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「港まちポットラックビル」と旧・公設市場を再活用したその名も「Super Gallery」にて、3つの展覧会が同時開催。アーティスト・泉太郎、編集者・竹内厚(Re:S)らが参画。

2020.01.26.Sun - 03.14.Sat | 港まちポットラックビル、Super Gallery(愛知|港区)

 

1月25日(土)〜3月14日(土)の約2ヶ月間、名古屋市築地口駅周辺エリアで3つの展覧会が同時開催されている。会場は、旧・文房具店を改装した「Minatomachi POTLUCK BUILDING(港まちポットラックビル)」の2・3F、そして公設市場が入っていた建物の一角に生まれた「Super Garelly」の2つの場。

 


泉太郎「とんぼ」。会場:港まちポットラックビル3F 

 

「港まちポットラックビル」3階では映像、インスタレーション、ドローイング、テキスト、絵画、立体などのさまざまな手法やメディアを用いた作品群で、国内外で精力的に活動・発表するアーティスト・泉太郎の個展「とんぼ」を開催中。

2019年秋、名古屋芸術大学内のギャラリーにて行われた個展「スロースターター バイ セルフガイダンス」の続編となる今回の展示。表と裏、存在と不在、自由と不自由、待機と稼働などの対極にある構造を巧みに操り、二項対立を脱構築するように制作された新作インスタレーションとなっている。一見、無意味で不条理な表現は、対立によって「わかりやすさ」や「分断」を生み出す現代社会や私たちの思考への問いかけでもあると言えるだろう。2月1日(土)には、泉太郎本人による“レクチャーパフォーマンス型特別イベント”「透明な弁」が開催される。

 

 

「港まちポットラックビル」2階では、フリーペーパーについて考える展覧会「いろんな人といろんな街のフリーペーパー展―ツナガル、ツタワル、僕らのツール。」が開催中。こちらは港まちづくり協議会が発行するフリーペーパー「ポットラック新聞」を振り返りながら、フリーペーパーの専門店「ONLY FREE PAPER」が厳選した全国の興味深いフリーペーパー50誌以上を紹介する展示となっている。

 


「いろんな人といろんな街のフリーペーパー展―ツナガル、ツタワル、僕らのツール」会場:港まちポットラックビル2F

 

2月22日(土)には大阪拠点の編集者・竹内厚(Re:S)をゲスト講師としたトーク&新聞作りワークショップが開催される。その他にもさまざまな地域の編集人たちをゲストに迎えた大小9つのイベントが行われる予定。編集的視点でいかにしてまちを切り取るのか? ローカル×クリエイティブに興味がある方はぜひ参加してみてほしい。

 

 

港まちポットラックビル近隣に位置する「Super Gallery」ではキッチンにある身近な素材(アルミホイル、石鹸、炭酸飲料、チョコレートなどなど)を使った版画制作展「キッチンリトグラフ・プロジェクト」が展開中。

同展示に、片山 浩、衣川泰典、近藤千鶴、中田由絵、玉井裕子、簗瀬貴子、森田 朋といった7名の作家が参加。会期中の2月8日(土)、29日(土)にはキッチンリトグラフを実際に使ったワークショップや、参加アーティストによるレクチャー、コピー機を使ったワークショップなどもあり。ワークショップで制作された作品が展示される。

 


「キッチンリトグラフ・プロジェクト」会場:Super Gallery

 

また、会期中は港まちを舞台にしたアートと音楽のフェスティバル「アッセンブリッジ・ナゴヤ」のプロジェクトとして生まれた“人びとが集うまちの社交場” NUCOがオープン。

NUCO。アーティストユニット・L PACK.のプロジェクトとして、空き家となっていた旧・寿司店に手を入れ再生し、さまざまな活動を継続的に展開してきたスペース「UCO」が建物の取り壊しにより、場所を移しリオープンを果たした。

 


NUCO
では、泉太郎「とんぼ」のフライヤービジュアルをデザインしたデザイナー・フクナガコウジによる、本展デザインにまつわるZINEも展示されている。この機会に、港まちを巡ってみてはいかがだろう。

イベント情報

2020年1月25日(土)〜 3月14日(土)
MAT Exhibition vol.8
泉 太郎 「とんぼ」
会場:Minatomachi POTLUCK BUILDING 3F Exhibition Space
時間:11:00-19:00(日・月・祝日休み。入場は閉館30分前まで)
出展:泉太郎
企画:Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]
主催:港まちづくり協議会
協力:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会、Take Ninagawa、名古屋芸術大学
詳細:http://www.mat-nagoya.jp/exhibition/4866.html

〈関連イベント〉
2020年2月1日(土)
泉太郎レクチャーパフォーマンス型特別イベント「透明な弁」
集合場所:Minatomachi POTLUCK BUILDING 1F : Lounge Space
時間:17:00-19:00(*16:45受付開始)
参加費:500円 
定員:30名(予約不要・当日先着順)
出演:泉太郎
※イベント開始前に展覧会をご覧いただくことをお勧めいたします。天候によっては会場が冷えることが予想されるため、暖かい格好でお越しください。

2020年1月25日(土)〜3月14日(土)
いろんな人といろんな街のフリーペーパー展
会場:Minatomachi POTLUCK BUILDING 2F: Project Space
時間:11:00-19:00(入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:日曜・月曜・祝日(※2月12日[水]、2月26日[水](いずれも午前中)は別事業のため、展示は13:00〜開場)
入場:無料
主催:港まちづくり協議会

〈関連イベント〉
2020年2月22日(土)
Re:S[りす]竹内厚さんと一緒につくる『ポットラック新聞かわらばん』
時間:11:00-16:00 
参加費:無料
定員:30名(要申込)
交流会:イベント終了後、17時より開催予定(実費)
出演:竹内 厚(Re:S)
協力:ONLY FREE PAPER、碧南市藤井達吉現代美術館
その他各イベント詳細:http://www.minnatomachi.jp/event/tsukuru/401

2020年1月25日(土)〜 3月14日(土)
Super Exhibition vol.01
キッチンリトグラフ・プロジェクト
会場:Super Gallery (名古屋市港区名港1-13-10)
時間:11:00-19:00(日・月・祝日休み。入場は閉館30分前まで)
参加作家:片山 浩、衣川泰典、近藤千鶴、中田由絵、玉井裕子、簗瀬貴子、森田 朋
監修:渡辺英司、Minatomachi Art Table, Nagoya(MAT, Nagoya)
詳細:http://www.mat-nagoya.jp/exhibition/4887.html

NUCO
営業時間:12:00〜18:00(木曜・金曜・土曜のみ営業)

泉 太郎/Taro Izumi
アーティスト。1976年奈良県生まれ、東京都在住。映像やパフォーマンス、ドローイングやテキストなど、幅広い方法で作品を発表している。展覧会の度に開催場所の素地を見直し、チーム作りからリスタートするなど、開催地や展示空間を耕すような方法で独自の表現を生み出し、世界各地の展覧会に参加している。近年の主な個展に「スロースターター バイ セルフガイダンス」(名古屋芸術大Art&DesignCenter、愛知、2019年)「突然の子供」(金沢21世紀美術館、石川、2017年)、「Pan」(パレ・ド・トーキョー、パリ、2017年)、グループ展に 「Japanorama – A new vision on art since 1970」(Centre Pompidou-Metz、フランス・メッス、2017年)、など。2019年より、名古屋芸術大学特別客員教授を務める。taroizumi.com

posted by T.TAKEBE

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