こちらのフライヤーデザインは仮フライヤー（武部敬俊作）。KTYLによる本番デザインは近日公開予定！お楽しみに

いわゆる商業デザイナーではない〈非デザイナー〉たちによるフライヤーデザイン展「FLYED FRIED FLYERS#2」が、9月1日（土）〜9月9日（日）までの約１週間に渡り名古屋LIVERARYofficeにて開催される。

展示の初回は、同企画をLIVERARYと共催する高円寺のギャラリー・FAITHにて2018年4月に行われた。

 

Takatoshi Takebeさん(@takatoshitakebe)がシェアした投稿 – 2018年 4月月19日午前2時13分PDT

ネットを使ったイベント告知が主となりつつあり、次第に重要視されない状況下に置かれている「フライヤー」。紙モノ文化のひとつと言える「フライヤー」という物体について、その温度について、再度見つめ直す機会をつくり出したい、ウェブで情報発信をしているLIVERARYだからこそ、そんな思いを込めた展示を企画したとも言えるだろう。

展示作家はこれまでに制作した自身のフライヤーを展示する。

〈出展作家一覧〉　※五十音順

池田俊彦（T.V.notJanuary,HeiTanaka）

沖 真秀

KTYL（YoungLizard,Moonscape,PBB）

鈴木侑馬（OFFICEVOIDS,POSTER,ENDLESSHOMEWORK）

武部敬俊（THISIS(NOT)MAGAZINE,LIVERARY）

テライショウタ（Gofish,NICEVIEW）

てんしんくん

松井一平

鷲尾友公

今回の名古屋編には、前回の東京編にプラスして3名の作家（松井一平、沖 真秀、鷲尾友公）が加わっている。展示作家の作品と言えるフライヤーの展示以外にも、個人的に忘れられない思い出が詰まったフライヤーや単純に街で見かけてピックしたかっこいいフライヤーなど、自慢のフライヤーコレクションを自由に張り出す掲示板スペース「ぼくの、わたしの、フライヤー展 #2」も前回に引き続き設置される。

また、9月2日（日）には展示のオープニングイベントとしてカレーと音楽の宴「CURRY MEETING in FLYED FRIED FLYERS#2 」が開催される。同展に参加するテライショウタ（Gofish）率いるCURRY MEETING CREWによるカレーが楽しめるほか、今回から展示に参加することとなった松井一平、沖 真秀参加のDJチーム・シャロン（沖真秀、李ペリー、松井一平）も登場。さらにローカルDJらも集い、賑やかなパーティーとなることだろう。

〈以下、ステートメント〉※前回展示告知から引用

普段何気なく見ている「フライヤー」というひとつの文化に焦点を当てる今回の企画。

すっかりウェブメディアに気を取られがちな現代だからこそ、直接的に人から人へ渡り、そしてまた人を繋ぐ「紙のフライヤー」というひとつのきっかけに着目。

フライヤーを作る人たちの「らしさ」って、“もう一度改めて見て”みたら面白いのでは？という一言から発展していった今回の企画展。

デザインフライヤーアーカイブのほか、架空イベントのフライヤーをデザインしてくる人もいるようです。

音楽×デザイン×アート×人

振り返りつつ、楽しみ、何か感じてもらえたら嬉しいです。

KEEP THE 紙！

TEXT__AMI SUGIURA （ FAITH ）

数時間かけてつくりあげたお手製のフライヤーたちは大体短命です。

一度、空を舞い、飛び回って、本来の役目を全うした後のそれらを

わざわざ拾い集めて、

熱した油で一気に揚げて、

壁一面に貼り出してみる。

改めてその匂い、色、記憶などが浮かび上がってきて、

また違った意味、新たな価値などが印字される、はず。

たぶん、そんな企画です。

TEXT＿TAKATOSHI TAKEBE （THISIS（NOT）MAGAZINE,LIVERARY）