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仕事は辞めずにバックパッカー。名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記 「東南アジア編①9日間で5都市周遊。ベトナム・ハノイから始まるタイトスケジュール旅」

Text & Photo by Ayaka Torii

 
仕事は辞めずにバックパッカー。
名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記
東南アジア編①9日間で5都市周遊。
ベトナム・ハノイから始まるタイトスケジュール旅
 
香港マカオ旅が終わり、次はどの国へ行こうかと考えた時に、なるべく多くの都市を回るような旅がしたいと思った。というのも、将来的に2ヶ月ほどヨーロッパを周遊する予定だったからだ。退職せず仕事を続けることになった私は会社と交渉した結果、2ヶ月の休みを貰えることになったので、その時はヨーロッパに行こうと決めていた。
 
ヨーロッパ周遊を見据えてまずは近場で周遊旅に慣れておこうと思い、東南アジアに行くことにした。
北から南へ移動するイメージで、上から順番に以下の5都市を巡ることに。
 
①ベトナム・ハノイ
②ラオス・ヴィエンチャン
③ラオス・ルアンパバーン 
④カンボジア・シェムリアップ
⑤ベトナム・ホーチミン  
 
ちょっとハードかもと思いつつ、都市間を移動する飛行機のチケットを日本出国前に全て手配した。ひとつでも乗り遅れたら後の予定が全て狂ってしまうので、無事に予定通り進められるかどうか不安だった。
今回の旅は香港マカオ旅のようにピンポイントで行きたいスポットというものが特になく、ひとまず東南アジアでまだ行ったことがない土地に行きたいという漠然とした目的だったので、計画立てもそこそこに、仕事に追われているうちに出発の日が来てしまった。定番の観光地など、ざっくりとした情報だけ頭に入れてセントレアへ向かった。
 
ベトナム・ハノイ 2024年2月17日(土)〜19日(月)
 
旧正月の影響なのか、土曜だからかセントレアはかなり混雑していた。
午前11時発、タイ・バンコクを経由して19時半頃ハノイ・ノイバイ空港に到着。空港を出ると湿った生ぬるい空気がまとわりつく。
空港バスで宿がある市街地まで向かい、最寄りのバス停で降り、しばらく歩くと広場のような場所に出た。
 
 
たくさんの人と車とバイクが行き交っている。ここはドンキンギアトゥック広場というらしい。名前のインパクトがすごい。
クラクションの音、高い湿度、ベトナム語のやたら文字数の多いネオンサインの連なり。ベトナムに来たという実感が沸いた。
 
広場を抜けて宿に向かった。宿はスパ併設で、事前にGoogleマップで外観を見ておいたのですぐに見つかるだろうと思ったけれど、付近に似たようなスパが並んでいて宿に辿り着くまで一苦労だった。どれもこれも濃い茶色の看板に黄色の文字でSPAと書いてあって、ベトナムのランタンが並んでいる。サイゼリヤのメニュー表の間違い探し並みに見分けることが難しく、同じ道を行ったり来たりしながらGoogleマップを頼りになんとか宿に到着し、すぐに寝た。
 
翌日、起きて近くのホアンキエム湖という湖の周りを散歩した。ハノイは曇りが多いと聞いていたけれど、確かに曇っていて朝なのに暗い。
 
 
散歩しつつ食堂へ。
朝昼の食事を兼ねてベトナムのつけ麺、ブンチャーを食べる。
 
 
 
 
つけ汁の中に焼き豚が入っている。素麺みたいな細い麺をつけて、葉物野菜と一緒に食べた。つけ汁が甘めで美味しい。隣の席にいた韓国の方は、自前のコチュジャンを持ってきて味変していた。
 
その後、ハノイの街を散策。
 
市場の一角
 
市場の外観
 
中華っぽいグッズを売る商店
 
実はベトナムを訪れるのはこれで2回目。2019年に友人とダナン・ホイアンに行って以来だ。ダナン・ホイアンは海に近いエリアで派手なリゾート地っぽさがあったけれど、ハノイは喧騒はあれど首都とは思えないくらい落ち着いた印象だった。中国に近いからか、中華っぽい雰囲気もある。
 
そんなハノイでやってみたいことはバイクタクシー(通称バイタク)に乗ることだ。
日本ではもちろんバイクの2人乗りは禁止だが、ベトナムでは4人家族が一台のバイクに乗っている光景すら普通のようだった。早速配車アプリでドライバーを呼んで乗ってみる。
ドライバーはすぐに見つかり、渡されたヘルメットを被って後ろに座った。どこを持ったらいいのかと他のバイタクを観察すると、バイクの後ろに乗っている人はドライバーの肩や荷台に掴まったりせずに自分の膝に手を置いているだけで、特にどこも持たず、ただバイクに跨っているだけだった。なぜこれが主流の乗り方になっているのか不思議で仕方がない。流石にその状態で自分を支えていられる自信はないので、ドライバーの肩に手を置き、その後バイクは出発した。
たくさんの車とバイクたちの波に乗り、車道を進んでいく。追い越し追い越されを繰り返しながら、カーブするときは肩を持つ手に力が入った。信号がない交差点では常に両方向のバイクが同時に侵入、接触を避けながらドライバー同士阿吽の呼吸で交差点を渡っていく。自分の運転にあまり自信のない私は、ベトナムの人々の高度過ぎる運転技術に尊敬の念を抱いた。
初めてのバイタク体験終了。小回りが利くのでその後も何度か利用した。なお、あまり安全な交通手段とは言えないのでもし利用する場合は自己責任で。
 
 
夜になってから、昨日のドンキンギアトゥック広場にもう一度行ってみた。「CONG CAPHE」というハノイの有名なカフェから広場を見渡してみる。
 
夜のホアンキエム湖
 
人力車のお兄さんたち
 
ドンキンギアトゥック広場の中央
 
カフェから見下ろす風景
 
ハノイ発祥のカフェ「CONG CAPHE」
 
翌日、早朝に起床。
9時半ハノイ発の便でラオスの首都・ヴィエンチャンへ行く予定なので、まだ日が昇らないうちにタクシーを呼んで空港へ向かった。
 
次回、未知の国ラオスへ。

鳥居 絢香 / Ayaka Torii

1992年生まれ。名古屋在住の会社員。LIVERARYスタッフ。
海外旅行と名古屋のカルチャー、飲食店が好き。
沢木耕太郎と誕生日が同じ。

Instagram: ayaka_10r

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