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編み物・生地組織の知見とHIP HOPのサンプリング手法を用いたコラージュ。作家・cobirdの巡回展がUNEVEN HUB STOREにて開催。

2023.09.16.Sat - 10.09.Mon | UNEVEN HUB STORE(愛知|西区)

 

UNEVEN HUB STORE内のイベントスペース・Southで、現代美術作家・cobirdの個展「マグショット」が開催される。

今回、名古屋で開催するにあたってキュレーションを行ったのは東京・目黒区にあるギャラリー月極。6〜7月にかけてギャラリー月極でも開催されていた展示の巡回となる。

本展では、cobirdのルーツであるアパレルで得た編み物・生地組織の知見をもとに制作された作品が並ぶ。制作された作品は前述の知識だけでなく、ヒップホップやラップミュージックのサンプリング手法に強く影響を受けているのだそう。

<以下、作家によるコメント>

私は既存イメージを扱い、サンプリングをベースにしたコラージュ技法で作品を制作してきました。 それはストリートカルチャー、特にヒップホップ、ラップミュージックから影響を受けてきた 私にとっては自然な選択だったのです。 しかし、この世界にのめり込む内に美術史や文脈にもフラットに関心をむけていると、 コラージュの祖とも言われるパピエ・コレ、さらにはキュビズムという存在に繋がりを感じ、 救われた気持ちになりました。 本展示の主軸は、キュビズムやヒップホップへのオマージュというより、 無慈悲なカット&ペースト法が生まれながらにして存在する、 私なりの美の計算式で検算を繰り返すような行為です。 また同時にミックステープにしか収録できないビートジャックのように、 無作法でも野性な個性を、自分に導き出そうとしているのです。 私にとって作品とは、布帛組織の様な小さな空間の集合体、幾何学に時間を纏う具象であり抽象、 誰もが様々なエレメントを時空間を超えてごった煮に出来る、そんな現代の絵画でありたいと考えています。

cobirdは現在の制作スタイルを軸に作品を作り、美術界のみならず、ファッションブランドやミュージシャンへのアートワークを提供して国内外で活躍している。

一つひとつ丁寧に織りなされ、見え隠れするオリジナルのマグショット(逮捕写真)。この機会にぜひ足を運んでほしい。

 

ギャラリー月極で開催されていた時の様子

制作の様子

イベント情報

2023年9月16日(土)〜10月9日(月・祝)
巡回展 cobird Solo Exhibition 『マグショット』
会場:UNEVEN HUB STORE内イベントスペース・South 
時間:OPEN 11:00〜19:00(定休日:なし)
料金:入場無料
詳細:https://unevenhub.store/blogs/event/cobird-solo-exhibition

 

cobird(コバード)
1977年、神奈川県生まれ。玉川大学文学部デザイン科卒業。卒業後はアパレルメーカーにて、デザイン業務に従事。布帛、編み物の基礎を学ぶ。生地組織への造詣と、彼が強く影響を受けたストリートカルチャー、特にヒップホップ、ラップミュージックのサンプリング手法が活動のベースとなっている。具体的には印刷した紙などを縦横の短冊状にカッターで切り刻み、手作業で織物の組織のように 1 本づつ交互に差込まれる事で、コラージュ作品として形成している。現在は、東京を中心に個展やグループ展で作品を発表。またファッションブランドやミュージシャンへ、アートワークを提供するなど様々なシーンでのクリエイションも行っている。
HP:www.cobirdweb.com
IG:@cobird1432

posted by M.NOMURA_LIVERARY

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