FEATURE:Assembridge NAGOYA 2017「みなと音めぐり」|2017年12月3日(日)|港まち各所(愛知|港区)
現在、名古屋市港区で開催中の音楽×現代アート×まちの祭典「アッセンブリッジ・ナゴヤ2017」。
街を舞台にアート展や音楽イベントが多数行われていく同イベントの中から、今回は12月3日(日)開催の「みなと音めぐり」をピックアップ!(前回記事では山城大督の制作プロセスを追いかけた→前回記事はコチラ)
「みなと音めぐり」に出演するのは、普段は弾き語りユニット・Gofishとして活動する愛知在住のアーティスト・テライショウタ。東京インディーシーンを代表するバンド・ceroのサポートミュージシャンとして活躍、ソロアーティストとしても知られる厚海義朗、角銅真実。これまで国内外のさまざまな場所/環境でライブを行い、多種多様なアーティストたちとの共作/共演を行ってきた二人組ユニット、テニスコーツ。そして、そのテニスコーツとの共演経験も豊富で親交も深いSSWの池間由布子。
※なお、テニスコーツは、12月3日(日)「みなと音めぐり」は音源と映像での参加となる。一体どのような形で他の4組のアーティストと共演するのか?にも期待したい。また、その代替公演として11月24日(金)「港まちポットラックビル」にてワンマン公演「みなとのテニスコーツ」を行うことに!こちらの詳細は最下部、イベント情報欄をチェック。
個性豊かな5組のアーティストらが、港まちのさまざまな場所(ときには移動中も)で演奏を繰り広げ、参加者とともにまちを歩く、そんな新しい形のライブツアー。それが「みなと音めぐり」だ。
LIVERARYでは、彼らが下見に訪れ、実際に港まちのさまざまな場所を巡りながら、演奏のアイデアを膨らませていくプロセスに同行。今回のレポート記事を見ながら、当日の様子を想像してみてほしい。
SPECIAL REVIEW:
みなと音めぐり
テニスコーツ、テライショウタ、厚海義朗、角銅真実、池間由布子(※取材時は不在)
Text, Edit & Photo : Takatoshi Takebe [ LIVERARY / THISIS(NOT)MAGAZINE ]
Photo:Sara Hashimoto [ LIVERARY ]
写真左から、さや(テニスコーツ)、厚海義朗、角銅真実、テライショウタ、植野隆司(テニスコーツ)
「みなと音めぐり」は「水族館南側緑地(16:30 )」からスタート。まちなか各所を巡り「旧・名古屋税関港寮(17:30〜)」へ。そこからさらにまちなかを抜けて、ゴール地点となる「港まちポットラックビル(19:30〜)」へ。延べ数キロに渡り、参加者と出演者がともに歩いていくライブツアーとなる。
……ということでまずは、スタート地点「水族館南側緑地」へ。
経由ポイントとなっている「旧・名古屋税関港寮」を目指し、歩いて行く一行。
歌を口ずさみながら、しばらく歩いて行くと、大きな公園が。
こうした寄り道ポイントも、当日のライブ会場となる可能性があるので、お楽しみに。
さらに歩いていくと……
経由ポイント「旧・名古屋税関港寮」に到着。
1階〜2階まで「アッセンブリッジ・ナゴヤ2017」の現代アート展「パノラマ庭園−タイム・シークエンス−」の会場でもある「旧・名古屋税関港寮」。当日ももちろん作品の観覧が可能だ。
屋上へするすると登っていき、サウンドチェック?【注】屋上への侵入は通常時は禁止されているそうです……
こういった動きはテニスコーツならでは。
ちょっとお疲れな表情を見せる、厚海さん(奥に角銅さん)。
当日のツアーでこの場所は、歩き疲れた方々にとっての休憩スポットにもなりそう。
さて、一休みしたところで、ゴール地点「港まちポットラックビル」へと歩きだす一行。
すると、またしても面白そうな場所を発見。
「土足禁止」を書かれたこの公園内には、足つぼを刺激する「足踏み石」が。
謎の足つぼ公園を後にし、
港まちの主要道路である江川線を横断……
続いては、「港まちポットラックビル」のすぐ近くにある「UCO」(旧・潮寿司)へ寄り道。
お隣の「ボタンギャラリー」も気になりつつ……
(UCOとともにこの場所も現代アート展「パノラマ庭園−タイム・シークエンス−」開催中)
ようやくゴール地点「港まちポットラックビル」に到着!
道中、さまざまなスポットを見つけては、舞台に置き換え、イメージを膨らませていたように見えた一行。
この後、すぐさま「アッセンブリッジ・ナゴヤ」ディレクター陣とのミーティングに。
「足踏み石があった公園は、裸足でやったら楽しそうだよね」
「あのUCOの雰囲気、すごく好きだな~」
「税関寮はすごく音の響きがよかったよ」
「橋の上を歩いている時、港らしい音が聞こえてきて楽しかった」
それぞれに印象に残った港まちスポットを声に出して、演奏の舞台を決めていく過程は、
まるで、新しいバンドを組んで、各々楽器の担当パートを決めていくようでもあった。
本番となる12月3日(日)は、
それぞれのソロ曲をやったり、時に合奏をしたり、やや即興的な演出もありつつ、
まちの音にも耳を傾けるような企画も盛り込まれていきそうそうだ。
港まちのさまざまな場を舞台に、おそらく2時間ほどのライブツアーが繰り広げられるわけだが、
出演者たちにとっても、当日が一体どうなるかなんてはっきりと明言はできないだろう。
あなたも彼らと一緒に、未知なる冒険にぜひとも出かけてみてはいかがだろう。
きっと誰も思い描けなかったような、新しい音楽がこのまちに息吹く瞬間が訪れるはずだ。
最後に12月3日(日)当日のタイムテーブルと順路をおさらいしておこう。
みなと音めぐり TIME SCHEDULE
(※各所でのライブは予約不要。途中参加可。当日はかなり冷えることが予想されるので、しっかりと防寒着の準備を!)
16:30 スタート地点:水族館南側緑地
↓
まちなか各所
↓
17:30 経由地点:旧・名古屋税関港寮
↓
まちなか各所
↓
19:30-20:00 ゴール地点:港まちポットラックビル
※冒頭で触れたとおり、12月3日(日)「みなと音めぐり」においてテニスコーツ本人の出演はなく、音源と映像での参加となる。その代替公演「みなとのテニスコーツ」が、11月24日(金)港まちポットラックビルにて行われるのでそちらもお楽しみに!
テニスコーツ、池間由布子
Gofish
角銅真美
厚海義朗
2017年12月3日(日)
みなと音めぐり
会場:水族館南側緑地、旧・名古屋税関港寮、港まちポットラックビルほか、まちなか各所
時間:16:30〜20:00
出演:テライショウタ、厚海義朗、角銅真実、池間由布子
音源・映像出演:テニスコーツ(※アーティストの都合により、テニスコーツ本人による出演はなし)
料金:無料(予約不要/※旧・名古屋税関港寮、港まちポットラックビルでは現代美術展パスポートが必要になります。)
※途中参加可
※暖かい服装でご参加ください。
※雨天時の開催についてはウェブサイトなどでお知らせします。
2017年11月24日(金)
みなとのテニスコーツ
会場:港まちポットラックビル
時間:19:30〜20:30
出演:テニスコーツ
料金:無料(予約不要/現代美術展パスポートが必要になります)
テニスコーツ
1996年頃結成。さや(ヴォーカルほか)と植野隆司(ギターほか)によるバンド。国内外の多数のレーベルからの作品発表やツアー・ライブを重ね、さまざまなバンドやミュージシャンとのコラボレーションも多数。長年のキャリアがありながらも、いつも結成当初のような状態で、まったく型にはまらない温かくもクールな活動と演奏を続けている。
テライショウタ
名古屋市在住。歌とギターのソロユニットGofish、ハードコアパンクバンドNICE VIEW、ギターによる即興演奏、DJ、音楽とスパイスの宴「カレーミーティング」や「カレーとノイズ」の主催など。NICE VIEWとして2009年にUSツアーも敢行。近年のリリースとしてアルバム「NICE VIEW / SOPHISTICATED AND BARBARIAN 」、アルバム「Gofish / よかんのじかん 」、7インチシングル「Gofish / 肺、ピアノのまわり」、10インチEP「Gofishトリオと柴田聡子」など多数リリースあり。
角銅真美
長崎県生まれ、音楽家、打楽器奏者。マリンバをはじめとする色々な打楽器、自身の声、身の回りの気になるあらゆるものを用いて、音楽といたずらを紡いでいる。その形はインスタレーション、アートプロジェクトでの作品制作にも及び、演奏だけにとどまらない作家としての自由な表現活動を展開している。ソロでの活動の他、2016年夏よりバンドceroにてコーラスとパーカッションでのサポートメンバーとしての活動や、さまざまなライブサポート(Doppelzimmer,野田薫,古川麦etc…)テレビ番組収録などの演奏活動、番組内の音楽やCM・映画音楽の楽曲演奏をはじめとするスタジオワーク、作曲家の新作初演・現代音楽をはじめとするコンサートでの演奏、ダンス作品や映像作品への楽曲提供も行なっている。2017年、自身初となるソロアルバム『時間の上に夢が飛んでいる』をリリース。
厚海義朗
ベーシスト/シンガーソングライター。正しく今を体現する様々なバンドにベーシストとして参加。コンポーザーとしては自身も参加する「GUIRO」に曲を提供し、その優しく芯の強いメロディがバンドの魅力を広げている。
GUIRO/OishiiOishii/ceroサポート/厚海義朗トリオ/Hara Kazutoshi/G.RINA&MIDNIGHT SUN/やけのはらバンド/SATETO。
池間由布子
2013年8月、ミニ・アルバム『エクスキューズ、ミィ』