フランス／日本を拠点とし、中近東からアフリカ大陸まで旅を続ける音楽グループ「Ky（キィ）」が、グループ活動10周年を記念した日本ツアーを敢行。名古屋公演は10月27日（木）gallery feel art zeroにて。

「Ky（キィ）」はパリ市立音楽院ジャズ科の同窓生・仲野麻紀（アルトサックス/メタルクラリネット/ボーカル）とヤン・ピタール（ウード/ギター）によるユニットで、自然発生的な即興演奏を軸に、ジャズやシャンソン、各国の民謡を縦横無尽にアレンジし、各国を旅する中で出会った音を奏でる。その日、その時間の一過性の空間でしか体感できない音をぜひ。

＜以下、アーティストからのコメント＞

サティの曲は、私たちを心地よい孤独に誘ってくれる。時代は常に混沌としています。国境を「たゆたう」音世界を往ったり来たりしてKy結成10年を迎えました。折しも敬愛するサティ生誕150年。音は、色々な想いに寄り添うもののような気がします。それでは、これからもよい音の旅を、Bon voyage！
仲野麻紀

演奏しながら考えていたのは、海や、野菜が育つ様子や、先祖のことで、注意したのは鳥たちの邪魔をしないこと、空気を大切にもてなすことでした。エリック・サティは私たちに「問うこと」をうながしてくれました。10年前から私たち二人は、ピアニストの右手と左手のように分かり合える相棒として、これらの曲と共に世界を旅し、ひとときのパフォーマンスを演じてきました。今回、新しいアルバムを通じて、これらの曲をみなさんと共有できることを心から喜んでいます。
 Yann Pittard [訳：笠間直穂子]