TAC-MATE(現・LIVERARY Extra)他(愛知|岡崎)
愛知県岡崎市が、クリエイティブなネットワークを強化し、まちのさまざまなプロジェクトを協働するプラットフォームづくりを目的とした新規プロジェクト「INC」を始動。現在、メンバーを募集中だ。事前説明会を兼ねたトークイベントも10月6日(日)なごのやにて開催される。※こちらのイベントは終了しました
メンバー募集/選考を経て採択された参加メンバーは、2019年11月より本格スタートする「INC」で、多彩なジャンルのクリエイターら(=講師陣)によるワークショップやレクチャーを受けることができるフェーズ1「インプット」、2020年3月のプロジェクト終了時に向けて、その成果を発表/プレゼンするためのフェーズ2「アウトプット」という道のりをともに歩みながら、互いにクリエティブ・ディレクション力を高め合っていく。
「INC」フェーズ1に登場する、注目の講師陣/ゲストクリエイターたちはこの4組。
インプット期間に行われるレクチャー及びワークショップに登壇するのは建築、デザイン、編集、店舗ブランディングなどさまざまな分野でオルタナティブに活躍する面々。計4日間の日程で、それぞれ第一部は一般公開型のトーク&ディスカッションを、第二部ではプロジェクトメンバーのみが参加できるワークショップもしくはレクチャーが行われる予定だ。
登壇日:2019年11月23日(土)
園田崇匡(株式会社FER代表取締役)
2012年に所謂脱サラ後に中華そばそのだを神戸にて開業。その後、大阪に大衆食堂スタンドそのだ、台風飯店など西日本を中心に8店舗ほど飲食業を中心に展開する(株)FERを運営しています。
※この日のゲストクリエイターは追加発表がある予定です
写真左から、野村由芽、竹中万季
登壇日:12月〜1月で調整中
野村由芽(She is/CINRA.NET)
1986年生まれ。2012年、株式会社CINRAに入社後、カルチャーメディア〈CINRA.NET〉にてクリエイターやアーティストの取材・編集・企画制作を行う。2017年に〈She is〉を立ち上げ、編集長に就任。
竹中万季(She is/CINRA.NET)
1988年生まれ。〈CINRA〉のクリエイティブ事業部でクライアントのオウンドメディア立ち上げやコンテンツ企画・記事制作などを担当。その後2017年より、〈She is〉プロデューサーに就任し、企画や編集などを行う。
登壇日:2019年12月8日(日)
原田祐馬(UMA/design farm)/「INC」プロジェクト創設メンバー
1979年大阪生まれ。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「共に考え、共につくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。グッドデザイン金賞(2016年度)、第51回日本サインデザイン賞最優秀賞(2017年度)など国内外で受賞多数。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。愛犬の名前はワカメ。
登壇日:2020年1月18日(土)
山道拓人(株式会社ツバメアーキテクツ代表取締役)
1986年東京都生まれ。「デザイン」と「ラボ」の二部門からソーシャル・テクトニクスという社会構築としての建築を提唱。2009年東京工業大学卒業/2011年同大大学院修了(塚本由晴研究室)/2018年同大大学院博士課程満期退学/2012年ELEMENTAL(チリ)勤務/2013年ツバメアーキテクツ設立/横浜国立大学大学院Y-GSA 非常勤教員、東京理科大学 非常勤講師などを経て、現在、江戸東京研究センター客員研究員、住総研研究員、法政大学非常勤講師なども務める。
これらのゲストクリエイターらとともに貴重なレクチャー、ワークショップを受けられるのは「INC」参加メンバーのみ(※ただし、単に授業を受ける姿勢ではなく、自発的な姿勢でワークショップやレクチャーに参加してもらうことが前提となる)。なお、今回のゲストクリエイター陣の発表が予定より遅れてしまったことから、「INC」プロジェクトメンバー募集期限が、11月5日(火)まで延長となった。奮ってご参加ください。
10月26日(土)には、岡崎市発の超ローカルWEBマガジン「連と尺」主催の連尺通りを使った市民参加型のフリマイベントや、LIVERARY Extra(TAC MATE)にて漫画家・大橋裕之による半日店長&似顔絵屋さん、同じ通り沿いの人気ラーメン店・銀界を使ったDJイベントなどさまざまな催しが行われる(詳細は追って)。「INC」プロジェクトメンバーの武部敬俊(LIVERARY / LIVERARY Extra)、山田高広(三河家守舎 / 森、道、市場)も会場内に常駐しているため、「INC」についての疑問質問も随時対応する予定だ。この機会にまずは現場に遊びにいってみてほしい。
以下、前回掲載記事
「INC」プロジェクト創設メンバーはこの5名。
まずは、関西を代表するアート・ディクレターのひとりで、福井での「X SCHOOL」、常滑の「とこなめ焼DESIGN SCHOOL」などで講師を務め、さまざまな地域において活躍中のクリエイター・原田祐馬(UMA/design farm)、京都を舞台に実施された地域の歴史と文化を自由な発想で映し出すローカルメディア案を発表するためのプロジェクト「CIRCULATION KYOTO 2017」でリサーチディレクターを務めた建築家/リサーチャーの榊原充大。
また、開催地である岡崎を舞台としたリノベーションプロジェクトや、近郊の蒲郡市で毎年開催されている人気フェス「森、道、市場」の仕掛け人のひとりでもある山田高広(三河家守舎)、名古屋を中心に地域の魅力を発見・発掘し授業として届ける学びの場を創造してきた「大ナゴヤ大学」現学長・山田卓哉も参画。
森、道、市場 2018
さらに現在、岡崎市内にあるローカル・コンビニ「TAC−MATE」内に期間限定ショップ「LIVERARY Extra Season 2」を展開中で、ローカル/カルチャーに根付いた取材記事や企画制作を多数手がけてきた弊WEBマガジン「LIVERARY」の編集者・武部敬俊もプロジェクトメンバーとして参画。各地でさまざまなアクションを起こしている面々が「INC」のスターティング・メンバーとなることが発表された。
「INC」が命題として掲げる〈これからの○○〉を考える、最初のお題となるのがこの「TAC-MATE」。「LIVERARY Extra」終了後、プロジェクト期間中は「INC」メンバーらが集うワークスタジオとなる予定だ。
<以下、「INC」ステートメント>
クリエイターズ・イン・コンビニ?!
「INC」(インク)、参加クリエイター募集!
クリエイターが「これからの◯◯」を考えるプロジェクト「INC」、始まります。
今回の「◯◯」は、愛知県岡崎市にあるローカル・コンビニ「TAC-MATE」。2019年度の「INC」は、多彩なゲストを迎える「インプット」と、「TAC-MATE」を新たなメディアとしてとらえる「アウトプット」の2つのフェーズからなります。
「アーティスト・イン・レジデンス」ならぬ「クリエイターズ・イン・コンビニ」として、どんな環境にあっても同じものの象徴として存在するコンビニのこれからを考え、まちの魅力を伝えるコンテンツメイクと、プロモーションを担うメディアを共作し、実体化させようという内容となります。
プロジェクトのためのアイデアだけでも、それを実現するスキルだけでもなく、プロジェクトの筋道をつくる「クリエイティブ・ディレクション」の鍛錬を「INC」では重視します。
期間中はローカル・コンビニ「TAC-MATE」の中にワークスタジオを設けてプロジェクトを進めます。
その名の通り、クリエイターにとってのワークスタイルや、その地のローカリティを読み取った「これからのコンビニ」のモデルケースをまずは皆でつくっていきましょう。
「INC」は、東海圏にいながらにして、普段の仕事では得られないようなスキルとネットワークを体験できる場であり、普段の仕事にも繋げられるようなネットワークづくりを構築する場となることでしょう。
あなたと共鳴し合えるビジョンを持った新しいチームメイト(仲間)を見つけることも、このプロジェクトに参加する大きなメリットとなるはずです。
目標、目的
①プロジェクトをつくるクリエイティブディレクション能力の向上、多角的な編集力を育てる。
②自走できるクリエイティブチームをつくり、メディアをつくる。
③まだ誰も取り組んだことのない「これからの仕事」が生まれやすい環境をつくることを目指す。
④クリエイターや事業者、メディアによるネットワークのハブになる。
募集条件(こんな人を求めています)
・現状に満足していない人。
・企画力やプロジェクトの実現力を鍛えたい人。
・新しい働き方に向けて能動的に考え行動できる人。
・専門性と試したいプロジェクトのアイデアを持っている人。
・岡崎市や東海圏で新たなネットワークをつくりたい人。
・他のクリエイターの活動や働き方を知りたい人。
・岡崎市に関心を持っている/持つことができる人。
・TAC-MATEかLIVERARY Extraに行ったことのある人。
「INC」とは?
「クリエイターの中の(in Creators)」「イメージをつくる(increation)」「連携した(incorporated)メンバーたちから成る」の意味を合わせ持つ造語。
2019年11月〜2020年3月
INC
会場:TAC-MATE(その他近隣施設)/愛知県岡崎市連尺通り
実施期間:
2019年11月〜2020年1月:フェーズ1 INPUT
2020年1月〜2020年3月:フェーズ2 OUTPUT
募集概要:
・募集人数:10名程度 ※応募人数にかかわらず、選考をおこない参加者を決定します
・参加費(全日程):20,000円 ※参加費は場所代、運営費等として使用いたします
・募集締め切り(延長):2019年10月25日(金) 11月5日(火)
・参加メンバーの決定:2019年11月初旬
エントリーフォームはこちら
ゲスト講師/クリエイター:
園田崇匡(株式会社FER代表取締役)
野村由芽(She is/CINRA.NET)
竹中万季(She is/CINRA.NET)
原田祐馬(UMA/design farm)/「INC」プロジェクト創設メンバー
山道拓人(株式会社ツバメアーキテクツ代表取締役)
And More!?
「INC」プロジェクト創設メンバー:
原田祐馬(UMA / design farm)
榊原充大(建築家、リサーチャー)
山田高広(三河家守舎)
武部敬俊(LIVERARY)
山田卓哉(大ナゴヤ大学)
ロゴデザイン:原田祐馬(UMA / design farm)
WEBサイト編集&デザイン:武部敬俊、石垣嘉洋(LIVERARY)http://inc-okazaki.com/
主催:岡崎市
2019年10月6日(日)※こちらのイベントは終了しています
INC TALK & SALON
時間:19:00〜21:00(予定)
会場:なごのや(愛知県名古屋市西区那古野1丁目6−13)
参加費:1000円(ワンドリンク付)※21:00〜任意で懇親会に参加いただけます。参加いただく場合受付時に1,000円別途お支払いただきます。 ※定員約40名
トークゲスト:原田祐馬(UMA / design farm)、山本雄平(MAISONETTINC.)、武部敬俊(LIVERARY)
モデレーター:榊原充大
原田祐馬(UMA / design farm)
1979年大阪生まれ。UMA / design farm代表。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「共に考え、共につくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。グッドデザイン金賞(2016年度)、第51回日本サインデザイン賞最優秀賞(2017年度)など国内外で受賞多数。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。愛犬の名前はワカメ。
武部敬俊(「LIVERARY」編集部、「LIVERARY Extra in TAC-MATE」ディレクター)
1983年岐阜生まれ。編集者。大学卒業後、編集プロダクションや出版社に勤務し、編集職に従事。並行して自主制作雑誌「THISIS(NOT)MAGAZINE」を制作・発行。2013年11月、名古屋拠点のローカル/カルチャーWEBマガジン「LIVERARY」を仲間たちとともに始動。同誌の企画編集/ライティング/イベント制作等を担当。異種格闘技的ラップバトル「LIVERARY LIVE”RAP”Y」(森、道、市場2016-2017)や、チーム未完成とともに創作した真実の恋愛を探すリアル出会い系ゲーム「恋は未完成」(森、道、市場2018)、閉店後の地下モールを使った音楽イベントや、コンビニをテーマとした変てこショップ「LIVERARY Extra」ほかさまざまな企画を実行。ライターとして他媒体でも執筆。デザイナー及びプランナーとして、漫画家・大橋裕之を起用した人権週間啓蒙広告で「AICHI AD AWARDS 2017」グランプリを受賞。広義における編集者として活動中。
榊原充大(建築家、リサーチャー)
1984年愛知県生まれ。2007年神戸大学文学部人文学科芸術学専修卒業。建築や都市に関する調査・執筆、提案などをおこなう。2008年から建築リサーチ組織「RAD」を共同運営。2019年株式会社都市機能計画室を設立。公共的な施設の計画運営のサポートをおこなう。