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FEATURE / 特集記事 Jan 28. 2022 UP
DYGLのツアーでオープニングアクトも務めた、
名古屋発次世代ポストパンクバンド・BOARDが初のライブ映像作品を公開!
これを記念し、彼らの生い立ち〜音楽性に迫るメールインタビューを敢行。

 

BOARD はイギリスを拠点に活動を開始した日本人ポストパンクバンド。2021年はDYGLのツアーのオープニングアクトを務めたことでも話題に。昨年12月に2曲入りシングル『Seek Liberation / A Little Burst』を配信開始したばかりの彼らが、今回初の映像作品『IDEA OF RAW SIDE』を公開した。

 

 

収録されたのは新曲を含む5曲のライブパフォーマンス映像。セピア色の照明、漂う空虚さ、シックな佇まいで哀愁漂うサウンドを響かせる。彼らが大事にしているライブとは一体どういうものか。音源だけでは捉えきれなかった昂ぶる感情、緊張感が確かにここに存在している。

いまだベールに包まれたBOARDの素顔に迫るため、LIVERARYはメールインタビューを敢行。我々に見せてくれた等身大の彼らをここに掲載する。

 

Special Interview:

BOARD

Text & Edit: Shota Kato[LIVERARY]

 

 

ーまずは簡単な自己紹介からお願いします。結成までの経緯や音楽性、イギリスに渡った理由も聞かせてください。

BOARD村松(Vo.&Gt.)です。メンバーには、梶浦(Dr.)とジョージ(Ba.)がいます。

結成までの流れはとてもシンプル。大学で出会って、一緒にいる時間が長かった。一緒に音楽を聴いたり演奏したり作ったりする時間が心地良かったからです。音楽性は常に自分たちの捌け口にちょうどいいものを探しています。

ロンドンへ最初に行った理由は様々ありますが、音楽、映画、服装などたくさんの影響をイギリスから受けたからだと思います。何より、ワクワクする気持ちを一番大切にしました。

 

ーメンバー全員が同じ美大出身ということですが、在学当初から各々が音楽活動をされていたのでしょうか?

今ほど積極的に発信していなかったですが、活動自体はメンバーそれぞれしていました。私はパンクで梶くんがジャズのように、ジャンルはそれぞれですが、当時から音楽を作ることは当たり前の事だったように思います。もちろんいまでも個人で曲や詩を書いたりします。

 

ー年々、盛り上がりを見せているサウスロンドンの音楽シーン。その中心とも言えるウィンドミルを活動拠点に決めた理由は?

特に拠点にしようと思ったことはなく、とにかくやらせてくれるベニューはウィンドミルだけでした。ブッキングマネージャーのティムには感謝しています。そして、そこでのギグはいつも刺激的。自然と頻繁に出入りするようになっていました。

 

 

ーポストパンクというジャンルについて。このスタイルにした理由はなんでしょう。強く影響を受けたアーティストなどいるのでしょうか。

自分たちの感情の捌け口としてしっくりきているのは今のBOARDです。特にポストパンクにこだわってはいません。影響を受けたアーティストは、聴いたり読んだり見たりしたアーティストの数だけあります。ちなみに最近僕が気に入っているのはFamousの『The Valley』とTinariwenの『elwan』あとミランダジュライの小説もいま読んでいます。

 

ー 国内インディーズシーンを見渡すと、海外から強く影響を受け英語で歌うバンドが多い印象です。公開されているBOARDの楽曲はすべて日本詞ですが、なにかこだわりがあるのでしょうか。

こだわりといいますか、第一言語で歌う事が一番感情的になれるからです。

 

 

ー今回リリースとなった新曲『SEEK LIBERATION / A LITTLE BURST』についての説明をいただけますか。制作秘話や特別な思い入れなどあれば教えてください。

二曲ともドラムがカッコよくて、歌っている間にいろんなものを振り払っている気分になれます。今回は初めて渋谷でレコーディングを行ったのですが、そのスタジオにたまたま置いてあったデカくて古くて汚いシンセサイザーが活躍してくれました。曲を何回も聞くと、それが良いスパイスになってることに気付いていただけるかと。

レコーディング期間を終えて帰るときの藤枝でキャッチボールをしたのはいい思い出。

 

ーNEHANNやSugarHouseなど、次世代のバンドと多くライブ共演されていますよね。普段から親交のあるアーティストはいますか?もちろん、海外でもOKです。

Sugar Houseはかっこよくて好きですし、マネージャーの野末さんがハグしてくれるところも好きな要因の一つです。NEHANNとはまだ一度しか共演した事がないので、そのうちダークラムで乾杯でもしたいですね。ロンドンのDEADLETTERはいまでも少しやり取りしますし、向こうにいる時は共演しない時もどこかしらのギグで顔を合わせ、いろいろ教えてくれました。僕にとって彼らの存在は大きいです。

 

ー制作した楽曲を誰しもがネットでリリースできる世の中になりました。音楽の生産スピードが加速し、世間へのアプローチも多様化してきたように感じます。バンド活動や存在そのものが今後どのようなものでありたいと思いますか。

ネットのお陰でダサいバンドもたくさん知ったので悪くないですよ。でも僕らの考え方では、あくまでネットは知ってもらうツールの一つ。そこから知ってくれた人の人生の一部になり、一対一で向き合えるバンドになりたいです。それ以上の事は良くわかりません。

 

ーいろいろお答えいただきありがとうございました。最後に今後の動きや告知などあれば教えてください。

まず音源を聴いて映像作品を観てください。ヘッドラインツアーも少しだけやる予定。イギリスもどうなるかわからないけどいま組んでるところです。春から夏はいろんなイベントに出まくって、EPも制作予定です。

 

 

BOARDの最新音源がこちら>

 

 

 

 

 

 

 



BOARD
SEEK LIBERATION / A LITTLE BURST
2021年12月8日
Stream&Download Link:  http://smarturl.it/slalb/
-TRACK LIST-
1. Seek Liberation
2. A Little Burst

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