2022.10.15.Sat - 01.29.Sun | 豊田市美術館 (愛知 | 豊田)
《アブストラクト・ペインティング》 2017年[CR 952-4] 油彩、キャンバス 200×250 cm 作家蔵 ©️Gerhard Richter 2022 (07062022)
ドイツを代表する現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターの待望の回顧展が2022年10月15日(土)〜2023年1月29日(日)の期間、豊田市美術館で開催される。今展は、日本では16年ぶりとなる回顧展で、愛知県では初めての展示になる。
ゲルハルト・リヒターが90歳を迎える年に開催される本展は、身近な写真を拡大して描く《フォトペインティング》、ガラスや鏡を用いた作品、巨大なカラーチャート、そして抽象絵画など、 彼が大切に手元に残してきた作品を中心に、60年にわたる画業を紹介。
《ビルケナウ》2014年[CR 937/ 1-4] 油彩、キャンバス ゲルハルト・リヒター財団 ドレスデン・アルベルティヌム美術館での展示風景(2015年)Photo :David Brandt, courtesy Gerhard Richter Archive, Dresden ©️Gerhard Richter 2022 (07062022)
《ビルケナウ》2014年[CR 937-1]油彩、キャンバス 260x200cm ゲルハルト・リヒター財団蔵 ©️Gerhard Richter 2022 (07062022)
中でも注目は、日本初公開の大作《ビルケナウ》。幅2メートル×高さ2.6メートルの作品4点で構成される大作《ビルケナウ》は、見た目は抽象絵画だが絵具の下層には、強制収容所で囚人が隠し撮りした写真を描き写したイメージが隠れている。ゲルハルト・リヒターは1960 年代以降「ホロコースト」を主題に何度も表現に取り組もうと試み続け、2014年についにこの大作を完成させた。自らの芸術的課題から「自分が自由になったと感じた」と作家本人が語っているように、彼にとっての到達点であり、転換点にもなった作品である。
会場ではこの《ビルケナウ》を、同寸の4点の複製写真、そして大きな横長の鏡の作品《グレイの鏡》とあわせて展示する。
《2022年1月7日(1)》2022年 写真 作家蔵 ©️Gerhard Richter 2022 (07062022)
また、豊田会場の特別出品として2022年の最新作も展示。1960年代の《フォトペインティング》から初公開となるドローイングなどあわせて約140点による待望のゲルハルト・リヒター展。この機会にぜひ。
2022年10月15日(土)〜1月29日(日)
ゲルハルト・リヒター
会場:豊田市美術館(愛知県豊田市小坂本町8丁目5−1)
時間:10:00〜17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日( 2023年1月9日は開館)、年末年始(2022年12月28日-2023年1月4日は休館)
観覧料:
【前売券】一般1,400円、高校・大学生800円
【当日券】一般1,600円、高校・大学生1000円
中学生以下無料
主催:豊田市美術館、朝日新聞社
https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/vision_distance/
ゲルハルト・リヒター
ドイツ東部のドレスデンに生まれる。ベルリンの壁が作られる直前の1961 年に西ドイツへ 移住、デュッセルドルフ芸術アカデミーへ入学。コンラート・フィッシャーやブリンキー・パレルモらと交流。「資本主義リアリズム」と呼ばれる運動の中で独自の表現を発表し、注目を集める。その後、イメージの成立条件を問い直す多岐にわたる作品制作を通じて、ドイツ国内のみならず、世界で評価されるようになった。これまで、ポンピドゥー・センター(パリ、1977 年)、テート・ギャラリー(ロンドン、1991 年)、ニューヨーク近代美術館(2002年)、テート・モダン(ロンドン、2011 年)など世界の名だたる美術館で個展を開催。現代で最も重要な画家としてその地位を不動のものとしている。
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