2024.11.28.Thu - 12.15.Sun|名古屋城(愛知|中区)
11月28 日(木)~12月15日(日)の期間、「秋の特別公開」として 6 組のアーティストたちによる現代アート展「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」が開催中。
展示参加作家は、狩野哲郎、久保寛子、高力猿猴庵、菅原果歩、千種創一 + ON READING、蓑虫山人の計6組。場内さまざまな場所に作品が点在し、鑑賞者はそれらを巡りながら名古屋城の魅力を深く体感できる内容となっている。(展示のレポート記事についてはこちら)
今回、LIVERARY取材班は、12月6日(金)、7日(土)、8日(日)の三日間限定で開催された、特別イベント『ナイトミュージアム名古屋城』の最終日12月8日(日)に参加。
当日は、展示だけでなく、マーケット、トーク、ワークショップ、ライブパフォーマンスなど様々なイベントが多数開催された。コンテンツ盛りだくさんの一日の様子を時系列にレポートしていく。
FEATURE:
アートサイト名古屋城 2024
あるくみるきくをあじわう
特別イベント『ナイトミュージアム名古屋城』
Text & Edit:Takatoshi Takebe[LIVERARY]
Photo:fujico
10:00〜12:00
誰でもカワラバンド
まずは、アーティスト・野村誠による100枚の瓦を使った演奏パフォーマンスのためのワークショップ「誰でもカワラバンド」からスタート。20名が定員のこちらのWSには親子で参加する姿が多数見られた。
野村誠(写真手前)
「瓦」を叩いて音を出す、というシンプルながらも奥の深い「瓦の音楽」プロジェクトを、2013年から始めたという野村誠。「イタリアの芸術祭や博物館でライブパフォーマンスもしてきた」という。訪れた先々でその土地の瓦を手に入れ、様々な地域から野村が集めた瓦は、インドネシア、イタリア、日本の三河三州瓦、淡路島の桟瓦、小瓦、のし瓦、沖縄の漆喰瓦と素材、色、形も多種多様で、約100枚以上用意されていた。
自分が演奏する瓦を選ぶ参加者たち
瓦の形は使用用途や地域によって様々だ。それに伴い、音色も違う。さらに、演奏方法も決まっていない。ゴルフボールを弾ませたり、砂を落としたり、地面に置いて鳴らしたり、手に持って歩きながら演奏したり、どんな演奏をしてもOK!「音楽表現は自由であること」を教えてくれる。
午後に公開パフォーマンスも控える、瓦バンドメンバーたち。一列に並んで、野村の合図で隣の瓦へ参加者が移動するなど、足腰も使って演奏したり、紅葉の中で歩き回りながら演奏したり、と自由な発想のもとワークショップを行った。その中で、3曲が完成。
おそらく瓦を叩くこと自体、人生初!であろう参加メンバーたちは、大人から子供まで夢中になって瓦を叩く姿が印象的だった。
野村誠のピアニカの演奏パフォーマンスと、この日結成された瓦バンドによる合奏パフォーマンスは午後3時から。果たしてどんなライブになるのか?期待しながら、次のプログラムへ移動。
12:00〜13:00
山下陽光のおもしろ金儲け大学
写真左:山下陽光、右:山城大督
続いては、ハンドメイドブランド「途中でやめる」のデザイナーであり、オルタナティブなスタンスで常に注目を集め続けている山下陽光を迎えたトークイベント「山下陽光のおもしろ金儲け大学」へ。
山下が手がけるリメイクファッションブランド「途中でやめる」も出店。
聞き手は、山下とも古くから交流のある、前年から引き続き「名古屋城アートサイト」に企画から携わっている映像作家/美術家の山城大督。
終始楽しそうにトークしていた山城大督
安い、速い、低クオリティという信念を持って活動を続けてきた、山下陽光のこれまでの活動について、山城が質問していく。
安く仕入れた服にリメイクを加えて販売する「途中でやめる」、拾ったゴミや廃材などの販売および物々交換を試みる「新しい骨董」、無料でもらったものを無料で欲しい人に渡す「0円ショップ」、後書きでこの本をメルカリで売れ!と書いてあり、実際に大量にメルカリに出品された著書「バイト辞める学校」などなど……山下の活動はものの価値を改めて見つめ直させるものばかり。
インターネットが流行り出した頃からの社会的背景や思想を軸に、その隙間をいち早く発見し拡張させる動きを見せてきたとも言える山下の独特すぎる考え方や、新しいアイデアの原石が次々と飛び出す。
とんでもない発言が続く山下と、まさに目から鱗の山城
新しいビジネス論?いや、この世をサバイブしていくためのオルタナティブな山下流生き方指南は、どれも目から鱗ではあるものの、なかなか常人では飛び込む勇気が必要なものが多い(笑)。だからこそ、「好きなことだけやりたいとか言ってないで、とにかく金稼いでからやれよ!」という、先駆者である山下の痛烈な言葉が突き刺さる。
要約してしまえば、「いかにして賢く生き延びるか?」という話であったことは確かだが、話を聞きながらも爆笑し続けていた山城との掛け合いを見ていて感じたことは、やはりそこにユーモアとセンスが必要なのだ、ということ。
ちなみに山下が着ているアウターは某ファストファッションブランドのもの。「こんなの作られたら、もう「途中でやめる」は終わりですよ!」(山下談)
あっという間の1時間に詰めこまれた大量の明日役立つ!?山下流「おもしろ金儲け」情報はここに全て書き記すことは難しい。
「ここまで俺たちに無料で恩恵を与えてくれた“インターネット様”に、もっと金払った方がいい。年間7万円くらい払ってもいいでしょ!」という山下先生の言葉の通り、LIVERARYも無料でなんでも読めると思うなよ!(笑)ということで、次のプログラムへ。
最終的に「この場でiPhoneを叩き壊そう!こんなものに縛れていてはダメだ!」という思想が若者の間で流行るという話に(笑)。山城が叩き壊すのを待ち受ける山下。
13:30〜15:00
川村亘平斎「影絵ワークショップ」
バリ・インドネシアのワヤン
次に参加したのは、滞空時間としても活動する影絵師/音楽家の川村亘平斎による影絵を生み出す人形作りのワークショップ。参加者は瓦のワークショップに参加していた方々もちらほら見受けられ、同様にして子供連れ家族の参加者が多かった。
川村は、インドネシアへガムランの勉強に行った際に、影絵の世界に出会い、バリ最高峰のダラン(影絵師)と名高いイ・ワヤン・ナルタに師事。影絵の世界の奥深さにハマり、ワヤン(影絵人形)作りを始める。
様々な実在する動物〜架空の生き物まで図録を見せながら紹介する、川村亘平斎
そんな川村のワークショップはまず作りたいもののイメージ作りから始まった。
名古屋城本丸御殿の壁や障子に描かれた様々な生き物たちに感銘を受けたという川村。参加者たちが思い描く、「こんな生き物が名古屋城にいたら?」というテーマで自由に人形を作ってみよう、と呼びかける。
「じゃあまず、お手本で作ってみようか」ということで川村が影絵人形作りの実演。軽快なカッター捌きで厚紙を切り抜き、穴あけポンチという道具をハンマーで叩いて穴を開け、目や模様を作っていく。
ほんの数分で出来上がったアンモナイトのような生物。あまりの早技に、参加者たちから歓声が上がる。
ここからは、子供も大人も自由な発想で黙々と作業開始。
次々と生まれていく動物!?怪物?!たち。最後に、穴を開けた裏側にもカラフルなセロハンを貼って、完成!
陽の光に当てて、影絵人形の出来栄えをチェックする参加者も。果たしてどんな生物たちが名古屋城に現れるのか?!夜の実演が楽しみだ。
川村のワークショップの裏では、次の演目「瓦バンド」の演奏準備が進められていた。
15:00〜15:30
尾張名古屋のカワラモノ音楽
まずは、野村誠によるピアニカを使ったライブパフォーマンスからスタート。ビブラートを効かしたり、頭で鍵盤を弾いたり、様々な演奏法を説明も加えながら、巧みに演奏していく。
「自由に演奏していい!」という野村の言葉通り、演奏中にカラスにも話しかける野村。それに呼応し、カラスが何羽か集まってくる。
ピアニカでの独演が終わり、続いては、NPO法人 淡路島アートセンターの理事長であり、野村と共に瓦の音楽プロジェクトを推進してきた、青木将幸さんも参加し、瓦を並べたガムランのような自作楽器を使って合奏。ちなみに、淡路島は瓦の産地として知られている。
ラストは、日中にワークショップに参加したメンバーも加わり、瓦バンドの初ライブ!
1曲目は「尾張のみそカツ」。野村の掛け声の合図に合わせてグループごとに叩いて演奏する。
そこで、珍トラブルが発生!ワークショップ参加者のうち、2名分が空席に。そこへたまたま名古屋城に観光へ来ていたのであろうインドネシア人たちが飛び込み参加するという奇跡的なシーンも!カラスだけでなく、海外の方の心も掴んだ瓦の音楽、すごい!
青木さんが突如参加したインドネシアの方々をサポートし、なんとか1曲目は終了。
続く2曲目「バンバン味噌煮込み」は、一列に並べられた瓦を銅鑼の合図に合わせ、一人ずつ奏者が増えていくという曲。参加者たちはゴルフボールを瓦に弾ませ、ランダムに鳴らされていく瓦。そこに、野村が演奏するピアニカのメロディも重なっていく。
ラストは、紅葉をバックに、10歩歩いたら1回瓦を叩くというルールの演奏曲、その名も「じゅっぽでポン」。歩き回りながら瓦を叩くメンバーたちの姿と紅葉が重なり、インスタレーションのようにも見えてくる。
さらに、そこに野村によるピアニカのメロディがうっすらと加わってくる。目の前で演奏する野村のピアニカの音と、先ほど演奏していた場所に組まれたスピーカーからマイクで拾ったピアニカの音がやや遅れて聞こえ、ディレイのような不思議な音像に。
風に吹かれる紅葉の木々の揺れと、ピアニカの美しい音色が視覚的にも重なり、最後は風が止むのと同調しながら静かにフェードアウトし演奏終了。
ここからは少し演目までの時間ができたので、場内に出店しているマーケットエリアへ。次の演目までの間に急いでチェック。
企画制作者のブース「Twelve KIOSK」には駄菓子と共に、今回の企画展の出店作家たちの書籍や購入可能作品も並んでいた。
寒空の下ではあるものの、温かいフードやドリンクをいただきながら暖をとり、緩やかな時間が過ぎていく。
やや辺りが暗くなってきた頃、川村亘平斎による影絵のライブパフォーマンスの時間に……。
17:00-18:00
川村亘平斎の影絵と音楽
先ほどまでの姿から変身を遂げた川村がワヤンを持って登場。
もう片手にはライト。掛け声とともに、突如、スクリーンに映し出される大きな影絵。一瞬して空気が変わる。
手に持っていた大きな葉のようなワヤンをおろすと、川村本人が作ったという猿のお面が照らし出される。ここから川村はこの猿のキャラクターに扮し、演目は進められていく。
猿(川村)の呼び声に反応し、先ほどワークショップに参加していた親子がお手製の影絵人形を持って、スクリーンの前へ登場。猿との即興の会話劇が繰り広げられていく。
猿「あなたは誰ですか?」
参加者「くらげのお化けです!」
猿「お〜くらげさんか!触ると痛そうだな!」
猿「君は誰だ?」
参加者「孔雀になれなかった鳥です」
猿「大丈夫か!?唇が風で飛んでいっちまいそうだぞ!」
猿「お次の君は誰だ?」
参加者「信長です」
猿「え!信長様が!?こんなところに来ちゃったの!?」
影の世界を通して、猿に扮した川村と、参加者たちが会話を重ねていく。一通り自己紹介を兼ねた即興劇が終わると「さ〜みんなで踊ろう〜!」と川村。影の世界に現れた謎の生き物たちと、猿に扮した川村と影の世界の猿が踊る姿が重なり、現実と非現実、あの世とこの世を同時に見ているかのような気持ちになってくる。
特設スクリーンを抜け出し、今度は夜の名古屋城へ繰り出し、建物の壁にも映し出される様々な生き物?!たち。
純粋なる創造力によって、現実世界に想像を上回る影絵の世界が溢れかえる。企業が莫大な金額をかけて作り出すプロジェクションマッピングなんかでは生み出せない、幻想的な一夜限りのショウが作り上げられていた。
18:00-19:00
SOUND OF AIR 精油蒸留の実演
最後に、前年から引き続き同企画に携わっている映像作家/美術家の山城大督による、名古屋城にある樹齢600年のカヤの木の実から精製した香りを表現したプロジェク ト「SOUND OF AIR」の実演・販売が行われた。
蒸留の仕組みを説明する山城大督
参加者たちは各々に、カヤの実を種と果肉部分とで分けていく。
こちらの果肉部分だけをミキサーにかけ、それらを熱し、蒸留させ、水蒸気となって、ガラス管の中を通ったものを冷やし、水分と油の状態に分離した状態にしたものをスポイトで吸い取り、オイルを抽出していく。
樹木医とのトークも行った山城。「実は、去年まで1万個取れていた名古屋城のカヤの実が、今年は1000個しか取れなかったらしいんです。それ以外にも気候変動とか色々なことが起こっている昨今、これまでの人間がいて自然界があるという考え方や状況から、いよいよ自然と人間の関係値が入れ変わってくるタイミングになってきているのでは?」と語った。
100個のカヤの実から採取できるオイルは2mlほどなのだそう。
「600年前からここに立ってさまざまな風景を見てきた「自然」を、空気(=AIR)を通じて感じることを作品に」というコンセプトのもと、この「SOUND OF AIR」を制作したという山城。
時を経て、瓶に詰められた香りをふと嗅いだとき、街を歩いていて、このカヤの実の香りをふいに感じた時、名古屋城のこの夜のことを思い出してしまうだろう。
淡路島や様々な土地から集まった瓦が鳴り、インドネシアの文化を継承した影絵が舞い、面白い金儲けをテーマに最終的にインターネットへの愛を語った爆笑トーク、600年という想像もできないほどの時を経て今なお実を落とすカヤの実の香り、そして、温かいコーヒー、シチュー……現代アート展がメインではあるものの、この日の特別プログラムはそれらを完全に越境し、また新しい名古屋城での記憶を作ってくれた。
ワークショップに夢中になっていた子供たちは瓦を見つけたら叩いてみるだろうし、家に帰って早速二作目の影絵人形作りに励んでいるかもしれない。新しいビジネスを始めてしまう人も出てきてしまうかもしれないし、来年はカヤの実は取れないかもしれない……。
明るい時間から完全に闇に包まれる時間まで、ほぼ一日を過ごした名古屋城に少し名残惜しさも感じながら、後にしつつ、そんなことを考えた。
現代アート展「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」の会期は残りわずか!まだ訪れていない方は、展示の方もぜひチェックしてみてほしい。
2024年11月28日(木)~12月15日(日)
アートサイト名古屋城2024
あるくみるきくをあじわう
会場:名古屋城内の各所
時間:9:00~16:30(閉門17:00)作品観覧時間:10:00~16:30
観覧料:大人500円中学生以下無料・名古屋市内高齢者(敬老手帳持参の方)100円・障害者手帳をご提示の方無料(付き添い2名まで)
※名古屋城内への観覧料で「史跡・文化財の特別公開」「アートサイト名古屋城」「ナイトミュージアム名古屋城」を併せてご覧いただけます
作品展示作家:
狩野哲郎
久保寛子
高力猿猴庵
菅原果歩
千種創一+ONREADING
蓑虫山人
※西の丸御蔵城宝館への入館は16:00まで
※乃木倉庫、本丸御殿への入館は19:00まで
※天守閣には現在入場できません
2024年12月6日(金)・7日(土)・8日(日)
ナイトミュージアム名古屋城
時間:9:00~19:30(閉門20:00)
作品観覧時間:10:00~19:30
参加作家:
川村亘平斎
野村誠
山城大督
出店:
いたまど
Art Space & Cafe Barrack
コーヒームテ
おでんのまがたま
途中でやめる
SOUND OF AIR
Twelve KIOSK
2024年12月8日(日)
パフォーマンス1「尾張名古屋のカワラモノ音楽」
野村誠ワークショップ「誰でもカワラバンド」
会場:西之丸エリア
時間:10:00~12:00<出演:15:00~15:30>
時間割:10:00-12:00ワークショップ、12:00-15:00お昼休み(場内の展示や川村亘平斎のワークショップも楽しめます)15:00-15:30パフォーマンス、15:30-16:00記念撮影・解散
出演:野村誠、ワークショップ参加者
特別出演:青木将幸(NPO法人淡路島アートセンター)
協力:NPO法人淡路島アートセンター
定員:20名※要事前申し込み、先着順
対象:小学生以上
参加費:無料
条件:10時00分からのワークショップと、15時からのパフォーマンスに参加可能なこと
地面に直接座って演奏します
2024年12月8日(日)
パフォーマンス2「川村亘平斎の影絵と音楽」
川村亘平斎の影絵と音楽ワークショップ「影絵ワークショップ」
会場:西之丸エリア特設ステージ
時間:13:30~15:00<出演:17:00~18:00>
時間割:13:30-15:00ワークショップ
17:00-18:00パフォーマンス
定員:15名※要事前申し込み、先着順
対象:どなたでも(小学校低学年までの児童は保護者同伴)
参加費:無料
条件:13時30分からのワークショップと17時からのパフォーマンスに参加可能なこと
2024年12月6日(金)〜8日(日)
パフォーマンス3「SOUNDOFAIR精油蒸留の実演」
会場:西之丸エリアリトルマーケット
時間:18:00頃~19:00頃
出演:山城大督
2024年12月7日(土)
トークプログラム1「蓑虫山人と猿猴庵のあるくみるきくをたどるたび」
会場:西之丸エリア特設ステージ
時間:13:30~15:00
出演:望月昭秀(『縄文ZINE』編集長・デザイナー)、田附勝(写真家)、武藤真(名古屋市博物館学芸員)
進行:服部浩之(本プロジェクトキュレーター)
2024年12月7日(土)
トークプログラム2「樹木医から診る名古屋城のカヤの木2024」
会場:西之丸エリア特設ステージ
時間:16:00~17:30
出演:山城大督、寺本正保(岩間造園株式会社取締役営業部長、樹木医)
2024年12月8日(日)
トークプログラム3「山下陽光のおもしろ金儲け大学」
会場:西之丸エリア特設ステージ
時間:12:00~13:00
出演:山下陽光(途中でやめる)、山城大督
企画・制作 Twelve Inc.
主催 名古屋市
問い合わせ:名古屋城総合事務所 TEL 052-231-1700
ウェブサイト:https://nagoyajo.art/
野村誠
1968年愛知県名古屋市生まれ、熊本県在住。作曲家、ピアニスト、鍵盤ハーモニカ奏者。クラシック、ロック、邦楽、民族音楽など様々な音楽ジャンルを越境し、美術、舞台、文学、だじゃれ、相撲、建築、教育、福祉、飼育、環境など異ジャンルとコラボレーションを積極的に行う。その場の環境やそこに集う人々とのコミュニケーションを通じて音楽作品を制作する。日本センチュリー交響楽団コミュニティプログラムディレクター。千住だじゃれ音楽祭ディレクター。日本相撲聞芸術作曲家協議会(JACSHA)理事。第1回アサヒビール芸術賞などを受賞。http://www.makotonomura.net/
川村亘平斎
1980年東京都生まれ、東京都在住。インドネシア・バリ島の伝統影絵『ワヤン・クリット』を現代的な文脈で捉え直し、新たな芸能のカタチを模索し続ける影絵師。世界各国で影絵と 音楽のパフォーマンスを発表。日本各地でフィールドワークやワークショップを行い、土地の記憶を手がかりに影絵作品を製作。その他、切り絵イラストや壁画、映像制作、映画・CM等への楽曲提供など幅広く活動している。ガムランを使った音楽ユニット『滞空時間』主宰。 平成28年度第27回五島記念文化賞美術新人賞受賞。https://www.kawamurakoheysai.com
山城大督
1983年大阪府生まれ、京都府在住。 映像の時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか体験できない〈時間〉を作品として展開する。近年は映像や音、光、家具を配置する上演型インスタレーションを制作している。近年の主な展覧会に、「Homō loquēns 『しゃべるヒト』――ことばの不思議を科学する」国立民族学博物館(2022、大阪)、山城大督展「パラレル・トラベル」高鍋町美術館(2019、宮崎)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ 2017」名古屋港~築地口エリア一帯(2017、愛知)など。アーティスト・コレクティヴ Nadegata Instant Party メンバー。京都芸術大学准教授。http://the.yamashirostudio.jp/
山下陽光
「途中でやめる」という名前で安い、速い、低クオリティの服を作ってバンバン販売しながら、バイトやめる学校(2017)を全国各地で開催中です。あっ、今年は横浜トリエンナーレにも出ました。三軒茶屋生活工房ギャラリーで12月26日まで山下陽光のおもしろ金儲け実験室開催中です。冬眠中プロジェクトに新しい骨董というグループもありますが、寒いのでお休み中です。
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