2015.06.17.Wed | 【NEW RELEASE】TIGERMOS / tigerMos
tigerMosとは何なのか?誰なのか?
tigerMosは、イケダユウスケと荒木正比呂の2人のコンポーザーによる音楽ユニットだ。前者はギターと歌を、後者はキーボードを担当する。彼らはラッキーなことに出会い、意気投合しユニットを結成。曲を制作し、その楽曲を2012年12月31日の大晦日にYoutubeへアップロードした。
それは瞬く間にネット上を駆け抜け、とあるハンバーガー屋を営む元バンドマンの目と耳にも届くことになる。もちろん、その他の多くの人にも彼らの音楽は届いたわけで、僕たちLIVERARYのイベントやその他多くのライブ出演に明け暮れる日々が続いていた。気づけば、彼らは2人ではなくライブサポートメンバーを加えた5人編成のバンドへと進化を遂げていた。しかし、一向に彼らの物販には作品が姿を見せなかった。
tigerMosを和訳すると、虎=tiger/苔=mossとなる。
イケダのことを「動物に例えるならネコ科。虎のようだ」と山野草マニアであり植物を愛好する荒木が言ったことがきっかけらしい。動物でもなく、植物でもないtigerMos。動く植物であり、緑色の動物である。まるでそれは美しさと強さを兼ね備えた彼らの音楽性を<突然変異のモンスター>として表現しているかのよう。
ようやく産み落とされた、tigerMos初となる音源作品『TIGER MOS』。この一枚のCDを最も待っていたに違いない人物にレビューを依頼した。同時に、そのレビューに対する回答をメンバーの荒木に依頼した。音楽以外の部分でもつながっている2人のテキストとストーリーを読み解いてみてほしい。
往復書簡的クロスレビュー
TIGERMOS / tigerMos
From 丹羽洋己(KAKUOZAN LARDER)
もう何度書き直したか分からない tigerMosのデビューアルバムのレビュー。
2013年元旦、僕は覚王山に小さな飲食店をオープンしました。 そして、その日、その店の前を偶然通りかかった tigeMosの中心メンバー荒木くんと数年ぶりの再会を果たしました。
その中でまだバンド名も無いバンドを始めたことを教えてくれました。
母性と少女性を併せ持つ、深谷彩の声を武器にポップスを突き詰めるバンド「レミ街」、 丹念に練りこまれた電子音と立体的なダンスビートが交差するソロ「fredricson」、 オーバーグラウンドとアンダーグラウンド、 両極端に自身の深みを露出し、充分な評価をされている荒木くんが態々新たにバンドを組む理由は何だろう。
その理由は、その日同行していた3人の中にいたのでした。 店内BGMのサイモン&ガーファンクルやペイヴメントに無邪気に「この曲好きなんですよ」と楽しみ、鼻歌する人。 その人がtigerMosでギター/ボーカル担当するというイケダユウスケくんだった。目の前に存在するのに、何故か存在している気がしない人。 別次元に存在しているような…。
そして、間もなく公開された動画の中で、その存在している気がしない人が歌い始めた瞬間。
そこから先の記憶は曖昧ですが、僕はすぐに連絡を取り、ライヴのオファーをした。それに託けデモ音源を手に入れ店頭で流し、出会う人出会う人と彼らの噂をしていました。
何度か店でライヴをしてもらったり、 イケダくんにソロライヴをしてもらったり、 店を閉めて(一度だけ)ライヴハウスに見に行ったり、 荒木くんの自信を勝手に自分の自信に取り違えて数か月、夏の暑い夜に2人は とても機嫌良くお店に顔を出し平然とした顔で「良い曲できました」と アルバムの1曲目「Holy Rover」を 聴かせてくれました。 その曲はそれまでのtigerMosの持っていた 複雑さとも白昼夢感とも違う シンプルでフォーキーな力強いリフとメロディーを 繰り返す3分ほどの曲でしたが、 とてつもない魔法がかかった3分間だったのでした。
アルバムが発売されることによって 彼らを取り巻く環境は大きく変わるであろう傑作を 結局、アルバムの説明も曲の説明も何もない、 私信の手紙の様なレビューとなってしまいましたが。
もしtigerMos未体験の方が このレヴューを読んでくれたのならば、 まず僕が初めて彼らの音楽に触れた 「PASS」という曲をYoutubeで 検索してみてください。
そして、緻密に作り込まれた音源ともまた異なる、 高い演奏力でダイナミズム 溢れるライブへも足を運んでみてください。
今、急激に拡がりと勢いをみせる 彼らが放つ眩いばかりの魔法と自信を是非、体験しに。
From 荒木正比呂(tigerMos)
ススキみたいに燃え広がる夏の夕空、覚王山の古い町並の一角、シャレた外国のビールをゆっくり飲みながらいつまでものんびりしたくなるお店。
ミュージシャンにとってそんな場所で演奏できる事は最高の幸せの内の一つです。
本当に、誰だってそうだと思う。
KAKUOZAN LARDER(以下ラーダー)の丹羽さんは誰よりも早くtigerMosの音楽に興味を持って、ライブに誘ってくれた人。
良い物が出来てる感じはしてたけど人に受けるかは自信がなかったから、すごく励みになりました。
音楽制作の一貫で「ドライブテスト」というのがあって、気分転換も兼ねて作った曲を車で聞く確認法があるのだけどまさにラーダーは僕達と丹羽さん夫婦とのファーストリスニングの場。
HolyRoverが出来た時もユウスケが
「出来たねー、ラーダーにいこうよ」
「じゃあこの曲持ってくか」
iPhoneにいれて、陽が落ちて行く坂道を登りきって、
いい感じで汗かいてたからお店に入ってまずビールを注文しながら
「新曲ができました!」
良い曲ができたねとみんなで喜んで、酔って、笑って、曲作りで疲れた頭が和らいでいきました。
そんな事もできる、そうiPhoneならね。
何度目かのラーダーでのライブでようやくお店を満員にする事できた時は(後で写真みたらモスク内部みたいだった)本当に嬉しかったです。
tigerMosとKAKUOZAN LARDER、僕たちの始めての達成でした。
tigerMos『TIGERMOS』は間違いなく生活から生まれた音楽。
ここにはこういう日常があり、そしてどうか、ずっと遠くの人たちにも届きます様に。
名古屋のとある街角より、愛をこめて。
この1stAlbumの発売を記念したイベントが8月16日(日)、今池TOKUZOにて行われる。ゲストには今年のタイコクラブにも出演していた電子音楽家・Ametsubが登場!イベント詳細は以下の通り。
2015年8月19日(日)
tigerMos 1st album “ TIGERMOS ”Release Party !
会場:TOKUZO 名古屋市千種区今池1-6-8
時間:18:00 open – 19:00 start
料金:adv. 2,000 , day. 2,500
出演 : tigerMos / DJ : Ametsub
詳細 http://tigermos.jpn.org/
予約: tigermosmusic@gmail.com
tigerMos
広島の地で幼少期よりビートルズとサイモン&ガーファンクルを聞いて育ったVo. イケダユウスケ。20歳の時に渡米し、アメリカ・ジョージア州の大学でREMIZEROのメンバーらと結成したバンドRejaのアルバム「Reja」をオ レゴン州のインディレーベルよりリリースする。帰国後、東京でLEGO WORKS、hydrant house purport rife on sleepyなどの音楽活動を経て名古屋へ移住。2012年、fredricson名義で活動するトラックメイカー/CM系コンポーザーであり、バンド・レミ街のメンバーでもある key. 荒木正比呂に声を掛けた事がきっかけでtigerMosを結成した。ロック、フォーク、エレクトロニカなどのお互いのルーツを食欲旺盛に盛り込み、全曲を共同で制作。国境を感じさせない完成度の高い音楽性がSoundCloud、Youtubeなどの発信をきっかけに国内外から注目を集める。活動開始から間もなくU.Kクラブシーンの重鎮Underworldの元メンバーDarren EmersonやU.SインディーロックバンドOf Montreal、堂珍嘉邦、Ametsubなどとの共演を果たし、UMBROのWebCMの楽曲を担当している。ライブメンバーにGt. 白石哲也、Ba. 西田真司、下田貢、角谷翔平、Dr. 深谷雄一、Per. ハナムラ鼓動ヒデノリを迎え、バンド編成にてジャンルを問わず多種多様なイベントに出演。 2015年6月17日 待望の1stアルバム「TIGERMOS」をM/A/G/N/I/P/Hよりリリース!http://tigermos.tumblr.com/
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川辺ヒロシ、okadada、TOSHIKI HAYASHI(%C)、YonYonら出演。入場無料のお花見イベント「サクラベツイン」が、東別院にて今年も開催。
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DJとして各地で活躍するkotsu(from CYK)のグラフィックデザイン展が今池・BYにて開催。初日・最終日はkotsu本人によるトークやDJパーティーも。
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ニュージーランドの人気プロデューサー、マイク・ファビュラスによるプロジェクト「LORD ECHO」が5年ぶりの日本ツアーを開催。名古屋公演は、24PLLARSにて。
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