2020.01.11.Sat - 01.24.Fri | 名古屋シネマテーク(愛知|今池)
大戦間にドイツで生まれモダニズムのパイオニアとして建築、デザイン、グラフィック・アート、写真など広範囲な分野で世界に衝撃をもたらした芸術学校バウハウス百年史をひも解く特集上映『バウハウス映画祭』が、1月11日から名古屋シネマテークにて開催される。
20世紀の二つの大戦の間にドイツに生まれたデザイン・アート・建築の奇跡“バウハウス”。バウハウスとはいったい何なのか?
建築やデザインに興味のある人ならその名を聞いたことがあるだろう。モダニズムのパイオニアとして、建築、インダストリアル・デザイン、グラフィック・アート、写真など広範な分野で世界に衝撃と感動をもたらしたバウハウス。それは、1919年、第1次大戦後のドイツで、芸術と技術の新たな統合を目指し創設された学校だ。創設者は、フランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエと並ぶ近代建築の巨匠、ヴァルター・グロピウス。そして三代目校長はもう一人の近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエが務めた。 その学校はこれまでになかった独自の教育システムを作り上げ、様々な芸術分野に革新をもたらしたが、ナチスの迫害をうけ、わずか14年間の活動で幕を閉じる。しかし、現代の生活環境・様式につながるモダニズムの基礎を作り、造形教育の規範を作ったことで、バウハウスは今もなお世界中の建築やデザインなどに影響を与え続けている。
グロピウスやミースをはじめ、信じがたいほど豪華な教師陣、パウル・クレー、ヴァシリー・カンディンスキー、ヨハネス・イッテン、ラースロー・モホイ=ナジ、ハンネス・マイヤーなどが集い、ヨゼフ・アルバース、マルセル・ブロイヤー、マックス・ビルなど名だたる才能を生み出したバウハウス。伝説的な創造者たちが理想に燃えて突き進んだ時代。そして生み出された奇跡。誕生から100年という節目を迎え、バウハウスとは何なのかを紐解いていく。
2019年1月11日(土)~1月24日(金)
『バウハウス映画祭』
公式HP:https://trenova.jp/bauhaus/
上映プログラム(スケジュールはシネマテークHPをご覧ください。)
A
●バウハウス 原形と神話 Bauhaus-Modell und Mythos
1919年ワイマールに創設された芸術と技術の総合学校に集った人々の開放感やナチズムに翻弄された歴史を学生たちの証言や作品、アーカイヴ資料で綴る。103分。
B
●バウハウス・スピリット Vom Bauen der Zukunft-100Jahre Bauhaus
壁や時間割のない学校やアーバン・シンクタンクによるスラムの住宅改善など現代のプロジェクトに継承されるバウハウスの発想に迫る。52分。
●バウハウスの女性たち Bauhausfrauen
性別に隔てのない筈のバウハウスだが讃えられる男性芸術家達の影で重要な作品を残した女性達を記録する。44分。
C
●ミース・オン・シーン Mies on Scene
近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエ。モダニズム建築の最高峰「バルセロナ・パビリオン」、後にバウハウス校長に就任したミースの足跡を検証する。58分。
●ファグス-グロピウスと近代建築の胎動 Fagus-Walter Gropius und die Fabrik der Moderne
開校前に学長グロピウスが手がけた新古典主義建築の傑作ファグス靴型工場。産業とバウハウスの切り口が楽しい27分。
D
●マックス・ビル─絶対的な視点 Max Bill-das absolute Augenmaß
彫刻、絵画、建築、デザインと広く活動したスイス人の卒業生マックス・ビル。理念を受け継ぎ政治にも関与した人生に触れる94分。
上映劇場:名古屋シネマテーク 愛知県名古屋市千種区今池1−6−13 今池スタービル2F
http://cineaste.jp/
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