2024.08.02.Fri - | センチュリーシネマ(愛知|矢場町)
音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデス監督による、村上春樹の6つの短編「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」を再構築した、村上春樹原作初のアニメ映画『めくらやなぎと眠る女』が、8月2日(金)からセンチュリーシネマにて上映される。
2011年、東日本大震災直後の東京。置き手紙をのこして突如家を出たキョウコ、妻キョウコの突然の失踪に呆然としながら北海道へ向かうことになる小村、そして巨大な“かえるくん”とともに迫りくる大地震から東京を救おうとする片桐。めくらやなぎや巨大なミミズ、どこまでも続く暗い廊下といった村上春樹ならではのモチーフが、アニメだからこそ表現なしえたマジックリアリズム的な世界観で再現され、人生に行き詰まった3人が遠い記憶や夢をさまよいながら自身と向き合い、ゆるやかに解放されてゆく物語が描かれる。
実写撮影をベースにした独自の技法と緻密な音響設計によって、村上作品のミステリアスかつ生々しいリアリティを見事に映像化した本作は、世界最大のアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員特別賞を受賞、新潟国際アニメーション映画祭で第一回目のグランプリに輝いた。日本語版では原作の世界観にふさわしいリアルな演技を重視し、磯村勇斗、玄里、塚本晋也、古舘寛治ら実力派の俳優を、映画監督の深田晃司が演出。当初から日本語での制作を夢見ていたフォルデス監督も来日し収録が行われた国際的なコラボレーションによって、オリジナル(英語)版とも異なるリアリティをもつ唯一無二の日本語版が生まれた。
センチュリーシネマでは公開を記念して、(本作の日本語版翻訳協力)翻訳家の柴田元幸氏を招き、《言葉》の視点から映画を読み解くトークイベントを8月3日(土)に開催する。現在予約受付中。
2024年8月2日(金)~
『めくらやなぎと眠る女』
公式HP:http://www.eurospace.co.jp/BWSW/#
監督:ピエール・フォルデス
【オリジナル(英語)版】
声の出演:ライアン・ボンマリート、ショシャーナ・ワイルダー、マルセロ・アロヨ
【日本語版】
声の出演:磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治 ※「舘」は「舎官」
配給:ユーロスペース、インターフィルム、ニューディアー、レプロエンタテインメント
2022年 / フランス、ルクセンブルク、カナダ、オランダ合作 / 109 分/PG12
© 2022 Cinéma Defacto – Miyu Prodcutions – Doghouse Films – 9402-9238 Québec inc. (micro_scope – Prodcutions l’unité centrale) – An Origianl Pictures – Studio Ma – Arte France Cinéma – Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
上映劇場:センチュリーシネマ
名古屋市中区栄三丁目29-1名古屋パルコ東館8F(地下鉄「矢場町」駅東館B1F直結地下通路)
https://eiga.starcat.co.jp/
問:052-264-8580
映画『めくらやなぎと眠る女』を読み解く会
日時:2024年8月3日(土)13:00の回 《日本語版》上映後
場所:センチュリーシネマ センチュリー1
登壇:柴田元幸さん(予定)
料金:一律2,000円(※ムビチケおよび各種割引・共通・優待券・招待券利用不可)
チケット販売:オンライン:7月26日(金)18:00~ https://x.gd/PqaMi
劇場窓口:7月27日(土)劇場オープンより
※オンラインにて完売の場合、窓口販売はございません
※登壇者および舞台挨拶は、都合により予告なく変更になる場合がございます。
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