PRESS刊)の刊行記念展が、10月12日からON READINGにて開催される。
最新作品集『WALL OF SOUND』には、Neil Young、スピッツ、Yo La Tengo、Kacey Johansing、Khruangbin、Kings Of Convenience、荒井由実など、オカタオカが好きな曲を選び、それを聴きながらイメージを膨らませ、7インチと12インチのブランクのレコードジャケットをキャンバスにして描いたシリーズが収録されてる。
本展では、作品集に収録した原画作品を中心に展示販売するほか、新作のシルクスクリーン作品やグッズ等も展開する。
初日には作家も在廊予定。
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イラストレーターになりたての頃、ある編集者にポートフォリオを見てもらう機会があった。「どんな仕事がしたいの?」と訊かれたので、「音楽が好きなのでミュージシャンのアルバムジャケットとか描いていきたいです。」と答えると、「まぁ好きな仕事だけではイラストレーターとしてやっていけないけどね。」と言われた。
あれから十数年、運良くイラストレーターとしてなんとかやっていけているが、今でもやはりアルバムジャケットのイラストレーションは憧れの仕事のひとつだ。
本書に収録した作品は、自分で好きな曲を選び、それを聴きながらイメージを膨らませ、7インチと12インチのブランクのレコードジャケットをキャンバスにして描いたシリーズ。あくまで勝手にやっていることなので誰からも修正を受けることもない、夢のような楽しい時間だっだ。
今回、作品を描いていく中で、ふとファンアートという言葉が思い浮かんだ。ファンアートとは既存の作品(主にアニメや漫画、ゲームなど)をもとに描かれた二次創作物のことだが、”WALL OF SOUND” は僕にとってのファンアートなのかもしれない。
この作品たちがいつか僕の好きなミュージシャンに届いて、さらにジャケットの依頼が来たりしたら本望だが、まずはご覧いただいたみなさんに「この作品はどんな曲なんだろう」とか、「あの曲のどの部分からイメージしたんだろう」とか、色々妄想を膨らませて楽しんでもらえたら嬉しい。
オカタオカ
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名古屋城では、11月28日(木)から12月15日(日)の期間、「名古屋城 秋の特別公開」として『アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう』が開催される。
昨年よりスタートした、名古屋城を舞台にしたアートプロジェクト「アートサイト名古屋城」。今年は<あるくみるきくをあじわう>をテーマに、狩野哲郎、久保寛子、高力猿猴庵、菅原果歩、千種創一 + ON READING、蓑虫山人ら、総勢6組のアーティストが「観光する行為」そのものを表現した作品を城内全域に展示する。
また、12月6 日(金)、7日(土)、8日(日)には『ナイトミュージアム名古屋城』と題した夜間に楽しめるイベントを開催。川村亘平斎、野村誠、山城大督のパフォーマンスや作品を楽しむことができる。
プレイベントとして、10月14日(月・祝)には、アーティストとキュレーターによるトークイベントも実施。昨年の展示の様子や、今年のテーマ「あるくみるきくをあじわう」に至った背景を紹介するほか、参加アーティストから、現在構想中の作品プランが語られる。
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アートディレクター・町口覚が主宰する『マッチアンドカンパニー』のPOPUPが . LAB RAINROOTSにて開催中。
「M」、「M/Light」、「MMM」の3つの写真集レーベルを抱え、森山大道、佐内正史、大森克己、高橋恭二、長島有里枝など、日本の先鋭的な写真家たちの写真集を数多く手掛けている『マッチアンドカンパニー』。今回のPOPUPでは、町口覚、町口景が手がけた写真集、アートブックを一同に展開する。
また10月12日には写真集のマケットをつくるワークショップ(定員満数につき見学のみ可)や、10月13日には町口覚を迎えてのトークイベントも開催される。
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「橋の下世界音楽祭」の主催としても知られる、豊田発多人数パンクバンド・TURTLE ISLANDによるシリーズ企画「CROSSING BORDERS」Vol.3が10月21日(月)、伏見・JAMMIN’にて開催される。
今回は、韓国の口承伝統芸能、
LEENALCHI
両者ともに、代官山T-SITEを拠点に開催される“Asian Alternative Life”と提案する企画「DEFOAMAT」にも出演がアナウンスされている。そちらも気になる方は是非チェックを。
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10月5日(土)〜11月4日(月) BLUE PAGES NOTE Artbook Project exhibition 「本と、紙と、遊び心と」が東区百人町のギャラリー MOMO GALLERY にて開催される。
BLUE PAGES NOTEとは、 日本をはじめ台湾、韓国など国内外で「ひとつひとつ異なるストーリーを持つ、コンセプチュアルアートブック」を発信しているパブリッシングプロジェクト。 今回は10名のアーティストによる作品を展開する。
10/5(土)13:00- 「青い日光写真「サイアノタイプ」」、 10月20日(日)13:00- 「SDGsなアート和紙」、 11月4日(月)13:00- 「いっしょに折本製本」といったワークショップも会期中開催される。コチラも併せてお楽しみに。
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2024年で開業35周年を迎える名古屋PARCOが、10月5日(土)・6日(日)の2日間、「街歩き」をテーマに全館イベント「Find out! P(ARCO)」(ファインドアウト!パルコ)を開催。
今企画では、東海エリアのカルチャーを牽引する、“今”行きたいお店と名古屋PARCOの人気ショップとのコラボレーションが実現。
南館では伏見で話題の定食とコーヒーの店「伏見町POPEYE」と南館B1F「JOURNAL STANDARD」のコラボグッズの販売やDJイベントを実施。東館店頭では、栄のチキンオーバーライス専門店「J‘s Vendor」と東館1F「A1 FROM DAY1 STUDIO」のスペシャルイベントを開催する。
「伏見町POPEYE」のロゴや本企画限定のオリジナルキャラクターがデザインされたTシャツやナップザック、靴下などオールシーズン使えるアイテムが勢ぞろい。コラボアイテムの発売を記念したDJイベントも。
ニューヨーク定番フードのチキンオーバーライスを提供する「J‘s Vendor Nagoya」と「A1 FROM DAY1 STUDIO」のコラボレーションも。
ほかにも、名古屋PARCOで働くスタッフがおすすめするカルチャー名店を集約したガイドブックの配布や、LUUPの30分ライド無料キャンペーンなど、街歩きを楽しむためのイベントを多数開催。
名古屋PARCOで働くスタッフおすすめのカルチャー名店を紹介する「NAGOYA GUIDEBOOK(リーフレット)」を作成。名古屋PARCO館内や街の各所、「SOCIAL CASTLE MARKET 2024」のPARCO AREAにて配布予定。
今企画と同じ10月5日(土)、6日(日)名古屋城で開催される「SOCIAL CASTLE MARKET2024」では、全国のパルコスタッフが選んだカルチャー名店計30ショップが並ぶ「PARCO AREA」が、「YANGGAOxLIVERARYエリア」と同じ二之丸広場に登場する。どちらも併せて楽しんで。
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10月13日(日)14日(月・祝)、シルクスクリーンプリントのワークショップをメインとしたイベントが二日間にわたって名古屋市北区・金城市場にて開催される。
今企画は、名古屋拠点でDJとして音楽イベントの企画や、即興的にバッジを作る「みどりのバッジグー」としても活動しているDREAMYと、栄のストリートアートギャラリー・MADBOXXXによる共同企画。
当日は各地でシルクスクリーンプリントスタジオを構える出店者や、作家たちによるワークショップ体験ができるだけでなく、DJやミュージシャンらによる音楽や、フード・アパレル・物販などの出店者も多数集うマーケットも楽しめる。
ものづくりに触れるきっかけに、あなたも参加してみては?
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4月に最新EP・NOBODYを発表し、7月に同作のレコードも発売したtofubeatsが、全国ツアー・tofubeats JAPAN TOUR 2024を10月より開催。同ツアーの名古屋公演が、12月13日(金)に伏見・JAMMIN’にて開催される。
tofubeatsが全国を巡ったライブツアーを開催するのは、2018年リリースのアルバム・RUNのリリースツアー以来およそ5年ぶり。本ツアーは、10月の大阪公演を皮切りに開催されており、12月の名古屋公演がツアーのファイナルとなる。なお、VJはVIDEO BOYが担当する。
チケットの一般発売は、9月14日(土)より開始されており、東京公演はすでに完売。最新作をはじめ、tofubeatsの多彩で音楽的好奇心がにじみ出るサウンドを堪能できる機会、お見逃しなく。
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5年前に閉業した地元百貨店・旧ヤナゲン大垣本店1階で、岐阜で活躍するクリエイターが制作した本や個性豊かな書店が
大垣は東西文化の交流展として、多くの分野にわたって質の高い文化を生み出したことから「文教のまち」と呼ばれた。そんな大垣にて、同イベントは「地域のカルチャーシーンを活性化したい」「紙の本の魅力を再発見してほしい」という思いから、西濃地方のデザイナーや建築士、市職員などで企画され、今回が第二回目となる。
当日は、地元出身デザイナーによる自主制作した本の展示や販売、市内外から集まった個性豊かな書店による書籍の販売、大垣の推しスポットを知ることができる写真展が開催。また、大阪・
松村貴樹(撮影:三宅愛子)
さらに、同日には大垣駅前中心市街地一体で開催されるマーケットイベント「まちなかスクエアガーデン」も同時開催されている。この機会に、大垣の街とカルチャーを体感しに行こう。
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10月11日(金)、名古屋拠点のSSW・GOFISHによる最新アルバム『GOFISH』のリリースを記念したワンマン公演が、千種文化小劇場 ちくさ座にて開催される。
同企画は、先月末に開催された渋谷WWWに続くアルバムリリース単独ライブ。メンバーは、テライショウタ(vo, ac) をはじめ、 潮田雄一(g) 、中山努(pf) 、元山ツトム(pedal steel) 、墓場戯太郎(b) 、藤巻鉄郎(ds) 、井手健介(cho) 、浮(cho)とコーラス2名を含むフル編成となる。
また、当日のPAをアルバム「GOFISH」のサウンドエンジニアを担当した内田直之が務める。円形劇場特有の親密な距離感で、緊張感とダイナミクスを併せ持ったGOFISHの魅力を存分に堪能できる、またとない一夜となることだろう。
千種文化小劇場内の円形劇場。
さらに、千種・ZEZEにてアフターパーティーも開催される予定。DJとしてテライショウタらが出演予定だ。そちらもぜひ。
先日開催された渋谷WWWでのGOFISHワンマンライブの様子▼
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プログラム6 窯ねこ 福笑いプレートをつくろう!
「ちかつの窯 福笑いプレート」 (監修:増田光、制作サポート:TOKONAMESTORE、制作:ワークセンターかじま)白・桃色の釉薬に加えて、数種類の色釉を選べる
10月4日(金)、UKクラブサウンド 新世代の人気レーベルWISDOM TEETHの10周年ジャパンツアー名古屋公演がclub JB’Sで開催。アンビエントやミニマルなテイストでダンスとリスニングの領域を新しい感覚で行き来するFACTAとK-LONEが来日する。
同レーベルのコンピレーションに参加のabentisを中心としたDJクルーHybrid Bass Freq Crewや、Mars89のレーベルNoctornal Technologyから未来的かつディストピアなアルバムをリリースしたKarnage、彼らの類友Tristan Arp(Asa Tone)がディレクターを務めるspliceのサウンドパックプロジェクトに参加したMethodd、Am shharaらのLIVEなど、一夜でアンビエントからベースミュージックまで幅広く音楽を堪能することができそうだ。
abentis主催の名古屋公演から始まり、リスニングにフォーカスした野外イベント「EACH STORY」にてShhhhh、東京はloopなとLocal Worldのジョイント・パーティーとしてE.O.Uとmelting bot、京都はChanaz、E.O.U、Keiju、Vísによるレーベル兼パーティPAL.Soundsと共演。4箇所を巡るジャパン・ツアーとなっている。
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10月4日(金)新栄・ClunMAGOにてDoubtingThomas来日ライブ名古屋編が行われる。
フランス生まれのDoubtingThomasは、90年代からダウンテンポ、トリップホップ、ブレイクビーツ、ジャズ、アンビエントなど幅広いジャンルで実験を重ね、着実に評価を確立してきた。たゆまぬ努力と創造することに重点を置いており、現在ではヨーロッパハウス/テクノのシーンにおいて、要注目のアーティストと言えるだろう。
その他共演DJとして、Akira Saotome (LARK)、Sizmu、Nakaya Yosuke & ma2hiko、Mihiro(Prime Number,MAMBA)らが出演する。
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今年も名古屋城を舞台に開催される巨大マーケットイベント「SOCIAL CASTLE MAREKT2024」。その1日目、10月5日(土)終了後に場所を移動し、今池・BYにて「中夜祭’24」が開催される。
同イベントは、LIVERARYx YANGGAO AREA主催で「SOCIAL CASTLE MAREKT」1日目終了後に開催される毎年恒例イベント。まだまだ遊び足りない!というお客さんたちや、出店者らの中打ち上げ&交流の場として、毎年行われている。
今回は、「SOCIAL CASTLE MAREKT」内の同エリアに出店する TOMMY(BOY)、大橋裕之、sndms、MOOLA(YANGGAO)、LONG LIFE BEAR(延命ランド)らがBY(3F)にDJ出演する他、元スタンドそのだ、ミニ延命ランド、気まぐれ大橋裕之の似顔絵屋さんといった変名?出店者も元喫茶バンカム(2F)に集合。2〜3Fを行き来しながら楽しんでほしい。
コチラのイベントに参加して、交流を深め、翌日の「SOCIAL CASTLE MAREKT」2日目も大いに盛り上がること間違いなし!
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名古屋城で毎年秋に行われる人気マーケットイベント「SOCIAL CASTLE MARKET」が、10月5日(土)、6日(日)の2日間で開催。
名古屋市内最大規模を誇る本マーケットイベントは、今年で13年目を迎える。今回は284の店舗が集まり、名古屋城の端から端までを埋め尽くすほどコンテンツ盛りだくさん!
PARK STAGE、FOREST STAGEの2つの音楽ステージには澤部 渡(スカート)、maya ongaku、BLUEVALLYら個性豊かなアーティストが揃う。
また、今回は今年55周年を迎えるPARCOとのタイアップが実現!PARCO AREAには、東京のインテリアショップ、Hand To Mouthや札幌のStreetlight Brewingをはじめとする、全国のパルコスタッフが推すカルチャーショップ30店舗が集結する。
ほかにも、雑誌POPEYE編集部プレゼンツの「BOOK SWAP MEETING」のコーナーや、名古屋城の絶景スポットで記念写真が撮れるフォトブースなど、食、音楽、文化に充実した内容となっている。
さらに、今年もYANGGAO×LIVERARYエリアが二之丸広場に出現。人気のカレー食べ比べ企画「カレーのチャンピオン」をなどの詳細情報はコチラの記事をチェックしてみて。
追記:「中夜祭’24」も開催決定!詳細はコチラ
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10月19日(土)、全国から生粋のテクノフリークが集うclubMAGOの名物パーティOTONOが、ruralなどの野外フェスでベストアクトと名高いGiGi FMを満を辞して招聘。
OTONOはディープテクノパーティとして、10年以上にわたりテクノという音楽の本質に向き合ってきた。
音楽を表現のためのツールとして捉え、日常のしがらみから解放され、自由に楽しみ、共有するために探求を続けるその姿勢はDJ Nobuなどの著名アーティストからも信頼を得ている。
彼らのパーティに対する信念にも相応しいゲストのGiGi FMは、ベルリンを拠点にDJ、ダンサー、音楽プロデューサーとして活躍し、独自の芸術を追求するマルチなアーティストだ。
占星術、哲学、宇宙からの影響を受け、深海を美しく漂う人魚のようなイマジネーションを誘う彼女のサウンドパフォーマンスは是非とも、現場で体感してほしい。
オーガナイズ/レジデントDJのTORUがレコメンドGiGi FM のDJ mixは世界中のテクノヘッズが憧れるpodcast MONUMENTに提供されたものだ。パーティの予習に是非どうぞ。
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漫画家・イラストレーターとして活躍する、スージー甘金の個展「THIS IS POP NAGOYA」が、矢場町・クリマギャラリーにて開催される。会期は、10月10日(木)〜15日(火)。主催・キュレーションは、SUBMARINE GALLERY。
スージー甘金は、1982年のデビュー以来、マンガとPOPアートを組み合わせたパロディ精神満ちたイラストレーターとして、40年以上に渡って活躍。多くの雑誌や広告、TVCMなど多くの媒体にイラストを提供するほか、電気グルーヴ、KUWATA BAND、山下達郎など数多くのアーティストへ、イラストやロゴなどのアートワークを担当してきた。
本展は、1980年代の貴重な作品から新作ペインティング、オリジナルプリント作品の展示のほか、Tシャツや缶バッジなどのグッズも販売される。
また、10月13日(日)にはスージー甘金が在廊。夕方からは、アーティスト/デザイナー・小田島等のトークイベントも予定されている。こちらも合わせて足を運んでみてほしい。
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イラストレーター・南景太の個展「Quantum Entanglement」が10月8日(火)〜27(日)まで、中村日赤・EUREKA Gallery & Cafeにて開催される。
南景太は岐阜県大垣市在住のイラストレーター。クレヨンとオイルパステルを用い、アナログとデジタルを行き来しながらカラフルな世界観を作り上げている。
「Quantum Entanglement」は2つ以上の粒子がどんなに離れていても関連しあう現象のことを表す、「量子もつれ」という意味。本個展は夏に東京で開催した個展「Quantum HBギャラリー」の巡回展でもある。
<以下、作者インスタグラムより>
量子もつれとなった粒子同士は、何億光年離れていても片方に変化が起これば、瞬時にもう片方も変化します。
この広大な宇宙で、相手の変化が光よりも速く伝わる…なんて不思議でロマンチックな現象でしょう!
2025年9月13日(土)~11月30日(日)に開催される、国際芸術祭「あいち 2025」は第二弾発表として、現代美術26組・パフォーミングアーツ6組の計32組のアーティストと、キービジュアルを公開した。キービジュアルは、漫画家の五十嵐大介によるもの。
現代美術分野の参加アーティストは下記の計30組(2月発表分の4組含む)。
バゼル・アッバス&ルアン・アブ゠ラーメ
マイサ・アブダラ
ジョン・アコムフラ
マリリン・ボロル・ボール
ミネルバ・クエバス
エレナ・ダミアーニ
ソロモン・イノス
シモーヌ・ファタル
札本彩子
ウェンディー・ヒュバート
イキバウィクルル
加藤泉
是恒さくら
マユンキキ
シャイハ・アル・マズロー
ムルヤナ
ワンゲチ・ムトゥ
永沢碧衣
ダラ・ナセル
小川待子
大小島真木
沖潤子
フリストドゥロス・パナヨトゥ
マイケル・ラコウィッツ
シルビア・リバス
西條茜
佐々木類
ヤスミン・スミス
冨安由真
アドリアン・ビシャル・ロハス
バゼル・アッバス&ルアン・アブ゠ラーメ
《May amnesia never kiss us on the mouth: only sounds that tremble through us》 2020–22
Photo: Christian Øen
© Astrup Fearnley Museet, 2023.
Installation view of May amnesia never kiss us on the mouth: only sounds that tremble through
us, 2022, Basel Abbas / Ruanne Abou-Rahme. An echo buried deep deep down but calling still
イキバウィクルル
《Seaweed Story》 2022
Courtesy of the artist.
西條茜
《果樹園》 2022
Photo: Takeru Koroda
Courtesy of ARTCOURT Gallery
森美術館蔵
パフォーミングアーツ分野は下記6組。
AKNプロジェクト
ブラック・グレース
クォン・ビョンジュン
オル太
セルマ&ソフィアン・ウィスィ
態変
ブラック・グレース
『Paradise Rumour』 2023
Photo: Toaki Okano
オル太
『生者のくに』 2021
Photo: 前澤秀登
態変
Photo: Hikaru Toda
今後の追加アナウンスもお楽しみに。
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出版レーベルPOTATO PRESS初の漫画誌『キーホルダー』の刊行を記念して、「漫画誌 キーホルダー展」が、TOUTEN BOOKSTOREにて現在開催中だ。会期は、10月5日(土)まで。
大阪の本屋・FOLK old book storeが、新たに始めた出版レーベル・POTATO PRESS。POTATO PRESS初の漫画誌『キーホルダー』の第一弾発行を記念して、6月に、FOLK old book storeにて展示を開催。今回、その巡回展として名古屋・TOUTEN BOOKSTOREにて開催される。
本展では、第一弾の特集「本」に参加しているスケラッコ、黒木雅巳、カシワイ、奥田亜紀子、花原史樹による漫画のラフや原画、描きおろしの作品の展示が行われる。また、会期中には、作品の展示の他に、グッズの販売も。グッズも合わせてチェックしてみてほしい。
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美濃焼の産地を舞台にした美術展「ART in MINO 土から生える 2024」が2024年10月18日(金)~11月17日(日)に岐阜県多治見市・瑞浪市・土岐市の各特設会場にて開催される。
「ART in MINO 土から生える 2024」は、やきもののまち岐阜県・東美濃を舞台にしたアートプロジェクト。今回2008年の開催以来の16年ぶりの復活開催となる。
本展は、焼物や粘土という窯業の枠に縛られることなく、私たち人間の創成の源となる原初の土まで解釈を広げ、人類が始まる数百万年前から現代までを想像するものにしたいと考え企画されたもの。多治見市・瑞浪市・土岐市内6ヶ所のやきものに関わる場を活用した展示となっている。
参加アーティストは下記の13名。
伊藤慶二
坂田和實
藤本由紀夫
小島久弥
安藤雅信
上野雄次
内田鋼一
森北伸
安藤正子
沓沢佐知子
桑田卓郎
迎英里子
アオイヤマダ
展示期間中にはイベントも各種開催予定。
本展とサブイベントを通して人新世のこれからの課題を考えつつ、また今後の窯業と土に可能性を感じてみてほしい。
開催にあたってクラファンも開催中なので気になる方はコチラもぜひチェックを!
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