UMA / design farm代表の原田祐馬が主催する企画展「OLD IDEAS」が、名古屋芸術大学内Art & Design Center にて開催中だ。会期は11月16日（日）まで。

原田祐馬は、グラフィックデザイン、ブックデザイン、空間デザイン、地域プロジェクトなど、多様な領域を横断しながら活動を展開するデザイナーであり、UMA / design farmの代表を務める。2021年度から名古屋芸術大学デザイン領域で特別客員教授を務め、2024年度からはファンデーションコースの特別客員教授として、デザインを学び始めた学生たちとともにレクチャーやワークショップを重ねてきた。

本展では、そんな原田が学生たちと過ごした 2年間の軌跡を、「思考」と「実践」の両面から可視化する。メイン会場となる 西キャンパス・Art & Design Center West では、原田自身の思考が空間として立ち上がり、素材・記録・実験が交差する“デザインの試み”が展開される。一方、東キャンパス・Art & Design Center East では、1年生が自ら展示計画を立て、原田との対話やワークショップを通して得た経験や気づきを空間として表現する。

テーマとなるのは、原田が学生たちに伝えた言葉 「ともに考え、ともにつくる」。学生・教員・原田が交わることで芽生えた“デザインのはじまり”を、未完成のまま共有する展覧会だ。完成された作品を並べるのではなく、思考のプロセスをそのまま見せる。「OLD IDEAS」は、デザインという営みの原点を問い直す実験の場となっている。

また、会期最終日となる11月16日（日）には、アーティスト・秋田公立美術大学准教授である柚木恵介を迎えたトークイベントも開催。こちらも合わせて足を運んでみてほしい。