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工場から出た端材にも新たな価値を…。一宮を拠点に繊維素材のマーケットを続けてきた「アール・マテリアル・プロジェクト」が名古屋PARCOに4日間限定で登場!

2015.10.01.Thu - 10.04.Sun | パルコギャラリー(愛知|矢場町)

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古いモノやもう使わないモノからも、
新たな
価値が発見できる。
RRR MATERIAL PROJECTとは。

RRR MATERIAL PROJECT(アール・マテリアル・プロジェクト)とは、Refind(リファインド)、 Relation(リレーション)、Recreation(リクリエーション)の3つの「R」をテーマに、モノゴトの価値を発見・再生する取り組みとしてスタート。同プロジェクトは、古くから<繊維のまち>として知られる、愛知県一宮市を拠点に「素材のマーケット」を開催し、通常一般には出回らない貴重な繊維素材やデッドストックの布、工場から出た端材といった素材を使ったバッグ・小物等を販売してきた。

今回、名古屋エリアでは初となる大規模展として、10月1日(木)〜4日(日)4日間にわたり名古屋PARCO(パルコギャラリー内)に登場する。約70坪の広々とした室内を使って、さまざまな繊維素材がバラエティ豊かに並ぶのだという。

若者のファッション/カルチャーの集積地ともいえる名古屋PARCOで、今回はどんな「素材のマーケット」が行われるのだろうか?主催者である稀温(きおん)さんに、まずはこのプロジェクトの発端、そして魅力について語ってもらった。

 

SPECIAL  INTERVIEW  WITH
KION(RRR MATERIAL PROJECT)

Interview,Text and Edit by Takatoshi Takebe[THISIS(NOT)MAGAZINE, LIVERARY]

 

繊維のまち・一宮で始まった、
素材と人を紡ぐ、シンプル且つ大胆な発想。

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―そもそも、なぜこの企画を始めようとお考えになったのでしょうか?

今の素材マーケットの前身は、2004年ごろから「マテリアルショップ」として断続的に実施していました。このタイトルにしてからは、(サイトに記録されているうち、2012~13まで)栄のアクセサリーセレクトショップ「フーリゴシェド」の一角で、クリエーターの愛着ある不要品を売買したり、リクリエートされた作品を売る企画としてやっていました。

 

―プロジェクトが形になる前段階で、もともと何らかの構想、思いはあったのでしょうか?

学生時代に工場の端布に目をつけて、舞台衣装づくりに活用させてもらっていたのが原点です。スカート工場で今から出荷される最新の布をふんだんに使って、ボリュームたっぷりのガールズバンドの衣装とか…お金も技術もないのに作れます。やってて楽しかったですよ(笑)。

 

―きっかけになったできごとなどあれば教えて下さい。

2014年から私たちがメイン会場として使用している、尾張一宮駅前の「尾西繊維協会ビル」が解体されると聞いて。このまま解体されていいのか?活用できるんじゃないのか?と、たくさんの人に問いたくて。繊維のまちにある、繊維のビルなんだから、じゃあそこで「繊維のマーケットイベント」をして、素材や建築やデザインに興味を持っている人たちに呼びかけたかったんです。

 

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レトロな雰囲気が残った「尾西繊維協会ビル」は建築デザイン的にも取り壊すには勿体ない存在だった…。

 

―なるほど。ではなぜ「一宮」という街に目を向けたんでしょうか?

祖父母の撚糸工場と家があったし、「繊維のまち」ということは知ってましたが、実際どんな素材を作っているのかは一部しか知らなかったんです。その後、パートナーの仕事の関係でメーカー数社とお付き合いすることがあって、同業他社さんをご紹介いただける機会があって、想像よりはるかに多彩な素材があることを知りました。でも会社と会社の取引だから、普通の人には通常は売ってくれないんですよ…。そこで、「この素材たちを一般の人たちも見ることができたら、きっとみんな欲しいよね?」と思ったんです。工場の裁断クズをもらって、ワクワクしながらドレスを縫っていた、かつての私みたいに…。

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―プロジェクトのキーワードとなる「視点を変え価値を生み出す」に繋がっていくわけですね…。ちなみに、このプロジェクトに関わっているメンバーはどんな方々なのでしょうか?

私たちはデザインやコーディネート業務が本業で、仕事関係などの友人知人を募って始めました。イベント運営に集まってくれる人は、素材出品もとの社長さんや社員さんから、テキスタイルを学んでいる学生さん、服や小物のデザイン&製作をしてるフリーの友人など。ここの素材が好きで、お客さんからスタッフになった方も。

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パルコギャラリーで4日間行われる、
「アール・マテリアル・プロジェクト”EX”」。

 

―大きく分けて3つのイベントが行われるようですが、それぞれのイベントの解説をお願いします。

①素材マーケット(布などの販売)
まず、素材の段階だと使い方はすごく自由なんです。縫って仕立てるのはもちろん、巻くだけでもファッションになるし、面白い織りの布を椅子にかけて眺めるだけでもいい。

②自分だけのオリジナル・ワン(再利用した布で作られたオリジナル商品の販売)
作品を展示販売するのは、素材好きだけど自分で作れない人のために。作れる人でも仕立て上がりを見ると「ステッチや芯でしっかりするな…。」とか、アイディアが広がるんですよ。色々な作家も紹介できますしね。

③ミシンのワークショップ 
ワークショップは毎回みなさんの要望が強いんです。今回はミシンと編み機。ミシンも持っていても出すのが億劫…とか、クッションカバーやポンチョとか、少しだけ縫えば使える形にできるし、初心者さんにはとにかく作るってこと自体を楽しんでもらえると思います。今まで開催したちょっとした工作のような講座でも、みんな取り憑かれたように作ってます(笑)。編み機の機械を見たことない人も多いのではないでしょうか?アーティストの作品制作の実演にトライさせてもらえますし、いろんな意味で貴重な機会になるかと思います。

 

―今回、「パルコギャラリー」という空間を使うにあたって、何か特別な仕掛けなどは考えているんですか?

廃棄される糸巻きパーツでオリジナルのシャンデリアを制作してもらったり、今回のために仕立ててもらったビンテージ素材のバッグなどが並びます。産地で日々量産されているベーシックな生地を使ってシンプルなものも、あるいはアバンギャルドなデザインを施したものなど、お洋服にしたものも30〜40点くらいが並びます。ギャラリーということで、そうした作品をゆったり「見せる」エリアを設ける予定ですよ。

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―若者が集う場所であるPARCOというファッションビルを舞台に開催される今企画ですが、布、商品などをセレクトする際に特にこだわったポイントなどあれば教えて下さい。

糸やリボンが織り込まれていたり「かわいい!」と気軽に入り込める素材から、ファッションを勉強したり仕事にしてる人がひょっとしたら気づいてくれるかな〜?というものや、一見、普通のグレーだけどなんか違うぞ?みたいなものなどマニアックな素材まで混在させています。

―ちなみに、男性にとっては、あまり縫製や布、ボタン…といったものに女性と違いそこまで興味が持てないと思うのですが、そういう人でも楽しめるようなポイントがあれば教えてください。

いつも来場される男性客の方を見ていると、女性客の方よりも、微妙な質感にこだわったり、カスタマイズ欲が強いような気がしますよ。普通は売らないサンプル用の織り方をした「マス見本」や、そっくりなのに「縮絨違い」でわずかに厚み感の違うウール、本気のアウトドアやユニフォーム用のヘビーデューティ素材など、ひっそり隠してありますので(笑)。そのあたりも楽しみに!ぜひ、あなた好みの素材見つけに来てください。

PARCO1「アール・マテリアル・プロジェクト”EX”」告知ビジュアル

 

―最後に、今後の展望について教えて下さい。

11月3日(火・祝)には、一宮のレトロビル「尾西繊維協会ビル」でも開催します。この回を持って最後の全館でのイベントとなります。そして、「尾西繊維協会ビル」は今後「Re-TAiL(リテイル)」という名称になります。こちらは2016年の春にスタートの予定で、現在入居している繊維関係の組合事務所が移転するので、3階建てのビル内に新たに入居する、素材/ファッション/デザイン/建築などに関するアトリエやショップをこの秋から募集していきます。1Fには全体の運営事務局を兼ねた、「素材のショップ」をオープンし、現在、アール・マテリアルで扱っている(現時点で30社ほど)糸や素材を常設で販売するほか、ビル内外でのイベントや展示のプロデュースも。個人ではなかなか触れることができない産地の素材や企業さんとつながりを作るお手伝いができたらいいな、と思っています。

 

 

イベント情報

2015年10月1日(木)〜4日(日)
アール・マテリアル・プロジェクト “EX”
会場:パルコギャラリー(名古屋PARCO西館8F)
時間:10:00〜21:00
料金:入場無料
http://rrr-material.jp/

稀温(きおん)
KION STUDIO(キオンステューディオ)代表。1988年、名古屋モード学園ファッションビジネス学部卒。在学中よりコスチュームデザインやイベント、商業施設でのプランニングなどで活動を開始。GMS、外食企業で営業企画関連に従事し1991からフリーランス。ファッション、インテリア、写真などの創作活動を経験したのち、各種ショップやイベント、『さくらアパートメント(2001~2006)』、『クリエーターズマーケット』の創始期などをプロデュース。名古屋テレビ塔・パークギャラリー(2006年〜2012年)の運営&ディレクション。その他、企業や学校での講師・コンサルティング、雑貨やディスプレイに関するデザイン&コーディネート。2012年より「アールマテリアルプロジェクト」を開始。

<アールマテリアルのコンセプト>
3つの「R」がコンセプトであり活動のキーワードとなっている。
Refind=物の見方を変え、新しい価値を発見してユニークなコーディネートを提案
Recreationリメイク作品や空間リノベーションなど「リサイクル」ではなく「リ・クリエーション」
Relation=人々のつながりから価値ある素材が集まる。出会いがまた新たな価値を生む。

posted by LIVERARY

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