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『ダイナソーJr./フリークシーン』: アメリカン・オルタナティブ・ロックの核をなしたバンド、ダイナソーJr.初のドキュメンタリー映画!

2022.04.16.Sat - 04.22.Fri | 名古屋シネマテーク(愛知|今池)

 

80~90年代のアメリカのオルタナティブ・ロック・シーンの中心的バンドとして、ニルヴァーナやソニック・ユースらと並び評されるバンド、ダイナソーJr.の初のドキュメンタリー映画『ダイナソーJr./フリークシーン』が、4月16日から名古屋シネマテークにて上映される。

本作は、1984年、マサチューセッツ州で結成されたバンドの歴史を、オリジナル・メンバーであるJ・マスキス(G./Vo.)、ルー・バーロウ(B.)、マーフ(D.)の三人の関係性にフォーカスしながら貴重な過去のフッテージを交えて描く、バンド自身が製作に関わったバンド公式の映画作品となる。

巷に溢れたハードコア・サウンドとは一線を画す、暗く、ヘヴィでギターまみれな音の洪水でありながらもポップでキャッチーさを備え、そしてニール・ヤングやニック・ケイヴ的とも云われる無気力極まりない唯一無二のボーカルが欧米の地下世界で絶大な支持を得たが、ツアー中のある出来事をきっかけに三人の関係性は崩壊してしまう。

音楽だけで結ばれていたオリジナル・メンバー三人それぞれの正直な証言を引き出し、そして2005年以降再集結した現在までを、華美な演出を許さない愛情溢れる視点でまとめたのは、J・マスキスとは義理の親族にあたるフィリップ・ロッケンハイム。これまで100本以上のミュージックビデオを手掛け、ジム・ジャームッシュ監督作『ギミー・デンジャー』(2016)にも撮影素材が使われるなど長年音楽映像の世界で活躍するベルリン在住の監督だ。バンドの歴史と、再始動を果たした現在の姿をも捉える様子は映画『ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド』(2006)、そして被写体に寄り添う優しい眼差しは映画『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』(2005)を想起させる。80年代末から90年代にかけてオルタナティブ・ロックという巨大な渦の中心にいたダイナソーJr.の約30年にわたる心情と佇まい、音楽をタイトに、丁寧に、誠実に描いた本作は、同時に人間の成長と友情の在り方も映し出すものとなった。

 

イベント情報

2022年4月16日(土)~4月22日(日)
『ダイナソーJr./フリークシーン』
公式HP:https://dinosaurjrmovie.com/
監督:フィリップ・ライヒェンハイム
製作:シュテファン・ホル、 アントワネット・コスター、 フィリップ・ライヒェンハイム
共同製作:ダイナソーJr.、J・マスシス
出演:ダイナソーJr.、 J・マスシス、 ルー・バーロウ、 マーフ、 キム・ゴードン、 ヘンリー・ロリンズ、 ボブ・モールド、 サーストン・ムーア、 フランク・ブラック、 ケヴィン・シールズ、 ソニック・ブーム、 マット・ディロン  他
© 2020 by Rapid Eye Movies/ Virus Films/ Dinosaur Jr. Inc.
2020年|82分|ドイツ=アメリカ合作|原題:FREAKSCENE the story of Dinosaur Jr.

上映館:名古屋シネマテーク(〒464-0850 愛知県名古屋市千種区今池1丁目6−13 スタービル 2F)
http://cineaste.jp/
問い合わせ:052-733-3959

posted by Y.KURODA

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