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FEATURE / 特集記事 Sep 12. 2025 UP
【SPECIAL INTERVIEW】
観客を巻き込み、あらゆる境界線を揺さぶる、秀逸な表現力。
5人組アートコレクティブ・オル太が語る、そこに至るまでの道のりの重要性。
国際芸術祭「あいち2025」パフォーミングアーツ部門、全9演目を一挙紹介。

2025.09.13.Sat - 11.30.Sun | 愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか、他(愛知)

 

いよいよ9月13日(土)〜11月30日(日)までの79日間に渡り名古屋、瀬戸を舞台に開催される、国際芸術祭「あいち2025」

今回、LIVERARYではパフォーミングアーツ(舞台芸術)部門をフィーチャー。全9アーティストの中から、オル太のグループインタビューを掲載する。

オル太は、2009 年に結成されたアーティスト・コレクティブ。メンバーは井上徹、斉藤隆文、長谷川義朗、メグ忍者、Jang-Chiの 5 名。農耕からインスタレーションまでを射程とした耕作/制作では、共同体や儀式、民間伝承、歴史的な出来事、土地/空間の固有性を再解釈しながら、現代における集団のあり方やアイデンティティを問う。近年では国内外の芸術祭、劇場、美術館で横断的な作品発表を重ね、観客を巻き込みながら、現在と過去、リアルと虚構、性差、国などの境界線を、反逆的遊びをもって揺さぶるような体験を生み出している。

彼らの新作『Eternal Labor(エターナル・レイバー)』は、「“女性” や “労働” をキーワードに、九州北岸、対馬海峡、朝鮮半島での滞在を経て、劇場空間をダイナミックかつ遊戯的に活用した内容」になるという。また、期間中に同会場にて公演に連動した展示も行われるのだそう。一体、どんなパフォーマンスや展示が繰り広げられるのか? 入念なリサーチを経て、独自の読解とそこから生まれた着想の数々。彼らの声に耳を傾けながら、あなたはどんな景色を想像する?

 

SEPCIAL INTERVIEW:

オル太

Interview, Text :Keiko Kamijo
Photo:Takeshi Hyakutou
「あいち2025」パフォーミングアーツプログラムブックより

 

 

ーオル太のメンバーの皆さんの役割分担について教えてください。

Jang-Chi:普段、役割から決めることはせずに、誰がどのセクションに介入してもいいような形で制作を行っています。

ーなるほど。オル太の作品の問題意識って初期からかなり一貫しているような気がしています。例えば、権力や労働、搾取、制度といった社会の構造的な部分とか、韓国と日本や日常の中の政治性といったような。そうした根底の部分というのは、チーム内でどのように決めていくのでしょうか?

Jang-Chi:私たちは、常に社会の中での集団の中で機能するシステムで動いていますよね? 僕らも集団で活動していますが、そうした集団のあり方を常に考えているような感じがします。その中でも興味関心のあるテーマは、メンバー全員の話し合いから立ち上ってきています。その時に進行しているプロジェクトの話や普段身の回りにあったことが作品に滲み出てきます。また、活動初期から「身体表現」を行ってきました。自分たちの身の回りに起きていることや肌感覚として感じていることを作品の主軸に置いていたり。また、メンバーには地方出身者が多く、自分が都会に出てくるまでに培ってきた郊外と便利な都心での生活の中で差異を見つけ出そうとしているのかもしれません。

ー身体の話についてお聞きしたいのですが、初期の活動から作品内に身体を介入させることを意識的にされていたのでしょうか?

Jang-Chi:オル太として本当に最初に共同制作で作ったのが丸太を30キロぐらいみんなで運んで移動させるというプロジェクト(『オイリーオル太〜丸太プロジェクト〜』2009)で、運んでいる様子を撮影してYoutube にアップしていました。その時から、自分たちが何かを持って移動していくことでどのように見せることができるか、という感覚がベースになっています。

ー美術館やギャラリーでインスタレーションをするような発表形態ではなく、舞台作品として発表したいという気持ちは強かったのでしょうか?

Jang-Chi:初期の作品が2009年ですが、2011年の作品『つちくれの祠』では、インスタレーションにパフォーマーを介入させた作品を発表しました。その後、2013年から2014 年にかけてトーキョーワンダーサイト(現・トーキョーアーツアンドスペース)のレジデンスでドイツに行き『GHOST OF MODERN』という作品を制作しました。リサーチではベルリン、ポーランド、ウクライナで近代に歴史的な歪みがあった場所を巡り、最後はチェルノブイリに着く。その道中を亡霊の衣装を着て撮影しながら歩きました。その時の滞在中に知り合ったポーランド人のアーティストであるNatalia Szostakからコラボレーションをしようと言われて一緒に作品制作をすることになったんですよね。その作品が、オル太として初めて劇場で発表した作品になります。そして、2014 年にも同じようにソウルのアーティスト・イン・レジデンスで、韓国の演劇集団Miwangsung project(未完成プロジェクト)と朝鮮族(中国国籍を持つ朝鮮系の少数民族)の方が多く住んでいるソウルの加里峰洞(カリボンドン)という場所の廃ビルを借りて、ビルの掃除から始めて、市場で韓国の民族音楽を鳴らしながら練り歩くパフォーマンスと廃ビルでの演劇公演を行いました(『Camp: Space became Lion』)。

ーもともと作品の中に身体の介在があったりとパフォーミングアーツの要素はあったのだと思いますが、劇場での公演という形態をとった作品発表は海外から始まったんですね。

長谷川:オル太のパフォーマンスでは、常に身体性を意識しているという話をしましたが、舞台装置や衣装を考える際、どうやって身体に負荷をかければ観客に作品全体のヴィジョンを伝えられるだろうか、どうすれば観客が自分ごととして考えられるかということを意識していて。舞台上の身体への負荷をかけることで、何かが立ち現れるのではないか、ということはずっと考えていることではあります。

メグ忍者:身体への負荷というのは、労働にもダイレクトにつながってきますよね。

長谷川: 『ニッポンイデオロギー』(22)の際も、イデオロギーって目に見えないものですが、知らず知らずのうちに自分たちの生活に介入してきて、取り込まれてしまう。自分たちでは気づいていなかったとしても、それは負荷なんじゃないかと。そうした見えない「力」をパフォーマーへの身体的負荷という形で表したいなと思っています。

ー新作『Eternal Labor』の話をお聞きします。作品の発端はどういうところから始まったのでしょうか? 芸術監督のフール・アル・カシミによる「灰と薔薇のあいまに」という芸術祭全体のテーマやキュレーターの中村茜とのやりとりから、どんな作品を準備されているのでしょうか?

Jang-Chi:最初に中村茜さんから森崎和江に着目しているという話がありました。森崎和江は、日本統治時代の朝鮮に生まれ、植民者として罪の意識を常に背負い、日本と韓国の間で揺れ動きながら作品を書き、筑豊などの炭鉱で働いた女性炭坑夫たちの声を聞き書きした作家です。オル太は、2021年に『生者のくに』という作品を制作しました。舞台とゲームからなる作品で、舞台では森崎和江の著作から引用したり、山本作兵衛(自身も炭鉱労働者であり、炭鉱を記録し続けた画家)の画をプロジェクションし参照しながら、炭鉱労働の話から現代の民話を語ろうと試みました。ゲームでは、茨城県の鉱山のリサーチをベースに、近代史の裏側にあった鉱山労働者という社会集団の中にある風習や伝承等にフォーカスしています。こうした過去作品がベースにあり、現代だったらどうなのか、ということを考えながらリサーチを進めていくことにしました。

ーオル太はどの作品でもリサーチに力を入れていますが、今回はどのようなリサーチをされましたか?

長谷川:リサーチは数回に分けて行われました。森崎和江が拠点にしていた福岡、筑豊。長崎から対馬、釜山、光州、ソウル。そして、去年まで稼働していた炭坑のある太白(テベク)等ですが、僕は、筑豊に行きました。炭鉱は穴がコンクリートで塞がれていて中に入ることはできなかったんですが、実際の炭坑跡を目の当たりにすると、今まで文字情報や絵に描かれたものしか見ることができなかった坑道の傾斜や狭さを身体で感じることができ、塞がれたコンクリートの穴の向こうは何があるんだろう? と想像を膨らませることができました。また、福岡の直方市石炭記念館では訓練用の坑道があって、普段は老朽化が進んでいるので入れないんですが、特別に入れていただきました。その坑道は、傾斜が20度と40度に設定されていて、炭坑がまだ稼働していた時に、訓練生の人たちが炭鉱内で粉塵爆発等の事故があった際の救護練習をしていた場所でした。坑道内は、実際の坑道と同じように湿度も高く傾斜があるので、身体的な負荷がすごく高い。山本作兵衛の画集で、急な坂道で石炭を運ぶのは女性の方がうまかったという記述もあり、今回の舞台装置を考えていく様々なヒントが得られました。

メグ忍者:最初は北九州や福岡からリサーチに入りました。前回、『生者のくに』のリサーチでも訪れていたのですが、それから4 年ほど経過していますし、今回はいろいろな方に会って声を集めたり、もうなくなってしまった炭鉱跡とかを巡ることが目的でした。前回あまりフォーカスしてこなかった朝鮮と日本の関係性についてもリサーチを通して考えていきました。リサーチでは朝鮮の方が多く住まれていた山林の集落跡に行ってフィールドワークしたり、もう埋められてしまった炭鉱跡の近くまで行ってみたりしました。夏に福岡方面に行き、冬に入ってから長崎、対馬に行き、船で釜山に渡りました。かつて朝鮮人の方が労働力として船で渡られたように、船で行くことで朝鮮半島との距離を理解することができるだろうと思い、初めて船で行ってみました。対馬は思った以上に大きな島だったんですが、韓国人の観光客が多くいて、国境の島であることを認識しました。実際、船は大きく揺れ、私は船酔いしてしまって、あまり距離を感じる余裕はありませんでしたが、あっという間に着いてしまいました。そして、釜山、光州、ソウルへと移動しました。釜山では日本人の墓地だった場所を訪れたりしました。光州では学生運動の記念館に行ったり、10年前に参加したソウルのマージナル・シアターフェスティバルの元ディレクターのイム・インジャさんが運営している本屋を訪れました。ソウルでは尹錫悦元大統領の弾劾訴追デモがあり、右派と左派に分かれ、拳を上げて闘争の意味の「トゥジェン!」と言っていたのが印象的でした。そこではおでんがフリーで配られていたり、ライブ会場のような熱気がありました。以前、ウクライナのキーウでデモを見た時を思い出しました。そして、春になってまた今度は太白という炭鉱の街に行きました。

Jang-Chi:太白で選炭婦(石炭をより分ける仕事)の方にインタビューを試みようとして、事情がありインタビューはできなかったのですが、昼食で冷麺を食べていた時に一瞬、突然現れて声をかける間もなく行ってしまいました。そういう場所に滞在できたのは、すごくよかったと思います。

ー『Eternal Labor』では、さまざまな登場人物が出てきていろんなレイヤーで労働や女性について語られていきますが、蜜蜂とインフルエンサーの話が印象的でした。

メグ忍者:蜜蜂と労働は直結するイメージですよね。蜜蜂って頂点にいるのもメスで、メスだけが働き、オスは女王蜂に子を生ませるだけのために存在するという社会。太白のリサーチに行ったのは台本を書いた後だったのですが、鉱山の傾斜を使って養蜂をしていたのを見て驚きました。くりぬかれた丸太の中で蜂蜜を作っていたのを見て、その丸太は坑道で使われていたものなんじゃないかと思ったりしました。たまたま太白で案内をしてくれた方がインフルエンサーだったんです(笑)。彼とはご飯を食べながらいろいろ話をしたんですが、最近彼が経済に興味があるということをずーっと話していて。ソウルという都市に対し、田舎である太白ということや養蜂と経済みたいなことで軸が交差していく感覚があるなと思いました。

ー炭鉱労働の話と言われると少し現代から遠いように感じますが、インフルエンサーが出てくることで身近に感じられました。今回、オル太は美術作品での展示とパフォーミングアーツ作品としての公演の2つがあると聞きました。まずはインスタレーション作品について教えてください。

斉藤:まだプランの段階ではあるんですが、模擬坑道から着想を得た傾斜のついた山のような構造体が舞台側にあり、観客席側は1メートル下がった昇降舞台にして、柵と階段をつけて観客が出入りできるようにする予定。客席というものは設けずに、観客は公演中に好きな位置で公演を観ることができ、動き回ることもできます。

井上:パフォーマーの衣装もいろいろなアイデアが出ています。炭鉱というイメージから全身に何十個もヘッドライトを点けて、光を放つようなもの。労働者のイメージから、全身に反射材を着けた作業服。未来のコンビニ店員として、今ファミレスとかでも見かける配膳ロボットからレジが一体になった甲冑みたいなもの。養蜂家が登場するんですが、養蜂家ってメッシュのかぶり物みたいなのを被っているじゃないですか。そこにホログラムファンで映像を投影してみたらどうだろうとか考えているところです。

斉藤:あと、会場の体験として、今回新たに開発したゲーム版『Eternal Labor』をプレイできるようにしようと考えています。できれば、1種類だけじゃなくて複数。ゲームのストーリーは脚本上でのプロローグ部分を前提にしていて、いろんな人たちの生活に紐付いた労働や女性という役割、自然と人間の関係などの断片をゲーム内で体験できる感じです。また、会場内には衣装や小道具などが展示され、ゲームのプレイ画面の動画が会場内に大きく映し出されメタ的に物語が展開されるイメージ。舞台とはまた違った体験をしていただけると思います。

ー観客がゲームで物語を追体験するという構造が面白いですね。ゲームは『生者のくに』の公演の際にも取り入れられていますが、体験にゲームを取り入れる意図について教えてください。

Jang-Chi:『生者のくに』の際は事前にゲームのURLを事前に観客に配布し、見てから劇場に来てもらうような流れになりました。劇場に来てプレイしてもらうというプランもあったのですが、コロナ禍だったこともあり実現には至りませんでした。公演を観るという行為はどこか受動的になりがちですが、ゲームではむしろ能動的に体験してもらいたいと思っています。

 

オル太
Eternal Labor(エターナル・レイバー)
 
©️OLTA
 
 
「虫みたいだね。うん。私たち虫だよ。
労働者は虫なの。そう言って虫になってしまう。」
 
『Eternal Labor』は、世界の負の遺産をたどった『GHOST OF MODERN』(2013)以降、オル太が継続して探求してきた近代から現代へとつながるイデオロギーの問いを深める最新作。
日本列島から朝鮮半島にいたるリサーチを経て、大日本帝国時代と現代の分断・連続性、経済発展の裏で行われた搾取と労働を、現代女性の身体と重ねながら描き出す。
見世物化された女性、妊娠できる身体、性差別と権力構造など社会に潜む問題を軸に、展示と公演の両面を通して、オル太ならではの時空を越える重層的な視点とユーモアで、無意味な労働や消費的な生の根底に迫る。
 
※公演期間中、同会場にて公演に連動した展示を公開します。展示は現代美術展チケット、またはオル太公演チケット(どの日程でも可)で入場可能です。
 
脚本:メグ忍者
演出:Jang-Chi
出演:井上徹、斉藤隆文、メグ忍者 他
舞台設計:長谷川義朗
 
上演日程:
各回30分前開場/展示公開あり
10月10日(金)18:30 展示13:00–17:30
10月11日(土)18:30★♡ 展示13:00–17:30
10月12日(日)18:30◇♡ 展示13:00–17:30
10月13日(月・祝)15:00◇♣︎♡ 展示10:00–14:00
10月15日(水)18:30★ 展示13:00–17:30
10月16日(木)18:30 展示13:00–17:30
10月17日(金)18:30♣︎ 展示13:00–17:30
10月18日(土)18:30♡ 展示13:00–17:30
10月19日(日)15:00♡ 展示10:00–14:00
 
★:ミート・ザ・アーティスト(ポストトーク)
◇特別ツアープログラム(視覚障害のある人対象、要事前申込み)
♡:託児サービスあり
♣︎:リラックスパフォーマンス
※リラックスパフォーマンス公演のみ未就学児入場可
※展示は全回未就学児入場可
*:「車椅子」表記あり
 
会場: 愛知県芸術劇場 小ホール
座席形式: 座席なし(回遊型)
チケット料金: 7月12日(土)発売予定
一般:3,500円 / U25:2,000円

 

<パフォーミングアーツ部門、その他のアーティスト&上演作品は下記の通り>

 
ブラック・グレース
Paradise Rumour(パラダイス・ルーモア)
 

『Paradise Rumour』2023 
Photo:Duncan Cole

 
太平洋の島々に対する“楽園”のイメージにひそんだ
“偽り”を問う躍動的なダンス・パフォーマンス、日本初上演。
 
サモアなどの太平洋の島々や、アオテアロア/ニュージーランドの先住民であるマオリ等にルーツを持つメンバーで構成されたダンスカンパニーの20年ぶりとなる来日公演。太平洋の島々の楽園(パラダイス)としてのイメージの裏にある、差別や偏見にさらされる移民コミュニティの歴史。彼らが辿った道のりを「希望と抵抗」「悲しみと受容」「抑圧と解放」「信仰と危機」を象徴する4人のダンサーたちが躍動感溢れる力強い動きで表現する。
 
演出、振付:ニール・イェレミア ONZM(ブラック・グレース 芸術監督)
作曲:ファイウム・マシュー・サラプ(アノニユーズ)
照明:ジャックス・メッセンジャー
衣装:ティナ・トーマス
メイク:キキ・スタナーズ
 
上演日程:
各回30分前開場
9月13日(土)14:00♡/18:30♡
9月14日(日)18:30♡
9月15日(月祝)14:00★♣︎♡
 
★:ミート・ザ・アーティスト(ポストトーク)
◇:情報保障
♡:託児サービス
♣︎:リラックスパフォーマンス
※未就学児入場可能
 
会場:愛知県芸術劇場 小ホール
座席形式:自由席
チケット料金:一般:3,500円 / U25:2,000円
 
 
バゼル・アッバス&ルアン・アブ=ラーメ、バラリ、ハイカル、ジュルムッド
Enemy of the Sun(エネミー・オブ・ザ・サン)
 

© The Museum of Modern Art, New York.
Photo: Julieta Cervantes

 
パレスチナの“現在”(いま)を体感する、
新作ライブパフォーマンス。
 
バゼル・アッバス&ルアン・アブ=ラーメが、消し去られ続ける危機にあるパレスチナの風景を今年新たに撮影し、構成する新作パフォーマティブ・インスタレーション。名古屋のクラブ空間で、映像と、パレスチナから招へいするバラリ、ハイカル、ジュルムッドの3名のミュージシャンによるライブ・パフォーマンスが重なり合う。映像の断片から語られるのは、断絶された土地・コミュニティ・歴史との再接続の試み。そして土地とともに生き、とどまり続けるという確かな意思。忘却に抗うパレスチナの現在に立ち会う。
 
パフォーマンス:
バゼル・アッバス & ルアン・アブ=ラーメ、バラリ、ハイカル、ジュルムッド 他
 
上演日程:
各回30分前開場
9月13日(土)18:00 OPEN / 20:30 Performance / 24:00 CLOSE
9月14日(日)18:00 OPEN / 20:30 Performance / 24:00 CLOSE
 
会場:Live & Lounge Vio・CLUB MAGO(名古屋・新栄)
座席形式:座席なし
チケット料金:一般:3,500円(ワンドリンク込)/ U25:2,000円(ワンドリンク込)
 
公演詳細はこちらの記事で▶︎Basel Abbas & Ruanne Abou-Rahmeらパレスチナ所縁のアーティストたちによる来日公演が新栄・Vioにて2日に渡り上演。隣接するMAGOでは、Shing02+刃頭、GOTH-TRAD、NEI、RAMZAら出演のイベントも同時開催!
 
 
態変
BRAIN(ブレイン)
 
Photo: Hikaru Toda 
Visual image: Mitsuru Tokisato
 
 
脳、身体、人工知能の関係から生命の尊厳について問う。
態変42年におよぶ身体的探究から生まれる最新作。
 
金滿里率いる態変の表現は、地面に這いつくばる圧倒的な存在感の身体によって、観る者の美意識や価値観を強く揺さぶる。今回のテーマは「脳」。人工知能(AI)が我々の生活の隅々にまで影響を及ぼしつつある近年に応答し、脳による制御から外れる彼らの身体で、脳と身体のねじれた関係を考察する。コラボレーターには、メディア技術を用いた作品を制作するシステム・アーキテクトとして時里充を迎える。現代において、いかに私たちの存在(生命)への尊厳は保たれるのか―態変が社会に問う挑戦的新作。
 
作・演出:金滿里
出演:井尻和美、池田勇人、金滿里、小泉ゆうすけ、下村雅哉、向井望、山崎ゆき、渡辺綾乃
システムアーキテクト:時里充
 
上演日程:
各回30分前開場
9月26日(金)18:30★
9月27日(土)18:30♡
9月28日(日)14:00♣︎♡
 
★:ミート・ザ・アーティスト(ポストトーク)
♡:託児サービス
♣︎:リラックスパフォーマンス
※未就学児入場可能
 
会場:愛知県芸術劇場 小ホール
座席形式:自由席
チケット料金:一般:3,500円 / U25:2,000円
 
 
 
マユンキキ+
クㇱテ
 

©️Namine Doi
 
言葉、歌、音、光と影によって紡がれる物語。
「以前」と「以後」、「上流」と「下流」、「先祖」と「子孫」
― 不可逆とされる大きな流れに橋をかけ、穴を穿ち、道を通す試み。
 
マユンキキがこれまで共演・共作を行なってきたメンバーとともに、奥三河の天竜川流域や北海道石狩川上流域でのリサーチを重ねた本作。タイトル『クㇱテ』とはアイヌ語で「(場所に)∼を通らせる」という意味の他動詞。出演者であるマユンキキとレㇰポの祖父であり、 日本の鉄道敷設史上最大の難所の一つと言われた奥三河の三信鉄道の開通に大きな功績を残した測量士、そして旭川アイヌのリーダーである川村カ子トの軌跡をたぐり寄せながら創作する。
 
出演:
アペトゥンペ(レクポ、マユンキキ)
佐藤直子
西瓜兄妹(廣瀬拓音、マユンキキ)
hoshifune(小谷野哲郎、わたなべなおか)
WHITELIGHT
マチュメ・ザンゴ
山田大揮 (あやめ文化技術研究所)
 
上演日程(会場:会場:瀬戸蔵つばきホール)
各回30分前開場
10月3日(金)18:30♣︎
10月4日(土)17:30♣︎
10月5日(日)14:00★ ♣︎
 
上演日程(会場:愛知県芸術劇場大リハーサル室)
各回30分前開場
10月12日(日)13:00♡ / 18:30♡
10月13日(月・祝)11:00♡/16:30♡
 
★:ミート・ザ・アーティスト(ポストトーク)
♣︎:リラックスパフォーマンス
♡託児サービス

※未就学児入場可能

 
座席形式:自由席
チケット料金:一般:3,500円 / U25:2,000円

 

 
セルマ&ソフィアン・ウィスィ
Bird(バード)
 

『Bird』2023
Photo:Pol Guillard
 
 
この世界で、人と動物は共に生きていけるのだろうか。
予測不可能な出来事、沈黙、呼吸やまなざしによる
鳩と人の共演(ダンス)がはじまる。
 
廃墟となった元映画館を棲み処とする鳩との出会いから着想を得た本作。
舞台上では、ダンサーと鳩が共演者として、互いの存在を尊重しながら身体による予測不能な対話を紡ぐ。
その詩的で繊細な表現は、世界各地で「共に生きること」の本質を問い直し続ける。
振付や映像、インスタレーションなど多様な方法で身体や記憶、社会的関係性をテーマにした作品を発表する兄妹ユニットが、人間中心の視点を超え、偶発的で不確かな存在との新たな関係を切り開く。
 
演出:セルマ & ソフィアン・ウィスィ
出演:ソフィアン・ウィスィ、ジヘッド・クミリ、鳩
 
上演日程:
各回30分前開場
11月14日(金)18:30 ★
11月15日(土)18:30 ♡
11月16日(日)18:30 ♡
 
★:ミート・ザ・アーティスト(ポストトーク)
♡:託児サービスあり
※未就学児入場可能
 
会場: 愛知県芸術劇場 小ホール
座席形式: 自由席
チケット料金: 一般:3,500円 / U25:2,000円
 
 
 
AKNプロジェクト
喜劇『人類館』
 

Illustration: Kogani Oshiro
 
 
「彼らも私たちと同じ人間なのに……」
沖縄・日本・アメリカを巡って今も続く歴史に、
記念碑的傑作の新演出が「ドンデン返し」を試みる。
 
今も沖縄に多大な影響を残している劇作家・知念正真の代表作『人類館』(初演1976年/岸田戯曲賞受賞)は、1903年の「人類館事件」を起点に、皇民化教育、沖縄戦、米軍統治とベトナム戦争、72年の本土「復帰」を織り込み、沖縄を巡る歴史を白昼夢のような手法で示した記念碑的傑作である。
 
本作では、娘の知念あかねが2020年に立ち上げたAKNプロジェクトにより、3度目のリ・クリエーションに挑戦。共同演出には沖縄から新進気鋭の新垣七奈、舞台美術に佐々木文美、ドラマトゥルクに林立騎を迎え、戯曲を“喜劇”として捉え直すことで、強さと弱さ、無関心と苦しみ、ゲートの内と外、国家の中心と周縁といった現在に至るまで続く関係の反転を試みる。
 
作:知念正真
演出:知念あかね、新垣七奈
ドラマトゥルク:林立騎
舞台美術:佐々木文美
衣装:藤谷香子
出演:井上あすか、神田青、仲嶺雄作
 
上演日程:
各回30分前開場
11月22日(土)18:30 ★◇♡
11月23日(日・祝)13:00 ♣︎◇♡ / 18:30 ★◇♡
11月24日(月・振休)14:00 ◇♡
 
★:ミート・ザ・アーティスト(ポストトーク)
◇:情報保障(全公演)
♡:託児サービスあり
♣︎:リラックスパフォーマンス
※未就学児入場不可
 
会場: 愛知県芸術劇場 小ホール
座席形式: 自由席
チケット料金:一般:3,500円 / U25:2,000円
 
 
 
フォスタン・リニエクラ
My body, my archive(マイ ボディ・マイ アーカイブ)
 
 
歴史のかなたから響く、
身体に刻まれた記憶が立ち上がる。
ダンスによるストーリー・テリング。
 
「身体」を生きたアーカイブと捉え、歴史の暴力性とそれが個人や共同体の記憶に与える影響を問いかけるコンゴ民主共和国出身の振付家・演出家・ダンサー。かつてコンゴの人々が、自らの生活の記憶を託した仮面や彫刻、歌、物語は植民地主義とともに破壊、あるいは散逸していった。
 
本作では征服者によって築かれた記録に抵抗し、断片化された歴史と記憶を繋ぎ直すことで、アーカイブの再構築を試みる。サン・ラ・アーケストラのメンバーでもあるヘル・シャバカ=ラのトランペットが、身体に刻まれた記憶を呼び覚まし、過去の傷跡、歴史の重み、そして未来の兆しを浮かび上がらせる。
 
振付・ダンス:フォスタン・リニエクラ
音楽(トランペット):ヘル・シャバカ=ラ
彫刻:グバガ
 
上演日程:
各回30分前開場
11月28日(金)18:30
11月29日(土)18:30 ★♡
11月30日(日)14:00 ♣︎♡
 
★:ミート・ザ・アーティスト(ポストトーク)
◇:情報保障
♡:託児サービス
♣︎:リラックスパフォーマンス
※未就学児入場可能
 
会場: 愛知県芸術劇場 小ホール
座席形式: 自由席
チケット料金: 一般:3,500円 / U25:2,000円
 
 
クォン・ビョンジュン

『ゆっくり話して、そうすれば歌になるよ』
 

Photo: National Museum of Modern Art, Korea
 
 
自然と人、過去から今、
そして瀬戸の風土や生活の営みを感じさせる

回遊型サウンド・スカルプチャー。
 
瀬戸の土、水、火、植生、まちや人々から採集した音で構成する仮想世界が、愛知県陶磁美術館の広大な芝生広場の自然風景に重なり、ヘッドフォンを着用すると音の野外彫刻が立ち上がる。
精密なGPSと立体音響技術により、現実と仮想の境界が揺らぐ特別な体験を創出する。
 
会期:
9月12日(金)~9月21日(日)10:00〜17:00
10月25日(土)~11月9日(日)10:00〜16:30
 
会場: 愛知県陶磁美術館 芝生広場

座席形式: 座席なし(回遊型)

※現代美術展チケットで鑑賞可能
イベント情報

2025913日(土)~1130日(日)[79日間]
国際芸術祭「あいち2025
会場:愛知芸術文化センター/愛知県陶磁美術館/瀬戸市のまちなか、他
主催:国際芸術祭「あいち」組織委員会(会長 大林 剛郎(株式会社大林組取締役会長  取締役会議長))
公式Webサイト:https://aichitriennale.jp/

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