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FEATURE / 特集記事 Oct 13. 2016 UP
【SPECIAL REVIEW|アッセンブリッジ・ナゴヤ2016】
現代美術展「パノラマ庭園-動的生態系にしるす-」を巡った、ある一日。
アートとゆっくり邂逅を遂げた港まちが今、おもしろい。

Assembridge Nagoya 2016

Cordinate : Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]&港まちづくり協議会

 

 

港まちの風景を楽しみながら、次の展示会場へ

この辺りは昔ながらの喫茶店やその跡地が密集している。喫茶店巡りをするのも面白そうだ。

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12:30

ボタンギャラリー、旧・潮寿司、旧・いずみや染物店

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続いての会場は3つ隣合わせに並んだ、ボタンギャラリー、旧・潮寿司、旧・いずみや染物店。まちの風景にすんなりと溶け込んでおり、近所の人もよく訪れるという。 まずは一番手前にある、旧・手芸店を改修したボタンギャラリーへ!

 

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古典絵画の模写の技術を持つ、中尾美園が発表した作品は2つの絵巻物としてアウトプットされた。彼女は、かつて港まちにあった、惜しまれつつも閉店してしまった2つの喫茶店「キャビン」と「千代田」をていねいに取材し、そこにあった食器や調理器具、建具などが細密に描かれている。手触りまで感じさせる描写力、ひとつひとつじっくりと見入ってしまう。

 

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続いて、お隣の旧・潮寿司《UCO》へ。

 

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この会場は、約20年もの間空き家になっていた「潮寿司」という元は寿司屋だった場所。 アーティストのL PACK.と建築家の米澤隆を中心として開催された「空き家再生スクール」というワークショップでは、大工や構造家を講師に招き、参加者とともに、約3ヶ月かけて改修し、人々が集える場を築き上げた。

 

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L PACK.滞在中はカフェスペースとして開かれ、来店者とコミュニケーションを重ねながら、その場を創造していく。 (※L PACK.滞在日程:10月13日(木)~10月23日(日)13:00~22:00)

 

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この《UCO》では、1F・2Fそれぞれでゴードン・マッタ=クラークの映像作品も楽しめる。古い木造住宅をのこぎりで切断する映像は、なかなかの衝撃。

 

そして、さらにお隣へ。

 

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和装職人の店舗を展示空間にした旧・いずみや染物店では、鈴木悠哉が港まちに滞在する中から見えてきた風景を抽出し、シンプルな形と色彩で描き出したドローイングが壁を埋め尽くす。 ここでアーティストから還元された「まち」のイメージを吸収して歩き出すと、風景の中から新たな発見ができそうだ。

 

 

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次の場所へ向かう途中、先ほど見た鈴木さんの作品が!この他にも彼の作品は、まちのあちこちに点在しているので、宝探し気分でまちを練り歩くのも楽しみ方のひとつ。

 

13:00 

そろそろランチタイムに。


昼食をとるため大通りに出て「スロースタイルカフェ Cha-hoo」へ。

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家のように落ち着けるお店から、おちゃめな店主が登場。

 

(Cha-hooは、港まちづくり協議会が行っているキャンペーンみなとトクトク」の参加店のひとつ。 パンフレットを見せるとお店独自のサービスが受けられる、アッセンブリッジ・ナゴヤ期間中の特別企画となっているのでこの機会に是非!)

 

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さっそく「みなとトクトク」を使って、日替わりランチを注文。 季節の野菜をたっぷり使った、からだに優しいごはん。 オーガニックの素材を中心に使ったメニューは、野菜本来の味がしっかりと味わえる。 ごちそうさまでした〜!美味しかった!

 

 

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イベント情報

2016年9月22日(木)〜10月23日(日)
Assembridge NAGOYA 2016
会場:名古屋港〜築地口エリア一帯
休館日:9月26日(月)、10月3日(月)、10月11日(火)、10月17日(月)
※名古屋港ポートビル展示室は10月17日(月)のみ休館
主催:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会
構成団体:名古屋市、港まちづくり協議会、名古屋港管理組合、(公財)名古屋フィルハーモニー交響楽団、(公財)名古屋市文化振興事業団
問:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会事務局
名古屋市港区名港1-19-23 港まちポットラックビル
TEL 052-654-7039(受付11:00〜19:00)

【アート部門】
2016年9月22日(木)〜10月23日(日)
パノラマ庭園─動的生態系にしるす─
会場:港まちポットラックビル、旧・名古屋税関港寮、名古屋港ポートビル、ボタンギャラリー、旧・潮寿司 ほか
時間:11:00〜19:00
パスポート料金:700円(「あいちトリエンナーレ2016」のチケット提示で600円)
※名古屋港ポートビル展示場入場券を含む
※中学生以下は無料(名古屋港ポートビル展示室はのぞく)
※パスポートは、ご本人に限り会期中何度でも入場可(名古屋港ポートビル展示室は1回のみ)
参加アーティスト:碓井ゆい、臼井良平、L PACK.、遠藤俊治、オル太、城戸保、クリス・チョン・チャン・フイ、コラクル+渡辺英司、ゴードン・マッタ=クラーク、下道基行、鈴木悠哉、玉山拓郎、徳重道朗、トラベルムジカ、中尾美園、ヒスロム、山本聖子
企画:服部浩之、Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya](吉田有里、青田真也、野田智子)

<関連イベント情報>
10月13日(木)
トーク|地域美学スタディvol.3
「平野千枝子:食と場|ゴードン・マッタ=クラークの実践を通じて」
19:30-21:00

10月15日(土)
トーク|「空き家再生スクール 報告会」
19:30-21:00

10月16日(日)
モーニングイベント|L PACK.《たとえば、いつもより早く起きて港街でモーニングを食べてみるとする。》
7:00-10:00

10月18日(火)
トーク|城戸保・徳重道朗 アーティストトーク
19:30-21:00

10月22日(土)
パフォーマンス|ヒスロム
19:30-20:30

10月23日(日)
モーニングイベント|L PACK.《たとえば、いつもより早く起きて港街でモーニングを食べてみるとする。》
7:00-10:00

10月23日(日)
トーク|参加アーティストによるギャラリートーク  Vol.2
14:00-16:00
出演:碓井ゆい・臼井良平・遠藤俊治・城戸 保・玉山拓郎・ヒスロム・山本聖子

詳細:http://www.assembridge.nagoya

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アッセンブリッジ・ナゴヤ2016

名古屋の港まちを舞台にした、音楽とアートのフェスティバル。コンサートホールや美術館ではなく、いつものまちが会場となり、世界的なクラシック音楽や現代アートの数々が人々や風景と混ざりあいます。キッズプログラムも多数用意しておりますので、ご家族でお楽しみいただけます。なお、Assembridgeの由来は、Assemble(集める、組み立てる)とBridge(橋)を組み合わせた、新しい言葉です。http://www.assembridge.nagoya

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