超個人的な問いを起点とし、濃密な記事と先鋭的なデザイン、リソグラフやシルクスクリーンなど実験的な印刷手法で生み出される唯一無二の雑誌『NEUTRAL COLORS』の展覧会が、7月1日からON READINGにて開催される。

本展では、今春発売になった『NEUTRAL COLORS』第４号の刊行に合わせてWEB上で連載している「雑誌ができるまで」というコンテンツを、紙媒体に落とし込み雑誌化する一連の制作工程そのものを展示する。会場には、『NEUTRAL COLORS』編集長の加藤直徳とデザイナー・加納大輔が常時滞在。リソグラフ印刷機を設置し、印刷、帳合、丁合、綴じ、断裁作業をその場で行う。

来場者は見学はもちろん、作業に加わることも可能。完成した雑誌は最終日、または会期終了後に販売予定（会期中は予約販売）。

―――

NEUTRAL COLORS第4号は「雑誌だけで生きていけるか？」が通底テーマ。そして紙と平行して「雑誌ができるまで」をWEB連載で追いかけました。その連載を紙媒介化。リソグラフで刷りながら制作します。本展示は、制作風景をそのまま展示として見てもらう試みです。仕事特集の本当のフィナーレ。毎日刷ります。日々紙が増殖していき空間を埋め尽くしていきます。ドネーション式（投げ銭）で行いますので、見学という名の励ましに来てください。はたして、リソグラフはわたしを救うのか——。
（『NEUTRAL COLORS』編集長　加藤直徳）