ベーシストでありながらマルチな音楽的才能を振るい、数々の大御所からアプローチを受けるアメリカのミュージシャン・Thundercatの来日ツアー再振替公演の日程がついに決定した。名古屋公演は5月18日（水）にCLUB QUATRO NAGOYAにて開催される。当日は2部制となっている。

Thundercatは正統派なブラックサウンドが軸にありながらも、変態的なベースプレイを活かした奇抜な展開で独自の音楽性を築き、世界中の耳の肥えたファン、更には同業のミュージシャンたちをも虜にしている。そのルーツにはジャズドラマーである父と兄のもとで育ちながら、ハードコアバンド・Suicidal Tendenciesにベーシストとして参加するなど異色の経歴があり、そのような点からも彼の自由度の高い音楽性を感じる。

本来この来日ツアーは、約2年前に発表されFlying LotusやChildish Gambino、Steve Lacyなど名だたるアーティスト達の参加や、グラミー賞の獲得など多方面で話題を呼んだモンスターアルバム「It Is What It Is」と共に敢行される予定であったが、コロナ禍の影響により幾度となく延期されてきた。今回のライブではその間にさらに進化したThundercatのプレイに期待が高まる。

万全な感染対策をもって無事に開催されることを祈るばかりだ。