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クレパスによる新たな表現を用いた、vugの新作個展が東別院・spazio ritaにて開催。レセプションパーティーでは、Ryo Kobayakawaら所縁のDJらが出演、vug自らがフードを担当。

2024.07.12.Fri - 07.21.Sun | spazio rita(愛知|東別院)

 

7月12日(金)〜7月21日(日)まで東別院・spazio ritaにて名古屋在住のアーティスト・VUGによる個展が開催。

vugは、彼のルーツであるグラフィティやペインティングだけでなく、コラージュ、ドローイング、刺繍、陶芸、タトゥーなどマルチな活動をみせ続け、国内外へと活躍の場を広げている名古屋在住のアーティスト。本展は、vugの新・旧作品の変遷もずっと見てきた、京都拠点のアートキュレーター・渡邊 賢太郎(108artworks)との共同企画展として開催される。

<以下、渡邊 賢太郎による解説文>

近年は東京や台湾などでも展覧会を開催し、勢力的に活動するvugが2022年12月の個展「Temple」から約1年半ぶりに地元・名古屋で個展「biwa」を開催します。

今回はクレパスを使った表現技法に挑戦し、筆致や質感を新たにしながらも、彼らしいアイコニックなキャラクターたちが画面の中で自由気ままに動く姿を描いています。

クレパス=固体の画材を使うことで、筆を使うよりも、画面に対してより身体性がダイレクトに反映されることから、これまでの作品よりも、感覚的に描くドローイングの要素も強くなっています。

また、クレパスで描いた後に素手でこすり、色や線を伸ばしながら、ぼかすことで、不思議な立体感と共にキャラクターたちの存在の曖昧さも際立っています。

彼が想像したワンシーンは、直感的に描かれています。キャラクターたちには様々な表情があり具象的です。しかし、彼独自の視点の動きや時間経過による対象の変化もとらえて、1つの画面に再構築することで、体や手足は抽象的かつ単純化されています。

これまで日常生活の中で体験した場面や現実で見たモチーフを中心に描いてきた彼だからこそ、今回の作品では、姿形、遠近感や動きは非現実的な想像の世界と言えど、どこか親近感を感じることができるのでしょう。

自分自身を絵の中に投影しているとも話す彼は、彼なりの日常の楽しみ方を絵を通して私達に伝えてくれているのではないでしょうか。

(Text by 渡邊 賢太郎/108artworks)

 

7月14日(日)には、レセプションパーティーもあり。Ryo Kobayakawa、Chouman、豊丸ら作家との所縁の深い面々がDJを担当。また、vug自らフードも用意するという彼らしいユニークな試みも。こちらもぜひお楽しみに!

 

イベント情報

2024年7月12日(金)〜7月21日(日)
vug solo exhibition” biwa “
会場:spaziorita
時間:平日:16:00 – 22:00/土日祝日: 13:00 – 20:00

2024年7月14日(日)
reception party
会場:同上
時間:17:00〜23:00
DJ:
Ryo Kobayakawa
Chouman
豊丸
FOOD:
vug

vug
1988年愛知県生まれ。名古屋を拠点に活動。4歳の頃から独学で絵を描き始め、10代ではグラフィティに影響を受け、ライターとしても活動していた。現在はペインティングを軸に、コラージュやドローイング、刺繍、陶芸、タトゥーなど多様な技法を横断的に用いて、自由気儘な表現を編み出している。近年は自身の日常生活での一コマを、独特な言葉遊びの文字と組み合わせて描く日記的作品を中心に制作している。

posted by T.TAKEBE

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