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FEATURE / 特集記事 Aug 29. 2016 UP
港まちに現代アートとクラシック音楽が再び集う…。
「アッセンブリッジ・ナゴヤ2016」本祭が今秋開催。
アート部門の見どころをピックアップ!

名古屋港〜築地口エリア一帯(愛知|港区)

 

「アッセンブリッジ・ナゴヤ2016」アート部門、
「パノラマ庭園─動的生態系にしるす─」の見どころを総まとめ!

 

Point
01

港まちならでは…と言える
新たな展示会場が複数追加!

 

前回同様、港まちにあるさまざまな場所でアートが展開され、参加者はまち歩きをしながらアートとの出会いを楽しめるのが本展における大きな魅力のひとつ。今回新たに複数のスポットが追加された。1つは、税関職員研修などに使用される寄宿舎であった「旧・名古屋税関港寮」。そして、地上63mの展望室からパノラマで港まちを一望できる「名古屋港ポートビル展望室」。まちとアートをつなぐ「パノラマ庭園」という企画タイトルを象徴するかのようなこの展望室に一体どんなアートが展示されるのかも注目したい。さらに、船員宿泊所である「ハーバーロッジなごや」では、アートを鑑賞しながら宿泊ができる「アートホテルプロジェクト」という新企画も。(料金:4100円/1名、6500円/2名  ※1泊素泊まり)

 

 

スクリーンショット 2016-08-29 4.12.52

港まちを象徴するふ頭の風景。 Photo by Takayuki Imai

 

Point
02

港まちで新作を制作/発表する、
注目の参加アーティストとは?

 

さまざまなアーティストが実際に港まちに滞在し、まちをリサーチし、そのうえで港まちを舞台に新たな作品を中心に展開される同企画展。前回のプレイベントからさらにアーティスト数は増加。

中でも注目は、〈港の記憶を2000年後の未来に残す〉というコンセプトのもと作品を発表する、中尾美園。港まちにもともとはあったが現在は閉店してしまった2つの喫茶店をリサーチし、そこにあった生活品を丹念に模写し、描き起こした絵巻物を展示する

th_中尾

《花嫁のみらい》2016*参考作品

 

そして、公式ビジュアルも担当した、愛知在住の写真家・城戸保。実際に港まちをフィールドに、新たに撮り下ろした写真作品を展示。独自の視点と一見して絵画のような彩度のある作風の彼が写し出す写真から、新しい港まちが見えてくるはずだ。

 

th_城戸

《6000台を乗せた船》2016*出展予定作品

LIVERARY編集部では、関西を拠点に活動するアーティストコレクティヴ・ヒスロムによる大がかりな作品制作に注目。一見意味のないように見える<遊び>や<行為>を通して制作活動を続ける彼ら。その制作現場を徹底レポートする特集を企画中なので、そちらもお楽しみに!

 

th_ヒスロム

《美整物-<例えば>を巡る》2014*参考作品

 

Point
03

まちとアートと人が交流する、
ワークショップやイベントもより多彩に!

 

前回に引き続き、アートと地域の密接なつながりが見られるのは展示だけではない。今回の新会場でもある「旧・名古屋税関港寮」の敷地を利用しハーブガーデンを作庭する「港まちガーデンプロジェクト」もそのひとつ。また、大工を講師として、参加者とともにワークショップ形式で改修してきた空き家再生スクール」により生まれ変わった「旧・潮寿司」の空間を、アーティストユニット・L PACK.が《コーヒーのある風景》をテーマに新たに開いていく、立体的な企画などが同時多発的に行われる。

 

th_L PACK.

《コーヒーのある風景》2016*「アッセンブリッジ・ナゴヤ」プレイベント Photo: Tetsuo Ito

 

9月24日(土)には〈アイディアをどのように印刷物として形にするのか?〉をテーマとしたワークショップも開催される。講師には、アイルランドを拠点にこれまで1000冊以上の本を出版してきたパブリッシャー・コラクルと、プレイベント時にも本をテーマに展示企画をキュレーションした渡辺英司が登場。

 

th_コラクル

《コラクルを訪ねて》*Photo: Eiji Watanabe

 

その他、プレイベントでも好評を博した、ファッションブランド・シアタープロダクツのメンバーによる参加型音楽イベント「トラベルムジカ」。地域とアートの関係性を探るトークイベント「地域美学スタディ」など、イベントも盛り沢山となっている。

 

th_travelmusica1

《ニシヘヒガシヘ! 漂流するメロディー ワークショップ in みなとまち》2016*「アッセンブリッジ・ナゴヤ」プレイベント

 

前回のプレイベントの延長線、という言葉だけでは到底収まりきらない「アッセンブリッジ・ナゴヤ」本祭。前回行った方はもちろんのこと、まだ港まちに行ったことすらない方も、この機会にまちとアート、そして音楽の融合を体感してみてはいかがだろう。

1

2

イベント情報

2016年9月22日(木)〜10月23日(日)
Assembridge NAGOYA 2016
会場:名古屋港〜築地口エリア一帯
休館日:9月26日(月)、10月3日(月)、10月11日(火)、10月17日(月)
※名古屋港ポートビル展示室は10月17日(月)のみ休館
主催:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会
構成団体:名古屋市、港まちづくり協議会、名古屋港管理組合、(公財)名古屋フィルハーモニー交響楽団、(公財)名古屋市文化振興事業団
問:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会事務局
名古屋市港区名港1-19-23 港まちポットラックビル
TEL 052-654-7039(受付11:00〜19:00)
http://www.assembridge.nagoya

【音楽部門】
2016日9月22日(木)〜9月25日(日)
ピクニックに出かけるように、港まちで音楽を。
港まちに、総勢200名の奏者が集結!

会場:つどいの広場特設会場 水の劇場<ヴァッサービューネ>、名古屋港ポートビル、ポートハウス、港橋広場公園、名古屋港水族館、港まちポットラックビル、港まちの喫茶店、居酒屋 ほか
出演者:名古屋フィルハーモニー交響楽団、ジャン=マルク・ルイサダ、ミシェル・ベロフ、円光寺雅彦、なぎさブラスゾリスデン、三浦一馬、村治奏一、中部フィルハーモニー交響楽団、セントラル交響楽団、茂木大輔、大宮臨太郎、島田真千子、宮坂拡志、朴葵姫、赤坂智子、高橋礼恵、辻本怜、山根一仁、今峰由香、岩崎洵奈、名古屋ダブルリードアンサンブル、名古屋アカデミックウインズ、愛知室内オーケストラ、Arion Saxophone Quartet、弦楽アンサンブルフルール、Nuovo anno、La la quart、Fleurs、トリオ de ブランチ、Trio Reson、ISSAKU & SACCO、加藤恵利子、佐藤光、佐野功枝、安田祥子、吉田絵奈、KASH ほか
料金:無料 ※ヴァッサービューネでは一部サポーター席(有料)、ポートハウスの公演ではアッセンブリッジサポーター限定公演があります
企画:中村ゆかり

【アート部門】
2016年9月22日(木)〜10月23日(日)
パノラマ庭園─動的生態系にしるす─
会場:港まちポットラックビル、旧・名古屋税関港寮、名古屋港ポートビル、ボタンギャラリー、旧・潮寿司 ほか
時間:11:00〜19:00
パスポート料金:700円(「あいちトリエンナーレ2016」のチケット提示で600円)
※名古屋港ポートビル展示場入場券を含む
※中学生以下は無料(名古屋港ポートビル展示室はのぞく)
※パスポートは、ご本人に限り会期中何度でも入場可(名古屋港ポートビル展示室は1回のみ)
参加アーティスト:碓井ゆい、臼井良平、L PACK.、遠藤俊治、オル太、城戸保、クリス・チョン・チャン・フイ、コラクル+渡辺英司、ゴードン・マッタ=クラーク、下道基行、鈴木悠哉、玉山拓郎、徳重道朗、トラベルムジカ、中尾美園、ヒスロム、山本聖子
企画:服部浩之、MAT, Nagoya(吉田有里、青田真也、野田智子)

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