2024.12.18.Wed | ON READING(愛知|東山公園)
2004年の新潟県中越地震から20年、中山間地の災害復興を出発点にアクションリサーチを続けてきた社会心理学者の宮本匠が綴ったはじめての単著『「みんな」って誰?ー災間と過疎をのびのび生きる』の刊行を記念して、12月18日にON READINGにてトークイベントが開催される。
聞き手は『震災後のエスノグラフィ』、『10年目の手記』など、災害体験を書くことをテーマに研究活動をしてきた高森順子。
過疎が進む被災地で、問題は解決していないのに住人が「復興した」と感じたのはなぜか。「みんな」という「空気」は、共同体にどのように作用するのか。災害復興、過疎地、移住、コミュニティ、組織形成などなど。「右肩下がり」の社会をのびのび生きるにはどんなやりかたがあるのか。
場づくり、組織づくりに取り組まれている人、なんとなく今の社会を手詰まりだと感じている人、過疎地や災害後の共同体に関心がある人には、なにかしらのヒントが得られる場となるだろう。
2024年12月18日(水)
宮本匠×高森順子「右肩下がり」を見なかったことにしないで、語りなおそう——
『「みんな」って誰?ー災間と過疎をのびのび生きる』出版記念トークイベント
会場:ON READING (名古屋市千種区東山通5ー19 カメダビル2A)
時間: 開場 18:30 開演 19:00~
参加費:1,500円(500円分お買い物券付)
定員:20名(要予約)
予約:https://onreading.jp/event/miyamoto/
宮本匠(みやもと・たくみ)
1984年大阪府生まれ。町工場の横に積みあがる金屑と機械油と田んぼの土のにおいが入り混じった東大阪の空気を吸って育つ。大学時代、古本屋と中古レコード屋を渉猟する毎日から、ひょんなことで新潟の被災地で山菜を探す日々に。すがすがしく今を生きるヤマの人々にすっかり魅せられて、世の中の人が「問題」と考えている見方だけではない「問題」とのつきあい方を被災地や過疎地をフィールドに研究する。博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科准教授。特定非営利活動法人CODE海外災害援助市民センター副代表理事。ユーモアとペーソスが同居するものが大好物。水道の蛇口から井戸水の出る大阪北部で三児の子育て中。 主な著書に『現場でつくる減災学』(新曜社、矢守克也と共編著)、『防災・減災の人間科学』(新曜社、矢守克也・渥美公秀編著、近藤誠司と共著)。
高森順子(たかもり・じゅんこ)
1984年兵庫県神戸市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位修得満期退学。博士(人間科学)。グループ・ダイナミックスの視点から、災害体験の記録や表現をテーマに研究している。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター研究員。2010年より「阪神大震災を記録しつづける会」事務局長。近著に『10年目の手記―震災体験を書く、よむ、編みなおす』(共著、生きのびるブックス、2022年)、『震災後のエスノグラフィ―「阪神大震災を記録しつづける会」のアクションリサーチ』(明石書店、2023年)。『残らなかったものを想起するー「あの日」の災害アーカイブ論』(編著、堀之内出版、2024年)。
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