31の泊まれるアート空間、高さ30メートルの縦型ギャラリーSCG（stairscase gallery）を擁する、京都の宿泊型ミュージアム「BnA Alter Museum」にて、グループ展「メタモール”アルター”市場 vol.3」が開催。会期は、3月5日（土）〜27日（日）まで。会期延長！5月8日（日）まで。

同ホテルでは、これまでにも様々な展示を企画開催してきた。

今回開催される「メタモール”アルター”市場 vol.3」は、これまで同会場にて過去2回開催されてきたグループ展企画「”アルター”市場」の第三弾となる拡大版。非常階段を登りながら覗き見るように観覧するという、特殊な展示会場「SCG（stairscase gallery）」を使用した展示空間や、1Fのエントランス〜フロント、2Fのカフェも使用し全館を使用して過去最大15組の作家が展示を行う。

来場者は宿泊しなくとも、非常階段から覗く形の特殊な観覧が楽しめる。

企画・ディレクター陣には、主催である筒井一隆 （BnA Alter Museum）をはじめ、東京より吉田山 （FL田SH）、佐久間磨 （Rondade）、地元京都より黒田純平 （keshik.jp）ら前回から参加しているメンバーに加えて、名古屋より武部敬俊（LIVERARY）が参加。計5名のディレクターがそれぞれ3組ずつ参加アーティストを選出。

＜ディレクター＆参加作家ラインナップ＞

筒井一隆 （BnA Alter Museum）
選出作家＆参考作品：
beewaa ／ 松田将英 ／ 中田有美 

 

 

吉田山（FL田SH）
選出作家＆参考作品：
金田金太郎 ／ 菊池和晃  ／ 時吉あきな

 

 

 

 

 

LIVERARYとしては、HOME ECONOMICS EXPERIMENT、vug、大橋裕之を選出。天井高約6mの展示空間（1-2F吹き抜けのSCG）に、全長15メートルの布をロール上にして垂らす形の作品を企画し展示する。三者三様に描かれた垂れ幕状の新作は、切り取って購入することが可能（※購入者には木製パネル張りして納品。額縁付きのオプション選択も可能　※切り取り位置は選べません）。また、サンプルとして同作品から切り取ったパネル作品も展開される（こちらも購入可能）。

vug

HOME ECONOMICS EXPERIMENT

大橋裕之

各作品は、BnAのWEBSHOPでも購入可能となっている。こちらもチェックしてみて。

＜以下、企画ステートメントより＞

本展が掲げる「市場をオルタナティブに思考する」とは、市場で商品（アート作品）を売買すること以上に、我々が展覧会や作品と対峙し鑑賞する場で生じる感性的な意味を含む価値判断を意識的に拾い上げることを意図しています。その上で、後に続く作品を消費する=consume（ con（＝完全に）sume（＝取る））＝残らず使い尽くすということは、どういうことなのか。
消費するということのうちに生産を見出すことは出来ないかという試みでもあります。

階段を登りながら鑑賞するSCGというギャラリーをショッピングモールに見立て、本来のモールが担う生活の基盤としての役割や施設としての構造を踏まえながら展覧会を構成します。
是非ご高覧頂ければ幸いです。

Text by 筒井一隆 （BnA Alter Museum）

「BnA Alter Museum」外観。1-2F吹き抜けのSCG

2F カフェスペース。壁面に展示が可能。

1Fエントランスの展示空間。