『ヴァージン・スーサイズ』、『ロスト・イン・トランスレーション』で新世代監督として映画界に迎えられ、ガーリーカルチャーの旗手として絶大な人気を誇ってきたソフィア・コッポラ監督の最新作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』が、2月23日(金)よりセンチュリーシネマにて公開される。

南北戦争の渦中にある1864年のバージニア州。世間から隔離された女子寄宿学園に暮らす美しき7人の女性たちは、森の中で見つけた負傷兵を匿うことに。兵士の紳士的な態度に女性たちは次第に好意を持ち始めるが、彼女たちの心に嫉妬と欲望が生まれたとき秩序を保ってきた学園は思わぬ事態に見舞われる。

昨年、ソフィア・コッポラはミヒャエル・ハネケやジャック・ドワイヨンら名だたる巨匠たちを抑え、本作でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞。監督として成熟期に入ったことを証明した。

原作は1971年にドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演で『白い肌の異常な夜』として映画化されたトーマス・カリナンの小説「The Beguiled」。今回は飽くまでもリメイクではなく、原作小説を女性視点で再解釈し脚本化するかたちをとった。撮影ではフィルムと自然光の活用にこだわり、プロダクションデザインやハンドメイドの衣装など、細部に至るまで当時を再現しつつもソフィア・コッポラらしい世界観を構築している。ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニングらが出演し、女性たちのダークな一面を赤裸々に表現している。

なお、2月17日（土）より、今作上映館近隣のセレクトショップ「unlike.」にて「The Beguiled/ビガイルド　欲望のめざめ」連動企画「公開記念パネル展」が開催される。

パネル展来場者には映画割引券やドリンク割引券がプレゼントされるほか、映画鑑賞者には「The Beguiledの限定ブックレット」「ソフィアコッポラを特集したタブロイド紙」（いずれも完全非売品！）も半券提示にて贈与されるのだそう。さらに、同作に登場する7人の美しい女性たちを花に見立て、彼女たちを連想するような花の写真集を「LIEB BOOKS」がセレクトし、展示・販売も行う。

コッポラファンはもちろん、映画に興味がある方は是非コチラにも立ち寄ってみてほしい。