Special Interview : SummerOfFan
ここ最近、音楽CDチャートのTOP10に入ってくるのは、ジャニーズか、AKBなどのアイドルのCDだけで、CDの売上不振がねじれ現象を起こしているように見えなくもない音楽業界。
一方、より良質な音や、プロダクト/物体としての価値を求めるコアな音楽ファンの間では、デジタルのCDよりもレコードやカセットテープといったアナログメディアの売上が伸びているのだそう。
そんな中、「とにかく、俺たちは夏の名曲を7インチレコードでリリースする」という謎の宣言とともに、2012年の夏に始動した名古屋発のレーベル。それが、「SummerOfFan」だ。
これまでに6EYES、カーリーズ、Vampilia(feat.Tujiko Noriko)の7インチ作品をリリースし、今年1月には今池得三にて2DAYSイベントを開催。neco眠る、平賀さち枝、オオルタイチ+うたも…といった錚々たるメンツが集結し、2日間とも満員御礼のビッグパーティーになったことは言うまでもない。
そして、来る、11月13日には、AlfredBeachSandalの7インチをリリース。
続いて、12月には、oonoyuuki/白い汽笛のスプリットシングルのリリースもアナウンスされている。
また、11月9日・10日には、またしても彼ら主催の2DAYSイベントが催され、同イベントの出演ラインナップにも名を連ねるAlfredBeachSandalの7インチの先行発売もあるのだそう。
こちらが先日、ぅぷされたばかりのNEW PV。映像はVIDEOTAPEMUSIC監督。
既に一部のコアなインディーファンからは一目置かれる存在になりつつある、新進気鋭のレーベル「SummerOfFan」。
その代表者であり、名古屋城近辺を常にパトロールしているのが日課というA氏と、普段は社畜っす、好きな食べ物は「長命うどん」っす、と笑うB氏の2人に実名を晒さないという固い約束を交わし、メールインタビューさせてもらいました。
※一部、意味不明な回答もありますが、いただいた原文をそのまま掲載しております
ーやはり「夏」というキーワードがレーベルのコンセプトにつながっているのでしょうか?
A:一、自、夕、\と書く「夏」を、まるで詩のよう様に感じた。それは春、秋、冬とは全く違う。 私たちに住む国に四季という季節の移り変わりがあったからこそ感じたことなんだ。
B:夏には楽しい思い出が沢山あって、夏休みのような楽しさがずっと続けばいいと思っています。
ーなぜ、7インチのレコードしか出さないのですか?音楽業界的にレコード市場は盛り上がっている、というのは聞いたことがありますが、現状のインディー音楽シーンについて、わかる範囲で教えて下さい。
A:ステレオは硬く厚い壁がなければ持てない。高層住宅が多い都会で厚い壁を持つ部屋はある程度のステータスに身を置く一部の人間だけの特権になってしまった。私たちの身の回りはデフレという、素晴らしく住みやすく、驚くほど静かで良質な社会を構成しているせいでね。 レコードと針のようにお互い触れ合って、身を削る関係を見出す社会が私たちの理想でもある。 音楽シーンそのものには大して興味はなく、好きな人、好きな音楽が点在しているだけなんだ。
B:7インチは曲数が少ない分、遊びが利くからかな。レゲエの7インチのバージョンだったり、A面の表題曲とは打って変わった意外な曲がB面に入っていたりと、意表を突かれる楽しみがある。あと単純に色んな人の作品を出したいからね。
ーどういった線引きでレコ―ドを出すアーティストを決めているのでしょうか?ジャンルもばらばらだし、名古屋のアーティストばかりではないですよね?
A:どうして夏があるのか、君は考えたことがあるか? 夏があることは、そんなに重要ではなく、夏をどうやって過ごすか、それが一番、何より大事なことだと リトルブッダが言ったのさ。
B:自分達のフィーリングに合うか合わないかの問題だからジャンルや地域性には囚われないよ。
ーレーベルは複数人で運営されているそうですが、何人で運営しているんでしょうか?50人くらいいるなんていう噂も聞いたことがあります。他にはどんな人たちがいるのか、教えて下さい。
A:運営なんていえるものではない。私たちが私たちのために組み立てたファンドから資金を投入しているだけだ。しかし、国内プレスは、予想以上にコスト高だった。ファイナンスは悪化する一方だよ。動ける体がなくなったら終わってしまうかもね。他の人間?夏を楽しむ人間はみなサマーオブファンさ。
B:夏にはみんなでキャンプへ行ってBBQやキャンプファイヤーをしたりと日常を楽しんでいる。とにかく愉快な人たちばかりだよ。
ー運営側の匿名性をあえて前に出しているのでしょうか?
B:人が沢山いるから仕方が無いんじゃないかな。
A:というか、誰かが何をやっているか?こそこそ知りたがるのは公安くらいのものでは?もし、知りたいと思う人がいるとしたら、その労力で高いステレオ買うなり、壁を厚くしたり、新たな価値観を見出してくれる音楽を探したほうがいいよ。
ー11月9日、10日に、2日間にわたるSummerOfFan2Daysというイベントを行うそうですが、それについて詳しく教えて下さい。
B:さっきも答えたけどジャンルや地域性に囚われないイベントになっていてとても刺激的だと思う。友達に出て貰って、友達に観て貰えるのはやっぱり嬉しい。祭りは大体2日続けてやるでしょ?これは僕らの祭りなんだよ。
A:サマーオブファンチームの何人かはイベントを制作していたから自然の流れなのかもしれない。
ー今後のリリース作品について、教えて下さい。
A:夏の曲を作って欲しいと思ってるバンドはいっぱいいるんだ。
B:Alfred Beach Sandal / モノポリー、oono yuukiと白い汽笛のスプリットが直近では決まっているよ。 これからも色んな作品を沢山出したいね。
ー自分たちなりの理想的なレーベルのスタンス/やり方、確固たる価値観などあれば教えて下さい。
A:アナログは良質なプレイヤー、アンプ、スピーカーの元、適切なボリュームを経て本来の姿を見せてくれる。 RE-EDITレーベルが美しく見えることがある。大きな音で聞く聞かせるを前提に作ってる人間のピュアさに。 金銭面で出し続ける体力に尽きる。
B:届くべき場所へ届けばいいと思う。今レコードって限定数百枚で発売していつの間にか完売しているという状態をよく聞くけど、それが当たり前みたいになっているのはちょっと寒い。情報を掴む速さで聴ける聴けないが生じるなんてナンセンスだ。恒久的に、とまでは言わないけど、ある程度の期間は作品を供給し続ける環境作りも大切だと思う。(あくまでレコードに針を落とした音で聴いて貰いたいので配信も行えばいいとかそういう視点は論外。)
●RELEASE INFO:
SummerOfFanリリース第4弾!
2013年11月13日発売 ※11月9日(土),10日(日)鶴舞KDJaponにて行われるイベントにて先行発売決定!
Alfred Beach Sandal
A面: モノポリー
B面: 家のない町(THE JUNGLE BOOK)
7Inch/SOFN004/¥945(tax in)
レーベル面デザイン:吉川英理子(ジョンのサン)
SummerOfFanリリース第5弾!
12月18日発売
oono yuuki & 白い汽笛
A面: oono yuuki hawaii / Gado Gado Djakarta
B面: 白い汽笛 / 風邪をひいた
7inch/SOFN005/¥1,050円(tax in)
ジャケットアートワーク:箕浦建太郎
ジャケットアートデザイン:武部敬俊 (THISIS(NOT)MAGAZINE)
oono yuukiと白い汽笛によるスプリット7インチの発売が決定。 oono yuuki hawaiiとして初のアコースティック編成で録音された今作は、 インドネシアの大衆音楽クロンチョンの祝祭的名曲「Gado Gado Djakarta」のインストカバーを収録。 白い汽笛の新曲「風邪をひいた」から感じられる夏の楽しさと少しの不安が 童心を忘れた大人たちに深く染み入る、彼ら屈指の名曲に仕上がっております。 そして名匠・宇波拓と稲田誠が各々に追求する生音の質感を、是非とも当アナログ盤でお楽しみ下さい。
●EVENT INFO:
来る11月9日(土)、10(日)の2日間連続でSUMMER OF FANがイベントを催します!
じゃじゃじゃーん!
1月に得三で行った2DAYSは両日共に大盛況! 今回も隙の無い完璧なメンツで最高のパーティーをお届け! 2回連続出場のALFRED BEACH SANDALはSUMMER OF FANより新作7インチをリリース。 発売日に先駆け、先行販売予定ですのでいち早くGETお願いします!
そして気になる2日目11/10(日)の追加出演者も大発表! トクマルシューゴバンドでもご活躍中のユミコさんのソロユニットYANKANOIさんにお越し頂きます。 参加メンバーがとても豪華!どんなバンドなのかは当日来てのお楽しみということで。
それでは2日間ともばっちりスケジュールを押さえて遊びに来て下さい! (SummerOfFan http://summer-of-fan.tumblr.com/から抜粋)
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