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ZINEの製作や個展を中心に活動し、国内外の様々なシーンで写真の新しい可能性を探っている写真家、龍崎俊の個展が、ON READINGにて開催。

2024.02.10.Sat - 02.18.Sun | ON READING(愛知|東山公園)

 

写真展やグループ展、数多くのZINEを制作し、様々なかたちでコンセプチュアルな作品を発表している東京在住の写真家、龍崎俊の個展『word from under the television』が、2月10日からON READINGにて開催される、

本展では、テレビゲーム内で生成された仮想都市の風景をモニター越しに撮影した新作シリーズを展示する。また、本展示にあわせて制作された同名の写真集も販売される。

2月10日(土)、11日(日)は作家も在廊予定。

―――

寝付きの悪かった僕は、真夜中にテレビをつけるとマンハッタンブリッジに設置された定点カメラの映像が流れ始めた。
それを見て、昔父とニューヨークに旅をした時の事を思い出していた。
急遽決まった旅だったし、初めて行く土地にお互いピリピリとしており、あまり楽しい思い出ではなかったのを覚えている。
ぼーっとその映像を眺めていると「もしかするとこの中に、かつて父と乗ったタクシーが写っているのではないか。」という不思議な錯覚に陥った。

僕が創り出した架空の街。
そこで生活をする人間たちには皆名前もあり、職業もあり、どこで生まれたかも全てがログとして記録されている。
街の通りを歩いていると、スケボーランプがあった。そして、そこでスケボーをする青年を見つめている男性がいた。
男はまるで、実際にこの世のどこか知らない土地に生きる、その匿名の誰かの意思が宿ったのかもしれない。そう思えてくるのだ。

人はイメージを知覚した時、まず言語として記号へ変換し、自分の経験則と照合する。その最大公約数を以って認識する。

架空の街から送られてきた、決して見たことのない筈の絵葉書。それを見たとき、人は何を以って風景や情景として認識するのだろうか。

あの時、監視カメラの映像に、自分と父が乗ったタクシーが写っていたのかもしれないー

この作品を通して、その答えがわかるような気がしたのだ。

――龍崎俊

 

イベント情報

2024年2月10日(土)~2月18日(日)
Suguru RYUZAKI Photo Exhibition『word from under the television』
会場:ON READING(名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A&2B)
営業時間:12:00~20:00
定休日:火曜日
問:052-789-0855
http://onreading.jp/

作家在廊日:2月10日(土)、11日(日)

龍﨑俊 Suguru RYUZAKI
写真家。東京を拠点に活動。写真展やグループ展、数多くのZINEを制作し様々なかたちで作品を発表。またSTAY ALONEやSAVAGE AND THOUGHT などの企画・刊行も行っている。
https://www.instagram.com/sugururyuzaki/

posted by Y.KURODA

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