Text:外畑有満子 |にちよう市(from studiomanomano)
これまでの「にちよう市」のこと。
はじめまして。「にちよう市」の外畑有満子です。
「にちよう市」は、スタジオマノマノから生まれました。マノマノの目印は、この家のかたちの看板。ロゴや壁画も描いた画家のnakabanさんがつくってくれたものです。にちよう市は今は独り立ちして、マノマノをベースにしながらも、時折、外の世界にも出かけていきます。
覚王山では「おいしいにちよう市」、「カレー日和」のときは本山や東山公園のショップ6店をつないで。月に一度くらいの割合で、きまぐれに不定期に続けています。
もともとは「日曜日に、日用のものを」というコンセプトではじめたもの。現在はテーマを自由に設定しながら、1日限りの「にちよう市」をしたり、展示会として10日間続けて開催することもあります。
過去のにちよう市や展示を少しご紹介すると……
「おいしいにちよう市・栗編」
にちよう市の食いしん坊企画。出店するみなさんと中津川の農家さんまで栗拾いに行き、栗の話などを聞いたりサイズ選別なども体験。その栗をつかって、栗ごはん、モンブランや栗の和菓子など、栗づくしに。
「少女漫画喫茶室」
はじまりは、友人のひとこと「少女漫画だけの漫喫があればいいのに」。友人知人から集めた新旧の少女漫画約2000冊で、夢の企画。いろいろなお店に日替わりカフェをお願いするなど喫茶室も充実。
「にちよう市のカレー日和」
夏はやっぱりカレーだよね、をテーマに、本山〜東山公園の6つのショップをつないで。出張にちよう市も、それぞれのお店で開催。暑いなか、みなさんmap片手に巡ってくれました。
「ボタン好きのためのボタン展」
さまざまなジャンルの作家さんに、ハンドメイドボタンをつくってもらって。小さなボタンやブローチがぎっしりと並んでいる様子は一見の価値あり。名古屋だけでなく、京都、金沢にも巡回。
気がつけば、多くの人に来ていただけるようなイベントに育ってきました。今でも不思議だなぁと思っています。そんなに宣伝したわけでもなく、みなさんどこで知ってくれたのだろうと。なんとなく…なんとなく続けてきているのだから、余計に。
「にちよう市」のあれこれを考えるとき、本当に楽しみながらやっています。素直においしいと思うもの、あったらいいなと思うものを。少しだけわがままに、セレクトして。そして、じっくりとものづくりをしているひと、こだわりから生まれるものに惹かれます。
もの ひと こと
LIVERARYのコラムでは、「にちよう市」を通してこれまで関わってきた、つくり手のみなさんを一人ずつご紹介していこうと思ってます。タイトルは、「もの ひと こと」。つくり手から生み出される「もの」や「こと」をクローズアップしていきます。そして、その人らしい、ものづくりのニュアンスが伝えられたら。
「にちよう市」を続けるなかで、何より大切にしているのは、知らないことを知るという自分の好奇心。それが基本になっています。はじめての作家さん、おいしいものをつくる人に会うとき、作品を持ってきてもらって、試食しながら、とりとめもなくいろいろな話をします。
今までどんなことをしていたのかとか、最近気になっていることとか、なんとなく好きなかたちとか感じとか。話をしていくなかで、一緒に何かできそうなことが浮かんでくることもあるし、そのひとの大切にしていることの輪郭がわかってくることもあります。
「もの」を見れば、その「ひと」らしさが感じられるし、その人のこだわりからは、少しずつ「こと」が生まれていくのだろうと。誰かのこころが動いたり、誰かのお気に入りになるには、「こと」が生まれるための何かしらのエッセンスがあるはず。ものが持つ物語を読み解くために、好奇心の赴くままに知り、言葉を重ねていきたいと思います。
どうぞみなさん、少しだけお付き合いください。
→ 次回は、hacuさんをお迎えしての「もの ひと こと」。
糸から靴下のかたちになるところまでを見せてもらいながら。靴下のかたちのこと、素材のこと、履くということについても、いろいろ思いも巡らせてみようと思います。職人さんに弟子入りして修行されていることなど、お話もじっくりとお聞きします。ちなみに、12月の「冬のにちよう市 vol.2」にhacuさんは参加されます。こちらもぜひお楽しみに!
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