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名古屋在住、国内屈指のビートメイカー・Ramzaによる新作は、ダンサー/振付家・平原慎太郎が主宰するOrganWorksの舞台音楽。レコードと配信でリリース。

2022.09.16.Fri | NEW RELEASE:Ramza『Whispering Jewels – ひび割れの鼓動』

 

そのレベルは国内屈指と評される、名古屋を拠点とするビートメイカー・Ramzaが、9月16日に新作『Whispering Jewels – ひび割れの鼓動』をレコードと配信でリリースする。

この作品は、ダンサー/振付家の平原慎太郎が主宰するダンスカンパニー・OrganWorksが、古代ギリシャ劇の合唱隊「コロス」をテーマに、6名のダンサーと2名の俳優によって、6つの物語で構成したコンテンポラリーダンス作品『ひび割れの鼓動』の舞台音楽として制作されたもの。

緻密にプログラミングされたミニマルな電子音に多様な環境音が超現実的にレイヤーされた楽曲は、Ramzaが舞台1章ごとのテーマに沿って制作した。

 


Photo by hajime kato

 

柔らかく包み込むようなノスタルジックな鍵盤の旋律や脳にダイレクトに到達するノイズによって聴覚が研ぎ澄まされ、立体的で生々しさのある音像と、動物や(おそらく)不死者の声により、古代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。

神々しくも狂気的な異才を放つRamzaによる新作は、あなたの創造力を掻き立てる圧倒的な音楽体験を与えてくれるはずだ。

 

<Ramzaコメント>

この作品は“柔順”で落ち着きがある様に感じている。

超越的な実験性や過剰な電子制御とは無縁で、閉鎖的だが豊かに自立した発狂というべきか、主観的に見れば「鬱屈な日々の作曲」から副次的に作り出されたカタルシスなのかもしれない。

それは、散歩をしてみたり、本を読んでみたり、サウナに行ったり食事を変えても決して晴れなかった“何か”、生きるという設問の中で絶望的に突きつけられる“何か”に対し“柔順”であるという事に追従する。

つまりこの作品は「求めている理想の”何か”は”この世”ではもう手に入らないという途方も無い事実の上でダンサーが典雅に舞う。」という舞台上の“瞬間”を惜しげもなく“永遠”に接続した我々の”柔順”なる儀だ。

この運動は科学では解明されない領域であるから、神が宿っているという言い方が出来る。

総じて、Whipering Jewels – ひび割れの鼓動をVinylカットするというプロセスは極めて”柔順”に神秘的に行われたのだと感じている。全てに感謝申し上げる。

そしてこの喜びに対し、僕は今静かに発狂している。

Ramza
『Whispering Jewels – ひび割れの鼓動』
2022.09.16 Release
DDJB-91224 / ¥4,730
レーベル:AWDR/LR2
仕様 :2LP(見開きジャケット)

トラックリスト:
Side A
01. Nostalgia
Side B
01. Ballad
02. Talk show
Side C
01. immortal
Side D
01. Concrete
02. Dithurambos

RAMZA
名古屋を拠点とする作曲家。
HIPHOPを出発点とし、取り替え不可能なニューエイジビートを作る。
2021年3月「GOOPY DRY REMIXES」を発売。
2020年 FreeBabyroniaとのSplit EP「GOOPY DRY」をリリース。
2019年 mini Album「sabo」をリリース。
2017年、AUN muteよりFull Album「pessim」をリリース。
2018年、東京, 六本木の”21_21 DESIGN SIGHT”で開催された「都市写真-ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」ではTakcomのインスタレーションにてサウンドデザインを担当。
過去2度に渡るBoiler Roomの出演。

posted by LIVERARY

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