マンガとイラストの分野で海外でも評価の高い漫画家・カネコアツシと森泉岳士が、「DOUBLE – HEADED カネコアツシ&森泉岳土 二人展」を岡崎・masayoshi suzuki galleryにて6月17日(土)~7月2日(日)の期間開催される。同展示は、東京・銀座でも開催され、好評を博した展覧会の巡回展。
カネコアツシは、近未来風の世界で少年少女の逃避行を描いた「BAMBi」など、独特なパンク&ラディカルな世界観を、様々なカルチャーを取り入れたポップな画風で表現し、幅広い支持を集めている。
一方、森泉岳士は、「水で描いた線の中の墨を流し込む」というオリジナリティーに溢れる技法で詩情豊かな作品を描き出し、書籍の装画やCDジャケット等も多く手掛け、ファンを魅了してきた。
本展では、両者の才能やセンス、世界観を存分に堪能できるはず。この貴重な機会をぜひ。
カネコアツシ
山形県出身。マンガ家、イラストレーター。著作に『BAMBi』『サーチアンドデストロイ』( 原作/ 手塚治虫「どろろ」) 他。2015 年『デスコ』で文化庁メディア芸術祭審査委員推薦作品選出。著書はフランスを始め世界各地で出版されており、アングレーム国際漫画祭2012、2013, 2015ノミネート、2012 年『SOIL』でサンロマ文学祭GRAND PRIXDE L’ IMAGINAIRE マンガ部門賞、2014 年『Wet Moon』でフランスBD 批評家協会賞アジア部門賞受賞。イラストレーターとしても映画ポスター・音楽CDジャケット等数多くの作品を手掛ける。オムニバス映画『乱歩地獄』の一編「蟲」( 原作/ 江戸川乱歩 主演/ 浅野忠信) では脚本、監督を務めた。2018 年、” 初” 原画展「SEARCHANDDESTROY」開催( 銀座ヴァニラ画廊)2021 年、カネコアツシトリビュート展「LOCO! LOCO! LOCO!」開催( 銀座ヴァニラ画廊) 最新作。『EVOL( イーヴォー)』を月刊コミックビームで連載中。
森泉岳土(もりいずみ・たけひと)
東京都出身。マンガ家。水で描き、そこに墨を落とし、細かいところは爪楊枝や割り箸を使うという技法でマンガ・イラストレーションを制作、そのオリジナリティ溢れる作風で注目を集める。マンガ作品に『祈りと署名』『夜よる傍に』『爪のようなもの・最後のフェリー その他の短篇』『アスリープ』『仄世界』ほか。文学作品のマンガ化に『カフカの「城」他三篇』『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』などがある。2018 年『報いは報い、罰は罰』、2019 年『セリー』で文化庁メディア芸術祭審査委
員推薦作品選出。イラストレーターとして書籍の装画、挿絵、映画やイベントのポスター、CD ジャケット等を数多く手掛けている。マンガと小説の同人雑誌『ランバーロール』共同代表。エッセイに義父・大林宣彦監督との日々をつづる『ぼくの大林宣彦クロニクル』がある。2014 年、原画展「目する指する」開催( 京都ギャラリーアンテナ) 『佐々々奈々の究明』をビッグコミックオリジナル増刊号で連載中。