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フードデザインの実験室、アトリエオイシイワークスが「LABOEAT」に改名。新たな展開へ。

2015.04.01.Wed | 【RENEW OPEN】LABOEAT(東別院)

laboeat

 

「食」をテーマに様々なワークショップやイベントの企画・運営をしてきた、アトリエオイシイワークスが2015年5月、LABOEAT(ラボイート)として名前を新たにする。

これまで以上に「フードデザイン」の視点から、従来の専門領域を越えて「食」と「表現」を結ぶ新感覚スペースとして、不定期にイベントが開催される予定だ。

2011年から約3年間に渡り「食」をテーマに様々な教室やワークショップを開催してきたオイシイワークスは、「食」を中心とした、総合的なものづくりを行うフードデザインオフィス。企業や飲食店、農家などのブランドづくり、広告、パッケージから食を使った地域づくりまで、多角的なアプローチで問題を解決するためのデザインを手がけている。

「単に料理の技術やレシピを学ぶ料理教室“の枠組みを越えて、食をメディアとしたアートや表現、食を通じて社会の問題解決に取り組むフードデザインの可能性を伝えたい」と話すのはフードデザイナーの佐藤実紗。(オイシイワークス)LABOEATというスペースを、フードラーニングからアートまで、多角的な企画ができるプラットホーム的な場所に育てていきたい。そんな想いが今回のリニューアルに繋がっている。

 

ワークショップの様子

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LABOEATの、今後のイベントスケジュールも見逃せない。

5月は「金継ぎ教室」以前の開催時にはすぐに予約が埋まってしまう人気ぶりだった金継ぎのワークショップ。割れてしまった器を漆で継いで、金粉を蒔いて装飾する。5/20(水)・27(水)19:30〜21:00の2日間連続で、夜のクラスなので会社帰りにも立ち寄れる。

 

金継ぎされた蕎麦猪口

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6/24(水)〜29(月)は「VISIBLE/INVISIBLE – みえるもの、みえないもの、そのあいだ -」と題した展覧会が開催。岐阜県・美濃加茂に工房を構えるガラス作家”qualia-glassworks (クオリアグラスワークス) “のガラスの器や照明と、写真家・黒元雅史の写真の展示販売に加え、6/27(土)には同じく美濃加茂の自家焙煎珈琲店”コクウ珈琲”によるコーヒー教室など、実際にガラスの器を使ってアイスコーヒーとオリジナルのドリンクを楽しむ事ができるイベントも開催される予定だ。

 

コクウ珈琲/qualia-glassworks

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「meets CURRY !」がテーマの7月は、カレーやスパイスをテーマに活動するフードデザイナーやアーティストを紹介する。7/4(土)はスパイスやドライフルーツを組み合わせて、オリジナルの福神漬をデザインするワークショップ。7/5(日)は、カレーをコミュニケーション・ツールとして「ハッピーな空間」を作ることを目標に活動している出張料理ユニット・東京カリ〜番長と、らっきょうのある生活の楽しみを提案するラッキョウワークスのワークショップを開催。また、19(日)には、「食べるシチュエーションをデザインする」をコンセプトに活動するフードデザイナーモコメシ(小沢朋子)を招いてのトークイベントを予定している。

 

モコメシのフードデザイン

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8月以降も、全国から様々なゲストを招いての企画が決まっているが告知はまた追って。

 

また今後は、こどもと楽しむワークショップやフードデザインクラスKid’s LABOEAT、平日開催のイベントも増える予定。今まで参加したかったけれど週末は休めなかったという人や、親子・家族で参加してみたいという人も注目だ。

 

LABOEATで開催される企画は、金継ぎ教室など食に関するものづくり、世界各国の料理を楽しむワークショップ、本と食のコラボレーション、器やエプロンの展示までノンジャンル。これからも「食」というひとつのフィルターを通して見える、様々な世界を体験できそうだ。

 

トークイベント

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今後のLABOEATでは「食」「フードデザイン」をキーワードにしたトークイベントも増える予定。企画のテーマに合わせて、全国で活躍する食の専門家、フードデザイナー、アーティストを招き、近い距離で話を聞くことができる。

トークイベントでは、一方的に話を聞くだけではなく、食材を実際に食べながら、簡単なワークショップをしたり、ギャザリングパーティーを設けるなど、参加する人もみんなで一緒に考える仕掛けをつくっている。イベントが終わる頃には参加した人同士仲良くなったり、一緒に帰る人がいたり、その後SNSで交流が生まれたり、「食」を中心に新しいコミュニティーが生まれることも多い。

 

LABOEAT|オイシイワークスが入る製綿センタービル。「食」を中心にコミュニティーが生まれる。

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「食」というジャンルへの関心が高まっている中、「フードデザインって何?」という疑問も多いのが現状。LABOEATでは「フードデザイン」への理解と関心を深め、食をメディアとした広義的なフードデザインに触れられる場として、また、全国のフードデザイナー、食と表現に関わるプロフェッショナルたちとのネットワーク構築の場として、さまざまな企画を開催予定だ。

 

 

今後もフードデザインの実験室、LABOEATに注目したい。

 

 

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LABO(実験室)+EAT(食べる)=LABOEAT/ラボイート

 

私たちが毎日行っている「食べる」という行為。

飽食の時代において「食べる」行為は単に食欲を満たすという本能的行為を越え、

私たちは日々、食べる行為を「楽しむ」ことに力を注いでいます。

ファッション紙は、競うように「食」というジャンルを取り上げ、

「いかに食べるか」という問題は「いかに装おうか」という問題と同じステージに立っています。

私たちは、洋服を選ぶように、食べる時間や行為そのものに豊かさや美しさを求め、

知的好奇心を満たすために創意工夫を凝らす、文化的で知的な側面を楽しんでいます。

何を着ているかで、その人となりを判断するように、

何を食べているかで、その人となりが判断される時代なのかもしれません。

私たちがファッションで自分を表現するように、食も表現のためのメディアのひとつと言える時代です。

 

「食」を流行のコンテンツとして消費するだけでなく、

「食」を立体的にとらえ、「おいしい」の向こう側にある世界に目を向けてみる。

例えばテーブルの上にある塩ひとつとっても、

それが世界のどこで、誰がどのようにつくっているものなのか、想像してみる。

今飲んでいるコップの水は、どこの山から湧いているのか想像してみる。

その想像の旅は、私たちの味覚に影響を与えます。

 

味覚という感覚はとても曖昧で、おもしろいものです。

「このコップの中の水は、1,000年前の氷河を溶かしたとても貴重で高価なものです」と言われるのと、

「風呂の残り湯から汲んだ水道水です」と言われるのでは、

それが同じただの水だったとしても、私たちの感じる味わいは変わってしまうかもしれません。

 

LABOEATは、忙しい毎日から少し離れて、触覚、嗅覚、味覚など、さまざまな感覚を働かせて「食べる」とその向こうにある世界を楽しむ場所です。

 

オイシイワークス|LABOEAT
佐藤実紗

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LABOEAT|オイシイワークス

愛知県名古屋市中区正木1-13-14愛知県製綿センター1F/A

営業日時:不定期オープン

Mail:info@laboeat.com

公式HP:www.oisiiworks.com

posted by LIVERARY

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