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『ヴァタ〜箱あるいは体〜』 : マダガスカルの音楽と死生観に魅せられた映画監督・亀井岳が、全編現地で撮影したロードムービー。

2024.09.28.Sat - 10.04.Fri | ナゴヤキネマ・ノイ(愛知|今池)

 

高校時代からマダガスカルの音楽に魅せられてきた映画監督・亀井岳が、音楽によって祖先と交わってきたマダガスカルの死生観をテーマに全編マダガスカルロケで撮影した『ヴァタ〜箱あるいは体〜』が、9月28日よりナゴヤキネマ・ノイで上映される。

 

舞台は、亡くなった故⼈の故郷の村⼈がその遺⾻を⽣まれ育った場所に持ち帰らなくてはいけないマダガスカル南東部。タンテリとザカ、スル、そして離れ⼩屋の親⽗の4⼈は、出稼ぎ先で亡くなったタンテリの姉・ニリナの遺⾻を取りに⾏き、ルールを守って持ち帰るよう命を受け、それぞれ楽器を⼿に⽚道2、3⽇かかる村へ旅に出る。4⼈は途中、出稼ぎに⾏ったまま⾏⽅知れずの家族の消息を求めて旅するルカンガの名⼿・レマニンジに遭遇。果たして4⼈は、無事ニリナの遺⾻を故郷に持ち帰り、ニリナは“祖先”となれるのか。レマニンジは、家族を⾒つけ、⻑い旅を終えられるのか。

 

2018年夏、マダガスカルの位置する南半球は乾季。祭事が多いこのベストなタイミングでクランクインを敢行。撮影チームは、南部の主要都市であるフォールドーファンから北東へ半日移動したマナンテンナを目指す。30名近いクルー&キャストの中で、日本人は、監督、プロデューサー、撮影監督、音楽監督の4人のみ。拠点から離れればテント泊をし、料理人が生きた鶏を持参し調理しながらの撮影となる。ロケ地では、その地の長老に映画の概念をじっくりと説明してから撮影を行ったが、予期せぬキャストの失踪、ダニ、ノミなどの襲撃、山賊との遭遇などハプニングの連続となる。 このような環境の中でも無事クランクアップできたのは、撮影以外の時間でも常に音楽が演奏され、チームがその瞬間を共有し、一体となることができたからに他ならない。日本とマダガスカルの真の合作となった本作の製作は、映画本編さながらの「旅」そのものと言える。

 

 

イベント情報

2024年9月28日(土)~10月4日(金)
『ヴァタ〜箱あるいは体〜』
公式HP:https://vata-movie.com/
出演:フィ、ラドゥ、アルバン、オンジェニ、レマニンジ、サミー
監督・脚本・編集:⻲井岳
撮影:⼩野⾥昌哉 ⾳楽:⾼橋琢哉
録⾳:ライヨ トキ
製作:⻲井岳 櫻井⽂ スアスア
配給:FLYING IMAGE
2022/⽇本、マダガスカル/85分/カラー/アメリカン・ビスタ/ステレオ
© FLYING IMAGE

上映館:ナゴヤキネマ・ノイ(名古屋市千種区今池1丁目6−13 スタービル 2F)
https://nk-neu.com/
問:052-734-7467

posted by Y.KURODA

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