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【COLUMN】仕事は辞めずにバックパッカー。名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記「香港・マカオ編①チョンキンマンションに宿泊」

Text & Photo by Ayaka Torii

中部国際空港・国際線出発ゲートからの景色

 

仕事は辞めずにバックパッカー。
名古屋在住アラサーOL海外一人旅日記 

①香港・マカオ編  チョンキンマンションに宿泊

私は海外旅行が好きだ。

もともと2023年は会社員を辞めて1年バックパッカーをやるつもりだった。が、色々あって結局退職が叶わなかったので、普段は会社員をしつつ、休みが取れるタイミングで旅をするバックパッカーになることにした

コロナ禍の間、全く海外に行けなくなってフラストレーションが溜まり、収束したら長期で旅に出ようと思っていた。この数年はYouTubeで海外のvlogを漁り、図書館で『地球の歩き方』を読み、iPhoneのメモに行きたい国を書き留める日々だった。ヨーロッパの国々を制覇したい。インドを1周してみたい。アメリカでCoachella を見たい。ウズベキスタンの青いモスクを見たい。ジョージアで本場のシュクメルリを食べてみたい.….。

そうこうしているうちに気づいたら30代を迎え、これからの人生を考えるとやるなら今が最後のチャンスだと思い、今回は香港・マカオに行くことに。

 

1日目 2023年11月22日(水)

中部国際空港14:10発の便で出発。航空会社は香港航空。


機内から見えた景色


香港航空の機内食。パンの中に餡のようなものが入っていた。

現地時間17:30頃に香港国際空港に到着。

宿のチェックインを22時までにしなければならなかったので、予定より早めに到着しひとまずほっとした。


地下鉄の表示

 

深夜特急で沢木耕太郎が香港初日、行きずりで泊まることになった重慶大厦(チョンキンマンション)に宿泊することが、まず今回私が選んだ沢木耕太郎コースの第1ポイントだった。


チョンキンマンションの入り口

チョンキンマンションは香港の繁華街・尖沙咀(チムサーチョイ)の中心部にある。立地が良く、安宿が密集しているため、バックパッカー御用達のビルとして有名らしい。

建物の中は香港人よりも外国人の割合が多い印象で、1階に関しては香港というかほぼインドである

インド系の飲食店や食料品店が並び、香辛料とフルーツや野菜などの生鮮食品の匂いが1階に充満していた。店員も客もインド系。インドに行ってみたいけど、ハードルが高くて躊躇っているという私のような人がいたら、まずはチョンキンマンションの1階に行ってみて雰囲気を味わうのもいいかもしれない。



チョンキンマンション1階の様子

 

エレベーターの列に並んで、予約している15階のゲストハウスへ向かった。

 

ここで問題発生。

インターホンを押しても返事がない。何度押しても反応がないので、ドアの張り紙に書いてある電話番号に電話を掛けても繋がらない。

どうしようかと考えていたところに、ラテン系の青年が通りかかったので声を掛けた。この階にはいろんなゲストハウスがあるけどみんな同じ系列のようで、彼が宿泊している宿のレセプションに案内してくれた。そこのスタッフに聞いてみたものの、私が予約した宿とは経営元が違うようで、対応できないと言われてしまった。

どうしようもないのでインターホンを鳴らし続けるしかなかった。

海外での些細なトラブルは、たとえそれがわずかな時間の出来事だったとしても永遠のように長く感じる。一人旅は自由で気楽な反面、何か起きた場合は自分でなんとかするしかない。話し相手もいないので、予想外の状況に直面した時に悪いことばかり想像してしまう。このまま連絡が取れなかったらどうしよう。別の宿を探すか、最悪廊下で野宿か…..。

途方に暮れていたところで、インターホンからガチャ、と受話器をとる音がして人の声が聞こえた。ようやくスタッフと連絡が取れたのだった。良かった…..!

「今から扉の鍵を解除するよ。中に入るとレセプションがあって、そこにカードキーがあるから16号室のものを持って部屋に入って」とのこと。扉を開けると無人のレセプションがあり、カウンターの裏側にカードキーの束を見つけたので16号室のものを探した。セキュリティ的に、果たしてこんなことをセルフでやっていいものか…..という気持ちが湧いたけど、スタッフの言う通りにした。
 
が、ここで更に問題が。

16号室のカードキーがない。聞き間違えたのかな。扉の外まで戻ってもう一度インターホンを押し、カードキーが見当たらないことを伝えた。16号室で合っているかと聞いたら相手は「シックスティーン。ワン、シックス。」と言ったのでやっぱり聞き間違いでは無いようだった。え、見当たりませんけどどうしたらいいですか…..。

と、ようやくここにきてどこからともなくスタッフが登場した。インド系の青年が特に悪びれる様子もなく、謝ることもなく私に「ハロ〜」と陽気に声を掛け、カードキーの束を漁った。カードキーが無いことを確認すると、またどこかへ行き、16号室のカードキーを持って現れた。

ようやく入室できた。


ようやく手に入れたカードキー。ボロい。

荷物を置いて靴を脱ぎ、ベッドに横になった。一安心。

 

Wi-Fiのパスワードが壁掛けのドライヤーに隠れてギリ読めない。

ベットの真ん中のタオルをどけると、シーツに穴が空いていた。


洗面の蛇口の位置が微妙に合っていない。あと少しなのに、惜しい。

 

香港は物価が高いのと円安なことも相まって、このクオリティで1泊約5千円。他の近場のホテルと比べるとかなり安い方ではあるけれど、これで5千円。

他にも部屋のライトが傾いている、シャワーのホースの根元が何故か謎の布で固定されている、浴室の扉がきちんと閉まらない、なんかもう全体的に汚い、などツッコミどころを挙げればキリがなく気にならないと言えば嘘になるが、個室、お湯が出る、高速Wi-Fi、立地が良い、という個人的海外ホテル選びのチェックポイントの最低ラインをギリギリクリアしていたので、自分を納得させることにした。

一方で、自分が名古屋で暮らしている築35年家賃4万円の、およそ女性が住まなさそうな壁の薄い築古の安アパートでさえ、いかに快適かということを思い知らされた。

もちろんお金を払えばそれなりの宿に泊まり、快適な旅をすることもできると思うけど、香港到着日は絶対にチョンキンマンションに泊まると決めていたので、叶えることができたのは感慨深かった。

チェックインを終えたので、近くを散歩してみることにした。

ちなみに私が宿泊したのは「Canada Hotel」というゲストハウス。スタッフも宿泊者もインド系の人が多く一体どのあたりがカナダと関係しているのか全く分からない。横には「Kyoto Guest House」というゲストハウスも。おそらくこちらも日本とは無縁の宿なんだろうな。有名な都市をホテルの名前に入れることで、イメージアップしようとしているのだろうか。

 


エレベーター横の案内にはゲストハウスの名前がびっしりを名を連ねる


ガイドブックに必ず載っている夜景スポット、ビクトリア・ハーバーの眺め


香港を代表する高級ホテル、ザ・ペニンシュラ香港の外観。CHANELとコラボしていた。


チョンキンマンション前の風景

 

至る所にある漢字のネオンサイン、行き交う人々から発せられる広東語。ここにきてようやく香港に来た実感が湧いた。行きたくてしょうがなかった海外旅行。またこうして海外に行ける日常が戻ってきたことに、気持ちが弾んだ。

宿に戻る途中、セブンイレブンで小籠包を買って夕食に食べた。


香港に到着して最初の食事。肉汁たっぷりで美味しい。

1日目はこれで終わり。沢木耕太郎に一歩近づけたと思えたら、破れた布団の上でもぐっすり眠りにつくことができた。

次回は、現地人が集う朝食屋、レインボーカラーの集合住宅、某MVの撮影地として有名な場所へ訪れたことを書こうと思う。

 

鳥居 絢香 / Ayaka Torii

1992年生まれ。名古屋在住の会社員。
2022年夏よりLIVERARYスタッフを始め、ライティング、イベント運営に携わる。
海外旅行と名古屋のカルチャー、飲食店が好き。
沢木耕太郎と誕生日が同じ。

 

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