2019.07.13.Sat - 08.03.Sat | ガレリア フィナルテ(愛知|大須観音)
愛知では、約9年ぶりとなる、アーティスト、大﨑のぶゆきによる個展『 漂白する、現像する、そして共有する』が、7月13日からガレリア フィナルテにて開催される。
大崎は、自身を取り巻く世界や認識への興味から「世界の不確かさ」について表現することを探求し、独自に素材や制作方法を開発しながら「イメージが消失する」現象やその過程から感覚を視覚化する作品を発表してきた。最近は、拠点とする愛知や大阪で予測されている南海トラフ地震について強く意識し、知人や周りの記憶や記録から作品を制作するシーリズを行っている。
本展では、アルバム写真やスナップ写真を元に描いたイメージが溶けていく瞬間を撮影するシリーズ『untitled album photo 』の写真作品と映像作品などで構成したインスタレーションを発表する。私たちの未来について、また予測不可能な災害について考えることから「過去/現在/未来」という時間概念の興味と、これまでの記憶や記録の収集から制作された本作。独自の方法である溶け流れるという方法から描き出す記憶の表現は、個々の思い出を誘発し、さまざまな記憶や幾多の時間の積層として提示される。
2019年7月13日(土)〜8月3日(土)
大﨑のぶゆき 「漂白する、現像する、そして共有する」
会場:ガレリア フィナルテ (愛知県名古屋市中区大須4-6-24 成田ビル上前津B1F)
開催時間:12:00~19:00
定休日:日曜・月曜
問:052-242-8684
http://gallefinart.exbog.jp
大﨑のぶゆき Nobuyuki Osaki
2000年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(版画)修了、愛知と大阪を拠点に活動する。「キュレーターからのメッセージ2012 現代絵画のいま」(兵庫県立美術館、2012年)、「未見の星座-つながり/発見のプラクティス−」(東京都現代美術館、2015年)、「Noemi Weber/ Nobuyuki Osaki」(ルートヴィヒ・フォーラム・アーヘン、2017年)、「アイチアートクロニクル1919-2019」(愛知県美術館、2019年)など多数のグループ展に参加するほか、国内外の美術館・ギャラリーにて発表を行う。2013年VOCA佳作賞、2015年名古屋市芸術奨励賞、2017年大阪市「咲やこの花賞」を受賞。2019年はブエノスアイレスにてアーティスト・イン・レジデンスに参加し、日系移民へのリサーチを行う。
website: http://www.nobuyuki-osaki.com
instagram: @nobuyukiosaki
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