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愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohamaによる『パフォーミングアーツ・セレクション2025』が開催!気鋭のダンサーたちによるパフォーマンス6公演を一挙上演。

2025.10.30.Thu - 11.02.Sun | 愛知県芸術劇場(愛知|栄)、メニコンシアターAoi(愛知|千種)

 

「パフォーミングアーツ・セレクション2025」は、2021年から、愛知県芸術劇場とDance Base Yokohamaが毎年開催している人気企画。現代社会に生きるアーティストとともに共同で創作した作品を発表後、国内外での再演を推進し、持続可能な創作環境の整備をめざしている。本年は、横浜のダンスハウスDance Base Yokohamaの“Wings” と、愛知県芸術劇場の“Constellation”2つのプロジェクトで創造した6つの新作を、10月30日(木)から11月2日(日)の期間、愛知県芸術劇場とメニコンシアターAoiにて、フェスティバル形式で一挙に上演する。

愛知県芸術劇場では、三東瑠璃『満ちる』、阿目虎南『R/evolution(s)』、小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『ダンス作品第3番:志賀直哉「城の崎にて」』、柿崎麻莉子『hopee』を、メニコン シアターAoiでは、岩渕貞太『大いなる午後:the soft machine xxx』、高橋萌登『仄仄(ほのぼの)』を上演。

<作品概要>

■三東瑠璃『満ちる』 [Constellation]

身体の根源的な動きと感情の繊細な表現を探求し続け、数々の作品を発表してきた振付家・三東瑠璃。2025年4月に愛知県芸術劇場ダンスアーティストに就任して以来、初めて創作する作品『満ちる』を発表する。現在を生きる身体と感覚にフォーカスした本作は、観る人の呼吸や身体に静かに寄り添い、ただ「在る」ことの豊かさを提示する。ピアノの原型とされるクラヴィコードの繊細な音色を奏でる内田輝の生演奏のもと、4名のダンサーが見えない風、匂い、肌に触れる感覚等を大切にしながら、見えないものを見ようとする試みを行う。

演出・振付:三東瑠璃
出演:阪田小波、柴田真梨子、高橋真帆、牧野李砂
音楽・演奏:内田輝

■阿目虎南『R/evolution(s)』 [Wings]

美術大学で彫刻を学び、舞踏カンパニー大駱駝艦で長年経験を積んだ阿目は、現象学、彫刻的視座に基づく独自の舞踏メソッド「Multi Layered Body」を用いて、「現代における身体感覚の再解釈」をテーマに創作に取り組む。本作では、「Revolution」が持つ、「公転」「変革」という二重の意味を出発点に創作を開始。身体の即物性に着目し、「公転」という事象から「永続性と断絶」「入れ替わり」「移動」「変容」を身体に投影し、研ぎ澄まされたソリッドな動きを生み出していく。舞踏以外の多様な背景を持つダンサーと協働し、舞踏の新たに芽吹く可能性を提示する。

演出・振付・美術:阿目虎南
出演:長田萌夏、鶴見香弥、畠中真濃、松倉祐希
音楽:網田破裂音、鳴神硬雪

■小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『ダンス作品第3番:志賀直哉「城の崎にて」』 [Wings]

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクは、舞台芸術のあらゆる価値を探究し、身体のための新しい動きのメカニズム〈フィジカル・カタルシス〉を発展させてきた二人組の舞台作家である。本作は、そのメカニズムから立ち上がる実践をダンス作品として確立しようとするシリーズの第3番にあたる。今回の創作では、志賀直哉の小説「城の崎にて」を原案とし、城崎国際アートセンターでの滞在を通じてリサーチとクリエイションに取り組んだ。小説の内容や執筆の背景、作家が経験を創作に転化した行為の文脈を参照しつつ、現代を生きる私たちにとっての「表現」の姿を探求する。

原案:志賀直哉「城の崎にて」(1917年)
振付・演出:小野彩加、中澤陽
出演:児玉北斗、斉藤綾子、立山澄
リハーサルディレクター:山口静
音楽:mmm
美術:カミイケタクヤ
制作協力:スペースノットブランク

■柿崎麻莉子『hopee』 [Wings]

『hopee』は身体の面白さを軸にした、ポップでスタイリッシュな作品。これまでのバットシェバ・アンサンブルやシャローン・エイヤールのL-E-Vダンスカンパニーでの経験を活かして国内外で幅広い活動を行ってきた柿崎が、今回は子供も大人も誰もが気兼ねなく、安心して楽しめる鑑賞環境をめざして創作する。おもちゃ箱をひっくり返したような時間の中で、当たり前だと思っていた自分の体や、生きていることそのものの不思議に触れられるように取り組んでいる。

※終演後にはプレイタイムを予定。

演出・振付・出演:柿崎麻莉子
振付アシスタント:鈴木春香
出演:Karim、吉田渚、Liel Fibak
音楽:ICHI
美術:長峰麻貴
衣裳:渡辺慎也

■岩渕貞太『大いなる午後: the soft machine xxx』 [Wings]

「この身体は、現代のテクノロジーにはまだ再現しきれない、豊かで精密な機構を備えたsoft machineなのではないか」という発想からリサーチを開始。香港出身の哲学者、ユク・ホイが提唱する概念「宇宙技芸」を援用しながら、「舞踏」「武術」「古代の遺物」「古今東西の美術」などを紐解き、技術を単なる道具ではなく、その文化における「世界との関わり方そのもの」とし、世界を覆う単一のテクノロジー観から「技術の多様性」を見出す。複数の技術や感覚が混線するこの身体(局所・極所!)から生まれる「soft machine」たちのダンスを創作する。

演出・振付・出演:岩渕貞太
出演:小暮香帆、酒井直之
ドラマトゥルク:丹羽青人(Dance Base Yokohama)
音楽:須川崇志
衣裳:藤谷香子
アンダースタディ:大月侑

■高橋萌登『仄仄』 [Wings]

ヒップホップとクラシックバレエを融合したスタイルを探究し、昨年主宰するダンスカンパニーMWMWとしてアメリカ二都市で初の海外ツアーを行った高橋萌登。今作は、日本の怪談に着想を得て、一から高橋が執筆した詩的物語を軸として、言葉を超えた身体表現を通じて構成したダンス作品。空間は刻々と姿を変え、時間と間は独自の呼吸で流れていく。誰かと共にした記憶、交えたかもしれない瞬間。目や耳を逸らさず、それに触れてみること。ざわり。近づく気配に、自分の感覚がどこまでひらくのかを試される。あわいに立ち現れるものたちとの、ささやかな交感のための怪談を描き出す。

演出・振付・出演・音楽:高橋萌登
出演:大西優里亜、中谷友紀
パフォーマンス・ピジョン・イネーブラー:伊藤千枝子

イベント情報

2025年10月30日(木)~11月2日(日)
愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama×メニコン シアター Aoi
パフォーミングアーツ・セレクション2025 Festival Edition

会場:
愛知県芸術劇場(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2)
メニコンシアターAoi(愛知県名古屋市中区葵三丁目21番19号)
入場料・公演日時等:プログラムにより異なります。詳細は公式ホームページよりご確認ください。
https://dancebase.yokohama/event_post/pas2025

posted by Y.KURODA

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