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三東瑠璃が主宰するダンスカンパニー・Co.Ruri Mitoの公演が愛知県芸術劇場小ホールで開催!イプセンの名作をコンテンポラリーダンス・映像・音楽で表現。

2022.06.29.Wed - 06.30.Thu | 愛知県芸術劇場 小ホール(愛知|栄)

 

三東瑠璃が主宰するダンス・カンパニー、Co.Ruri Mitoによる公演『ヘッダ・ガーブレル』が、6月29日、30日に愛知県芸術劇場 小ホールで上演される。

本公演は、同劇場で前衛的、実験的な作品を紹介する「ミニセレ」シリーズの2022年度第1弾の企画。近代演劇の父といわれるノルウェーの劇作家、イプセンの名作をコンテンポラリーダンス・映像・音楽で上演する。

出演は、三東瑠璃、青柳万智子、安心院かな、金愛珠、斉藤稚紗冬。さらに映像出演として森山未來、杉山剛志、中村あさき、宮河愛一郎も登場する。

 

《三東瑠璃 コメント》

ヘッダ・ガーブレル

2021年初演時のクリエーション開始前に本読みを始めた頃、すぐに私は、自分自身がヘッダなのではないか?と感じました。私は、物語をそのまま追って披露することで「何か」を伝えようとは思いませんでした。ヘッダの人生を通して「何か」を伝えたいと思いました。その後はヘッダに寄り添った形で本を読むことになっていきました。ドラマトゥルクの杉山さんらと戯曲の本質を探るべく、読解に時間を費やし語り合いました。そして私の個人的な意識と結びつけてヘッダという人物が私の中で育てられていきました。時に内側に抱えているもののほとんどがネガティブに感じられました。苦しみも痛みも嫉妬も愛情も、それらすべてをダンス(身体)で表現しました。本の中でヘッダは死んでしまいますが、今、私は、生きることを選んでいます。私はヘッダでもあるし、三東瑠璃でもあるのです。そんな気づきを得てからは少し気持ちが楽になりました。受け入れ、受け入れられる関係を築きたいという心の奥底の叫び、想いも作品に現れている気がします。でもヘッダは死んでしまいました。それはなぜでしょうか? ご覧になった皆様に、様々な解釈ができるような演出をしました。自分自身を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。このダンス作品では、ヘッダ以外の登場人物はいません。ヘッダとコロス4名、映像、音楽、舞台美術、照明、衣裳で構成されます。再演ではありますが、初演と同じ時間をかけて本気で毎日稽古を積み重ねています。ぜひ劇場まで足を運んでいただけましたら幸いです。

イベント情報

2022年6月29日(水)、6月30日(木)
Co.Ruri Mito 2022『ヘッダ・ガーブレル』
会場:愛知県芸術劇場 小ホール(名古屋市東区東桜1丁目13番2号)
時間:6月29日(水)20:00~、6月30日(木)14:00~ ※ 開場は開演の30分前
※ 3歳以下入場不可。6月30日(木)14時公演のみ 託児サービス あり(有料・要事前予約)。

演出・振付:三東瑠璃
作:ヘンリック・イプセン
出演:三東瑠璃 / 青柳万智子、安心院かな、金愛珠、斉藤稚紗冬(Co.Ruri Mito)
映像出演:森山未來、 杉山剛志、 中村あさき、 宮河愛一郎
チケット:全席自由・整理番号付
【前売】一般 3,500円 18~24歳以下 3,000円 高校生以下 2,000円
【当日】全席種いずれも 4,000円
チケットの取り扱いなどは、公式サイトへ。
https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000802.html

ヘンリック・イプセン(Henrik Johan Ibsen) (1828-1906)
「近代演劇の父」と称されるノルウェーの劇作家、詩人。シェイクスピア以降、世界でもっとも盛んに上演された劇作家としても知られる。幼くして家が破産し、風刺的な詩や戯曲などを書きはじめる。創刊した週刊誌は廃刊、支配人となった劇場も経営不振で閉鎖の憂き目にあうが、戯曲『ブラン』(1866)がようやく世に認められ、『人形の家』(1879)で不動の名声を得る。その後は『幽霊』(1881)『民衆の敵』(1882)などの戯曲を世に送り、近代演劇だけでなく、女性解放運動にも大きな影響を与えた。

三東瑠璃(演出・振付) Co.Ruri Mito 主宰
5歳からモダンダンスを始める。2004年日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。2004‒2010年ダンスカンパニー<Leni-Basso>所属、その後フリーランスとして活動。スウェーデン王立バレエ団にてゲストダンサーとしてWim Vandekeybus『PUUR』、Sasha Waltz『Körper』に出演。またDamien Jaletと名和晃平による『VESSEL』に出演等国内外で、ダンサーとして活躍。2017年に土方巽記念賞を受賞。同年、<Co.Ruri Mito>としてグループ活動を開始。2020年に文化庁芸術祭新人賞を受賞。2021年6月公開石川慶監督映画『Arc』で振付を担当。2020年度より公益財団法人セゾン文化財団セゾン・フェローII。

Co.Ruri Mito(コー・ルリミトウ)
国際的に活躍する三東瑠璃主宰のダンスカンパニー。個々の身体の特徴を深く追求しながら時間をかけて質の高い作品の創作を目指している。これまでに『みづうみ』(2017年)、『住処』(2018年)、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)とのコラボレーション作品『MeMe』(2019年)、『Where we were born』(2020年)、『TOUCH-ふれる-#1』(2022)を発表。

posted by Y.KURODA

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